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(短編集)
冷たい誘惑
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冷たい誘惑の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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どちらかというと硬い文章ですが、そこがすきです。 いろいろな主人公の心情が面白くて 一気に読んだ後で、何度も読み返しては、たのしんでいます。 | ||||
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アマゾンで見かけ、あらすじを読んで面白そうだったので買ってみた。 短編集ということでそこまでの期待はしていなかったのだが、以外にといっては失礼だが面白かった。 本書の見どころと言ったら、話と話の接点。 5本の作品が収録されているのだけど、完全に独立しているわけではない。 読み進めていくうちに繋がりを見つけることができ、「あれはそういうことだったのか」と思うことが多々あった。 読んでいて良く思ったことは、「やっぱり人生に刺激って必要なんだな」ということ。 主人公全員に共通していることは、話が始まったころは人生に疲れていたり失望していたりするのだが、一丁の拳銃を手に入れることで生活に張りが出て生き生きとし始めるということ。 それを見て、「やっぱり充実した人生を送るためには、張りをつけるための『何か』が必要なんだな」と思った。 人生に疲れていたり、見切りをつけようとしている人には読んでほしい。 それの必要性を感じることができるだろう。 | ||||
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乃南アサさんの本を手に取るのは、しゃぼん玉に続き2作目だが 短編集でも筋の通った魅力あふれるストーリーは、読者の心を掴んで放さない。 たった1丁の拳銃が、日常を非日常へと切り替えるスイッチ代わりになっており 登場人物たちは、その妖しいまでの輝きに惑わされ、大きく生活に影響を受ける。 この、物語が動き出してからの乃南ワールドは、小説という活字の海でありながら ひとたび目を通せば、立体的な輝きはいっそう派手なものになる。 事実、自分もほんの2時間で読破してしまうほどの性急性をもつ本作に思わず唸った。 また、著者自身が女性であるため、ドロドロとした大人の関係、諦めきれない恋心 恋人の反応をうかがい適切な反応を取るなど、女性がより女性らしく描かれている。 揺れる恋心、恋人との悲劇の別れ、どれもハッピーエンドになるわけじゃないのが妙味だと思う。 人生は常に良い方向に転がるわけでなく、不幸な幕切れもあることを如実に物語っている。 そして、読み手はより内容にのめり込み、気づけば感情移入している手筈だ。 また、千恵のような思春期少女の心理の描き方が特にうまい。 思春期特有の大人に対しての哀れみとも蔑みともとれる婦警との会話のシーン。 ご機嫌とりのように愛想よく話しかける婦警と積極的に話に関わらず信頼もしない千恵との対比関係。 見事なまでにその年頃の少女の心理パターンを読み取り、文章に投影している。 なんともうまい。技術の賜物であろう。 そして、短編集全体として、はじめの3本とおわりの2本というように それぞれの話が前後し、初めて物語の全体図が見えてくる形式をとっている。 読むたびに新たな発見を見出せる形は読んでいて、非常におもしろい。 偶然とった行動が別の話に影響をあたえ、物語を構成していると思うと、世界とは実に不思議だ。 しかし、どれをとっても1級品といいたいのに、気になる点が。 千恵の話に関わってくる2人の男女の空白の時間をぜひ書き下ろしてもらいたかった。 なぜ、○○○は死んでいたのか。 深夜に襲われた○○のその後の展開は。(予想がつかなくもないが) 後半の1本は綺麗に纏めたのにも関わらず、はじめの1本は宙ぶらりんとはどういうことか。 | ||||
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乃南アサさんの本を手に取るのは、しゃぼん玉に続き2作目だが 短編集でも筋の通った魅力あふれるストーリーは、読者の心を掴んで放さない。 たった1丁の拳銃が、日常を非日常へと切り替えるスイッチ代わりになっており 登場人物たちは、その妖しいまでの輝きに惑わされ、大きく生活に影響を受ける。 この、物語が動き出してからの乃南ワールドは、小説という活字の海でありながら ひとたび目を通せば、立体的な輝きはいっそう派手なものになる。 事実、自分もほんの2時間で読破してしまうほどの性急性をもつ本作に思わず唸った。 また、著者自身が女性であるため、ドロドロとした大人の関係、諦めきれない恋心 恋人の反応をうかがい適切な反応を取るなど、女性がより女性らしく描かれている。 