脱北航路
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あらすじ
「彼女は無理やりこの国に連れてこられただけなのだ」この女性(拉致被害者)を連れて、日本に亡命するーー。祖国に絶望した北朝鮮海軍の精鋭達。45年前、島根の海岸で拉致された日本人女性。彼らを乗せた潜水艦が辿る壮絶な運命とは?「お父さん、お母さん……日本に帰りたいよっ」北朝鮮の陸海空軍による大規模軍事演習。国の威信をかけたこの行事で、桂東月(ケ・ドンウォル)大佐は潜水艦による日本への亡命を決行した。しかも、拉致被害者の女性を連れて--。だが、そんな彼らを朝鮮人民軍が逃すはずがない。特殊部隊、爆撃機、魚雷艇、対潜ヘリ、コルベット艦、そして……。息つく間もなく送り込まれる殲滅隊の攻撃をくぐり抜け、東月達は日本に辿り着けるか? 極限状況ゆえに生まれる感涙の人間ドラマ。超弩級エンターテインメント!(「BOOK」データベースより)
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評判
脱北航路の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 B ランク
脱北航路の総合評価:
8.67/10点 レビュー 24件。
感想一覧
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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大胆な発想で脱北と拉致を巧みに絡め合わせ、リアリティ感と切迫感に溢れた読み応えのある作品に仕上げられている。作品の舞台の大部分は老朽化した狭い潜水艦の中であるが、手に汗握るストーリー展開で緊迫感のある世界へと引き込まれて行く。
そして、潜水艦という限られた空間の中で登場人物が発する言葉を通して、主人公の艦長をはじめ乗組員たち個々の過去や想い、拉致された日本人女性の心情が見事に描き出されている。
特に、亡命を阻止するために主人公たちを追ってきた北朝鮮の潜水艦との戦闘シーンと、主人公たちが乗っている潜水艦が沈没しはじめ乗組員たちと拉致被害者の日本人女性が辛うじて脱出し救助される場面は、迫力と緊迫感があり、読んでいてハラハラドキドキさせられた。
拉致された日本人女性が必死に祖国日本の政府、護衛艦、巡視船等に訴えかける言葉に胸が熱くなる。予想はしていたが、責任を取りたくないので見ないふりをしようとする日本政府、迅速に決断し対処できない日本政府には本当に腹が立つ。
この作品はあくまでフィクションであるが、現実の世界でも同じような出来事が起こりえるかもしれない。そのとき日本の政府はいったいどのように対処するのだろうか。拉致問題と日本政府の対応、北朝鮮問題を改めて考えさせられる作品である。