神の狩人
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インターネットのエロサイト利用者が何人か殺され・・・というお話。 この手の小説の典型的な感じのサイコスリラーでした。インターネット上の仮想空間で暗躍する殺人鬼対サイトの責任者と警察の攻防を、息詰まる迫力で描いた大作サイコスリラーでした。 はっきり言って、今(2023年)に読むと上記の様によくあるタイプの作品にも思えますが、読んでいる間は面白く、時間を忘れて読めました。 この頃は携帯電話が出回っておりますが、今みたいなスマホが登場前という事で、殆どでてこないのも時代性を感じさせますが、まぁそういうもんだろうとか思いました。 これが結構日本で好評だったそうで、この後もこの人の作品が随分翻訳されていたみたいで、私はこれと「ブラックボックス」という作品しか持っておりませんが、いずれ読もうと思います。 ネット上のサイコキラー対捜査側の戦いを緊迫した筆致で描いたサイコスリラー。機会があったら是非。 | ||||
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上下巻でも長さを感じさせない。クオリティは高いし、ネット社会の恐怖を、ずいぶん早い時代にサイコサスペンスに仕上げた力量も大きい。個人的にこんな人まで殺すんかい!というショックもあったが、キャラクター設定とエンディングにはそうせざるを得なかったのだろう。1番のサイコキラーはこの作家かもしれない(笑)? | ||||
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何が恐ろしいと言って人間ほど恐ろしいものはこの世にはいない。サイコスリラーは人間であることを止めてしまった者の狂気で怖ぞ気を震わせる。この作品において犯人の存在感は圧倒的だ。ミステリにおける探偵役の投資家など本当に彼方に霞んでしまう程に。彼はあろうことか不治の病まで自ら治してしまう。まさに悪魔の所業で。 サイコスリラーのエスカレーションをまじまじと実感できる恐ろしい作品だ。ちなみにアイルズのこれまでの作品は血沸き肉踊る冒険小説。それだけに私はこの落差にど肝を抜かれた。 | ||||
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あまりにも期待が先走りしてしまいかえって読むのが怖かったくらい。全くの杞憂だったのだが、オビの惹句にある『羊たちの沈黙』に匹敵する、、云々はどうだろう。? ブラフマンの存在感は圧倒的だ。が、正直言わせてもらえばレクター博士の足元にも及ばないんじゃないかと思っている。ブラフマンは人間だが、レクター博士は完全に人知を超えちゃってる。 作者は微に入り細にわたってブラフマンの来歴を語っている。ぼくにはそれが書きこみ過ぎのような気がしてならないのだ。超人的な異常犯罪者には違いないが、結局それが恐怖あるいは憎悪の対象として捉えにくくしてしまっている。読者にそう思わせるのが作者の意図とすれば成功していると思うが。。もちろんサイコパスだって人間だ。そんな部分を強調し過ぎたような気がしてならないのだ。アンバランスに感じられて仕方がない。目的もやけに人間的だしね。レクター博士のような得体の知れない、人知をこえた怖さはほとんど感じられないのですよ。 ブラフマンについては前述の通りだが物語はノンストップ。最高におもしろい。ハーパー対ブラフマンという縦の線に、ハーパーとドルー夫婦の物語が横にきっちり配置されていて読書には非常な緊張を強いられ続けたのだ。 | ||||
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インターネットを徘徊するシリアル・キラー。このサイコ・パスは『羊たちの沈黙』のハニバル・レクターを凌駕するなどという前口上はいかほどのものか、疑惑に満ち満ちた心で迎えたぼくは、この作品の特殊で隠微な世界にいきなり引きずり込まれた。濃密な時間が1000ページを越える分厚さを忘れさせ、ぼくの睡眠時間を貪欲に奪い取った。 主人公はいわゆる密会ネットである《EROS》のシスオペ。コンピュータを使った架空人格が、犠牲者を求めて一方の架空人格との凝ったセックス・ゲームを開始する。シスオペも例外ではなくそうしたゲームにのめり込んでいる。一方現実世界では州をまたいだ奇怪な連続殺人事件が発生している。犠牲者は《EROS》ネットのアクティブばかり。頭脳であるブラメンと狂気の殺人者インド女性カーリー。 異常さがいっぱいの中で、現実のシスオペの夫婦関係の複雑さのほうもサイド・ストーリーとしてサスペンスを盛り上げる。多くの要素を錯綜させて物語が破滅へと失踪する。そして何という爆発力だろうか。プロットはどこへ向かうのか? 予測を許さぬ作品の破壊力が、まさに『羊たちの沈黙』以来の殺人鬼の狂気を描き切ってゆく。恐怖と暴力のストーリー。ひさびさの新しいパワーに、本当に圧倒された。カバー絵までが作品と密接なイメージ。ヒロインのドルーに心から惚れてしまいそうになる作品なのである。 | ||||
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