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こじたん さんのレビュー一覧

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レビュー数14

全14件 1~14 1/1ページ

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No.14: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

さよならドビュッシーの感想

火事に遭い、全身火傷の重症を負いながらもピアニストを目指す女子高生。司法試験に合格しながらもピアニストになった本小説の探偵役。意地の悪い同級生。まるで少女漫画のような設定でストーリーが進んでいきます。ミステリーであることを忘れてしまいそうになりますが、最後は怒涛の展開が待っています。
読みやすいですが、読後はややすっきりしない印象でした。展開が強引なのと、この作者の特徴なのか社会的なテーマ(今回で言えば「障害者」)まで盛り込まれていて、焦点がぼやけてしまったのが残念でした。

▼以下、ネタバレ感想
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さよならドビュッシー (宝島社文庫)
中山七里さよならドビュッシー についてのレビュー
No.13: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

赤朽葉家の伝説の感想

果たしてミステリーなのか疑問ですが…笑
女三代の歴史絵巻です。不思議な力を持った祖母、暴走族上がりの漫画家母、何も持たない孫娘。昭和からの歴史を踏まえながら華麗なビューティフルワールドが展開されます。ミステリーとして読むのは多少無理がありますが、この世界観にどっぷりハマれる人にはとても面白い小説です。
赤朽葉家の伝説
桜庭一樹赤朽葉家の伝説 についてのレビュー
No.12: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

転迷 隠蔽捜査4の感想

相変わらず、サクッと読めるこのシリーズ。今回は、所轄内で起きる事件に加え、他の省庁も絡む事件や娘の個人的な事件まで複数のことが複数同時並行的に起きます。それに対して相変わらず原理原則をモットーに仕事に臨む竜崎署長。今回も頷かされるセリフが多数出てきます。ただ、こんな人は中々いないでしょうね~。いたらうっとおしいけど頼りになるだろうに…このシリーズの特徴として、事件は会議室で起きていることが挙げられます笑
現場での出来事はほとんど描写されず、ストーリーは竜崎と部下や同僚との会話で進んでいきます。それも醍醐味です
転迷: 隠蔽捜査4 (新潮文庫)
今野敏転迷 隠蔽捜査4 についてのレビュー
No.11:
(8pt)

モデルは!?

ある女流作家が人気の絶頂で絶筆したのは何故か!?彼女の人生を振り返りながら、その謎を追いかけていく作品です。最初は特段動きもなく、ストーリー自体もありきたりのような感じがありました。しかし、徐々に何故女流作家は一流たりえたのか、素晴らしい作品を生み出すことができたのかが明らかになるにつれて、作家としての業の深さや作品を生み出す過酷さに圧倒されていきます。
ひとつ気になったのは、モデルはいたのか!?想像力だけでこの作品は執筆されたのか。物語の謎とともに、この小説自体が読書へのなぞかけになっている非常に珍しい小説だと思います。
新月譚
貫井徳郎新月譚 についてのレビュー
No.10:
(7pt)

ジウIII 新世界秩序の感想

シリーズ最終作。いよいよクライマックスを迎えて…といきたいところでしたが、話がやや荒唐無稽すぎるし、釈然としない展開もあって、やや残念。それでも3巻引っ張ってきただけの面白さはありました
ジウ〈3〉新世界秩序 (中公文庫)
誉田哲也ジウIII 新世界秩序 についてのレビュー
No.9: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

贖罪とは…

この小説ではいくつもの謎が組み込まれています。冒頭の殺人事件の謎、主人公の弁護士の過去、その弁護士が手がける訴訟案件の行方…これらが絡み合い、最後には驚きの結末が待っています。また、この小説のもうひとつのテーマは、タイトルにもあるように「贖罪」です。罪を犯した人間はいかに罪を償うのか…作中の教官の言葉は重みがあります。主人公の弁護士のモデルは明らかに神戸児童殺傷事件の犯人で(本名とか…)、彼に対するメッセージも込められているのかなと思いながら読みました。
読みやすく、ストーリーも面白かったのですが、テーマが盛り込まれすぎて、少し印象に残りにくかったのが残念でした。それでもオススメの小説です。
贖罪の奏鳴曲 (講談社文庫)
中山七里贖罪の奏鳴曲 についてのレビュー
No.8:
(8pt)

ジウII 警視庁特殊急襲部隊の感想

シリーズ第2弾。徐々に明らかになる陰謀。描写や設定にツッコミどころは多いような気はするが、非常に読みやすくストーリーは面白い。ただ、果たして3分冊する必要はあったのだろうか…とにかく続きが読みたい。
ジウ〈2〉―警視庁特殊急襲部隊 (中公文庫)
誉田哲也ジウII 警視庁特殊急襲部隊 についてのレビュー
No.7: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ハサミ男の感想

題名は知っていましたが、何故か敬遠していたこの作品(タイトルと表紙のせいか?)実際読んでみると、夢中でページをめくってました。この種のトリックを受け付けない人も当然いると思いますが、まずは作者の仕掛けに乗っかって楽しんでください!

