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モンスター
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モンスターの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全306件 261~280 14/16ページ
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主人公が物心ついたころから自分の容姿のことで辛い思いをし、その暗い過去から明るい世界への扉が整形という方法だった。過酷な整形手術により完璧に近い容姿を手に入れたとき、自分がここまで這い上がってこれた原因に気づいた。幼いころの恋ともあこがれともとれる青年への想いだ。美貌という一つの目標を手にした彼女はそれが最後の試練となった。(内容の説明になってしまいました・・) 主人公がブスということで受ける被害はとても残酷に描かれており、学校・町という狭い不条理な世界で心まで醜くなってしまっても仕方ないことだろうと思う。主人公の異様ともとれる行動は、幼い頃に出会い学生のころ再会した青年に対するものであり、たくさん整形を繰り返したことも、知らず知らずに届かなかった想いに踊らされていたのだ。恋の話だと思うが、主人公があまりにも純粋で真っ直ぐでなりふり構わないためにモンスターのようになってしまったのだろう。 私は、この話が好きです。周りからはどう見られようが、あの真っ直ぐさと努力を惜しまない行動力で目的に進んでいったことがうらやましいと思います。 整形に対する情報などが事細かで、そのようなことを考えて手術を選んでいくのかと関心して読んでいました。 登場人物の男性たちは、みな美貌に翻弄される人ばかり。(主人公が選んだ男性だからかな?) その男性たちにそれほど違和感をもたない私も男性に対して不信感をもってるのかも。 主人公に対し容姿で態度を変えなかった崎村の存在は救いだなと思った。そういう人物がいて良かった。 女性にとって美を手に入れることは、やはり大きな憧れ。共感できるところもあり一気に読めました。 | ||||
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タイトルは化け者 整形を繰り返していく女の人生を物語った本です。 人間はやはり見た目が大事というのをまざまざと語られている。ただ単に整形の話ではなく、器量の悪い女が美しくなっていき気持ちや性格も綺麗になるという納得する事が沢山あった。やはり美人は性格もよいのは、周りに温かく接してくれる人が多いから素直になれるのだ。不細工は相手にしてもらえないからひねくれる、もっともな意見だ。 最後に恋をしていた男とある意味結ばれそうだったが、美人になる為に苦労した代償が切なすぎた。 同じ様な人は必ずどこかに居ると思うような現実的な物語りでとても面白かった! | ||||
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それこそきっかり90分。あっという間の487ページ。 あっという間に引き込まれ、あっという間の終幕。 そもそもテーマがあまりにもダイレクト。あまりにも普遍的。 それこそいろんな顔の人達が、色んな意見の持ち主が、色んな背丈の 人達が、それぞれの見方があると思います。 太っている人も、ガリガリの人も、勉強ができる人も、体育が得意な 人も、憧れる。死んでもいいからって、恋焦がれる。恋焦がれた恋が 叶ったその時に。って感じのスピード感。期待感。ドキドキ感。 読まされました。 結構類似品ってあるんですが。 私は、カンナさん大成功です。が大好きでした。 しかしながら、この作品、それを大きく上回ってしまいました。 美容整形の教科書といってもいいかもしれないこの知識。風俗の知識。 結果、復讐って言葉が、自らにも跳ね返る。 美しい蝶の一生を見るようでした。 評価は難しいですね。私個人としては、100点。 和子さんに共感した一人として。蝶にもなれない私は、切ないなあ。 | ||||
