黒き微睡みの囚人
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あらすじ
かつてウルフはドイツで有力な政治家だった。しかし、“大転落”と呼ばれる政変が起こり、権力を失った彼は、ロンドンに逃れ私立探偵をしていた。ユダヤ人嫌いのウルフだが、金のためにユダヤ人女性の行方を探すことになり、さらに娼婦連続殺人事件にも巻き込まれてしまう。そして調査を進めるうちに、ウルフは元同志たちが暗躍するイギリスの暗部へと足を踏み入れる。時間と場所を隔てた別の世界。アウシュヴィッツで、作家が夢を見ていた。自分から、ユダヤ人から、すべてを奪ったあの男の夢を。夢の中では男は私立探偵をしていた―。ひとから想像力を奪うことはできない。だが、すべてを奪われ想像力だけが残されたとき、それはひとに何をもたらすのか。ホロコーストを新たな視点で描いた、歴史改変奇想ノワール。(「BOOK」データベースより)
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評判
黒き微睡みの囚人の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 D ランク
黒き微睡みの囚人の総合評価:
8.50/10点 レビュー 8件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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独裁者の代名詞たるアドルフ・ヒトラーが、権力獲得直前で「大転落」と呼ばれるアクシデントでドイツを追われ、亡命先のロンドンで何故か私立探偵で糊口を凌ぐといった小説作品。
請け負った失踪事件やその捜査中で出会した殺人事件などを追うといったハードボイルド調でありながら、孤高の騎士を気取る反面、SМに興じる(ヒトラーこと“ウルフ”はМ!)姿には、思わず吹き出さざるを得なかった(#^.^#)
ただ謎解きとしては物足りなさを感じました…どうせなら、史実を大胆に改変したこの作品世界の深層ー大転落の原因等ーに迫るような血と暴力と謀略が渦巻くスリリングなモノにしてほしかったですね。
また、中盤以降はアウシュヴィッツで刻々と死の時を迎えつつあるとある作家の日々ー現実世界ーとの交差で、この作品世界がその作家の想像(妄想)であることが示唆されているのですが、そのアイディアには面白みを感じるものの、二つの世界を上手く捌ききれているかと言えば、これまた不十分に感じました。
それでも、イギリス・ファシスト党の支援でヒトラーの権力復帰への光明が見えたと思いきや、ゲーリングでもゲッペルスでもはたまたハイドリヒでもない“ダークホース”の登場により、エルサレムへと追放される“オチ”を評価しまして、☆3つと致します♪