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BOY さんのレビュー一覧
BOYさんのページへレビュー数31件
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地下建築に閉じ込められ殺人事件が起こるというクローズドサークル物。それだけなら並の作品だが、本作が評価されているのはエピローグによるところが大きいのだろう。エピローグに至るまでは長い長い前振りと言える。とはいえこのエンディングを受け入れられるかは好みが分かれるかもしれない。
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貧困から抜け出すために徐々に堕ちていく陽子の姿を生々しく描いている。前作『ロストケア』よりもミステリー色は強め。伏線が多く散りばめられているがその回収も見事。かなりボリュームがあるが無駄な描写がなく綺麗にまとまっている。是非読んでもらいたい一冊。
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介護の闇という現代社会を描いた作品。ロストケアによって介護する側、される側双方を救う犯人を絶対的な悪だと断言することができるだろうか。法的には悪になるのだろうが、その法は『安全地帯』にいる人間が作ったものである。同じ行為でもそれぞれの立場により善にも悪にもなり得るということがよくわかる作品。
作者は他にも社会派の作品を書いているようなので是非読んでみたい。 |
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本作は普通のミステリではない。殺人事件自体やその犯人像についてはあまり掘り下げず、登場人物たちの葛藤を描いている。本作のテーマは『信じること』になるのだろうか。この作品は良い意味で裏切ってくれた。
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冤罪をテーマとした『テミスの剣』の続編の本作は死刑制度をテーマとしている。難しいテーマをうまくミステリと絡めて仕上げてある。単純にミステリとして面白いだけでなく、死刑制度の是非について考えさせられる作品だった。
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会社に馴染めない男と盲目で引きこもりがちな女が奇妙な共同生活をおくる中で次第に信頼しあっていく。ミチルが黙って2人分の食事を準備するシーンが特に印象的。ミステリの部分がなくても作品として成立するくらい2人の描写がしっかりしている。
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この作家の作品は初めて読んだが、非常に面白かった。この作品の存在は以前から知っていたが、なぜもっと早く読まなかったのかと後悔するレベル。
約300ページと短めだが、その分無駄が削ぎ落され、密度は高いので読みごたえは十分。 真実を明らかにしながら、犯人に罪を償わせる弁護士佐方の活躍に期待し、次の作品を手に取ろう。 |
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中小企業の社長が不正を行う大企業と銀行を相手に果敢に戦いを挑む。
下町ロケットのような作品で、かなりの長編ではあるがテンポがよく読みやすい。 この作者は他にもおもしろい作品を量産しており、今後の活躍にも期待。 |
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ただの通り魔殺人かと思いきやその裏には大きな陰謀が隠されている。
上下巻ありかなりの長編だが、どんどん読み進めていってしまった。 間違いなくおすすめの作品。 |
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姫川シリーズのルージュと合わせて9評価。
姫川シリーズ歌舞伎町シリーズ両方読んでから読んだほうがより楽しめる。 |
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さすが東野圭吾と思わせるようなよく練られた構成。相変わらず文章も読みやすく、オススメの一冊。
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自分の何気ない行動が結果的に深刻な状況を招くことがある。ネタバレになるので詳しくは書かないが、この作品を読めば、誰でも心当たりがあるのではないだろうか。
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上下巻合わせて800~900ページあったけど、非常に読みやすく、すぐに読み終わってしまった。
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『螺鈿迷宮』の続編であり、『ケルベロスの肖像』のストーリーを天馬大吉側から描いた作品。
おなじみバチスタシリーズの登場人物はもちろんのこと、螺鈿迷宮、スリジエセンターなどともつながりがあり、海堂作品を読んできている読者なら楽しめるのではないだろうか。 |
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ジウシリーズや姫川シリーズなど警察小説を多く手掛ける誉田哲也の青春小説。剣道を通して分かり合っていく香織と早苗の物語は『武士道セブンティーン』『武士道エイティーン』と続いていくが、早く続編が読みたいと思った。
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宮田六郎が歴史上の出来事について新説を披露する。「邪馬台国はどこですか?」「聖徳太子はだれですか?」など6編収録されており、文献を引用しながら解説しているので妙に説得力がある。小説の形式になっているので読みやすい点も良い。
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死後パートと生前パートが交互に繰り返され、死後パートでは死者を蘇らせるSUBREと新しい記憶を植え付けるMESSという西澤作品おなじみのSF要素が登場する。生前パートでは連続殺人事件が起こるのだが、これだけでは並みのミステリーに過ぎないが、死後パートを絡めることにより独創的な作品となっている。SUBREとMESSの特徴、死後パートと生前パートの配置すべてが絶妙で、意外性を生み出すことに成功している。
ただ、文庫の解説にもあるように、エピローグは無くても小説としては完成していたように思うのだが、このエピローグに関しては、作中に明確な回答が書かれていないので読者それぞれの解釈に任せるということだろうか? |
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『葉桜の季節に~』や『密室殺人ゲーム』といった名作を残している歌野晶午。直木賞候補にもなった本作はミステリーとは呼べないかもしれないが、非常に良い作品だと思います。
ひき逃げにより娘を失った男性とスーパーで万引きした女性。二人の行く末には絶望しかなく・・・ なんとも悲しい物語でした。 |
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個性的な4人の強盗たちはまさに陽気なギャング。人物描写がしっかりしており、物語に入り込みやすい。
途中登場した変な人たちも伏線としてしっかり回収しているなど、作者の筆力の高さを窺わせる。 章の冒頭の語句の説明も面白い。 |
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