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ニホンブンレツ



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ニホンブンレツの評価: 2.28/5点 レビュー 61件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.28pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全35件 21~35 2/2ページ
<<12
No.15:
(1pt)

またか・・・

少しは文字を書く人として成長したかな、と少しでも期待した俺が悪かった。
設定練ろうよ、ね?
お願いだからストーリーラインを2500回位は見直してよ、ね?
ニホンブンレツAmazon書評・レビュー:ニホンブンレツより
4286066797
No.14:
(1pt)

またか・・・

少しは文字を書く人として成長したかな、と少しでも期待した俺が悪かった。
設定練ろうよ、ね?
お願いだからストーリーラインを2500回位は見直してよ、ね?
【文庫】 ニホンブンレツ (文芸社文庫)Amazon書評・レビュー:【文庫】 ニホンブンレツ (文芸社文庫)より
428613752X
No.13:
(1pt)

東西分裂の理由に説得力がない

最も重要であるはずの「東日本と西日本の分裂」の経緯がわずか2ページのみ。
いや、実質2行の「西日本諸県の賛同と東京への復讐に燃える民意を受けて、
横山は経済封鎖、つまり鎖国を断行したのである」で説明終了。
しかもそれが8ページ目なのだから、先を読むのが思いやられるわけで・・・
東京に本社があって西日本にある支社や営業所は全部倒産だよなあとか
在日米軍とか鎮圧に乗り出さないのかなあとか
物流が止まってるのによく経済が破綻しないなあとか
よく反乱がおこらないなあとか
設定に説得力がないので、いろいろ気になって物語に集中できない。
そもそも、日本の地方が分裂して戦うという設定の小説は他にもとっくにあるので
東西分裂の理由などは余程凝って興味を持たせないといけないところなのに
たった2行くらいで説明終了では「そんなのでは東西分裂しない」と切り捨てられる。
出版社が「東日本と西日本が分裂した」と言うテーマの小説を公募したほうが
ほとんどこの作品より興味深い物ができあがると思う。
ニホンブンレツAmazon書評・レビュー:ニホンブンレツより
4286066797
No.12:
(1pt)

ん?

この設定どこかで…と思いつつも、帯につられて買ってしまいました。まず、自分が読んだ山田悠介作品はリアル鬼ごっこ・パズルに続いて3作目となりますが、なんといっても読みやすさは他の追随をよせつけません。すぐに読み終わります。そして、いつも思うのが、設定の壮大さに山田氏の文章がついていってないということ。この設定を裏表紙で見ちゃったら読まないわけにはいかないでしょー!って感じですね。そして呼んでみて、内容の薄さにびっくり。伏線も幼稚で先がよめます。そんで結末悲しすぎです。よくわかんないまま死んじゃうし。ハッピーエンドが好きなので、かなり悲しくなりました。読まなきゃよかったと思いました。
ニホンブンレツAmazon書評・レビュー:ニホンブンレツより
4286066797
No.11:
(1pt)

ん?

この設定どこかで…と思いつつも、帯につられて買ってしまいました。
まず、自分が読んだ山田悠介作品はリアル鬼ごっこ・パズルに続いて3作目となりますが、なんといっても読みやすさは他の追随をよせつけません。すぐに読み終わります。
そして、いつも思うのが、設定の壮大さに山田氏の文章がついていってないということ。この設定を裏表紙で見ちゃったら読まないわけにはいかないでしょー!
って感じですね。
そして呼んでみて、内容の薄さにびっくり。伏線も幼稚で先がよめます。
そんで結末悲しすぎです。よくわかんないまま死んじゃうし。

ハッピーエンドが好きなので、かなり悲しくなりました。読まなきゃよかったと思いました。
【文庫】 ニホンブンレツ (文芸社文庫)Amazon書評・レビュー:【文庫】 ニホンブンレツ (文芸社文庫)より
428613752X
No.10:
(1pt)

今がその時。

『山田悠介作品はなぜ売れるのか。』そんな本が出版されれば、さおだけ屋以上に興味があるが山田作品自体にはもう何も興味がない。しかし、売れている、中身は何もないが…出版社は名前だけ借りてゴーストライターでいいような気がする。決断は早いほうがいい…愚かな読者がクオリティの低さに気付く前に…最早、書籍や作家の賞から選考以前に無視されているこの作者、作品を読者レベルで無視される前に優秀なゴーストを見付けるべきではないだろうか。
ニホンブンレツAmazon書評・レビュー:ニホンブンレツより
4286066797
No.9:
(1pt)

今がその時。

『山田悠介作品はなぜ売れるのか。』

そんな本が出版されれば、さおだけ屋以上に興味があるが山田作品自体にはもう何も興味がない。

しかし、売れている、中身は何もないが…

出版社は名前だけ借りてゴーストライターでいいような気がする。決断は早いほうがいい…愚かな読者がクオリティの低さに気付く前に…

最早、書籍や作家の賞から選考以前に無視されているこの作者、作品を読者レベルで無視される前に優秀なゴーストを見付けるべきではないだろうか。
【文庫】 ニホンブンレツ (文芸社文庫)Amazon書評・レビュー:【文庫】 ニホンブンレツ (文芸社文庫)より
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No.8:
(1pt)

