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天の前庭
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天の前庭の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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ドッペルゲンガー・タイムスリップといった幻想小説・SF的ガジェットを上手く取り込んだ上質なミステリー。 サブカル系に影響を及ぼした事件やキーワードが多数見え隠れする。 萌え要素は皆無だが、ラノベとの親和性が有るように感じた。 | ||||
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非現実的な話が出てきて、それを論理的に 解決するのかと思ったら、最後まではっきりせず、 真相はこっちにもとれるし、あっちにもとれるよ、 というように、結末は読者まかせになっていました。 でも、一風変わったお話で、とても楽しめました。 | ||||
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そこらへんに散乱している作品よりもよっぽど面白いことは間違いないです。SFやファンタジーの要素をふんだんに取り込んでいて、つかみはOK。 浦賀和宏の作風にちょっと近いかな。 ただ、ドッペルゲンガーなんかの非日常的、アンチミステリ的要素を入れるのはいいんだが、どうにも器用にまとめすぎてしまった感がある。もっとはちゃめちゃやったほうがよかったのではないか。 詩的というが、文章がそれほど上手いとは思えなかった。 もう一歩、というところだろうか。 | ||||
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作者の探偵小説デビュー作『ヘビイチゴ・サナトリウム』はメタミステリ的興味と学園ミステリを接合した「新人」らしい意欲作だったが、それよりも気になったのは、そのミステリ的プロットの変則性についてだった。即ち、物語の総分量からみて、起承転結の「結」にあたるであろう部分、通常「謎」に対する「解決」が始まるであろうところで、「謎」が立ち上がってくる――これは、新しく「謎」が発生するというのでなく、物語全体を貫く(はずだった)、メインとなる(べきだった)「謎」、という意味である。これには正直、関節を微妙に外されたようで、少し戸惑った。いかにも「新人」らしい、若干の計算違いかなとも思ったのだ。 ところが。第二作目である本作を読んで、プロット展開を前作と明らかに同じくしているのを見て、これは確信犯でやっているなと感じたわけだ。本作は記憶喪失の少女と彼女が過去に書いた手記、そして物語に挿入される謎のモノローグと、読者を散々翻弄したあと、起承転結の「結」にあたる第四章でとんでもない「謎」が立ち上がってくるのである。いってみれば、物語に張り巡らされた伏線が回収・接合されたとき、事態の「真相」ではなく「謎」が浮かびあがってくる――あるいは、「真相」が「謎」だった――しかし、この「手法」を今後も踏襲するなら、「謎」の設定・内容ともども、かなりシュールで、かつかなり企んだ物語操作が必要になるのではないか。本作が最終的にこのようなかたちになったのは、まだ試行錯誤の途上にあるからだと感じるが、作者のまさに詩人的感性に期待したい。幻想ミステリの秀作。 | ||||
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