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バルーン・タウンの手品師



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【この小説が収録されている参考書籍】
バルーン・タウンの手品師
バルーン・タウンの手品師

バルーン・タウンの手品師の評価: 3.33/5点 レビュー 3件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.33pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(3pt)

次の出産

 2000年に文藝春秋から出た単行本の文庫化。
 「バルーン・タウン」シリーズの第2作。
 4本の短篇が収められている。
 前作に引き続き、近未来の東京を舞台としたミステリ・SF作品。人工子宮の普及により、「妊婦」という存在そのものが珍しくなった世界を描いている。妊婦ばかりが集まる「バルーン・タウン」で次々と事件が起こるのだが、妊娠、妊婦、出産、育児などにからめた物語となっており、なかなか面白い。
 ただ、前作に比べて大幅に落ちるのは否めない。ネタ切れなのかなあ。「妊婦」にからめたトリックが面白かったのに、そうでないものが増えている(というか、かならずしも妊婦が登場しなくてもいいような物語になっている)。それに伴い、諷刺、社会批判の色合いも薄まっている。
 収録されているなかでは「バルーン・タウンの手品師」が悪くない方だとは思うが、それでも水準には達していないのでは。
バルーン・タウンの手品師Amazon書評・レビュー:バルーン・タウンの手品師より
4163195602
No.2:
(4pt)

洗練されたユーモアあふれる本格ミステリ

人口子宮が普及した近未来にあえて自然分娩を希望する女性たちのために設けられた特別区、通称「バルーンタウン」を舞台にした事件簿。まず、この作品がフェミニズム小説といわれていること、SF仕立てであることの2点で何となく引いている人へ。あなたがよほど極端な男権主義者か、ウェルズの火星人ぐらいしか思い出せないほどのSF音痴でない限り、その敬遠は全く無用です。問題提起はあくまで自然で少しも声高でなく、SF性はごくごくソフトです。何にも増してこれは謎解きのツボを心得た本格ミステリであり、その方面が好きな人にはこたえられません。そして、探偵役の美央をはじめユニークな女性キャラクターが一杯の(男性も少し)ユーモア小説でもあります。この第二集は前作よりいっそう笑いの要素が濃くなっていますが、それと一体のブラックな面も、また洗練された語り口も相変わらず。楽しいひとときが過ごせ、同時にいろいろ考えさせられるお得な一冊です。
バルーン・タウンの手品師Amazon書評・レビュー:バルーン・タウンの手品師より
4163195602
No.1:
(3pt)

ミステリの世界にはいろんな探偵がいる

登場人物のほとんどが妊婦、というところが変わってるミステリ。謎自体は普通で、別に(バルーン・タウン)が舞台じゃなくてもいいんじゃないかと思ったんだけど。私が面白いと思ったのは3番目の話(連作短編集だから)で、「そんなのアリ?」という真相だった。一度、映像化して本当にできるか試してほしい(笑)。この3番目の話だけでも読む価値あるかも(?)。
バルーン・タウンの手品師Amazon書評・レビュー:バルーン・タウンの手品師より
4163195602

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