アルキメデスは手を汚さない

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評判

アルキメデスは手を汚さないの評価:

3.58/5点 レビュー 59件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.58pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全42件 1〜20 1/3ページ
No.42
(3pt)

はてはて?

この小説の主人公って誰なんですか?なのでいまいち伝わらないんですよね。
アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫)より
4062755033
No.41
(3pt)

はてはて?

この小説の主人公って誰なんですか?なのでいまいち伝わらないんですよね。
アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫 こ 1-1) Amazon書評・レビュー: アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫 こ 1-1)より
4061360140
No.40
(3pt)

はてはて?

この小説の主人公って誰なんですか?なのでいまいち伝わらないんですよね。
アルキメデスは手を汚さない (1973年) Amazon書評・レビュー: アルキメデスは手を汚さない (1973年)より
B000J97V4A
No.39
(3pt)

謎はそれほどでもないが

昭和47年。札幌オリンピックとあさま山荘事件で記憶されるこの年のとある高校を舞台としたミステリ。80年代の受験戦争を迎えておらず、学園紛争にも参加できなかった、虚無的で大人にきわめて近しい、それでいて大人とは異質な高校生たちが、教師や家族を巻き込んだ一連の事件の顛末が描かれる。

凝ったトリックはないかわり、文章は古びていないので一気に読ませる。ギャップがあるとすれば、親が過保護で子供と友達付き合いをし、子供は一人っ子で反抗期を知らずに成長する今の時代とのそれだろう。描きだされる高校生たちは、親にとって子供というより怪物じみた他人で、親の知らない理念と論理で動く生き物だ。そこに、論理の非人間性を正当化することのできるミステリが誕生する余地がある。東野圭吾が影響を受けたというのも、なるほどと首肯できる。
アルキメデスは手を汚さない (1973年) Amazon書評・レビュー: アルキメデスは手を汚さない (1973年)より
B000J97V4A
No.38
(3pt)

謎はそれほどでもないが

昭和47年。札幌オリンピックとあさま山荘事件で記憶されるこの年のとある高校を舞台としたミステリ。80年代の受験戦争を迎えておらず、学園紛争にも参加できなかった、虚無的で大人にきわめて近しい、それでいて大人とは異質な高校生たちが、教師や家族を巻き込んだ一連の事件の顛末が描かれる。

凝ったトリックはないかわり、文章は古びていないので一気に読ませる。ギャップがあるとすれば、親が過保護で子供と友達付き合いをし、子供は一人っ子で反抗期を知らずに成長する今の時代とのそれだろう。描きだされる高校生たちは、親にとって子供というより怪物じみた他人で、親の知らない理念と論理で動く生き物だ。そこに、論理の非人間性を正当化することのできるミステリが誕生する余地がある。東野圭吾が影響を受けたというのも、なるほどと首肯できる。
アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫)より
4062755033
No.37
(3pt)

謎はそれほどでもないが

昭和47年。札幌オリンピックとあさま山荘事件で記憶されるこの年のとある高校を舞台としたミステリ。80年代の受験戦争を迎えておらず、学園紛争にも参加できなかった、虚無的で大人にきわめて近しい、それでいて大人とは異質な高校生たちが、教師や家族を巻き込んだ一連の事件の顛末が描かれる。

凝ったトリックはないかわり、文章は古びていないので一気に読ませる。ギャップがあるとすれば、親が過保護で子供と友達付き合いをし、子供は一人っ子で反抗期を知らずに成長する今の時代とのそれだろう。描きだされる高校生たちは、親にとって子供というより怪物じみた他人で、親の知らない理念と論理で動く生き物だ。そこに、論理の非人間性を正当化することのできるミステリが誕生する余地がある。東野圭吾が影響を受けたというのも、なるほどと首肯できる。
アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫 こ 1-1) Amazon書評・レビュー: アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫 こ 1-1)より
4061360140
No.36
(3pt)

