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(短編集)
ヒトリシズカ
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ヒトリシズカの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 21~24 2/2ページ
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誉田さんの作品は大好きです、登場人物の人間描写の綿密さ、 あっさりとした殺しのシーンは気になるものの、 キーマンのなる女性の魅力の表現は大好きです。 シズカは人も殺すほどの残虐性もあるのですが、 「人を傷つけるような虫ケラは死ねばいいし」 というような極端な正義感はなんとなくスカッとするものがありました。 どんな男も手玉にとるような演技は とても関心いたしました。 警察でいう正義とか極道とか彼女には関係ないんですよね。 ただ大切な人を守りたい気持ちと、 そのためなら殺人も厭わない強さ、 それでも精神のバランスが保てなくなる弱さ、 小説として読むのには逸脱した不思議な個性があるのは いいなぁと思います。 それには「なぜそんな人間になったのか」は 個人的にはどうでもいいと思います。 誰にもありうる、実際人を殺したりしないだけで 心の中に潜んでいるものと思われます。 あとがきでも書かれていますがテルマ&ルイーズを彷彿させる、 まさにそのとおりだなと思いました。 ヒトリシズカニの花言葉は隠された美だそうです。 | ||||
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本作は連作短編の形式を通して一人の少女の物語を浮き彫りにしていく話です。 全6話から成っておりそれぞれが違う語り手で進められていきます。 1話を読み終えると物語の全容が早く知りたくてたまらなくなりページを繰る手が止まりませんでした。 ただ、やはり短編形式なので、それぞれの話の序盤から中盤にかけてはダレますね。 シズカの狂的な行動が何よりの救いですかね。それしか印象に残らない感じが否めない。 最後にはシズカの良心的な部分を垣間見ることもできますが、それをどう評価するかは人によるかなーと。 個人的にはシズカの救われない生き様にちょっとうるってしてしまいましたが、他のレビューにもあるように、 もう少しシズカの内面や犯行の動機を描写してほしかったですね。そうすればもっと評価されたんじゃないでしょうか。 物語として評価するなら星3つにしたいところですが、シズカというキャラクターが良かったので星4つで。 | ||||
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誉田哲也さんの警察小説というと、”リアルな警察組織の描写”と ”一つの事件を複数人の視点で描く”というイメージがありますが、 本作は一人の女性・静加が関与する事件を軸に、捜査に関わった 警察官(1名は元警察官の探偵)を語り部にした連作短編です。 第一話である「闇一重」を読んだ時には、「ほほう。。」ぐらい にしか思っていなかったのですが、異なる時期の異なる事件を 異なる主人公が語ることで、静加という存在の得体の知れなさに 驚愕し、惹きこまれていきます。そしてラストは、一連の事件が 静かに幕を下ろします。 他の方が書かれているとおり、静加自身の描写が非常に少なく、 「何が目的なの?」「何を考えているの?」といった疑問を 持つかもしれません。また、短編のため、誉田作品にしては 捜査する側の描き方が若干雑に感じることもあると思います。 上述のような”もうちょい”の部分を感じつつも、 細かい描写が少なく、読者の想像力で補う部分の多いのが 本作の魅力なのだと私は感じました。 | ||||
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詳細は他の方のレビューにお任せして簡単に。 さすが誉田哲也、グイグイ読み進められます。 連作短編という事もあり、シズカが糸を引いてるであろう事件がおぼろげにみえて気ながら、結末を迎えます。 その結末も結構キレイな結末で終わってます。 ただ、確かに消化不良ではあります。 これはこれとして僕は好きな終わり方でした。永遠の謎もあってもいいかもしれません。 文庫で買うならオススメです。 | ||||
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