揺れる恋心、恋人との悲劇の別れ、どれもハッピーエンドになるわけじゃないのが妙味だと思う。 人生は常に良い方向に転がるわけでなく、不幸な幕切れもあることを如実に物語っている。 そして、読み手はより内容にのめり込み、気づけば感情移入している手筈だ。 また、千恵のような思春期少女の心理の描き方が特にうまい。 思春期特有の大人に対しての哀れみとも蔑みともとれる婦警との会話のシーン。 ご機嫌とりのように愛想よく話しかける婦警と積極的に話に関わらず信頼もしない千恵との対比関係。 見事なまでにその年頃の少女の心理パターンを読み取り、文章に投影している。 なんともうまい。技術の賜物であろう。 そして、短編集全体として、はじめの3本とおわりの2本というように それぞれの話が前後し、初めて物語の全体図が見えてくる形式をとっている。 読むたびに新たな発見を見出せる形は読んでいて、非常におもしろい。 偶然とった行動が別の話に影響をあたえ、物語を構成していると思うと、世界とは実に不思議だ。 しかし、どれをとっても1級品といいたいのに、気になる点が。 千恵の話に関わってくる2人の男女の空白の時間をぜひ書き下ろしてもらいたかった。 なぜ、○○○は死んでいたのか。 深夜に襲われた○○のその後の展開は。(予想がつかなくもないが) 後半の1本は綺麗に纏めたのにも関わらず、はじめの1本は宙ぶらりんとはどういうことか。 | ||||
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乃南さんの作品では、音道貴子シリーズが大好きです。 この作品も良かったと思います。作品群が少しつながっていることにより、大きな広がりを見せていると思いました。 特に気に入ったのはラストです。とっても変なハッピーエンド、気に入りました。 | ||||
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乃南さんの作品では、音道貴子シリーズが大好きです。 この作品も良かったと思います。作品群が少しつながっていることにより、大きな広がりを見せていると思いました。 特に気に入ったのはラストです。とっても変なハッピーエンド、気に入りました。 | ||||
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乃南アサさんの短編集は、どれも独特の味があってハズレがありません。そして、怖いくらいの女性心理や葛藤を見事に描いてしまう凄さには毎回脱帽していました。この「冷たい誘惑」は、またもや素晴らしい短編集ですね。しかも、女性だけではなく老若男女様々な人が登場し、一話一話の短編が実は「拳銃」というキーワードで、しっかり繋がっている緻密さにはさすが!としか言いようがありません。どちらかと言うと地味な日常を過ごしている、ごく普通の人々が「拳銃」によって少しずつ変わっていく様。それが、悪い方向へと変わるだけではないのが、人間という不思議な生き物故か、乃南さんの才能なのか・・・。堪能させていただきました。何度も読み返したいです。 | ||||
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乃南アサさんの短編集は、どれも独特の味があってハズレがありません。 そして、怖いくらいの女性心理や葛藤を見事に描いてしまう凄さには 毎回脱帽していました。 この「冷たい誘惑」は、またもや素晴らしい短編集ですね。 しかも、女性だけではなく老若男女様々な人が登場し、一話一話の短編が 実は「拳銃」というキーワードで、しっかり繋がっている緻密さには さすが!としか言いようがありません。 どちらかと言うと地味な日常を過ごしている、ごく普通の人々が「拳銃」 によって少しずつ変わっていく様。それが、悪い方向へと変わるだけでは ないのが、人間という不思議な生き物故か、乃南さんの才能なのか・・・。 堪能させていただきました。何度も読み返したいです。 | ||||
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久しぶりの同窓会。酔って道端に座り込んでしまった織江に家出少女が渡したものは、 拳銃だった!織江は警察には届けず、自分の宝物、そして守り神として手元に置くことに したのだが・・・。一丁の拳銃をめぐる5編の話を収録。連作短編集。 拳銃は、平凡な生活を営んでいる者には決して手に入れることのできないものだ。普通の 日常生活の中に、非日常的なものが入り込んできたら・・・?作者は独特の視線で、そういう 状況に置かれた人間の心理を巧みに描き出している。手の中にすっぽりと収まるほどの 小さい物体が、持つ人間の心を揺さぶり、価値観や人生そのものを変えてしまうこともある。 「凶器」は「狂気」を生む。理性と狂気は紙一重の差といっても過言ではない。「撃つのか? 撃たないのか?」その危うさに、読んでいてハラハラさせられた。それなりに楽しめる作品だと 思う。 | ||||
