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こじたん さんのレビュー一覧

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書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.16pt

レビュー数25

全25件 1~20 1/2ページ
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No.25: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

黒百合の感想

良い小説を読んだ。これが読後の感想です。戦後まもない六甲を舞台に一人の少女と二人の少年の交流が、丹念にかつ巧みな描写で描かれています。特に少年たちの心理描写が絶妙で、昔を思い出してしまいました。
そこにミステリー的要素も持ち込まれ、最後まで目が離せません。最後の数ページは哀しくも切ない気持ちになりました。
黒百合 (創元推理文庫)
多島斗志之黒百合 についてのレビュー
No.24: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

さよならドビュッシーの感想

火事に遭い、全身火傷の重症を負いながらもピアニストを目指す女子高生。司法試験に合格しながらもピアニストになった本小説の探偵役。意地の悪い同級生。まるで少女漫画のような設定でストーリーが進んでいきます。ミステリーであることを忘れてしまいそうになりますが、最後は怒涛の展開が待っています。
読みやすいですが、読後はややすっきりしない印象でした。展開が強引なのと、この作者の特徴なのか社会的なテーマ(今回で言えば「障害者」)まで盛り込まれていて、焦点がぼやけてしまったのが残念でした。

▼以下、ネタバレ感想
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さよならドビュッシー (宝島社文庫)
中山七里さよならドビュッシー についてのレビュー
No.23: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

機龍警察 暗黒市場の感想

非常に面白かった。それがまず読後の感想です。非常に重厚なストーリー。近未来の日本を暗示しているかのようなリアリティ。中身がぎっしり詰まった小説です。正直、このシリーズを読み始めたときは、既視感のあるネタばかりで果たしてこの先どうなるのかと思いましたけど、諦めずに読み進めてきて良かったです。映画化もありえそうですが、観たいような観たくないような…
次は、いよいよこのストーリーの主人公と言える姿警部をフューチャーした話になるのでしょうが、ここまでハードルを上げといて果たしてどんな話になるのか笑
非常に楽しみです

機龍警察 暗黒市場 (ミステリ・ワールド)
月村了衛機龍警察 暗黒市場 についてのレビュー
No.22: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

赤朽葉家の伝説の感想

果たしてミステリーなのか疑問ですが…笑
女三代の歴史絵巻です。不思議な力を持った祖母、暴走族上がりの漫画家母、何も持たない孫娘。昭和からの歴史を踏まえながら華麗なビューティフルワールドが展開されます。ミステリーとして読むのは多少無理がありますが、この世界観にどっぷりハマれる人にはとても面白い小説です。
赤朽葉家の伝説
桜庭一樹赤朽葉家の伝説 についてのレビュー
No.21: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

転迷 隠蔽捜査4の感想

相変わらず、サクッと読めるこのシリーズ。今回は、所轄内で起きる事件に加え、他の省庁も絡む事件や娘の個人的な事件まで複数のことが複数同時並行的に起きます。それに対して相変わらず原理原則をモットーに仕事に臨む竜崎署長。今回も頷かされるセリフが多数出てきます。ただ、こんな人は中々いないでしょうね~。いたらうっとおしいけど頼りになるだろうに…このシリーズの特徴として、事件は会議室で起きていることが挙げられます笑
現場での出来事はほとんど描写されず、ストーリーは竜崎と部下や同僚との会話で進んでいきます。それも醍醐味です
転迷: 隠蔽捜査4 (新潮文庫)
今野敏転迷 隠蔽捜査4 についてのレビュー
No.20:
(8pt)

モデルは!?