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美人を無から作り上げる。 美人というものに関する短大時代の心理学の先生の話、長きに渡って付き合うことになる整形外科医の見解、はたまた美術評論家の話。こういったことを全て勘案しながら美帆の魅力が作り上げられて行きます。 彼女は知識を得ることより、知的に見えるように外観を装うことを研究したり、訛りを矯正し、話し方を学んだり、化粧を学んだりしますが、これは彼女の有る意味知的な部分だったのでは無いでしょうか? ただ、整形だけに頼らない、こうした努力が人をひきつけて止まない美帆を作りあげたのだと思います。 私の周りには美容意識の高い人が沢山いるので、なんとなく延長上、ボーダーラインを超えたところにいる美帆がわかりますし、恋愛至上主義なので彼女の狂おしい執念もその延長上、ボーダーライン超として理解出来ます。 美人の顔とは平均的な顔であり、それからどのくらい外れるかで個性が生まれ、醜悪な印象も与えると言うことですが、彼女はあまりにも平均から外れた顔を持ってしまったため、美容意識も恋愛感情もボーダーを超えるほど外れてしまったのかなと。。。 あの、永遠の0、影法師を描いた男性が、女性これほど描けるなんて。。。一読の価値アリかなと思います。 因みに、わたしは結末も結構好きです。 | ||||
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恋愛小説ともとれるし、サスペンスともとれますが、美容整形を題材に扱った非常に読み応えのある作品でした。 題材が題材なので、整形をする場面が多いですが、そこまで細かく書く必要はなかったかなと思いました。 私は男ですが、ここに出てくる男の気持ちが良くわかります。ですが、僕みたいな純真な男は、美女から誘われても断りますがね(実話)軽い女が多いのも問題だ。 | ||||
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うんちく青春モノとでもいうべき分野を切り開いている作者の真骨頂ですね。 ゼロ戦、アマチュアボクシング、スズメバチ、美容整形。 どの舞台でも、主人公は戦いまくる。 どれもニッチな世界なんだけど、そこに私たちの人生を投影してしまう。 「聖夜の・・・」を読んでかなりいまいちだったので、 そういう0ヘンリ的なところに行こうとしないで、 この蘊蓄路線を突っ走ってほしいです。 | ||||
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僕には薄いテーマとは思えませんでした。人の幸福とはしょせん勘違いの自己満足でも・・結局は個人の受けとめ方次第。切ない内容ですが、後読感は悪くなかったです。伏線に(皮一枚)って何度も出てきてる事からも単なる復讐劇を書いたのではないと思うのです。愛と恋とどちらを取るか?実利と面子のどちらを取るか?・・崎村の存在が救いになってます。まわりからはバカにされても幸福って、そんな物もしれません。良い本です。 | ||||
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女の怨念渦巻くドロドロ小説かと覚悟していたのですが、読んでみたら正統派スポ根小説でびっくりしました。 テーマこそ「美容」ですが、弱く虐げられた主人公が、優れた指導者のもとつらく苦しい修行を積んで少しづつ武器と自信を獲得し、最強の存在に上り詰め馬鹿にしていた人々を見返す過程は、王道少年スポ根漫画の展開そのものです。美醜による差別や風俗勤務、整形手術など普通ならドロドロしそうなテーマが、主人公の執念と前向きさの前では爽やかさにすら昇華します。この主人公、トラウマの塊と見せかけて、絶対超ポジティブ人間だよなあ。 最後のクライマックスシーンでは、ラオウ(北斗の拳)の「我が生涯に一片の悔いなし」が脳内に鮮やかに浮かび上がり主人公に重なりました。 好き嫌い賛否分かれそうな作品ではありますが、難しいテーマをここまで叩きあげた作者の意欲と力業に敬意を表して星五つです。 | ||||
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これを、殺人事件にまで発展させていけば... きっと、上質なサスペンス調の作品になるのだろうと思う。 でも、 主人公は、「和子」なんです。 メチルで、エイスケの目を見えなくしようとする、...「和子」が主人公なんです。 硫酸か塩酸をかけちゃえばいいじゃないですか、...でも、「和子」なんです。 かつての 級友にしたって、恩師に対してだって... とっても つつましくて、いじらしくて、せつないほどの復讐です。 エイスケとの再会。 エイスケとの逢瀬。 アイスピックで突かれたような痛みで息絶える和子。 眠っているように横たわる和子。 エイスケがなにをしたのか、なにをしなかったのか ...ここに触れない 百田さんの 「和子」に対する『やさしさ』。 ストーリーは、派手ではありません。 でも、私は この作品が好きです。 | ||||
