探偵術マニュアル
- 失踪 (242)
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全1件 1~1 1/1ページ
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さすがハメット賞受賞作。夢か現実か、訳がわかりませんでした。ほんとうにつまらない話でした。 | ||||
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本書は、「欧米ミステリー小説界で代表的なアワードの一つハメット賞を受賞しているほかにもSF分野のローカス賞にエントリーされたり、著者ベリーはこの処女作品でファンタジー分野の新人賞を受賞している」なんて宣伝文句に誘われて本書を期待して読み始めたが、読み進むのが苦痛になってしまった。 評者は、読み始めた本は、興味を失っても必ず最後まで読む主義だから、なんとか本書も最終ページまで読み終えた。 物語の時代背景も不明(訳者は十九世紀末からに十世紀初頭と書いていたが)、評者は、大昔に観たB級SF映画を観ているような既視感に襲われた気分で読み進んだのである。 純文学だろうが娯楽小説だろうがミステリーだろうが、自由自在変幻無碍の夢物語を語るのは作者の勝手である。(実際本書では、夢が物語のテーマであった)。 翻訳者は、あとがきで、“ファンタジー+ミステリ”というジャンル横断的作品であり、過去の幻想小説の傑作から多く影響を受けた高尚な作品になっていると書いていたが、評者にとって目新しくも新鮮さも感じない作品で、著者の処女作と知ると次作を読む気にはならないというのが本音の感想である。 が、本書を楽しく読んだ人と評者とは全く好みが違うだけなら、ジャズ愛好家がヘビメタ聴く違和感と言ったほうがいいかもしれない。 ジャズ好きでもヘビメタのいい曲は好ましく聴けますがね・・・。 それとも翻訳本でなく原書で本書を読んだら「ハメット賞」受賞作という高邁な作品の真価を知ることができるのかな? | ||||
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本書は、「欧米ミステリー小説界で代表的なアワードの一つハメット賞を受賞しているほかにもSF分野のローカス賞にエントリーされたり、著者ベリーはこの処女作品でファンタジー分野の新人賞を受賞している」なんて宣伝文句に誘われて本書を期待して読み始めたが、読み進むのが苦痛になってしまった。 評者は、読み始めた本は、興味を失っても必ず最後まで読む主義だから、なんとか本書も最終ページまで読み終えた。 物語の時代背景も不明(訳者は十九世紀末から二十世紀初頭と書いていたが)、評者は、大昔に観たB級SF映画を観ているような既視感に襲われた気分で読み進んだのである。 純文学だろうが娯楽小説だろうがミステリーだろうが、自由自在変幻無碍の夢物語を語るのは作者の勝手である。(実際本書では、夢が物語のテーマであった)。 翻訳者は、あとがきで、“ファンタジー+ミステリ”というジャンル横断的作品であり、過去の幻想小説の傑作から多く影響を受けた高尚な作品になっていると書いていたが、評者にとって目新しくも新鮮さも感じない作品で、著者の処女作と知ると次作を読む気にはならないというのが本音の感想である。 が、本書を楽しく読んだ人と評者とは全く好みが違うだけなら、ジャズ愛好家がヘビメタ聴く違和感と言ったほうがいいかもしれない。 ジャズ好きでもヘビメタのいい曲は好ましく聴けますがね・・・。 | ||||
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まず一つ言えるのは、好き嫌いが分かれるであろう、ということ。内容は、ミステリ的要素のあるファンタジーだ。なんどなく、不思議の国のアリスをイメージさせるようなそんな作品に感じた。 そうわかって読めば、それなりに楽しめるだろうが、スタート地点からいろいろと間違っている。まず、裏表紙の説明を読む限り、ほとんどの人が、この作品がミステリだと考えるだろう。また、ハメット賞受賞という文言から、ファンタジーを連想するのは難しい。そして何より、本作は創元推理文庫から出ている。同じ東京創元社でも、ファンタジー、あるいは百歩譲ってSFとかからなら、勘違いはしにくいだろうが、よりにもよって「推理」と名のつくところから出ているのが、最大のミスディレクションだろう。意図してやったのかどうかはわからないが、ミステリと期待して読んだら、ファンタジーだったというのでは、期待はずれに感じる人間がいるのではとおもう。 本作は、意外といろいろな言語に翻訳されているようで、日本語版以外にもドイツ語、スペイン語、イタリア語などもあるようだ。英語版と同じデザインの表紙を採用している言語もあるが、日本語、あるいはドイツ語などはかなりテイストの異なるデザインになっており、その辺りも国によって、読み方が異なるようで興味深い。個人的には、ドイツ語版の表紙がいいと思う。 | ||||
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主人公のアンウィンが探偵社に着くと、自分の席には今朝駅で会ったばかりの女性が座ってタイプを打っていた。上司の部屋へいくと、敬語でむかられ探偵への昇進を告げられた。アンウィンは探偵社の有能な記録係だった。探偵が意味のありそうな事実の断片を集めてくると、それを整理して謎と解決を結ぶひとすじの糸を残すのが記録員の仕事だ。 昇進したアンウィンが頼りにするのは、『探偵術マニュアル』と助手となった居眠り病の中年女性エミリーである。アンウィンがエミリーに命じた最初の仕事は、自分の昇進が間違いではないかと確認する上司宛ての手紙のタイプだった。 アンウィンが専属記録係を務めた、「探偵のなかの探偵」シヴァートが行方不明になり、その肩代わりとして探偵に昇進したのだ。そしてシヴァート探しが始まる。アンウィンはシヴァートが関わっていた事件に首を突っ込み、奇怪な犯罪者たちが出没する怪事件に巻き込まれていく。 なぜか外はいつも雨が降っていて、アンウィンは雨の中を傘をさしながら自転車で走り回り、身体中がびしょ濡れになる。 ダリの描く絵のような奇妙な世界の中で繰り広げられる、シュールな幻想ミステリ。カフカの作品を彷彿とさせる。 | ||||
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レビューのタイトルの通りなのですが、いくつか補足を。 もともとの舞台設定が特殊である上に、物語の中盤あたりで明かされる仕掛けが出てくるとさらに入り組んで来るので、読みやすい小説とは決していえません。 ただ雨の続く架空の町を舞台に、巨大ということしか分からず全貌が見えない探偵社の組織、あやしいサーカス団、だれが信用できるか分からない怪しげな登場人物たちといった魅力的な材料をつかって、ゆるゆると先の見えない物語は独特の魅力を持っています。 「パースの城」や「迷宮1000」といった作品に近い感触ですが、もっとミステリとしての決着のつけ方にこだわった作品です。 読者を欺く作者の技を楽しみたい方、奇妙な舞台設定を楽しめる方などにはお勧めできると思います。 | ||||
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