精神分析殺人事件
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短編集
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あらすじ
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評判
精神分析殺人事件の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 B ランク
精神分析殺人事件の総合評価:
9.33/10点 レビュー 6件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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最後まで一気に読んでしまった。読みやすい文体とその面白さに引きつけられたのだ。
昭和46年から47年にかけて小説誌に掲載された五編を収録した短篇集だが、何れも
精神の病理研究をテーマにしている。「精神分析」「催眠術」「精神分裂」「麻薬分析」
「児童心理」の各殺人事件を、精神医学・心理学・犯罪学の観点から事件解決に導く
筋書きである。ヴァン・ダインのファイロ・ヴァンスものや、江戸川乱歩の『心理試験』
など、犯罪者の心理に事件の鍵を置く小説は珍しくないが、本書の五編は練られた
プロットと作者の心理研究が活かされており、作風の暗さと合わさって、面白かった。
表題の『精神分析殺人事件』には虫をとらえて残酷な遊びに熱中する孤独な少年を
描いているが、これは作者の自画像らしい。長編『真昼の誘拐』にも同様の児童が
登場する。『催眠術殺人事件』は催眠術を利用して殺人を代行させるという、仰天の
トリックが用いられるのだが、現実に可能なのか気になる。『精神分析殺人事件』は
精神異常を装って罪をまぬがれる完全犯罪を企図し、それに成功した男が入院した
病院で地獄をみるという皮肉な作品である。精神医療の現場への告発ともいえよう。