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整形について、近年、社会的にもハードルが低くなってきていると思いますが、 本書のストーリのように金額次第では、如何様にも変えられるのもある意味幸せな 時代に生きているんだと思います。 男性でも、歯の矯正をすることは全く珍しいことではありませんが、これもある意味 整形ですよね。 見目を変えるということは、それが歯科矯正であっても、顔のパーツを変えることで あっても大差無いと言えばそうなのかも知れません。 手術のリスクを取ってでも綺麗にあるいは格好良くなれるものであればなってみたいというのは、 元からそうである人を除けばある程度は思うことでしょう。 本書はそんな思いをもっと深いところで思い詰めた女性のストーリーです。 哀しい話ですが、残酷なこの社会の一面をしっかり抉りとっています。 | ||||
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とても面白かったです。百田尚樹の面目躍如です。 でも、お金がないはずなのに84,000円を「安い!」と思ったりとか、 クラスの皆と会話が無い嫌われ引きこもりなのに、カラオケに「私も行く!」で、 行ったら行ったで何となく皆とカラオケしてたり、とかとか・・・ 唐突感と?ん〜?展開がそこここに。 些細なことですが、その辺を指摘する人が居なかったのか?例えば編集者とかが。 その辺が残念かなと。よって☆4つです。 | ||||
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外見で苦労する。 それが幼い頃から。想像しただけで主人公の痛みがわかる。 自分自身この主人公のようにここまで外見で苦労した事はないが(笑 なぜか主人公を応援したくなる?! 主人公の美しさへの執念がものすごいリアルにかかれていて、自分ならここまでしない。。 けど。。主人公の外見ならどうだったのだろうか?と読んでいてマジマジと考えてしまった。 ブスというより奇形に近いと本文に書かれていた主人公の顔 どんな顔だ?!と最初は思いながらでもどんどん引き込まれていく物語だ。 あとがきの解説に中村うさぎさんが書いているのも必見です (中村さんも整形をくりかえしたので自分にこの解説がきたと書いてあった(笑) とにかく引き込まれる物語。私は素直にこの作品が好きだ | ||||
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人は生まれつき平等ではない。美醜についてもそうだ。これはそれを突き詰めた驚愕の作品。人々は美醜について日々痛感しながら 生きているにもかかわらず、これまでこういった作品が出てこなかったのが不思議なくらいだ。物事を成し遂げる ことについて、生まれつきの才能部分と本人の努力の部分があるが、これまで大半が生まれつきの部分と考えられてきた美醜の分野に 整形手術が普及すると、美貌も努力により達成されてしまうものになる。整形外科が主人公に彼女の美貌は生まれつき美貌をもって生まれた ものよりもすばらしい、なぜなら彼女はそれを大変な苦労と努力の上に達成したからだと言う。この作品の究極の一言だ。 読み終えてから人の外見についての見方が大きく変わり、また、自分の人を見る目が外見にかなり左右されていることを実感する。 かなり刺激的過ぎるが多くの人に読んでもらいたい作品だ。 | ||||
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も〜身も蓋もなく、「外見の美醜とは?」を問いかけてきます。 「やっぱ外見じゃない、中身だよ」という建前をバッサバッサと切り捨てる。 さらには「ちょっとキレイな人」をも。 これ読んでどういう感想か、多くの人に訊いてみたい感じです。 | ||||
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人は中身、と口では言いつつ現実の世の中はやはり美しい人が得をすることが多い。 綺麗事では済まされない、美に対して日々オブラートに包んで胸に隠している事をこれでもかと突き付けられた。 見た目に振り回されるおバカな男性陣と、妬みと羨望と優越感が入り混じる同性の目。 人間の愚かさと、それでも愛しい人間味が描かれている。 | ||||
