ブラック・ハンター
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
評判
ブラック・ハンターの評価:
6.00/10点 レビュー 2件。 C ランク
ブラック・ハンターの総合評価:
6.00/10点 レビュー 5件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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訳文はとてもこなれており速読にも向く、
クリムゾン・リバーほどの新鮮さも、死者の国のような怒涛の大河感もないが、まるでシャーロック・ホームズの帰還のように現場に復帰するピエール・ニーマンス58歳はいまだ体内にデンジャーを抱えたままだった、
物語の面白みは先行レビュー二件でほぼ語られていると思う、
つまり、読者を選ぶタイプの暴走刑事サスペンス、
ブラック・ハンターと聞き、あれのことかなと想起できるものがある読者にはそのとおりの物語が語られる、
先にテレビドラマが公開されたらしく、いわゆるノベライゼーション作品だと思って読んだほうがいいかもしれない、
馴染みのない固有名詞がずいぶんとたくさん登場するのはミステリの常道だが、読み終えたらちょいと物知りになった気分にもさせてくれた、
舞台となる仏独の国境沿いはそれぞれが両国にとり微妙な立ち位置である不安定さのようなものが物語の底にあるように感じた(日本にはそのような場所が存在しない)、
捜査前半ではジプシーと思っていた集団が、捜査が進むと実はイニシェだとわかるのも特定の地域性の現れに違いない、
三年前に死者の国を読んだ時も感じたが、作者はほどほど以上に日本趣味があり、横溝正史も知っているに違いない、
グランジェは邦訳が出ていない作品がまだたくさんあるが、娯楽性が本作レベルの作品が多いとすれば未翻訳も仕方がないようにも感じた、
以下蛇足、
先述したように、例えば、シグ・ザウアー、ポンプ・アクション、ウルナイフのような武器関連の単語が頻出するのは作品の性格から当然だが、シュバルツヴァルト(黒い森)が舞台となるため植物名もたくさん登場する、
黒い森のメインとなる樹木がトウヒとモミからなるのはよく知られたことだろうが、カバノキ、ウマゴヤシ、シナノキ、ヤマナラシ等調べないと形状を想像できない名前も多く描写の中に現れる、
ウマゴヤシは主人公がアクションする草地を覆う植物だからだが、これが文章表現を読む時の難しい部分になるが、身近に繁茂する草の名を知っていれば、ただウマゴヤシと単語を記せば、体にまとう草の感触や香りも、葉擦れで汚れる服の色も想像力不要で理解できるのだった、
一日50ページほどのスピードでサクサク読み進みはしたが、分からない名詞等を検索するのにずいぶん時間を使ってしまったが、これも読書の楽しみでもある、
いまだに未見の映画サスペリアの撮影場所について言及されており、鑑賞予定映画のリストに加えることにした、