暗黒の瞬間
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| ドイツ得意の司法ミステリである。このジャンルにはシーラッハという偉大すぎる先達がいるのでどうしてもそことの比較になってしまう。 書評家の感想を読むとこれが年間ベスト級という評価のようだが、どうだろう。正直首を傾げてしまった。確かによくできた短編もいくつかあったが、結末はあまりに予想通りだし、主人公が学習もなく振り回される様はおっちょこちょい弁護士コメディかと思ったくらいである。 書評家はこういう玄人好みのする本を面白いと言いがちだが、他のエンタメ色の強い翻訳小説と比べても特段レベルの高いものとは思わなかった。 | ||||
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| 著者は法学研究者にして憲法裁判所裁判官であり、本書は著者のデビュー作という。 9つの短編はいずれも事件の概要、弁護士の活動、法廷と判決というパターンになっているが、共通点は法と一般意識のギャップ、法律家の過信、さらには弁護人が依頼者の嘘をどう見抜くかというテーマであろう。 ドイツと日本の刑事法の違いも興味深い。 例えば、第3の事件はウガンダでの非人道的殺人行為がドイツで裁かれる話だが、日本では外国で起きた殺人事件で日本人以外の犯人が裁かれることはない。 また、第7の事件では死につながる最後の行為が死者自身のものである限り自殺に手を貸す行為は犯罪にならないというが、日本では同意殺人だけでなく自殺関与行為も犯罪となる。 もっとも衝撃的な問題作は第7の事件で、10人の被告人のうち9人が強姦の犯行に関与したのが明らかでも1人が関与していない場合に、その1人を特定できなければ「疑わしきは被告人の利益に」の原則により10人全員が無罪になる(ただし、小説ではさらに一捻り加えられていて、これを逆手にとった被害者が10人全員に犯行を超える重罪をかぶせる逆襲に出るのだが)。 しかし、これはいささか教科書的設例であり、不自然に感じる。無関係な1人を捜査で特定できないとか、残りの9人全員が矛盾なく同じ供述をするとかは現実にはありえないからだ。 なお、主人公の夫が言うように、やはり弁護人の「やりすぎ」は気になるところだ。 弁護士が依頼者の利益を擁護し法に則った裁きを求めるのは当然だが、犯罪隠蔽に加担するとか、被告人を無罪にするために虚偽の情報をマスコミに流すとかは、いくらドイツでもありえないだろう。 また、被告人に無罪を請け負うというのも、弁護人としてはやってはならないことだ。 プロローグと最後で、主人公が弁護士資格を返上しようとするのはこうした「やりすぎ」に対するケジメを意味している。 | ||||
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