馬の首風雲録

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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ

2022年10月07日 馬の首風雲録 (徳間文庫)

地球を遠く離れた暗黒星雲で発見された犬似の知的生物──サチャ・ビ族。人類の影響で急激な文明進歩を遂げた彼らは、人類の悪癖・戦争にも感化され、お互いに戦争を始めてしまった。兵隊相手の雑貨商「戦争婆さん」と四人の息子たちも、それぞれの思惑で戦乱に巻き込まれていく。戦場の滑稽と悲惨を黒い笑いでまとめ上げた筒井文学最初期の重要作。(解説 成田悠輔)(「BOOK」データベースより)

評判

馬の首風雲録の評価:

0.00/10点 レビュー 0件。 B ランク

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馬の首風雲録の総合評価:

8.00/10点 レビュー 5件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.5
(5pt)

「筒井康隆成分」を満喫出来る傑作。

私は浅学にして、解説で触れられていた、戦争文学を何一つ読んだことはない。つまり、元ネタは分からないのだが、この作品は十分に面白く、楽しむ事が出来た。

  多数の作品の影響をうけながら、この作品を一読した感想は、いかにも筒井康隆さんらしい作だと言う事。例えば固有名詞。冒頭を読んだだけでも、「ブルハンハルドゥンナ長銃」「ドブサラダ」「ブチャラン小屋」「サチルナ」「ブチャランゲン」「ポロリ」と異様な固有名詞が、何の説明もなく出て来て、一気に筒井康隆ワールドに誘われる。

  そして、シニカルな笑いに満ちたドタバタ劇は、作者の独壇場。読み終えて、「筒井康隆成分」で満腹になった。五十年前に書かれた作品なのに、戦争に関するメッセージは、今こそ読むべき示唆に富んでいる。ここには書けないので、お確かめください。
馬の首風雲録 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: 馬の首風雲録 (徳間文庫)より
419894783X
No.4
(4pt)

ハラカイ湖のシーンが好き

物語序盤からロードノベルのような始まりで、会話のリズム感が良くて
おもしろく引き込まれてしまいます。
イヌのような知的生物らしい戦争婆さんとその四人の息子の
ユタンタン、トポタン、ヤム、マケラは、ブチャランという馬に似た悲しげな顔の哺乳類に
荷車を引かせて各地を回って商売をしています。
息子たちはひとりまたひとりと兵隊にとられ、
ズンドローやドブサラダといった個性豊かな人たちと出会い、戦争も次第に激化していきます。

あとがきでは本書での戦争文学作品のコラージュについて触れられていて、
のらくろ、大岡昇平、野間宏、ヘミングウェイ、ブレヒト、カフカなどの名前が出てきます。
1967年の作品だけど古さはなく、今だからこその作品にも感じました。
馬の首風雲録 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: 馬の首風雲録 (徳間文庫)より
419894783X
No.3
(5pt)

傑作

もう25年くらい前に読んだのだがとにかく語り口がうまい。もしかしたらシングの「海へ騎りゆく者たち」を下敷きにしているのかもしれないが、登場人物が犬みたいな類というところもいいし、最初の爆弾のところなんかすごくうまい。なんでここでは評価が低いんだろう。
馬の首風雲録 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 馬の首風雲録 (ハヤカワ文庫SF)より
4150100527
No.2
(5pt)

傑作

もう25年くらい前に読んだのだがとにかく語り口がうまい。もしかしたらシングの「海へ騎りゆく者たち」を下敷きにしているのかもしれないが、登場人物が犬みたいな類というところもいいし、最初の爆弾のところなんかすごくうまい。なんでここでは評価が低いんだろう。
馬の首風雲録 Amazon書評・レビュー: 馬の首風雲録より
4163044604
No.1
(3pt)

脱帽だぜい

長い間けっこう忠実な筒井信者であった私は、断筆宣言以前の諸作は、ほとんどもれなく読み、かつ
所有しているはずであったが、この「馬の首」と「霊長類南へ」だけはどういうわけか読んでないし、
もってもいない。この文庫版が書店に目についたので買ってしまった。
 この馬の首は、私が高校生の頃、SFマガジンに連載。当時SFマガジンは毎月購読しており、それこそ
表紙から裏表紙まで舐めるように1字もらさず読んでいた時期なのだが何故か、筒井のこの連載だけは
毛嫌いしてまともに目を通していなかった。少し読んでみると、これは戦争と人間(登場人物の顔が犬
の顔にすげ変わっているだけで)のドラマであり、SFでやるテーマではないと私は思ったのだった。
 今回通読して、この小説は、文学青年であり、演劇青年であった筒井の生真面目な部分が色濃くでた
もので、スラップスティックに目覚める直前の、まだ習作といってもいいような出来栄えである、と評
してもかまわない。かなあ。
 著者あとがきによれば、この馬の首では、ノラクロ、ブレヒト、ヘミングウエー、野間宏、ノーマン・
メイラー、カフカ、さらには大岡昇平にいたるまでの戦争ものからのコラージュ、つまり名場面のパク
リをやっているそうだが、私はひとつとして、思い至る部分を見出せなかった。ほとんどそれらを読ん
でないのだから、あたりまえか。筒井さんはやっぱり若いころから偉大な読書家でもあったのだなあ。
 脱帽。
馬の首風雲録 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: 馬の首風雲録 (ハヤカワ文庫SF)より
4150100527

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