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風の中のマリア
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風の中のマリアの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全267件 221~240 12/14ページ
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オオスズメバチの生態を上手く 物語にした作品。 昆虫の生態にあまり興味はありませんが、 楽しく読めました。 | ||||
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虫には興味ありません。 ファーブル昆虫記も、昔、少しだけ読んで飽きてしまったように思います。 実物を見ても、気持ち悪いだけです。 しかし、この本は楽しめました。 まるで、本当に、虫の世界も見てきて描いたようだ、と思いました。 百田さんの作品を読み、他の作品でも似たような感想を持ちました。 ”素晴らしいノンフィクション作家”だと思います。 それも、難しくなく、誰にでも分かるように描いて下さる所が素晴らしいと思います。 他の作品も楽しみです。 | ||||
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2009年に刊行された百田尚樹さんの作品。 多くの人は「永遠のゼロ」や「ボックス」を読んでからこの本を手に取ったはずである。だから自ずと評価は極端に分かれるだろう。 私の場合、この本に対する評価は高い。百田さんの引き出しの多さに感服するのは当然だが、それでいてそれぞれの作品に共通していることがあると思う。 それは自分との戦い。 そして生きていくことに対する意義を問いかけるという点においては、まったく違った作品でありながら、共通しているのではないだろうか。 この作品に対する書評は数多くあるので、多くを説明する必要はないが、ハチの生命がおよそ30日。今の日本人は80年くらい生きるわけだから、12×80=960倍くらい圧縮された命をハチは全力で生きる。 百田さんの作品のすべてに共通しているが、読み終えた時、とても前向きな気持ちになり、「よし!前を向いて進んでいこう!!」という気持ちになる。 だから私はこの作家がとても好きだ。 | ||||
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ハイキングに行くと必ず?遭遇するハチたち。 そのなかでも最強のオオスズメバチを主人公にした小説です。 これを読んで虫を気持ち悪いと思わなくなりました。と同時にオオスズメバチって本当に怖いんだなと認識を新たにしました。 登山中では出会いたくないです | ||||
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この本を手に取ったのは 不意に待ち時間ができた際の ひまつぶし。内容も全くわからないままに読み始めたので 衝撃wでした。 蜂の擬人化・・と知っていたら読んだかどうか? でも 愚問でした。 ファンタジーとして最高。もはや蜂と言うより 女戦士としてのマリアが戦っていた・・・ そう思わせる百田さんの表現力が素晴らしいのだろうと 感じました。 読んで良かった本の1冊です。 「永遠の0」といい タイトル忘れましたがクリスマスに贈る・・みたいな内容の本といい なんと 引き出しの多い人なんだろう?と 次回作も楽しみです。 | ||||
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30日という短い命の中、仕事や恋について思うこともままならず、 本能にまかせ必死に働き、死んでいくオオスズメバチのワーカー達の物語。 昆虫は人などとは違い、誰かに教えられなくても本能(遺伝子)に従って どういう行動をすればよいかが分かるのだという。 本作品ではオオスズメバチを擬人化することにより、昆虫としての本能と 人間視点での意思の中で、何のために生きるのかという葛藤が上手く描かれている。 それはまるで風が過ぎ去るように儚い一生の中でオオスズメバチのマリアが 残していったものとは何か。 生きる意味について考えさせられる作品。 | ||||
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月曜日に読み終わった小説。風の中のマリア 永遠の0でファンになったんで結構楽しみにしてたら・・・ 主人公オオスズメバチかよぉおお!!! って思って読む頻度が極端に少なくなって読み終わるのに時間がかかった が、いざ終盤に差し掛かると凄く面白い小説だと思った 単純にオオスズメバチの生体本としてもわかりやすかったし、ストーリーも単純明快で読み易かった ただ感情移入できずに序盤は読み進めようとする気力が起きないのも事実 でも感情移入できないのは、人間ほど物事を深く考えない虫だから仕方ない 少ないがゆえにわかりやすいんだろうね 一番読み応えがあると思ったのは、帝国(大スズメバチの巣)が次の世代に移り変わるあたり 女王蜂の産卵する回数が著しく増えて、妹(幼虫)達のために大量の食料を確保しなくちゃいけない そこでスズメバチの巣を襲う。一筋縄ではいかず、まさに死闘と呼べる戦いを繰り広げたのは熱かった そこから終盤へ一気に加速していくのが読んでて気持ちよかった んでいざ家に帰ってTVみたら、オオスズメバチ駆除の特集やってるという マリアはあんなに頑張ったのに、掃除機でまるごと駆除されてるのは、同情通り越して少し笑った 序盤の取っ付きにくさがあるので星4です。これを許容出来るなら凄く面白い小説なので、是非読むことをお勧めします | ||||