度重なる偶然

東野圭吾さんが小説家を目指すきっかけになった作品と知り手に取りました。

30代ですが、タイトルも含め自分が思う1970年代よりも新しい印象でした。

事件に繋がりがあるのか?
誰が嘘をついているのか?
手を汚していないのは誰か?
夢中で読んでしまいました。
こういうところは東野作品に通ずるものがあります。

ただ若者たちに共感できず
むしろそれが狙いなのでしょうか?
すっきりしませんでした。
アルキメデスは手を汚さない (1973年) Amazon書評・レビュー: アルキメデスは手を汚さない (1973年)より
B000J97V4A
No.35
(3pt)

度重なる偶然

東野圭吾さんが小説家を目指すきっかけになった作品と知り手に取りました。

30代ですが、タイトルも含め自分が思う1970年代よりも新しい印象でした。

事件に繋がりがあるのか?
誰が嘘をついているのか?
手を汚していないのは誰か?
夢中で読んでしまいました。
こういうところは東野作品に通ずるものがあります。

ただ若者たちに共感できず
むしろそれが狙いなのでしょうか?
すっきりしませんでした。
アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫)より
4062755033
No.34
(3pt)

度重なる偶然

東野圭吾さんが小説家を目指すきっかけになった作品と知り手に取りました。

30代ですが、タイトルも含め自分が思う1970年代よりも新しい印象でした。

事件に繋がりがあるのか?
誰が嘘をついているのか?
手を汚していないのは誰か?
夢中で読んでしまいました。
こういうところは東野作品に通ずるものがあります。

ただ若者たちに共感できず
むしろそれが狙いなのでしょうか?
すっきりしませんでした。
アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫 こ 1-1) Amazon書評・レビュー: アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫 こ 1-1)より
4061360140
No.33
(3pt)

既に40年前となった作品なので時代を感じるが……。

豊能高校を舞台にした殺人事件が物語の中心となっている乱歩賞を受賞した作であり、東野圭吾が影響を受けたと公言したことで、有名な作品。
中絶の失敗により亡くなったクラスメイトの事件から、いくつかの事件が重なり――。と言った物語となっている。

既に40年も経っているからか、文体は若干古めかしさを感じさせ、現代では些か難解にも思える単語が見受けられる。
時代背景は赤軍の事件が起きた時代となっている。
冒頭から、性的な描写が散見されるため、若干の臭みがあるのは物語の流れを考えると仕方がないと言えるか。

以下ネタバレ

第一の事件は、偶発的な事柄によって結果がぶれているが、『アルキの会』による復讐劇として、あってもいいとは思う。しかしながら、三人称で、多数の人間の心情を客観的に描写することによって、どこか人ごとの印象を残してしまう描写となっているため、それが重要なことであるとはあまり思えない。
また、被害者である美雪が冒頭の時点で既に死んでいるため、印象もあまりない。
その後の第二の事件に関して、柳生家で殺人が行われるわけだが、隆保の殺さなければならないというのが突飛にも思える。また母親の心情も通り一遍で、道具立てとしての役割以上のものとは思えなかった。姉と不倫相手に関しても同様に殆ど背景が描かれないため、「事件」としての存在でしか印象に残らない。
その後の第三の姉の事故死に関しても、あっさりと描かれるためか、思わず読み返さないと真相が間違って倒れ込んだところに刺さったとして良かったのか自信が持てない。

密室の作り方や、時刻表トリック、読者を欺くような描写、パズルのピースを嵌めるようなまとめ方は素直な構成になっていると思う。アルキメデスというダイイングメッセージも、高校生達の結束である『アルキの会』へ収束しており安定している。しかしながら、一部のキャラクターに全く印象が残らず、散漫になっている印象。

後半で、犯人の供述と刑事の独白が交互に現れるのは、無駄にシーンを消費せず描写するのに一役買っている。
ラストシーンに、高校生達が、柳生の家を売り払い、弁護士費用を工面使用と目論むところなど、文体と相まってどこかセピアの色を感じた。

既に2017年。実に44年前の1973年の作品に何かを言えるとしても既に多数のフォロワーに触れてしまっているため、刊行当初のインパクトを想像することができないのは残念だが、仕方が無いか。
アルキメデスは手を汚さない (1973年) Amazon書評・レビュー: アルキメデスは手を汚さない (1973年)より
B000J97V4A
No.32
(3pt)

