フランチャイズ事件
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初版刊行(参考)
種別
長編
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評判
フランチャイズ事件の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 C ランク
フランチャイズ事件の総合評価:
7.00/10点 レビュー 4件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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本書は長編探偵小説としては4作目の"The Franchise Affair"(1948年)の翻訳である。発表当時から評判になり、江戸川乱歩が「読んで損をすることはないのは確か」と評し、H・R・F・キーティングの『ミステリ名作100選』にも採用されている。ちなみに本書の解説は江戸川乱歩による。
話の筋は簡単。15歳の少女ベティー・ケーンが二人の婦人に誘拐されてフランチャイズ荘に監禁され、食事も与えられず鞭でぶたれた上に女中として働かされた、と訴えたことに始まる。ところが訴えられた方のマリオン・シャープとその母親はまったく身におぼえのない話なので、地元の弁護士であるロバート・ブレーヤーに依頼し、身の証を立てようとする…。
データによる推理ではなく、ストーリーが展開するうちに自然とわかってくるタイプのミステリだ。状況証拠はシャープ母娘にとって不利ではあるが、弁護士ブレーヤーは依頼人が無罪ではないかという心証を深めていく。この探偵役のブレーヤーは穏やかな生活に満足していた紳士だったが、最初はいやいや取り組んでいた仕事に熱意を持つようになり、周りの人びとに自分の信念を伝え、人格が変わったようにさえなる。この過程の描写がとても魅力的で、裁判の結末まで興味が持続した。シャープ母娘やリン伯母などの人物像も見事だ。
この小説は歴史上名高い迷宮事件、18世紀にイギリスで起きたエリザベス・カニング誘拐事件への一つの解答でもある。アメリカの作家リリアン・デ・ラ・トアが同じ事件を題材にし1945年に発表した『消えたエリザベス Elithabeth is Missing 』と比べてみるのも面白いかも。