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文庫本の帯には「『永遠の0』と並ぶ、最高の感動作」とありますが、並ぶことはない別なジャンルの作品と言うべきで、感動よりも知識の向上に役立ったと考えます。 オオスズメバチの生態をドラマ風に描き、科学的な解説を加えたものです。ハチやアリの社会生活に関する最近の知見を十分に取り込み、擬人化して読み物にしたてています。 | ||||
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そもそも、この本が書店で気になったところ、 帯に「『永遠の0』の百田尚樹〜…」とあったため、 律義に『0』を読んでからこれにとりかかったのである。 冷静に考えて、なかなかできる作品ではない。 作家が持つバリエーションの中の一つとしては、良い作品なのでは。 蜂が主人公で、繰り返し出てくる「肉団子」の描写などは徹底していて好ましい。 食事時には読み辛いけど… 全体として表紙の印象に違わず、疾走する生の在り方が鮮やかに描かれている。 この人の持ち味は描写力なのかもしれない。 ただし、この作品でラノベ感が更に深まっていった。 何が言いたいのかというと、とても読みやすくて面白いが、 この作品で人生についての何がしかのヒントを探そうとするのはやめた方がいいということである。 ストイックに評価すれば星3つだが、テーマの斬新さと、 素直に面白いと思った気持ちを大切にして星4つ。 | ||||
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本当にすばらしい作品でした。 まず第一に、蜂を擬人化して描くことにより、読者が自由にその世界をイメージしやすくなっており、ある人にとっては、蜂の世界をサラリーマン世界とダブらせたkも知れないし、太平洋戦争での、パイロットたちをイメージした人たちもいたでしょう。 その使命感に疑問を持たず、命をかける姿に感動を覚えました。 そして第2に 知らなかった、昆虫たちの生態系に驚きを覚えたことです。 蜂たちの恐るべきともいえる超効率的な役割分担。 また、働き蜂たちの命がけの狩、狩られる側の昆虫の生態。 まさに、驚きの連続でした。 読んでいるときは、本当に夢中で、最近このように夢中で読んだ小説も少なかったと思います すべての世代にお勧めです | ||||
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この本はオオスズメバチの実態を描いている。 しかし、描いているのは「人間模様」の比喩である。 この本にはゲノム解説図がついており、 遺伝子の仕組みについても学ぶことができる。 しかし、あくまでジャンルとしては小説であり、科学読本ではない。 この本が小説であるゆえんは、構成自体はフィクションであることと、 そのドラマ性に心を打たれ、惹きつけられてやまない、という点にあるだろう。 私は最初、オオスズメバチの話と知らずに読み始めた。 そんなはじめの数ページでの軽い失望感を、良い意味で大きく裏切ってくれる作品である。 | ||||
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みなさん同様、「永遠のゼロ」で作者に興味を持ち、何度も手にとりかけながらも 読むのを躊躇していました。(だって、ハチの話なんて・・・) しかししかし、意外にも一気に読ませます。 かなり詳細に虫の生態を書いているにも関わらず、違和感はなく、時には感情移入まで してしまうという、なんとも不思議な小説です。 個人的にはどこに行くのかわからない「錨を上げよ 」よりはずっと面白かった。 | ||||
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主人公のワーカー「疾風のマリア」を中心に擬人化を駆使し、オオスズメバチの世界を解説を交え、冒険小説のように読ませる秀逸な作品。 擬人化については賛否両論あるかもしれませんが、感情移入のし易さから考えたら自然だと思います。 とにかく作品に勢いがあり、一気に読ませます。自分の宿命に葛藤しながらも、出会い、別れ、儚い恋も経験しながら、献身的な働きをするマリアに心打たれます。 それまで、オオスズメバチの生態など詳しくは知りませんでしたが、種族の繁栄の影に、物凄いドラマがあるのだなと今更ながら感じました。 怒涛の日々のうちに短い一生を終えたマリア…彼女の生涯について、読後も考えさせられます。 解説は養老孟司さん。この小説の「擬人化」についても言及されています。養老さんが解説するのも珍しいと思いますし、そういう意味でも興味深いです。 それと、文庫にはマリアの戦跡マップが付いています。マリアの激闘をイメージするのに役立ちます。 昆虫や動物の生態を鋭く暴くこの小説。できたら他の昆虫や動物にもスポットを当ててもらって、シリーズ化してもらいたいです。 | ||||
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評判を聞きつけ、読んでみました。オオスズメバチの生態を小説という形で知ることができました。ゲノムの話が少し難しいけど、解説もついているのでなんとか理解できました。オオスズメバチの残虐さにギョっとはしますが、昆虫の世界の厳しさを知る中で、与えられた人生と宿命について考えさせられました。生きていくっていうのは大変。主人公の迷いながらもそれを打ち消そうと自分を奮い立たせる台詞がグッときます。登場人物(×蜂)のネーミングからして、作者はJanet FitchのWhite Oleanderという作品を知っている!? | ||||
