悪い夢さえ見なければ (ロングビーチ市警殺人課)
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 | 2017年02月13日 悪い夢さえ見なければ (ロングビーチ市警殺人課) (創元推理文庫) いつものように悪夢を見た朝、相棒から電話があった。全身をナイフで切り刻まれたうえ左手首を持ち去られた女性教師の遺体が発見されたのだ。わたしは面識がないはずの被害者に見覚えがあった。捜査が進むが、目撃情報すらなく、手がかりを得るには自分の記憶と向き合わなくてはならない。悪夢の原因である辛い記憶にも。家族を失った痛みを抱えるダニーと格闘技に秀でた姐御肌のジェン。支え合い真実を追う男女刑事コンビを描く捜査小説!(「BOOK」データベースより) |
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| 決して悪くはない、けれど手放しで満点もつけたくない。 読んでいて面白かったけれど、作者の個性というのか、 魅力というのか、心にズシンと来るものが感じられなかった。 こんな書き方で伝わるだろうか。 悪い意味で、よく練られた構成と魅力的な登場人物・・・。 いろんな食べ物の美味しい部分だけを混ぜ合わせた結果、 ものすごく凡庸な味に落ち着いてしまったような。 読書中は楽しめたので、悪い評価をしようとは思っていない。 けれども、フーダニットの本としては、かなり残念だった。 冒頭、犯行シーンが描かれているのだが、犯人の容姿等の 描写がないにもかかわらず、なぜか私にはイメージが出来 上がってしまい、それに合致した人物が登場したとたんに これが犯人だとわかってしまった。 冒頭シーンを読み返して想像するに、それが小説の翻訳の 難しさなのかもしれないと思った。 ここの何がジョークなのだろうとか、この発言はいったい 誰なの？と、会話の順番を数え直して確かめたりとか、 そういうちょっとした不満は、作者に問うべきなのか 訳者に問うべきなのか・・・。 こんなふうに書きながら、私がグチだらけの気難し屋に なった気がする。手放しで気に入った本でなかった時は それが困る。 いや、面白いんですよ。どこか部分的に拾って読んでも それぞれ面白いんです。 このレビューで、読んでみようと思っていたのに迷いが 出た方には、まあ、一度読んでみてくださいとお薦め したい。カチリッと自分の好みに合うかもしれない。 あとがきによると、この本を原作とした映画化の話もあるそう。 ここしばらく、次は何を読もうかと思案中。 なかなか、これぞというシリーズに出会えない・・・。 | ||||
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| ロングビーチ市警殺人課シリーズの第１巻目。 奇をてらったところのない、オーソドックスな警察小説。 どこかで読んだことがあるようなエピソードが繋ぎ合わされている、という感じもするが、 警察の捜査や、人間模様が丹念に描かれていて、悪くないです。 次巻も読むと思います。 | ||||
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