既に40年前となった作品なので時代を感じるが……。

豊能高校を舞台にした殺人事件が物語の中心となっている乱歩賞を受賞した作であり、東野圭吾が影響を受けたと公言したことで、有名な作品。
中絶の失敗により亡くなったクラスメイトの事件から、いくつかの事件が重なり――。と言った物語となっている。

既に40年も経っているからか、文体は若干古めかしさを感じさせ、現代では些か難解にも思える単語が見受けられる。
時代背景は赤軍の事件が起きた時代となっている。
冒頭から、性的な描写が散見されるため、若干の臭みがあるのは物語の流れを考えると仕方がないと言えるか。

以下ネタバレ

第一の事件は、偶発的な事柄によって結果がぶれているが、『アルキの会』による復讐劇として、あってもいいとは思う。しかしながら、三人称で、多数の人間の心情を客観的に描写することによって、どこか人ごとの印象を残してしまう描写となっているため、それが重要なことであるとはあまり思えない。
また、被害者である美雪が冒頭の時点で既に死んでいるため、印象もあまりない。
その後の第二の事件に関して、柳生家で殺人が行われるわけだが、隆保の殺さなければならないというのが突飛にも思える。また母親の心情も通り一遍で、道具立てとしての役割以上のものとは思えなかった。姉と不倫相手に関しても同様に殆ど背景が描かれないため、「事件」としての存在でしか印象に残らない。
その後の第三の姉の事故死に関しても、あっさりと描かれるためか、思わず読み返さないと真相が間違って倒れ込んだところに刺さったとして良かったのか自信が持てない。

密室の作り方や、時刻表トリック、読者を欺くような描写、パズルのピースを嵌めるようなまとめ方は素直な構成になっていると思う。アルキメデスというダイイングメッセージも、高校生達の結束である『アルキの会』へ収束しており安定している。しかしながら、一部のキャラクターに全く印象が残らず、散漫になっている印象。

後半で、犯人の供述と刑事の独白が交互に現れるのは、無駄にシーンを消費せず描写するのに一役買っている。
ラストシーンに、高校生達が、柳生の家を売り払い、弁護士費用を工面使用と目論むところなど、文体と相まってどこかセピアの色を感じた。

既に2017年。実に44年前の1973年の作品に何かを言えるとしても既に多数のフォロワーに触れてしまっているため、刊行当初のインパクトを想像することができないのは残念だが、仕方が無いか。
アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫)より
4062755033
No.31
(3pt)

既に40年前となった作品なので時代を感じるが……。

豊能高校を舞台にした殺人事件が物語の中心となっている乱歩賞を受賞した作であり、東野圭吾が影響を受けたと公言したことで、有名な作品。
中絶の失敗により亡くなったクラスメイトの事件から、いくつかの事件が重なり――。と言った物語となっている。

既に40年も経っているからか、文体は若干古めかしさを感じさせ、現代では些か難解にも思える単語が見受けられる。
時代背景は赤軍の事件が起きた時代となっている。
冒頭から、性的な描写が散見されるため、若干の臭みがあるのは物語の流れを考えると仕方がないと言えるか。

以下ネタバレ

第一の事件は、偶発的な事柄によって結果がぶれているが、『アルキの会』による復讐劇として、あってもいいとは思う。しかしながら、三人称で、多数の人間の心情を客観的に描写することによって、どこか人ごとの印象を残してしまう描写となっているため、それが重要なことであるとはあまり思えない。
また、被害者である美雪が冒頭の時点で既に死んでいるため、印象もあまりない。
その後の第二の事件に関して、柳生家で殺人が行われるわけだが、隆保の殺さなければならないというのが突飛にも思える。また母親の心情も通り一遍で、道具立てとしての役割以上のものとは思えなかった。姉と不倫相手に関しても同様に殆ど背景が描かれないため、「事件」としての存在でしか印象に残らない。
その後の第三の姉の事故死に関しても、あっさりと描かれるためか、思わず読み返さないと真相が間違って倒れ込んだところに刺さったとして良かったのか自信が持てない。

