一九三四年冬─乱歩
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
評判
一九三四年冬─乱歩の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 A ランク
一九三四年冬─乱歩の総合評価:
9.25/10点 レビュー 24件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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乱歩その人がそこにいる、あれこれ悩み、妙な体験をし、原稿を書いている。その臨場感が半端なくて、「久世(くぜ)さんの幻視力てば、すげぇわ」思いました。
虚実のあわいが融け合っていく作品のたたずまい、文章の風趣も素晴らしい。とりわけ、乱歩が筆を走らせていく『梔子姫(くちなしひめ)』の幻想奇譚の美しさには、くらくらっと来ましたねぇ。夢見心地で酔わされましたわ。
中国の美青年、翁華栄(オウ ファーロン)。栗毛の美しい人妻、ミセス・リー。この二人のキャラも良かったですね。
殊に、「バーナビー・ロスとエラリー・クイーンとは、もしや同一人物ではないか」なんて推理するミセス・リーは、実に魅力的な女性でした。
それと、本書でも触れている乱歩の中絶作品『悪霊』騒動については、奈落一騎『江戸川乱歩語辞典』(誠文堂新光社)のコラムに、その記述があります。何としても乱歩に書いてほしい「新青年」編集部の広告文が、なかなかに凄まじいっす。当事の乱歩の懊悩(おうのう)は、かなりのものだったんじゃないでしょうか。
私が読んだ創元推理文庫本では、表紙カバーが素敵ですね。山田緑の装画、中島かほるの装幀、ともにセンスがあって良かったです。