流れる砂

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種別
長編
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あらすじ

2002年11月01日 流れる砂 (ハルキ文庫)

私立探偵・畝原の受けた依頼は、些細なマンションの苦情だった。女子高生を部屋へ連れ込む区役所職員の調査の中で畝原は、彼の父親が、口を封じるように息子を殺して心中する現場に遭遇してしまう。だがそれは、札幌を揺るがす事件の序章に過ぎなかった…。翌日、行方不明の娘を持つ女性の素行調査を依頼された畝原は、殺された職員との恐るべき関係を掴むが―。関係者が殺されるなか、畝原は、巨大な闇の真相に辿りつけるのか!?傑作長篇ハードボイルド。(「BOOK」データベースより)

評判

流れる砂の評価:

8.00/10点 レビュー 1件。 B ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点8.00pt

流れる砂の総合評価:

8.33/10点 レビュー 12件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(8pt)

つかみどころのない悪に、全身で怒りを爆発させる畝原!

「探偵・畝原シリーズ」の第2作。素性を隠して暗躍する詐欺グループと新興宗教のつかみどころのない悪に戸惑いながら、絶対に許せない所業に全身で怒りを爆発させる熱いハードボイルド・サスペンスである。
女子高生を出入りさせているマンション住人・森の調査を依頼された畝原は事実関係を調べ上げ、役割を果たしたのだが、森の父親が息子を説得する場に立ち会うように求められた。乗り気しないまま出かけた畝原は、教育者である父親が息子を殺害し、その場で自殺するのを目撃することになった。その後、事件の情報をつかんだテレビ局から「行方不明になった少女・本村薫の家族と森が関係があるらしいので、調べて欲しい」と頼まれる。本村一家は生活保護を受けているのだが、森は福祉担当だったとは言え、区は異なっており、不自然さは明らかだった。さらに、畝原が調査を始めると同時に、森親子の事件関係者が放火で死亡し、畝原に仕事を発注したテレビ局員が自殺するという異変が起き、しかも畝原自身も何者かに狙われるようになる…。
本作で畝原が相手をする悪は実体が見えず、その狙いや犯行動機も不明で事件の構図が掴めない不気味さが圧倒的。また、それに対する畝原の怒りの表出が強烈で、シリーズの中でも異彩を放つ作品である。シリーズ作品としては、周辺人物のキャラクターが揃ってきて家族思いの探偵という畝原の立ち位置が固まってきた、展開点の作と言える。
社会派のハードボイルドのファン、東直己ワールドのファンにオススメする。

iisan
927253Y1

Amazonレビュー

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No.11
(5pt)

面白い

良かった
流れる砂 (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 流れる砂 (ハルキ文庫)より
4758430136
No.10
(1pt)

書き込みあり

表面上はまあまあでしたが、鉛筆による書き込みが10カ所近くあり驚きました。
流れる砂 Amazon書評・レビュー: 流れる砂より
4894561646
No.9
(1pt)

書き込みあり

表面上はまあまあでしたが、鉛筆による書き込みが10カ所近くあり驚きました。
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4758430136
No.8
(5pt)

友を思う畝原の姿が胸にせまる

父親による実の息子の殺害現場という、衝撃的なシーンから始まり、その回想の形をとって畝原シリーズの定番ともいえる日常の何でもないありふれた調査の話に移っていきます。

毎回そうだけど日常を丹念に普通に描きながら、それが一気に崩壊していく過程を描くのが本当に上手く感じます。それは読むものに自身の身近な風景、日常が実は薄氷の上にある事をイメージさせ、思わず足元に広がる底の見えない暗い世界を想像し背筋が冷たくなります。今回の話も相当にヤバい話でそれに対する畝原はあまりに小さくて、当たり前だけど一介の探偵に過ぎない畝原が出来る事など知れています、しかし、その小さな存在がそれでも自分自身の矜持と、そして大切な家族、友人を守ろうと奔走するからこそ、読み手はその姿に共感し惚れ込むのだと思います。

今回は畝原にとって立ち直れかねない程の悲劇があり、その悲しみに翻弄される畝原の姿が衝撃的。失うべからざるを失う時、人はこれほど心が壊れてしまうであろう表現とそこから立ち直り、戦おうとする畝原の姿はあまりに秀逸で素晴らしかった。

この作者の作品はどれもそうだけど、サスペンスドラマのような全ての謎解きや解決など存在しない。物語を読み終えても分からない事は分からないままだ。しかし、それ故に一層畝原という一人のキャラクターが光かがやき存在感を増し、作品としてのリアリティとか無常観も際立っている。シリーズの中で一番好きな作品です。
流れる砂 Amazon書評・レビュー: 流れる砂より
4894561646
No.7
(5pt)

友を思う畝原の姿が胸にせまる

父親による実の息子の殺害現場という、衝撃的なシーンから始まり、その回想の形をとって畝原シリーズの定番ともいえる日常の何でもないありふれた調査の話に移っていきます。

毎回そうだけど日常を丹念に普通に描きながら、それが一気に崩壊していく過程を描くのが本当に上手く感じます。それは読むものに自身の身近な風景、日常が実は薄氷の上にある事をイメージさせ、思わず足元に広がる底の見えない暗い世界を想像し背筋が冷たくなります。今回の話も相当にヤバい話でそれに対する畝原はあまりに小さくて、当たり前だけど一介の探偵に過ぎない畝原が出来る事など知れています、しかし、その小さな存在がそれでも自分自身の矜持と、そして大切な家族、友人を守ろうと奔走するからこそ、読み手はその姿に共感し惚れ込むのだと思います。

今回は畝原にとって立ち直れかねない程の悲劇があり、その悲しみに翻弄される畝原の姿が衝撃的。失うべからざるを失う時、人はこれほど心が壊れてしまうであろう表現とそこから立ち直り、戦おうとする畝原の姿はあまりに秀逸で素晴らしかった。

この作者の作品はどれもそうだけど、サスペンスドラマのような全ての謎解きや解決など存在しない。物語を読み終えても分からない事は分からないままだ。しかし、それ故に一層畝原という一人のキャラクターが光かがやき存在感を増し、作品としてのリアリティとか無常観も際立っている。シリーズの中で一番好きな作品です。
流れる砂 (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 流れる砂 (ハルキ文庫)より
4758430136

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