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egut さんのレビュー一覧
egutさんのページへレビュー数33件
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毎年1冊刊行される倉阪先生のバカミス。
事件や物語の内容そっちのけで今年はどんな事をやっているのか、 ついつい気になって本を手に取ってしまう稀有な作家さんです。 もう、この手の本を読んできた人の為のマニア向けの本になっており、 かつ、その人たちは何を求めて本書を手に取るかは、作家さんも意識している為、 一筋縄ではいかないぞと、回を重ねる毎に複雑化してしまった印象を受けます 複雑故、物語に面白味が無いのが正直な所ですが、 事件中の大トリックやどんでん返しは脱力物で、 そことバカミス技巧を毎度繋げてくるのは面白いというよりは感心して、 今年も走り続けたな。。。とどこか遠くを見つめてしまう気分に浸ります。 年に一度の定期購読本ですね。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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【ネタバレかも!?】
(1件の連絡あり)[?]
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著者の本は初めてです。
短編集だからという訳ではないですが、 何か強烈なものを受けたという感覚が得られませんでした ただ、なんと言うかSF、ホラー、ミステリと 多種多様な小説を描いている方なだけあり、不思議な世界観を味わいました。 死後150万年前の死体に関する「更新世の殺人」については、 設定が「星を継ぐもの」を思い出し、SFかな?と思いきや、 ジャンルがバカミスなのもあり、そのまま脱力。 「遺体の代弁者」はSFホラーを感じさせる 記憶を移植した話で、これは設定含めて好みでした。 |
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【ネタバレかも!?】
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ミステリともホラーともどっちつかずの不思議な内容。
学校の七不思議のように誰が始めたか分からない 不気味な伝承が本書ではサヨコと言う名で存在します。 子どもの頃は学校の七不思議など、怪談というものは友達との会話のネタでしたが、 結局なんだかわからないないまま卒業(成長)と共に忘れてしまっていました。 あの学校と言う空間の中で共有する恐怖というか、今考えると科学的でもない不思議な共有感覚です。 その子供心でのあの不思議な話は結局なんだったのか……。と一瞬思いつつ、 ま、いっか。そんな事もあったっけ。と、自然と他の事に夢中になり視点が向かなくなる。 こんな感覚を大人が触れるような物語だと感じました。 |
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第1話目『殺人現場では靴をお脱ぎください』を読んだ時の感想では、
1つの事柄から事件をひも解く執事の様が安楽椅子探偵として面白いと思いました。 短編ミステリとして謎の散りばめ方と解決の展開 そして、本書のキャラクターの個性の露出のバランスが良くできています。 短編集なので、謎の違いがあれどこのまま後半にも期待していたのですが、 面白かったのはこの1話目だけで、 あとは謎解き要素は薄く、キャラクターで引っ張っている印象を受けたのが正直残念な気持ちでした。 以下は、主に2話目以降について。 良く言えば軽妙なテンポとして読みやすくはありますが、 この作品ならではの個性が見えづらく、 また軽妙故にずっしとした深みが得られず印象に残らなかったのが正直な感想です。 読書をした人に印象に残る所は?と感想を尋ねると お嬢様に対する執事の態度やセリフの可笑しさがまず挙がり、 事件はなんだったか記憶に残りません。 印象に残るポイントがある時点で これはこれでとても凄い事ですが、私としては、 お嬢様と執事と言えばこの作品か?、富豪の刑事と言えばこの作品か? など、何かしらの要素をピックアップした時に他の作品が浮かんでしまうのでキャラ物としても個性が弱く感じられました。 この作品ならではの良さを見たかったです。 もっと良いシリーズになりそうな気がするのに、 なんだか勿体なく残念な気持ちになりました。 ※追記 後で知りましたが、2話目以降は1話目から2年後に掲載媒体を変えて世に出てました。 媒体に沿った作品作りだったのかもしれないですね。 |
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表紙やタイトルに惹かれて購入しました。
一見無意味だと思われる出来事が、 散りばめられた死神の殺人フラグというのが面白い発想でした。 このセリフが出たら死亡とか、にやりとする場面がいくつかあり、 頭を使わない娯楽小説として楽しめました。 語り手の陣内や探偵役の本宮を見ていると キャラ物としても活かせる路線を感じるのですが、 それ以外の登場人物、特に死神や編集長は個性的にしようとしているけど 話に絡む場面が少ないので活かし切れてない感じです。 松重が一番良く描かれていました。 作品として個性的な要素が出せるポイントが多そうなのに、 読後は特出した気持ちが残らない勿体無い作品だと思いました。 ミステリでよくある探偵がドミノ倒しのように 理論的に事件を解決する颯爽とした雰囲気を 死神のフラグの連鎖で描いて欲しかったなと個人的に思いました。 文章は読みやすいので次作に期待です。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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主人公が錯乱したとしか思えず、
置いてけぼりされたまま話が進んでしまった印象です。 小説「如月透の犯罪」と「如月透」自身の犯行が似通っていた理由も なるほどとは思うのですが、驚くことはありませんでした。 |
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比べるものではないですが、
やはり館シリーズの新刊と名を打ってあると、 他の館シリーズを意識してしまいます。 "びっくり館"と言う名前や舞台の効果があまり感じられませんでした。 館というより、囁きシリーズを読んでいる印象です。 館や人形を扱っている所が著者の雰囲気をかもしだしていて良かったです。 腹話術のシーンの異様な雰囲気はとても印象に残ります。 こういう独特の著者らしいと思える雰囲気は好みでした。 内容で気になった点として、 シリーズ読者やミステリが好きな人を意識したと感じられる 単語がいろいろ出てきます。 これらが効果的なら良いですがそうではなかったので、 なんとなくそれらの単語の魅力に支えられてしまった 作品になったと感じてしまいました。 |
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過去に意識だけタイムスリップしてザビエルの身近な人に憑依。
ザビエルに取り巻く事件の謎を解決する。 設定は面白いし、歴史物でも読んでて苦ではなく、寧ろ読みやすく楽しめた。 ……のですが、読了後 特に印象に残るものがなかったのが正直なところ。 好みだったのは、 『第三章 パリの悪魔』 ここまでの舞台設定を生かした、こういう仕掛けは好きです。 |
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