冥都七事件 大東京三十五区

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種別
長編
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あらすじ

2004年05月31日 大東京三十五区 冥都七事件 (祥伝社文庫)

血を吐く松。迷路での人間消失。消える幽霊電車。天に浮かぶ文字―昭和も初め、帝都東京に現われた謎また謎。早稲田の不良書生、阿閉君はこれら怪事件の取材におお忙し。「玄翁先生」こと間直瀬玄蕃は縁側でその謎に挑む。二人の珍妙な問答の末、明かされる意外な真相とは?レトロでモダンで猟奇な時代の風俗を背景に、罠と論理が冴え渡る探偵小説の真骨頂。(「BOOK」データベースより)

評判

冥都七事件 大東京三十五区の評価:

6.00/10点 レビュー 1件。 C ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点6.00pt

冥都七事件 大東京三十五区の総合評価:

7.14/10点 レビュー 7件。

感想一覧

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Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.6
(3pt)

シリーズ物は引き際が大切

「大東京三十五区」シリーズ第三巻にして完結編。
このシリーズ、擬古文調?の凝った文体がウリだったのですが、さすがに三巻目となると著者も飽きたのか力尽きたのか、文章はぐっと平易で普通な感じ。これを読みやすくなったと歓迎するか、物足らないと感じるかは読者次第なのであります。
私見を述べるなら、古雅な文体をやめてしまったことで独特の味わいがなくなり、物語の出来がストレートに読者に見えてしまう結果になったような。
レギュラーから準レギュラーまで登場人物はけっこう多いのですが、どうしてこの人たち、こんなにギスギスしているのでしょう? それに各エピソードごとにキャラクターの描写がまちまちなのですね。主人公?のちょろ万こと阿閉万もエピソードによって、名探偵の役まわりだったり、役立たずの賑やかしだったり。彼に限らず、全体に設定と描写が一致していないことが多いのです。
もう一つ難を挙げるなら、前巻までの近代東京名所めぐりといった舞台設定の豪華さは本書ではすっかり影をひそめてしまい、エピソードの半分程度はどうということもない田舎の出来事だったりします。
事件が起こった!レギュラー陣が推理した!という推理クイズ風の基本パターンは前巻までと同じながら、出題編と回答編?の隔たりも何だか大きくて、前半の登場人物(事件関係者)が後半にまったく出てこないのは「物語」としていかがなものか。
事件もトリックも前巻までよりもスケールダウンして、全体にこじんまりとした読後感。
最終話も大仕掛けが待っているわけではなく、何だか尻すぼみな結末でして、むしろ探偵役の玄翁先生が登場せず、オカルト学者の鏑木博士がメインを引き受ける「地ノ底ノ怪座敷」「悪魔ノ命ジタル殺人」の二編が傑出していたのはどうなのでしょう。シリーズ探偵の人選を間違えてしまったのかも。
以上、苦言が多くなりましたが、シリーズ物は引き際が大切なのであります。
大東京三十五区 冥都七事件 (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 大東京三十五区 冥都七事件 (祥伝社文庫)より
4396331665
No.5
(3pt)

シリーズ物は引き際が大切

「大東京三十五区」シリーズ第三巻にして完結編。
このシリーズ、擬古文調?の凝った文体がウリだったのですが、さすがに三巻目となると著者も飽きたのか力尽きたのか、文章はぐっと平易で普通な感じ。これを読みやすくなったと歓迎するか、物足らないと感じるかは読者次第なのであります。
私見を述べるなら、古雅な文体をやめてしまったことで独特の味わいがなくなり、物語の出来がストレートに読者に見えてしまう結果になったような。
レギュラーから準レギュラーまで登場人物はけっこう多いのですが、どうしてこの人たち、こんなにギスギスしているのでしょう? それに各エピソードごとにキャラクターの描写がまちまちなのですね。主人公?のちょろ万こと阿閉万もエピソードによって、名探偵の役まわりだったり、役立たずの賑やかしだったり。彼に限らず、全体に設定と描写が一致していないことが多いのです。
もう一つ難を挙げるなら、前巻までの近代東京名所めぐりといった舞台設定の豪華さは本書ではすっかり影をひそめてしまい、エピソードの半分程度はどうということもない田舎の出来事だったりします。
事件が起こった!レギュラー陣が推理した!という推理クイズ風の基本パターンは前巻までと同じながら、出題編と回答編?の隔たりも何だか大きくて、前半の登場人物(事件関係者)が後半にまったく出てこないのは「物語」としていかがなものか。
事件もトリックも前巻までよりもスケールダウンして、全体にこじんまりとした読後感。
最終話も大仕掛けが待っているわけではなく、何だか尻すぼみな結末でして、むしろ探偵役の玄翁先生が登場せず、オカルト学者の鏑木博士がメインを引き受ける「地ノ底ノ怪座敷」「悪魔ノ命ジタル殺人」の二編が傑出していたのはどうなのでしょう。シリーズ探偵の人選を間違えてしまったのかも。
以上、苦言が多くなりましたが、シリーズ物は引き際が大切なのであります。
大東京三十五区 冥都七事件 Amazon書評・レビュー: 大東京三十五区 冥都七事件より
4396631847
No.4
(3pt)