ある女流作家が人気の絶頂で絶筆したのは何故か!?彼女の人生を振り返りながら、その謎を追いかけていく作品です。最初は特段動きもなく、ストーリー自体もありきたりのような感じがありました。しかし、徐々に何故女流作家は一流たりえたのか、素晴らしい作品を生み出すことができたのかが明らかになるにつれて、作家としての業の深さや作品を生み出す過酷さに圧倒されていきます。
ひとつ気になったのは、モデルはいたのか!?想像力だけでこの作品は執筆されたのか。物語の謎とともに、この小説自体が読書へのなぞかけになっている非常に珍しい小説だと思います。
新月譚
貫井徳郎新月譚 についてのレビュー
No.19: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

機龍警察の感想

これまでに何度も取り上げられてきたようなネタが満載です。新鮮味は確かにありませんが、登場人物やテンポよく進むストーリーのおかげでサクサクと読めました。
ただ、シリーズ1冊目なので、続編が気になるように話が進むので、そこはスッキリとしませんでした。このあたりの話の作り方は、さすがアニメの台本を数多く手がけてきた作者だなと思います。
機龍警察〔完全版〕 (ハヤカワ文庫JA)
月村了衛機龍警察 についてのレビュー
No.18: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

少女の感想

あっさりと読めました。最後の数ページに驚きの展開があってそこがクライマックスですが、そこまでの展開は淡々と進んでいく感じです。おそらく、それこそが作者の狙いだったのでしょうが、あまりに淡々としすぎて印象には残らなかったです
少女 (双葉文庫)
湊かなえ少女 についてのレビュー
No.17:
(7pt)

ジウIII 新世界秩序の感想

シリーズ最終作。いよいよクライマックスを迎えて…といきたいところでしたが、話がやや荒唐無稽すぎるし、釈然としない展開もあって、やや残念。それでも3巻引っ張ってきただけの面白さはありました
ジウ〈3〉新世界秩序 (中公文庫)
誉田哲也ジウIII 新世界秩序 についてのレビュー
No.16: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

贖罪とは…

この小説ではいくつもの謎が組み込まれています。冒頭の殺人事件の謎、主人公の弁護士の過去、その弁護士が手がける訴訟案件の行方…これらが絡み合い、最後には驚きの結末が待っています。また、この小説のもうひとつのテーマは、タイトルにもあるように「贖罪」です。罪を犯した人間はいかに罪を償うのか…作中の教官の言葉は重みがあります。主人公の弁護士のモデルは明らかに神戸児童殺傷事件の犯人で(本名とか…)、彼に対するメッセージも込められているのかなと思いながら読みました。
読みやすく、ストーリーも面白かったのですが、テーマが盛り込まれすぎて、少し印象に残りにくかったのが残念でした。それでもオススメの小説です。
贖罪の奏鳴曲 (講談社文庫)
中山七里贖罪の奏鳴曲 についてのレビュー
No.15:
(8pt)

ジウII 警視庁特殊急襲部隊の感想

シリーズ第2弾。徐々に明らかになる陰謀。描写や設定にツッコミどころは多いような気はするが、非常に読みやすくストーリーは面白い。ただ、果たして3分冊する必要はあったのだろうか…とにかく続きが読みたい。
ジウ〈2〉―警視庁特殊急襲部隊 (中公文庫)
誉田哲也ジウII 警視庁特殊急襲部隊 についてのレビュー
No.14: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

ヒトリシズカの感想

シズカという一人の女。その女は何者だったのか…を描いた小説です。一つ一つの短編の筋は面白いのですが、肝心の「シズカ」の描き方に納得できず…どこか惜しい作品でした。
ヒトリシズカ (双葉文庫)
誉田哲也ヒトリシズカ についてのレビュー
No.13: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ハサミ男の感想

題名は知っていましたが、何故か敬遠していたこの作品(タイトルと表紙のせいか?)実際読んでみると、夢中でページをめくってました。この種のトリックを受け付けない人も当然いると思いますが、まずは作者の仕掛けに乗っかって楽しんでください!

