■スポンサードリンク


タッキー さんのレビュー一覧

タッキーさんのページへ

レビュー数33

全33件 21~33 2/2ページ
<<12

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
 閲覧する時は、『このレビューを表示する場合はここをクリック』を押してください。
No.13: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

胸も目頭も熱くなる作品

前作『最後の証人』を読み、一気にファンになりました。その2作目。前作ではヤメ検弁護士として登場した佐方の検事時代の短編5作。どの作品も心にグッと来る内容で、読んでいて胸も目頭も熱くなるほど、素晴らしかったです。この作品を読めばますます佐方が好きになります。引き続き追っていきたい作家さんです!
検事の本懐 (角川文庫)
柚月裕子検事の本懐 についてのレビュー
No.12: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

心温まる一冊

すっごく心温まる話を読ませてもらいました。こんないい話を読めたことに幸せ感いっぱいという感じです。環、めちゃカッコいいし、最終章のコーキの話を読んで、いろいろなことがきれいにつながるとともに、環と桃花の姉妹の絆とコーキの愛情に心がすっごく温まります。環とコーキ、是非幸せになってほしいと思います。その他の住人を含めてこんな仲間と知り合いたいなぁと思えました。辻村さんの他の作品も読んでみたいと思います。
スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)
辻村深月スロウハイツの神様 についてのレビュー
No.11: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

一つの真実を起点に鮮やかに解決

刀城言耶シリーズ第6弾の舞台は遊廓。戦前、戦中、戦後と3つの時代にわたり、3つずつ起こった合わせて9つの身投げの真相を追います。第1部の主人公は花魁。正直読んでいて辛くて可愛そうです。第2部は遊廓の女将が、第3部は作家が、それぞれ主人公。そして第4部で刀城言耶がようやく登場。身投げは呪いなのか、殺人なのか。たった一つの真実を起点に鮮やかに解決!実はシリーズで一番見事かも、と思うくらい、良かったです。
幽女の如き怨むもの (講談社文庫)
三津田信三幽女の如き怨むもの についてのレビュー
No.10:
(9pt)

カー好きはニヤリとする作品

作者がカー好きということで、これは読まないと、ということで読んだ一冊。ネタバレを恐れずにいうと、某我孫子さんの、とある一冊を彷彿とさせます。交霊とか、殺人のあった家の周りは真っ白で足跡のない雪が積もっていてとか、カー好きなら思わずニヤリとする部分も。しかも最後の最後まで楽しんで読める手法に脱帽。是非彼の作品をたくさん翻訳してほしいものです^_^
第四の扉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ポール・アルテ第四の扉 についてのレビュー
No.9: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

クイーンらしさと良さがギュッと。

本当に大好きなクイーンの短編集。昔読みそびれていましたが、装いも新たに刊行ということで即購入!新訳で読み易かったです。内容はおそらく作者を隠して探偵の名前を変えたとしても、クイーンの作品と分かるくらいクイーンらしさと良さがギュッと詰まっていました。フェアプレイで本格派。どの作品も素晴らしいクオリティの高さです。また、各ストーリーにほぼ魅力的内容美女が出てくるのも好み^_^;おそらく他のクイーンの短編集の中でも随一の出来だと思います。昔、夢中になってクイーンを読み耽っていたのを思い出しました。
エラリー・クイーンの新冒険【新訳版】 (創元推理文庫)
No.8: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

圧倒的な展開

相手の飲酒運転で息子を亡くした両親が、なぜか不起訴になった相手に復讐する計画を立て、実行に移すというストーリー。現在の裁判と犯罪に至るまでの場面を交互に展開させるという仕立てで進んでいきます。ラストの公判3日目からは一気に読ませるほどの圧倒的なストーリー展開でした。両親、特に奥さんが気の毒でなんとか復讐を成就させてあげたいと思いました。いろんな仕掛けが仕込まれており、ミステリーとしても面白かったです。最後はやはり涙目に。満足な一冊です^_^
最後の証人 (角川文庫)
柚月裕子最後の証人 についてのレビュー
No.7:
(9pt)