雰囲気だと割り切ってリズム感で読み切るのがおそらく吉

読んでタイトルのごとく、七つの事件からなる探偵小説連作短編集。
舞台は昭和初期の東京。といっても、同じ時代(昭和初期)の事件に首を突っ込んだり、過去(明治)の事件を調べ直したりで、あっちこっちへ年代が飛びますから慣れないうちは面食らわされるのであります。
擬古文といいましょうか、講談・活弁調といいましょうか(解説によると速記本スタイルなのだとか)、昔の時代小説みたいな文体はレトロでモダンな雰囲気作りには貢献するものの、現代の読者にとっては意味を判断しかねるいいまわしや単語の連発でして、いちいち考えず、雰囲気だと割り切ってリズム感で読み切るのがおそらく吉。

基本パターンは書生の阿閉万が怪事件の情報を聞き込み、下宿の大家の玄翁先生が謎を解くというものでして、主要登場人物はこの二人きり。
日露ハーフの女性記者や大学の教官、いかにも訳ありな医院一家のようにいかにも重要人物らしく登場した人たちが、案外にそうでもなかったので拍子抜けいたしました。

何しろ各エピソードは40~60ページ弱程度なので、ストーリーはあってなきがごとし。何だかどれもこれもトリックがまずあって、後からシチュエーションやストーリーを考えていったような感じなので、ところどころ説明が苦しかったような。謎と推理の七番勝負!といった体裁であります。
また、作中の出来事の全てをきっちりと解明してみせるわけではなくて、オカルト的な不可解さを残したままのエピソードがあるのもとっても不穏な感じ。あと、出版社がアピールしているほどエログロ要素は感じませんでした。それとも、自分の感覚がマヒしているのかなあ……
最終話のオチも想定の範囲内でして、一冊かけて引っ張るような設定ではなかったような。
破天荒なトリックの連続に反して、ストーリーの方はこじんまりとして物足らない気分なのであります。
大東京三十五区 冥都七事件 (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 大東京三十五区 冥都七事件 (祥伝社文庫)より
4396331665
No.3
(3pt)

雰囲気だと割り切ってリズム感で読み切るのがおそらく吉

読んでタイトルのごとく、七つの事件からなる探偵小説連作短編集。
舞台は昭和初期の東京。といっても、同じ時代(昭和初期)の事件に首を突っ込んだり、過去(明治)の事件を調べ直したりで、あっちこっちへ年代が飛びますから慣れないうちは面食らわされるのであります。
擬古文といいましょうか、講談・活弁調といいましょうか(解説によると速記本スタイルなのだとか)、昔の時代小説みたいな文体はレトロでモダンな雰囲気作りには貢献するものの、現代の読者にとっては意味を判断しかねるいいまわしや単語の連発でして、いちいち考えず、雰囲気だと割り切ってリズム感で読み切るのがおそらく吉。

基本パターンは書生の阿閉万が怪事件の情報を聞き込み、下宿の大家の玄翁先生が謎を解くというものでして、主要登場人物はこの二人きり。
日露ハーフの女性記者や大学の教官、いかにも訳ありな医院一家のようにいかにも重要人物らしく登場した人たちが、案外にそうでもなかったので拍子抜けいたしました。

何しろ各エピソードは40~60ページ弱程度なので、ストーリーはあってなきがごとし。何だかどれもこれもトリックがまずあって、後からシチュエーションやストーリーを考えていったような感じなので、ところどころ説明が苦しかったような。謎と推理の七番勝負!といった体裁であります。
また、作中の出来事の全てをきっちりと解明してみせるわけではなくて、オカルト的な不可解さを残したままのエピソードがあるのもとっても不穏な感じ。あと、出版社がアピールしているほどエログロ要素は感じませんでした。それとも、自分の感覚がマヒしているのかなあ……
最終話のオチも想定の範囲内でして、一冊かけて引っ張るような設定ではなかったような。
破天荒なトリックの連続に反して、ストーリーの方はこじんまりとして物足らない気分なのであります。
大東京三十五区 冥都七事件 Amazon書評・レビュー: 大東京三十五区 冥都七事件より
4396631847
No.2
(3pt)

完結

ついに縁側探偵シリーズ完結です。ネタバレになるので内容には触れませんが、昭和初期の庶民の生活や文化が今回もぎっしりです。
ただ、これから戦争に向けて世の中がおかしくなってくぞー、という雰囲気はありません。あえて書いてないのでしょう。
そこがまたよいと思います。
ただ読者をかなり選ぶ本なので星は三つです。個人的には五つですけど
大東京三十五区 冥都七事件 (祥伝社文庫) Amazon書評・レビュー: 大東京三十五区 冥都七事件 (祥伝社文庫)より
4396331665

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