囁き男
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かなり長い作品なのだが、つまらない。 序盤を我慢すれば、中盤に盛り上がりがやってくる。 で、こっから一気に面白くなる!と期待したのだが、最後まで波は訪れなかった。 そもそも題名と本編の関連性が希薄。 この手の猟奇的なシリアキラーもの、とりわけ北欧ものが濫造されているが、どれもいまいちなものが多い。 つまらないものを翻訳するなら、面白いシリーズものを刊行し続けて欲しいです。 2作目とかで止めないで。 | ||||
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「囁き男 "The Whisper Man"」(アレックス・ノース 小学館文庫)を読み終えました。 舞台は、イングランドの架空の町、フェザーバンク村。妻を亡くした作家・トムは一人息子のジェイクを連れてその村に移り住みます。2カ月ほど前にそこでは6歳の少年ニールが失踪し、行方不明のまま。その失踪事件は嫌が応でも20年前に起きた惨劇を思い出させることになりました。フランク・カーターという男が5人の少年を誘拐、殺害した事件でしたが、人目を避け、優しく囁きかけるようにして犯行に及んでいたことから、彼は「囁き男」と呼ばれていました。地元警察のピート・ウィリス警部補がフランクを逮捕しましたが、5人目の被害者トニー・スミスの遺体が発見されないまま20年が経過していました。 トニーは何処へ。ニールは生きているのだろうか?フランクは収監されていますから、今回の犯人はコピー・キャット? 現在の事件に過去の事件が交錯し、トムの一人称の語りと並行して、次々と視点が変わり、トムとジェイクの過去と現在の生活、捜査側の過去と現在が終盤に向かって或る緊張感を持って描写されています。これ以上は、書けませんね(笑)。蝶の絵。アルコール依存が呼び起こす機能不全。誰かと語らう少年ジェイク。そして、不気味な男の囁き。 収監されているフランクの存在が、2021/4月に読んだ「帰らざる故郷」の死刑囚・Xのように圧倒的なパワーを持つ犯罪者なのかと思えば、違っていました。何故なのか?すべてはストーリー・テリングに関わることになるので詳述できませんが、この物語はドメスティック・サイコ・スリラーとも呼ぶべき一篇であり、合わせ鏡のような3つの「父と子」の関係、その相剋を超えたところで罪を贖おうとする父親の「痛み」を描いたスリラーと言えるのでしょう。 しかしながら、中盤まではどこかで読んだことのあるスリラーのように推移し、2度の「転換」を見せてはくれますが、全体は少し物足りない印象がありました。 | ||||
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