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「ビューティーコロシアム」という番組を 思い出した。 やらせかもしれんが、出場者は意を決して番組に出る。 確かに、内面を磨いても、この外見では・・・、という 出場者であるが、整形後の感想を一視聴者として述べると、 「内面からにじみ出てくる、自信と優しさ」が見て取れた。 今作の主人公は果たして、どうだったのか? 醜い外見とは言っても、程度問題はある。 内面を磨いても、磨けば磨くほど、逆に厭味ったらしく 感じさせてしまうこともある。 なんとかして、人並みの外見であったなら・・・。 人生を大きく左右する程の「外見」の威力を、 これでもかというほど、見せつけてくる。 きれい事は言ってても、所詮は・・・。 やはり現実の厳しさは厭えない。 最後の場面は、主人公の本懐を遂げたという意味で、 ハッピーエンドと私は言いたい。 確かに、恨み辛みに対する復讐に意味はないかもしれないが、 主人公にとって、外見を通した、社会への挑戦をせずに いられないことが、自分なりの人生の意義であったと感じざるを 得なかった。 偽りの美であっても、僅かな自己満足を得て、全うした 人生に、他人がとやかく言うものでもないとも思った。 「外見が語るモノ」、やはり人間関係では無視できない ファクターであることは、否定できないから・・・。 | ||||
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あまりに不細工なため、不幸な少女時代を送った女性が整形手術で自分を変え、かつての故郷に戻ってくる、というのが本作のあらすじ。 何はともあれ、百田さんは小説のうまい作家だなと思う。 氏の最高傑作は永遠の0だと思うのだが、まったく違う料理方法で、巧妙な小説を書き上げたな、と思う。 本作は純文学でも観念小説でもない。こういうタイプの小説に「何を訴えたいか」なんてことを論ずるだけ無駄だ。 ただ単純に読者に興奮と興味を与える為に書かれたタイプの小説であって、要は面白いか否か。最後まで一気に読みたいか判断されるべきだ。 その点ではこの小説はかなり面白い部類だと思う。 描写が不気味だとか、リアルさが中途半端だとか意見が割れているが、本編のメインストリームはそこにあるわけでないので些末な問題だ。 僕自身は美帆の結末が気になって最後まであっと言う間に読み切ってしまったし、妻は「ここ数年でもっとも禍々しい小説。本棚にもおいておきたくない」という。 評価は違うが、男にも女にもインパクトを残す作品なのだと思う。 実際にこの本にはベスト1000以上のレビュアー方が大量に評価を寄せている。 (ここまでベストレビュアーの名前が並ぶ作品はそうそうあるものでない。) 好きな小説、ではないけど、評価に値する小説とは言える。 ということで★4つ。 | ||||
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女性が美人として生まれるのとブスとして生まれるのでは、人生がどれほど違うか。 これを男性ならではの冷静さで、緻密に書かれていました。 学生生活は? 合コンでは? アルバイトでは? 就職では? 風俗で働こうとしたら? 美人とブスの差はここまであるのかと、あらためて思い知らされ、納得しまくりでした。 美容整形についても詳しく書かれて、興味津々で読みました。 こういう話題に興味のない女性はいないのではないでしょうか。 そして、そういう女性に対する男性の態度の変え方も露骨に描写され、説得力がありました。 そういった外側の部分は最高に面白い、興味深い小説でした。 ただ、肝心のストーリーが少し物足りないかなあ。 ラストが違っていたら、印象はかなり変わっていたと思うんですけど。 私的には、その人じゃないだろうという思いもありましたし。 とはいえ、読んでいる間の私自身の食いつきが違っていたのでw、★4つです。 | ||||
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この作品、大好きなのですが、どうしても違和感がぬぐえません。 それは、こんなに大掛かりに整形して周りに気づかれない訳ないと思うからです。 この人が絶世の美女に生まれ変わったのが話の主軸だけど、 整形に気づいて内心整形美女と侮蔑してたら、話がぶちこわしになってしまう。 誰もがこの人の美に憧憬し惹かれてるのが大前提だから。 敏感な人なら、あ、整形だとすぐわかると思うんだけどなー。 | ||||
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整形に関するところで上のセリフに思わず笑えました。 いろいろと顔を変えていく和子をイメージするのが、自分が男のせいか大変でした。 自分や友達や動物の顔を足したり引いたり。普段、興味のない美容の勉強にもなりました。 和子のセリフやおもっていることに納得する部分がけこうありました。 男の会話はいかに自分を知的に格好よくみせるかがほとんどであるということ。 相手がどんな本を読んでいるのか知りたがるのは相手の心の中を覗くのと同じなど。 ちょっと残念なのは崎村がもう少し話に加わってほしかったのと、三十代後半の和子の会話が実年齢よりもおばさん臭く感じました。 | ||||
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