“菜々子さん”の戯曲 Nの悲劇と縛られた僕
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終盤まで何の本だか分からず、どこに落ち着くのかと思いながらの読書でした。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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勝手な思い込みからライトノベルに苦手意識持っておりましたが、この作品が固定観念を捨てさせてくれました。文章も楽しめ、夢中になって読みました。このユニークな視点は初めてだったので、なるほどと感心しましたし、はまりました。タイトルで損してるような気がして残念です。 | ||||
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菜々子さんと僕のお話です。 読んでいくと「おっ」と思わせるようなことも… ミステリはこうゆうものなんでしょうね 最初は少しダレるかもしれませんが、 だんだんと巻き返して行って 最後には「すごい」と感嘆させてくれる そんなラノベです | ||||
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そんな気がします。 愛って怖いですね。 確かに小学生という設定の割には、主人公と菜々子さんの思考が大人びたというかちょっと荒んでますね(笑) まぁそういう変人同士のお話?といった感じですかね、特に問題はありません。 主人公と菜々子さん以外の小学生描写は素晴らしいと思いました。 小学生は無邪気故に残酷ですね。 謎は二転三転します、最後にはスッキリと解決します。 そうきたか!といった感じでいいラストだと思いました。 菜々子さん陰険すぎです…。 | ||||
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発作に関する冒頭の記述十数ページだけで、引きずり込まれるほどの筆力 小学生でアレはちょっとズルいよと思いつつも 題材、構成ともに文句のつけ所のない前半 圧倒的でさえある ただこの作品、菜々子さんの戯曲とあるように 真相に近づくことが目的とするような、所謂ミステリではない そのミステリでない作品の、ミステリ部分(伝わるかな?)に退屈さを感じてしまう 出来うんぬん以前に、興味が持てないのだ 乱暴な言い方をすれば、「主人公がどうなろうと興味がないので、菜々子さんのお話がもっと聞きたいです。はい」 菜々子さんという、あまりに魅了的なキャラを生み出してしまったための悲劇か 終盤、菜々子さんの戯曲とその裏に流れる思考に関しても、見るべきものはあるが高揚感がない 「ハア?菜々子さんならそれくらいやっちゃうし!てか、菜々子さん見くびり過ぎじゃね?」という よく分からない信頼感。マリオでいうとスター状態 そんな、なにが来ても驚かない心境が前半ですでに出来上がってしまったためか 総評 愚痴ばかり書いたけど、大変よかったです 特に前半は一般書含め、最近読んだ本の中で一番といえる出来栄え 菜々子さんという、癖があるけど魅力的なキャラクター それだけに頼らない地力の高さと完成度 前半120点、後半60点 合わせて合計100…じゃないけど100点 もはや何を書いているか分からないけど、それくらい面白かったということで 年齢設定を3歳ほど上にしたら、完全に一般書で扱うものでしょうねコレ ☆5つ イラストも雰囲気にばっちり合っている 駄文ついでに、最後にもうひとつ 菜々子さんの人となりを紹介するエピソード、植物園のはいらなかった気がします カードと運動会だけで、何をするか分からない・目的のためには他人を利用するという性格は十分理解できるので どうにも冗長さを感じてしまいました | ||||
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非ウィルス型嗜眠性脳炎により引き起こされる全身痙攣で指一本動かせず、瞬きすらもできない身体となった坪手明の病床を、今では習志野菜々子という仮名で呼ばれる少女が訪れる。それは、三年前、彼らが小学六年生だったあの事故から、平日は欠かされる事なく続けられてきた儀式だった。 その儀式が途切れた金曜日の翌月曜日。菜々子さんは突然、あの事故の出来事を蒸し返し始める。彼女が氏名連想誘発性心神喪失症候群と名付けられた、自分の本名を呼ばれると発作を起こす病気となった出来事が、誰かの故意で引き起こされた事件だったというのだ。 それをきっかけに、考えることしかできない坪手明は当時の出来事を思い起こす。自分と菜々子さん、そしてもう一人のNに起こった出来事を。 現在の二人の病室での出来事と、三年前の出来事を、交互に描写しながら、主人公の思考の軌跡をたどっていく形式の作品。そして最後に、菜々子さんの思考で真相が明かされる。主人公は現在全く意思表示ができないのだが、菜々子さんの一方的な語りと彼の思考が、まるで会話が成立しているように作り上げられている。 そして、三年前の回想では、主人公の思考方法と、菜々子さんの性格や行動が段階的に明らかにされ、それに基づいて事件が解き明かされていく。ラプラスの悪魔という、初期条件を適切に与えることで全ての未来を自在に操る仮想の悪魔の存在のように、前提が変わるたびに主人公の頭の中で仮説がコロコロと変わっていくのが面白い。そしてそこには、事態を全て掌握しようという菜々子さんの思惑も見え隠れする。 意図したことかどうかは分からないけれど、本当に小学生が背伸びをした表現を使ったように感じる文章のところもあったりして、ちょっと戸惑う表現のところもある気がする。だけど、ほとんど二人の登場人物だけで、互いに会話を成立させず、しかし意思疎通は出来ているように組みあがっているという、少し不思議な感じは面白いと思う。 | ||||
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