▼以下、ネタバレ感想
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ハサミ男 (講談社文庫)
殊能将之ハサミ男 についてのレビュー
No.6: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ジウI 警視庁特殊犯捜査係の感想

対照的な女性警官を主人公に、SAT・SITが誘拐事件に取り組んでいくというありそうでなかった小説です。非常に展開がスピーディで読みやすく、面白かったです。
ただ、完全に連続小説なんですね…おかげで2・3も購入することになりそうです…
これからまだまだ面白くなるという期待を込めて、7点です。
ジウ〈1〉―警視庁特殊犯捜査係 (中公文庫)
誉田哲也ジウI 警視庁特殊犯捜査係 についてのレビュー
No.5: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

まさに「慟哭」

警察官僚が主人公の話と、新興宗教にはまる男が主人公の話が交互に繰り広げられ、一見関係のなさそうな2つの話がどう関係してくるのか…これがこの小説の大きな流れです。2つの話の関係性を紐解くことが読者の楽しみになりますが、それ以上に主人公の警察官僚や、事件に巻き込まれる関係者、新興宗教にはまる男、これらの描写こそが、この小説の醍醐味です。
最後の展開はまさに胸打つものがありますし、タイトルの意味が本当に理解できます。

▼以下、ネタバレ感想
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慟哭 (創元推理文庫)
貫井徳郎慟哭 についてのレビュー
No.4: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

初陣 隠蔽捜査3.5の感想

3.5となっているように、シリーズの小休止的作品。ただ、中身は充実の短編集になっている。今回の主人公はこのシリーズの名脇役の伊丹刑事部長。彼が巻き込まれる様々な出来事の解決に竜崎が助言していくという流れでストーリーが進んでいく。この二人のやりとりはやはり面白く、シリーズを読んだ人間ならニヤリとするようなネタもある。シリーズを読んだことがある人には是非ともオススメ。
初陣: 隠蔽捜査3.5 (新潮文庫)
今野敏初陣 隠蔽捜査3.5 についてのレビュー
No.3: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

扉は閉ざされたままの感想

犯人は最初に明らかにされており、犯人と探偵のやり取りを楽しむのがこの作品の醍醐味。部屋の扉が開かれるのを先延ばしにしたい犯人と、扉が閉じたままになっている理由を探し出そうとする探偵の会話が緻密で楽しめます。ただ、犯人と探偵のキャラクターはとっつきにくく、そこがこの作品を楽しめるかどうかの分かれ目になってくるかも…
扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫)
石持浅海扉は閉ざされたまま についてのレビュー
No.2: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

独特の世界

中世ヨーロッパ、魔術が使える世界が舞台のこの作品。
「魔術が使えること」が「犯人を発見する論理」にどのように影響を及ぼすのかが肝になってくるわけですが、この点を楽しめるかどうかがこの作品の評価の分かれ目です。私は最後の犯人を指摘するクライマックスまでは楽しめたのですが、最後の最後が・・・
少し強引な論理展開に置いていかれそうになりました。
ただ、この作品の独特な世界観は楽しめましたし、何より登場人物が魅力的!
またこの登場人物で違う作品を読んでみたいです
折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)
米澤穂信折れた竜骨 についてのレビュー
No.1: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)
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今更ながら・・・

最近になって、ようやくこの作品を読んだ。
他の綾辻作品始め、いわゆる新本格の作品を散々読んでからこの作品を読むと、確かに粗を感じる部分があるし展開も読めてしまう。しかし、それでもなおあの「一行」は破壊力十分だし、やっぱりこの作品あっての今のミステリーがあるのだなぁと改めて感じた。
だから、ミステリー読み始めの人も、なんとなく読まずに来てしまったミステリー好きの人も一読の価値はあると思う。
十角館の殺人 (講談社文庫)
綾辻行人十角館の殺人 についてのレビュー