密室の作り方や、時刻表トリック、読者を欺くような描写、パズルのピースを嵌めるようなまとめ方は素直な構成になっていると思う。アルキメデスというダイイングメッセージも、高校生達の結束である『アルキの会』へ収束しており安定している。しかしながら、一部のキャラクターに全く印象が残らず、散漫になっている印象。

後半で、犯人の供述と刑事の独白が交互に現れるのは、無駄にシーンを消費せず描写するのに一役買っている。
ラストシーンに、高校生達が、柳生の家を売り払い、弁護士費用を工面使用と目論むところなど、文体と相まってどこかセピアの色を感じた。

既に2017年。実に44年前の1973年の作品に何かを言えるとしても既に多数のフォロワーに触れてしまっているため、刊行当初のインパクトを想像することができないのは残念だが、仕方が無いか。
アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫 こ 1-1) Amazon書評・レビュー: アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫 こ 1-1)より
4061360140
No.30
(3pt)

当時の高校生気質?

女子高校生の堕胎手術後の死に端を発し、彼女の同級生周辺に起きた殺人を含むいくつかの事件を解き明かすミステリ。

ストーリーの中心となるのは、男子高校生の姉とその愛人の死で、密室殺人やアリバイトリックを扱っている。一見無関係に見える出来事が、本質とのところでつながりをみせるわだが、そこを良しとするかで本作品の評価が分かれてしまいそう。

大人になり切れない世代を描いている本作品。青臭い正義感や幼すぎる恋愛表現、無謀ともいえる行動力、牙をむく反発心等、作品発表当時の高校生気質なのだろうか。そのあたりのリアルさが気になって謎解きに集中できなかった。
アルキメデスは手を汚さない (1973年) Amazon書評・レビュー: アルキメデスは手を汚さない (1973年)より
B000J97V4A
No.29
(3pt)

当時の高校生気質?

女子高校生の堕胎手術後の死に端を発し、彼女の同級生周辺に起きた殺人を含むいくつかの事件を解き明かすミステリ。

ストーリーの中心となるのは、男子高校生の姉とその愛人の死で、密室殺人やアリバイトリックを扱っている。一見無関係に見える出来事が、本質とのところでつながりをみせるわだが、そこを良しとするかで本作品の評価が分かれてしまいそう。

大人になり切れない世代を描いている本作品。青臭い正義感や幼すぎる恋愛表現、無謀ともいえる行動力、牙をむく反発心等、作品発表当時の高校生気質なのだろうか。そのあたりのリアルさが気になって謎解きに集中できなかった。
アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫)より
4062755033
No.28
(3pt)

当時の高校生気質?

女子高校生の堕胎手術後の死に端を発し、彼女の同級生周辺に起きた殺人を含むいくつかの事件を解き明かすミステリ。

ストーリーの中心となるのは、男子高校生の姉とその愛人の死で、密室殺人やアリバイトリックを扱っている。一見無関係に見える出来事が、本質とのところでつながりをみせるわだが、そこを良しとするかで本作品の評価が分かれてしまいそう。

大人になり切れない世代を描いている本作品。青臭い正義感や幼すぎる恋愛表現、無謀ともいえる行動力、牙をむく反発心等、作品発表当時の高校生気質なのだろうか。そのあたりのリアルさが気になって謎解きに集中できなかった。
アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫 こ 1-1) Amazon書評・レビュー: アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫 こ 1-1)より
4061360140
No.27
(3pt)

アルキメデスは手を汚さない

古い作品はあまり好きではないので、読み始めて違和感が強いようだったら
途中でやめようと思っていたが、予想外に読みやすく最後まで楽しむことが出来た。
確かに時代を感じる細部もあったが、ストーリー自体がしっかりしていたので大きな違和感はなかった。
アルキメデスは手を汚さない (1973年) Amazon書評・レビュー: アルキメデスは手を汚さない (1973年)より
B000J97V4A
No.26
(3pt)

