ホワイト・シャドウ



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初公開日(参考)2008年08月
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長編小説

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ホワイト・シャドウ (ランダムハウス講談社文庫 ア 4-1)

2008年08月08日 ホワイト・シャドウ (ランダムハウス講談社文庫 ア 4-1)

1955年、フロリダ州タンパ。チャーリー・ウォールが死んだ。酒の密売で財をなしボスとして街に君臨した男だった。だが、引退したギャングをなぜ惨殺する必要があったのか?現場に残された散弾と粒餌の意味は?ドッジ刑事を先頭に市警は執拗な捜査を展開、一方新聞記者ターナーも独自の調査で真相に迫っていったが…!キューバ革命前夜を背景に、現実の迷宮入り事件に大胆な解釈を加えて描きあげた時代ノワールの会心作。 (「BOOK」データベースより)




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No.1:
(4pt)

史実をもとに混沌の時代を描きあげた、これぞ “ノワール”

“南部から来たレイモンド・チャンドラー”と評される、アラバマ出身のエース・アトキンスによるクライム・ノワール。

舞台は1955年のフロリダ州タンパ、イボー・シティ。シチリア・マフィアやキューバ・マフィアが暗躍する街で、かつてフロリダ・マフィアのボスで、今は引退して新聞記者たちを相手に酒を飲みながら昔話をするのを生きがいにしているような老人、“ホワイト・シャドウ”の異名を持つチャーリー・ウォールが殺害されるという実際にあった未解決事件をもとに、ストーリーは展開してゆく。

タンパ市警のドッジ刑事らは、腐敗する警察組織の中にあって、しかも情緒不安定な妻を抱えて果敢に事件解明に奔走する。また≪ザ・タンパ・デイリー・タイムズ≫の記者ターナーも独自の調査で真相を追う。
しかし事件は収束するどころか、次々に不審な殺人事件が起こり、混沌としてゆく。さまざまな人々が登場し、彼ら彼女らの利害や思惑や思いが複雑に絡み合うこの一連の事件は果たして解決するのだろうか。

事件が起こった時代は私が生まれる以前のことであるが、ターナーによる一人称多視点で綴られる文章からは、さすがに事実をもとにしただけあって、1955年当時のかの地の混沌が痛いほど伝わってくる。違法賭博ボリータや闘鶏に興ずる人々の熱気、アメリカの傀儡政権下にありカストロによる革命前夜のキューバの影響、ギャングの暗躍と贈賄、そして実際にバーや賭博場での街の喧騒が聞こえてくるようであり、葉巻やタバコの煙が目にしみるようだ。

本書は、アトキンスが現実の迷宮入り事件に大胆な解釈を加えて、まさにこの時代を切り取って描きあげた、“謎解き”や“ハードボイルド”を超えた、“ノワール”である。
ホワイト・シャドウ (ランダムハウス講談社文庫 ア 4-1)Amazon書評・レビュー:ホワイト・シャドウ (ランダムハウス講談社文庫 ア 4-1)より
4270102179



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