▼以下、ネタバレ感想
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ハサミ男 (講談社文庫)
殊能将之ハサミ男 についてのレビュー
No.12: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ジウI 警視庁特殊犯捜査係の感想

対照的な女性警官を主人公に、SAT・SITが誘拐事件に取り組んでいくというありそうでなかった小説です。非常に展開がスピーディで読みやすく、面白かったです。
ただ、完全に連続小説なんですね…おかげで2・3も購入することになりそうです…
これからまだまだ面白くなるという期待を込めて、7点です。
ジウ〈1〉―警視庁特殊犯捜査係 (中公文庫)
誉田哲也ジウI 警視庁特殊犯捜査係 についてのレビュー
No.11: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

まさに「慟哭」

警察官僚が主人公の話と、新興宗教にはまる男が主人公の話が交互に繰り広げられ、一見関係のなさそうな2つの話がどう関係してくるのか…これがこの小説の大きな流れです。2つの話の関係性を紐解くことが読者の楽しみになりますが、それ以上に主人公の警察官僚や、事件に巻き込まれる関係者、新興宗教にはまる男、これらの描写こそが、この小説の醍醐味です。
最後の展開はまさに胸打つものがありますし、タイトルの意味が本当に理解できます。

▼以下、ネタバレ感想
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慟哭 (創元推理文庫)
貫井徳郎慟哭 についてのレビュー
No.10: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

初陣 隠蔽捜査3.5の感想

3.5となっているように、シリーズの小休止的作品。ただ、中身は充実の短編集になっている。今回の主人公はこのシリーズの名脇役の伊丹刑事部長。彼が巻き込まれる様々な出来事の解決に竜崎が助言していくという流れでストーリーが進んでいく。この二人のやりとりはやはり面白く、シリーズを読んだ人間ならニヤリとするようなネタもある。シリーズを読んだことがある人には是非ともオススメ。
初陣: 隠蔽捜査3.5 (新潮文庫)
今野敏初陣 隠蔽捜査3.5 についてのレビュー
No.9: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

紅楼夢の殺人の感想

元になっている紅楼夢は読んだことは無かったが、中国の豪華絢爛な時代を味わうことができる作品。ただ、登場人物が異常に多く、事件が起きても誰が殺されて、その関係者が誰か追いかけるのが非常に大変。推理小説としてではなく、伝奇小説と思って読んだほうが楽しめるかもしれない。
紅楼夢の殺人 (文春文庫)
芦辺拓紅楼夢の殺人 についてのレビュー
No.8: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

扉は閉ざされたままの感想

犯人は最初に明らかにされており、犯人と探偵のやり取りを楽しむのがこの作品の醍醐味。部屋の扉が開かれるのを先延ばしにしたい犯人と、扉が閉じたままになっている理由を探し出そうとする探偵の会話が緻密で楽しめます。ただ、犯人と探偵のキャラクターはとっつきにくく、そこがこの作品を楽しめるかどうかの分かれ目になってくるかも…
扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫)
石持浅海扉は閉ざされたまま についてのレビュー
No.7:
(6pt)

疑心 隠蔽捜査3の感想

シリーズの中では異色の作品ではなかろうか。
もはや警察小説ではなく、竜崎が恋に悶え悩む姿をひたすら読み続けるだけ。
それはそれで面白いんだけど、読者が求めるものでは無いような…
アメリカ大統領の暗殺計画を巡って…という警察小説らしいテーマもあるものの、竜崎が煩悶する姿にはそのテーマも霞んでしまって印象に残らない。
なんとも評価するのが困難な作品。
疑心: 隠蔽捜査3 (新潮文庫)
今野敏疑心: 隠蔽捜査3 についてのレビュー
No.6: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

独特の世界

中世ヨーロッパ、魔術が使える世界が舞台のこの作品。
「魔術が使えること」が「犯人を発見する論理」にどのように影響を及ぼすのかが肝になってくるわけですが、この点を楽しめるかどうかがこの作品の評価の分かれ目です。私は最後の犯人を指摘するクライマックスまでは楽しめたのですが、最後の最後が・・・
少し強引な論理展開に置いていかれそうになりました。
ただ、この作品の独特な世界観は楽しめましたし、何より登場人物が魅力的!
またこの登場人物で違う作品を読んでみたいです
折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)
米澤穂信折れた竜骨 についてのレビュー


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