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久しぶりの同窓会。酔って道端に座り込んでしまった織江に家出少女が渡したものは、 拳銃だった!織江は警察には届けず、自分の宝物、そして守り神として手元に置くことに したのだが・・・。一丁の拳銃をめぐる5編の話を収録。連作短編集。 拳銃は、平凡な生活を営んでいる者には決して手に入れることのできないものだ。普通の 日常生活の中に、非日常的なものが入り込んできたら・・・?作者は独特の視線で、そういう 状況に置かれた人間の心理を巧みに描き出している。手の中にすっぽりと収まるほどの 小さい物体が、持つ人間の心を揺さぶり、価値観や人生そのものを変えてしまうこともある。 「凶器」は「狂気」を生む。理性と狂気は紙一重の差といっても過言ではない。「撃つのか? 撃たないのか?」その危うさに、読んでいてハラハラさせられた。それなりに楽しめる作品だと 思う。 | ||||
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たったひとつの拳銃だけでこんな佳作が出来あがるのは素晴らしいですね。何気なく本屋で買ってみたが非常に読みやすいし、面白いと思います。 | ||||
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たったひとつの拳銃だけでこんな佳作が出来あがるのは素晴らしいですね。何気なく本屋で買ってみたが非常に読みやすいし、面白いと思います。 | ||||
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連作短編集となっているように、最初の3作、後半の2作は、それぞれ時間を前後しながら話がつながっています。 すべての話をつないでいるのが、小さな20口径のコルトオートマチック。 手にした誰もが、その魔力にとりつかれたかのように、警察にも届けず、隠し持ってしまいます。 拳銃を手に入れた主婦、主婦に拳銃を渡した家出少女、少女の彼氏から拳銃を買ったサラリーマンというように、時間をさかのぼって、拳銃に関わった人々が描かれ、次第に謎が解かれていくといった形式です。 それぞれの短編が非常に完成度が高く、一作を読んだだけでも十分に楽しめるものですが、5つの短編を全部読むと、思わず、うまいな、とつぶやきたくなる構成の妙です。 おすすめです。 | ||||
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連作短編集となっているように、最初の3作、後半の2作は、それぞれ時間を前後しながら話がつながっています。 すべての話をつないでいるのが、小さな20口径のコルトオートマチック。 手にした誰もが、その魔力にとりつかれたかのように、警察にも届けず、隠し持ってしまいます。 拳銃を手に入れた主婦、主婦に拳銃を渡した家出少女、少女の彼氏から拳銃を買ったサラリーマンというように、時間をさかのぼって、拳銃に関わった人々が描かれ、次第に謎が解かれていくといった形式です。 それぞれの短編が非常に完成度が高く、一作を読んだだけでも十分に楽しめるものですが、5つの短編を全部読むと、思わず、うまいな、とつぶやきたくなる構成の妙です。 おすすめです。 | ||||
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物語は5つの作品の連作短編集で、いずれも中心には小さな拳銃が物語を作っています。最初に収録されている「母の秘密」では、32歳の主婦・織江は同窓会で飲みすぎて、新宿歌舞伎町で寝ているところを家出中の少女に起こされ、気付いた時には拳銃を渡される。警察に届けようかとも考えるが、取り合えず自分の手元に置き、日常の中を狂気を描いています。続く「野良猫」では、その拳銃を手渡した家出少女がどのように拳銃を手にしたかが描かれ、この他にも偶然に手に入れてしまった拳銃を題材とした物語が続きます。日常の中での非日常の狂気を描くことは乃南アサの魅力であるともいえますが、その魅力が満載されているのが本書です。 | ||||
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物語は5つの作品の連作短編集で、いずれも中心には小さな拳銃が物語を作っています。最初に収録されている「母の秘密」では、32歳の主婦・織江は同窓会で飲みすぎて、新宿歌舞伎町で寝ているところを家出中の少女に起こされ、気付いた時には拳銃を渡される。警察に届けようかとも考えるが、取り合えず自分の手元に置き、日常の中を狂気を描いています。続く「野良猫」では、その拳銃を手渡した家出少女がどのように拳銃を手にしたかが描かれ、この他にも偶然に手に入れてしまった拳銃を題材とした物語が続きます。日常の中での非日常の狂気を描くことは乃南アサの魅力であるともいえますが、その魅力が満載されているのが本書です。 | ||||
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