浮遊封館
評判
浮遊封館の評価:
3.60/5点 レビュー 5件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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浮遊封館の評価:
3.60/5点 レビュー 5件。 C ランク
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全国で「死体が消える」という不可解な事件や、犠牲者の数が130人分足りない飛行機墜落事故など、大仰で不気味な謎は興味をそそられるが、序盤から「怪しげな宗教団体絡み」の事件である事が明白にされていて、その宗教団体が不気味な(信者にとっては聖なる)ドームを建設している、という部分を読んだ地点で、ほとんど基本的な謎の真相には見当がついちゃいました…。「狂信的な宗教団体」という設定を隠れ蓑にして、上手く真相を外してきてくれるかと期待しましたが、序盤から予想していた通りの、そのままのオチでした。
↓ 以下、突っ込み所としては、
・飛行機事故はほとんどの場合、遺体は大きく損壊してしまうので、彼らの目的である〇〇集めに最もそぐわない方法だという事。作中で色々と工夫してるが、どうなるかはやってみないと分からないワケで、目的に対してやる事のリスクと不確実性が高すぎる。
・手っ取り早く集めようとしたのだとしても、一方では被害者を何年も監禁して適正な寸法になるまで待っていたりと、やってる事に矛盾がある(それなら何処かで適正なサイズの人間を攫ってくれば早いのでは?)。
・そもそもサイズ以外の人選の根拠が不明。信者の〇〇を使ってるようなシーンもあるが、一般人と信者の何を基準として選別しているのかが分からず、選別基準に一貫性が無い。
・教祖である〇〇が、ナーガの剣で侵入者を〇〇すというのも、ご神体でそんな事をしていいのかと(笑)。教祖だから何をしてもいいのか?
・何故、本間があそこまで神経質にマンション室内の手直しをさせていたのも不明(38度に設定してある部屋の存在も謎。〇〇の保管のためとしても、あまりに数が多すぎるだろうし、そもそもそんなものが保管されていたという描写も無し)。
・雪密室の必然性の無さ。あのシーンでわざわざ密室を謎として出す意味ってあるのかな?単に密室ネタを思いついたから使ってみた、という印象が強い。
…などなど。
「死体が大量に消える」という謎は非常に不気味で、その後の展開と真相に興味が湧くんだけど、上記のように、結局は「狂信的な宗教団体」が原因である事を序盤からバラしているので、それが結果として「狂信的な信仰絡みなら殺人の動機や手段は何でもアリ」になってしまい、かつ真相の意外性にも繋がらなくなってしまった感がある。