この創造力に脱帽

めっちゃ面白かったです。ミステリーとしてすごい訳でもなく、特段意外性のある結末でもなかったのですか、嗅覚を利用して犯人を追い詰めていくという過程が新鮮で、最後まで飽きさせない展開でよかったです。こんな誰も経験したことのないことを自分か経験してきたかのように、すごくもっともらしく、リアリティ溢れる表現でストーリーを作る井上夢人に脱帽!
オルファクトグラム〈上〉 (講談社文庫)
井上夢人オルファクトグラム についてのレビュー
No.6:
(9pt)

伏線の回収が見事なミステリー

少年法と少年犯罪というテーマのミステリー。少年犯罪を犯した子供たちの更正に疑問を感じる被害者の家族の視点で語られています。途中からのストーリーの意外性と、終盤は序盤で撒かれていた伏線が次々に連続して回収されていくストーリーはお見事。江戸川乱歩賞受賞作というのにもうなずけます!そして最後は主人公は罪を犯した子どもの更正にも理解つつも・・ナイスなミステリでした!
天使のナイフ 新装版 (講談社文庫 や 61-12)
薬丸岳天使のナイフ についてのレビュー
No.5:
(9pt)

怒濤の展開

やっぱりいい。素晴らしい5話でした。一ツ目は何かを奪う代わりに、どんな願いでも叶える神の話。そんな神のために唯一生き残った人が語り手の話で本当に怖い話でした。だんまり姫は会話の方言?とテンポが楽しい話に。そして第4話は、写本をするとその人は自らの寿命を悟ってしまうという書物の話。本の存在がすごく怖くて、そして結末もビックリの話です。怒涛の展開を見せるシリーズ最新作でした!
あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続
No.4:
(9pt)

最後まで楽しめた一冊

時効目前の15年前に発生した殺人事件を当時高校生だった容疑者の供述だけから事件の解決に迫っていくというストーリー。怪しげな容疑者がたくさん登場し、そして伏線の回収の仕方もピタリ。そして最後の驚くべきいろいろな事実と爽やかな終わり方。面白かったです。『64』もそうでしたが、広報的な部分が描かれてるなぁと思ってたら、横山さんは元々新聞記者だったのですね。
ルパンの消息 (光文社文庫)
横山秀夫ルパンの消息 についてのレビュー
No.3: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

著者に『怒』

いやぁすごかった!改訂前を知らず、どこが変わったかは分かりませんが、これを読めば御手洗がめっちゃ好きになります。シリーズ第1作とのことですが、主人公のことを考えると、逆に最初に読まなくて、何作か読んだ今で良かったと思いました。一方で良子が気の毒で、こんな結末にした島田さんに『怒』。みんな幸せにしてほしかったと思います。
異邦の騎士 改訂完全版
島田荘司異邦の騎士 についてのレビュー
No.2:
(9pt)

見事なひっくり返し方

描写が気持ち悪くて、よくこんな小説書けるなぁと、思い読み進めました。緊迫感が伝わる文章で、まさかのトリックを知らなくても面白かったのですが、更に仕掛けがあったとは。最後の最後のひっくり返し方に思わず、エピローグとか途中とか見てしまいました。なるほど多くの人に評価されてる話なのに納得!
新装版 殺戮にいたる病 (講談社文庫)
我孫子武丸殺戮にいたる病 についてのレビュー
No.1: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

死刑制度の意義を考えさせられる一冊

死刑囚の冤罪を晴らすため、死刑囚の階段の記憶を頼りに、真犯人を追うという話。死刑囚の気持ちや死刑の場面がリアルに描かれており、胸を打たれました。死刑執行に立ち会う執行官の辛さが身にしみます。人殺しの中の0.5%が死刑判決ということらしい、それだけ重い。一方で報道されている以外の犯罪の多さに愕然。賛否両論の死刑制度、今まで深く考えことはありませんでしたが、すごく考えさせられるとともに、改めて命の重さを感じさせられる話でした。
13階段 (講談社文庫)
高野和明13階段 についてのレビュー


<<12