失われた過去と未来の犯罪

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種別
長編
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あらすじ

2019年08月23日 失われた過去と未来の犯罪 (角川文庫)

女子高生の梨乃はある日、記憶が短時間で消えてしまうことに気付く。この現象は全世界で発生し人類はパニックに陥った―。それから数十年。記憶する能力を失った人類は、外部記憶装置なしでは生きられなくなっていた。記憶=心が切り離せるようになった世界で「わたし」は何人分もの奇妙な人生を経験する。これは本当に自分の記憶?「わたし」は一体、何者なのか…?『アリス殺し』の鬼才が贈る、予測不能のブラックSFミステリ。(「BOOK」データベースより)

評判

失われた過去と未来の犯罪の評価:

7.00/10点 レビュー 2件。 B ランク

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失われた過去と未来の犯罪の総合評価:

7.54/10点 レビュー 13件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(6pt)

失われた過去と未来の犯罪の感想


突如訪れた「大忘却」によって人類は新たな情報の記憶能力を失った。 覚えてられるのはごく最近の出来事である短期記憶と体に染み付いた手続き記憶だけ・・・。 遠くない未来、人間の記憶は体に埋め込む機械型のメモリーに委ねられた。 ここに一つのメモリーがある。 体は事故で失ってもう無い。 生きた人間にこのメモリーを挿し込めれば。 これは未来の犯罪の物語。

 小林泰三氏の「記憶」をテーマにしたSF作品。
第一部にて人類が記憶能力を失った様子をパニック小説のように描いている。あくまで失ったのは「大忘却」以降の記憶能力で機械の操作などの手続き記憶やそれまでの人生での記憶は保持されていた。実際過去の記憶を完全に失っても言葉は話せるんだから本当に不思議である。ほとんどの人類が行動しては忘れてを繰り返す中、少しづつであるがこの驚異に立ち向かうものがいた。やがて人類は外部に取り付けたメモリーに記憶を蓄積することによって従来の生活を取り戻していく。
第二部から物語が始まったと言って良い。メモリーという擬似的記憶装置にて新たな復活を遂げた人類とそれに併発する未来の犯罪の物語だ。今まで肉体に付従してきた記憶という概念が完全に肉体から切り離されたのである。しかしメモリー=命といって良いのになぜそんなに剥き出しで取外し可能なのだろう?普通誰にも見せなくないでしょ。
小林氏らしいブラックなオチの付くSF、気に入ったら記憶破断者もおすすめだ。





りーり
9EDFH0HC

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.11
(4pt)

「SFミステリ」というより、「ミステリ風味のSF」のように感じました。

ミステリを期待して読んでしまうと、読後の感想が「SFだったなあ」で終わってしまうかもしれないので、ご注意ください。(私がそんな感じだったので…。)
結末部分も、ミステリの結末というより、SFの結末です。
思考実験的な話が好きな方におすすめしたい小説だな、とも思います。

星を3つ付けるか4つ付けるかで迷いましたが、「ユニークな着想を、丁寧に物語に仕立てている」点については申し分ないので、4つとしました。
失われた過去と未来の犯罪 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 失われた過去と未来の犯罪 (角川文庫)より
4041081653
No.10
(4pt)

「SFミステリ」というより、「ミステリ風味のSF」のように感じました。

ミステリを期待して読んでしまうと、読後の感想が「SFだったなあ」で終わってしまうかもしれないので、ご注意ください。(私がそんな感じだったので…。)
結末部分も、ミステリの結末というより、SFの結末です。
思考実験的な話が好きな方におすすめしたい小説だな、とも思います。

星を3つ付けるか4つ付けるかで迷いましたが、「ユニークな着想を、丁寧に物語に仕立てている」点については申し分ないので、4つとしました。
失われた過去と未来の犯罪 Amazon書評・レビュー: 失われた過去と未来の犯罪より
4041034698
No.9
(5pt)

表紙は陽菜、陽香、[陽菜]…このややこしさもクセになる。

久々にのめり込んで読みました。
大きな災害があって、その後の新世界の話がオムニバスに展開。どれも面白い。2話完結くらいでアニメ化してほしい。
失われた過去と未来の犯罪 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 失われた過去と未来の犯罪 (角川文庫)より
4041081653
No.8
(5pt)

表紙は陽菜、陽香、[陽菜]…このややこしさもクセになる。

久々にのめり込んで読みました。
大きな災害があって、その後の新世界の話がオムニバスに展開。どれも面白い。2話完結くらいでアニメ化してほしい。
失われた過去と未来の犯罪 Amazon書評・レビュー: 失われた過去と未来の犯罪より
4041034698
No.7
(5pt)

珠玉の思考実験

著者が織りなす舞台に翻弄され魅了され続ける一冊。
ある日突然人類が記憶を保持できなくなる、という設定から始まり、前半はパニックに手探りで対処する人々の姿を描き、後半は状況に対処した人類がその上で直面する難題を描きます。
非常に面白い一冊でした。

ここまでの世界を構築できたのは、「人格は記憶にのみ依存し、脳そのものには依存しない」という仮定を採用した作者の判断によるものでしょう。
妥協とも言える割り切りですが、それゆえに、記憶装置を入れ替えた時に何が起きるかがシミュレート可能になったように思えます。
そして、次はその仮定を超えた世界を見てみたいと思ったりもしたのでした。
失われた過去と未来の犯罪 Amazon書評・レビュー: 失われた過去と未来の犯罪より
4041034698

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