ドラキュラ公 ヴラド・ツェペシュの肖像
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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建築探偵桜井京介シリーズで知られる篠田真由美氏による、ヴラド・ツェペシュの生涯を語った歴史小説。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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1462年以降(ハンガリー幽閉中)のところからは飛ばし飛ばしで読んでしまうくらい辛かった。まあ、幽閉中のヴラドに関する文献があまりないのは確かだが。それ以前の内容はまあ、面白いと思っていたのに…。 今じゃ色んな人が『Dracula』の二次創作を展開しているが(私もその一人)、本作はドラキュラ伯爵ではなく実在したヴラド三世を扱っているのだから、もう少し彼について調べた上で執筆してほしかった。トランシルヴァニアに行って彼のことを聞くとか、地元では古くよりヴラドと恋人のカタリーナの話は有名だ。 何より本作のヴラド三世が史実だと勘違いされたくない。これは完全に創作である。ヴラド三世のことを調べに調べた私的には、本作は創作として読んでもらいたい。そして『Dracula』作者であるブラム・ストーカーに失礼じゃないか? 因みにだが、ブラム・ストーカーにとって『Dracula』は処女作ではない。 | ||||
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とりあえずヴラド三世についてざっくりイメージはつかめたので、全く知らなかった身には有難い。 が、「吸血鬼ドラキュラ」から辿ってきた者としては、「いや史実の人にはこんな長生きするファンいないし……○○殺してまで言うべきことだろうか……」などともやもやしてしまうのも事実です。 それにしても、従者とヴラドがなぜあんなに仲良くなるのかが分かりませんね。 ヴラドはまあいなくても仕方ないかもしれないけど、シャムス……他に友達いないの? | ||||
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ヴラド・ツェペシュが前から好きだったので、期待して買って読んでみたら 、正直言ってガッカリ………。全体的な印象として描き方が女臭い。 いくらフィクションとは言っても史実と実在の人物を題材にしてる以上、あまり素っ頓狂な事は書かない方がいいのでは?もっと主人公のヴラドに焦点を絞って欲しかった。ブラム・ストーカーと謎のルーマニア人青年との遣り取りはまあ御愛嬌として(ラストは頂けないが)、どうでもいい人物に話を振り過ぎ。特にシャムスなんてのは余計。架空の人物を登場させるにしても、もっとマシな人間を作れなかったのか。美少年だが何の能もなく、ただヴラドの側にいるだけ。何だかホモ臭くてこれじゃお稚児だっての。一体何の為にいるんだかさっぱり分からない。 ヴラドの残酷な面、非情な面をぼかし過ぎ。内政面における過酷で劇薬のような政策、統治者ぶりをもっと克明に描いてほしかったのに、そういう点はほとんど素っ飛ばして、ダラダラと内面の心理描写ばかり書いていて苛々させられた。どうしてもっと開き直って、残酷でダークな面を堂々と描けないのか? 現代の読者(特に女性読者)に遠慮しているのだろうか?だとしたら余計な配慮だと思う。当時の時代背景やワラキアの置かれた状況や国力を考えればやむを得ない、必要悪だったと思う。世の批難も恐れず果断に実行したからこそ 祖国を守り抜けたのだと思う。ならば読者に迎合せず、「当時はそういう物だったんだ、現代の常識や感覚を安易に当てはめるべきではない。」と言い切ればよかったのである。この作品は「人間の悪」を描き切れておらず、迫力不足で物足りない。どこか言い訳がましい。 私の知る限り、女性の描く歴史物(小説であれ、漫画であれ、TVドラマであれ)はほとんどがどうにもつまらん。唯一の例外は塩野七生女史ぐらいのもの。 | ||||
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前半部分はとても素晴らしいと思う。 怪物ドラキュラ作り上げてしまった脚本家と その間違いを糾弾する若者とのやりとりから始まる ホラーチックな冒頭。 読者は、脚本家と共に、その若者から イスラム教圏とキリスト教圏に挟まれた領主の苛酷な運命を聞く。 ドナウの川岸一帯の血みどろの歴史は ヨーロッパの歴史から抹殺されてきたとしか思えない。 イスラム教徒の暴虐の嵐と、それに応戦した東欧の人々の流血は、 キリスト教の栄光のために「無かったこと」にされてきた。 バチカンにも西欧諸国にも見捨てられながら 戦わなければならなかったヴラドの姿が、描きあげられている。 ところが後半部分、ラスト近くなってくると、 突然、オカルト&ホラー的な話が混じってくる。 これは読んでいて非常に違和感がある。 しかもラストがそのままオカルトファンタジーなもので終わってしまうので、 今まで読んできた苛酷な描写も、 全部ウソだったんだなと思えてしまう。 ちょっと残念。 | ||||
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ヴラド公が好きで買ったのですが。これは小説だと割り切って読む事をお勧めします。特に歴史物ですから、他の人物に対して思い入れのある人も多いと思いますが、ヴラド公以外はあまり…です。特に後半は前半と違ってファンタジー色が濃くなってしまいますし、歴史的にも史実と違う部分が多くなってしまってます。元々の設定自身が幻想的ではありますが、何となく後半の魔術的雰囲気への持って行き方が強引で残念です。…ですが、ヴラド公への興味を持つには足がかりとしては読みやすくて良いと思います。 | ||||
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