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ハチを擬人化したファンタジー小説かと思いきや、オオスズメバチの生態を描いた 小説でした。手法としては氏の傑作「永遠の0」と同じ手法です。 多くの読者と同じだったと思いますが、読むまではオオスズメバチの生態に関して はほとんど無知だったので、「そうだったのか!?」の連発で、昆虫の中でも 珍しいハチの生態に詳しくなりました。確かに女王蜂の存在ってよく考えると 不思議ですものね。 本来は本能で行なっていることを、ハチ同士が説明口調で会話しているのはご愛嬌。 物語形式で生態などを描くという手法は、是非今後も色々な方に実践してもらいた いですね。おそらくこの小説を読んで昆虫の研究の道に進む少年少女も多いのでは ないでしょうか。何を書いてあるのかチンプンカンプンの学術書よりも取っ掛かり としては優れていると思います。 今後、長きに渡って学校の推薦図書になっていくのでは?と思わせる作品です。 | ||||
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ワーカー、つまり、被支配者の物語が描かれているのが本作品である。 ワーカーは帝国のために戦い、帝国のために死ぬ。人生の全ては女王と帝国に捧げられる。 これを見ると何と悲劇なことかと思うが、これは何もオオスズメバチの世界だけの話ではない。我々人間社会も同様である。 我々は会社の兵隊なのだ。我々信者は教祖の下僕なのだ。全てはそう我々のピラミッドの頂点に君臨する者達のためだけなのだ。自分にはそれしかない。だからそれが成功した時に大喜びする。井の中の蛙になるように我々を誘導し、あらゆる価値観を遮断することで洗脳し、我々をコントロールするのだ。見返りを求めるなといいつつ、我々に義務を課す。それがダメだから御利益がないと言う。どれほど怠慢な存在なのかと思う。従順な奴隷以外はいらないのだ。 奴隷は奴隷どうしで競争仕合、淘汰されていく。大きな世界から見れば我々の命や人生はちっぽけなものでしかないのだ。 報われる報われないは確かに価値観の問題かもしれない。 ……話はかなり脱線してしまったが、要は、この本を読むと、人の一生とは一体何なのかと感じさせられてしまう。人ほど不平等で不公平で差別的な動物はいない。そんな差別的な厳しい世界を生き抜くためにはどうしたらいいか、我々が信ずるべき希望は何なのか、今抱えている悩みは苦しむに値させるものなのか、沢山考えさせられた。これまでとは世界観が異なるが、やはりそこには百田氏の人間学が生き生きと主張されている。これはこれで楽しめるお勧めの作品だと思う。 | ||||
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おもしろい! 私が2010年に読んだ本の中でトップテンに入ります。 | ||||
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「永遠の0」で有名な百田尚樹さんの中編小説です。 分量は254ページ、所要は2〜3時間程度でしょうか。 内容は、オオスズメバチの女戦士(ワーカー)として生まれたマリアが自分の帝国(巣)を守るために闘い、生きる様子をつづったものです。 思うのは、生き物のはかなさです。オオスズメバチの寿命は30日ほどだそうですが その短い生涯を、仲間と巣の発展のために闘い働く姿。 そしてメスにも関わらず卵は産めず、闘うことしかできない悲哀。 マリアの苦悩を通じて、すべての生き物の宿命のようなものが伝わってきます。 読んでみて、改めて自然界の厳しさが分かった気がします。 それほど長くなく平易なので、中高生にもおすすめできる小説です。 | ||||
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長くて30日余りしか生きることが出来ない、オオスズメバチのマリアが活躍する話である。メスのマリアはオスと恋をすることもなく、母となって自分の子供を育てることもなく、ただ、帝国のために妹たちのために戦う戦士である。マリアは戦うための戦闘能力が高いようだ。オオスズメバチのファンタジー小説ではなく、実際のオオスズメバチの一生を描いた小説である。オオスズメバチの生態がわかり、自分たちが生き延びるために虫たちを殺さなければならないということは残酷だけれど、仕方がないことなのだろうと思う。戦うところはすごくリアルだなという感じだった。どちらかといえば、心揺さぶられることがなく、第三者的なものの見方で読んでいったかなという印象である。オオスズメバチってそういう生き方をするんだという傍観者的な見方に終始したので、そんなにのめりこめなかったのかもしれないな。 | ||||
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主人公はオオスズメバチのワーカ−(働きバチ)マリア。 ワーカーはすべてメス で、妹たちへ生きたエサを提供するために、ひたすら昆虫たちを狩ります。 反撃 されることもあるので命がけですが、仲間が殺されても落ち込むことはありません。 襲った相手が命乞いしても情けはかけず、他の獲物を横取りするし、女王蜂が幼子 を姉のエサにすることも。 極悪非道と言えるほどの大量殺戮を何のためにするのか、ワーカーは子孫を残せな いのか、この帝国(巣)の未来はどうなるのか、これらの疑問が、仲間や女王蜂、 他の昆虫との交流により、オオスズメバチの生態とともに明らかにされていきます。 カマキリ・オニヤンマ・キイロスズメバチなど、戦いの描写が壮絶です。 日本ミツバチと西洋ミツバチの戦法の違いが面白く、オオスズメバチのオスの存在 が微妙です。 最初は無我夢中で、後に運命を疑いながら、マリアは最後まで職務を全うします。 その一途さが美しく悲しい。 マリアとともに、飛び、戦い、喜び、悲しみ、未来 を信じたい方は、ぜひ! | ||||
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