アルキメデスは手を汚さない

古い作品はあまり好きではないので、読み始めて違和感が強いようだったら
途中でやめようと思っていたが、予想外に読みやすく最後まで楽しむことが出来た。
確かに時代を感じる細部もあったが、ストーリー自体がしっかりしていたので大きな違和感はなかった。
アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫)より
4062755033
No.25
(3pt)

アルキメデスは手を汚さない

古い作品はあまり好きではないので、読み始めて違和感が強いようだったら
途中でやめようと思っていたが、予想外に読みやすく最後まで楽しむことが出来た。
確かに時代を感じる細部もあったが、ストーリー自体がしっかりしていたので大きな違和感はなかった。
アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫 こ 1-1) Amazon書評・レビュー: アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫 こ 1-1)より
4061360140
No.24
(3pt)

三無主義時代の小説?

今から35年以上前、高校時代にベストセラーになった。本屋の新刊コーナーで、和田誠氏のカバーイラストが優しい雰囲気を出していた。登場する中心人物が自分と同じ高校生だということを知って、少し興味がわいたけれど買わなかった。
それから幾星霜。この、カバーデザインがまったく変わってしまった文庫本を読んでみることにした。高校時代、同級生たちはどんな気分で読んだのだろうと思いながら読み進めた。ひょっとして、読んだことのないストーリーにノスタルジアを感じることもあるのかもしれないと思った。
いわゆる青春推理小説である。文章にわかりやすさと清々しさがあって読みやすい。いい文章だと思う。しかし、である。起こる事件に必然性がない。女子高生の妊娠と堕胎手術の失敗による死亡。高校の教室で起こった食中毒事件。高校生の姉の不倫相手の死と、その姉の自殺。次々に起こる事件にまったく必然性がない。リアリティもない。
通常起こりえない事件であり、荒唐無稽に感じる。犯人に事件を起こすだけの切迫感がなく、事件を起こしたあとにも罪の意識に苛まれることも警察に追われる焦燥感もない。だから事件の解明にもワクワク感はない。全体、著者は何を表現したかったのだろう。
当時の高校生は三無主義と呼ばれた(五無主義とも)。三無主義とは無気力、無関心、無感動。そんな時代を表現した小説だったのだろうか。
この小説が数十万部のベストセラーになった理由がわからない。同級生たちは、どんな思いで読んで、どんな読後感をもったのだろう。35年前に読んだら面白かったのかな。高校生が読むと面白いのだろうか。わからない。
アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫 こ 1-1) Amazon書評・レビュー: アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫 こ 1-1)より
4061360140
No.23
(3pt)

三無主義時代の小説?

今から35年以上前、高校時代にベストセラーになった。本屋の新刊コーナーで、和田誠氏のカバーイラストが優しい雰囲気を出していた。登場する中心人物が自分と同じ高校生だということを知って、少し興味がわいたけれど買わなかった。
それから幾星霜。この、カバーデザインがまったく変わってしまった文庫本を読んでみることにした。高校時代、同級生たちはどんな気分で読んだのだろうと思いながら読み進めた。ひょっとして、読んだことのないストーリーにノスタルジアを感じることもあるのかもしれないと思った。
いわゆる青春推理小説である。文章にわかりやすさと清々しさがあって読みやすい。いい文章だと思う。しかし、である。起こる事件に必然性がない。女子高生の妊娠と堕胎手術の失敗による死亡。高校の教室で起こった食中毒事件。高校生の姉の不倫相手の死と、その姉の自殺。次々に起こる事件にまったく必然性がない。リアリティもない。
通常起こりえない事件であり、荒唐無稽に感じる。犯人に事件を起こすだけの切迫感がなく、事件を起こしたあとにも罪の意識に苛まれることも警察に追われる焦燥感もない。だから事件の解明にもワクワク感はない。全体、著者は何を表現したかったのだろう。
当時の高校生は三無主義と呼ばれた(五無主義とも)。三無主義とは無気力、無関心、無感動。そんな時代を表現した小説だったのだろうか。
この小説が数十万部のベストセラーになった理由がわからない。同級生たちは、どんな思いで読んで、どんな読後感をもったのだろう。35年前に読んだら面白かったのかな。高校生が読むと面白いのだろうか。わからない。
アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫)より
4062755033