行き当たりばったりに書いたのかな

きわめて底の浅い作品に思えました。
何が書きたいのかさっぱりわからない。
設定のハチャメチャさは、まあいいんですが、それならそれで「笑い」に徹して欲しかったですね。主人公は暗いし、途中、純愛? ですか、メロドラマみたいになっちゃうし、現実味のない友情とか、だんだん気持ち悪くなってきて、正直、途中で読むのをやめようかと思ったほどですが、最後に何かあるんじゃないかと期待して読み進みました。
結果、何もなかったです(笑)。
ニホンブンレツAmazon書評・レビュー:ニホンブンレツより
4286066797
No.7:
(1pt)

行き当たりばったりに書いたのかな

きわめて底の浅い作品に思えました。
何が書きたいのかさっぱりわからない。

設定のハチャメチャさは、まあいいんですが、それならそれで「笑い」に徹して欲しかったですね。主人公は暗いし、途中、純愛? ですか、メロドラマみたいになっちゃうし、現実味のない友情とか、だんだん気持ち悪くなってきて、正直、途中で読むのをやめようかと思ったほどですが、最後に何かあるんじゃないかと期待して読み進みました。

結果、何もなかったです(笑)。
【文庫】 ニホンブンレツ (文芸社文庫)Amazon書評・レビュー:【文庫】 ニホンブンレツ (文芸社文庫)より
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No.6:
(1pt)

一生成長できないと思う

思い付きと思い込みだけで書いた小説。分からない事ぐらい調べろ。読者にこんな事言わせるなよ。
他の作家は読書や取材で正しい知識を得て作品にリアリティを出すが、著者は違う。舞台を近未来にするだけで、矛盾や杜撰さを誤魔化せると思っている。ろくに調べずに、適当に書いていいと思っている。何故か売れてしまうから、著者は多分「小説なんてこんなもの」と思い込んでいる。周りの人も何も言わない。誰も正してくれない。
気の毒な人だと思う。今の環境では一生成長できないと思う。
【文庫】 ニホンブンレツ (文芸社文庫)Amazon書評・レビュー:【文庫】 ニホンブンレツ (文芸社文庫)より
428613752X
No.5:
(1pt)

一生成長できないと思う

思い付きと思い込みだけで書いた小説。分からない事ぐらい調べろ。読者にこんな事言わせるなよ。他の作家は読書や取材で正しい知識を得て作品にリアリティを出すが、著者は違う。舞台を近未来にするだけで、矛盾や杜撰さを誤魔化せると思っている。ろくに調べずに、適当に書いていいと思っている。何故か売れてしまうから、著者は多分「小説なんてこんなもの」と思い込んでいる。周りの人も何も言わない。誰も正してくれない。気の毒な人だと思う。今の環境では一生成長できないと思う。
ニホンブンレツAmazon書評・レビュー:ニホンブンレツより
4286066797
No.4:
(1pt)

ありえない

まず、東西が分裂する理由がよく分からないです。
本を読むと、東京の知事が大阪の悪口を言う→大阪が怒る→分裂 と非常にあっさりしています。
子供じゃぁないんですから(笑)悪口とかケンカ売られた程度で日本が「東」と「西」に分かれますかね。第一、東京と大阪以外の県に迷惑掛からないんですかね。
主人公は西に取り残されてしまった恋人と家族に会いに西へ潜入。主人公が潜入できるなら他の人も潜入できたのでは?
それは置いておくとしまして・・・
「独裁社会」なんて書いてありますが、少し大げさですね。知事(西の総理大臣)が自分の都合の良いように国を作っていますが、反抗するひとが少しはいると思うんですよ。そしたら東にこっそり西の情報を漏らしたり、暗殺計画くらい立つと思うんですがねぇ。
そして一番残念なのが「オチ」が読める。
「でしょうねぇ」って感じです。
結論は、
「この本は買う価値ないです。図書館で借りてください」です。
いい本では無かったです。
終わりです。
ニホンブンレツAmazon書評・レビュー:ニホンブンレツより
4286066797
No.3:
(1pt)

ありえない

まず、東西が分裂する理由がよく分からないです。
本を読むと、東京の知事が大阪の悪口を言う→大阪が怒る→分裂 と非常にあっさりしています。

子供じゃぁないんですから(笑)悪口とかケンカ売られた程度で日本が「東」と「西」に分かれますかね。第一、東京と大阪以外の県に迷惑掛からないんですかね。

主人公は西に取り残されてしまった恋人と家族に会いに西へ潜入。主人公が潜入できるなら他の人も潜入できたのでは?
それは置いておくとしまして・・・
「独裁社会」なんて書いてありますが、少し大げさですね。知事(西の総理大臣)が自分の都合の良いように国を作っていますが、反抗するひとが少しはいると思うんですよ。そしたら東にこっそり西の情報を漏らしたり、暗殺計画くらい立つと思うんですがねぇ。

そして一番残念なのが「オチ」が読める。
「でしょうねぇ」って感じです。
結論は、
「この本は買う価値ないです。図書館で借りてください」です。
いい本では無かったです。
終わりです。
【文庫】 ニホンブンレツ (文芸社文庫)Amazon書評・レビュー:【文庫】 ニホンブンレツ (文芸社文庫)より
428613752X
No.2:
(1pt)

こんな小説みたことない(え?)

これは凄まじい作品です。ある意味小説を超えています。
日本が東西に分裂するというテーマ、仮想戦記などではありふれた題材ですが、この作者がどう料理するか興味がありました。
どうやってこのありがちだが非現実的な、日本が東西分裂するという状況に説得力を持たせるか。
まさに作者の腕の見せ所でしょう。
従来の作品は、その点に色々な工夫をこらしつつも、第二次大戦後、米ソ両国に分割占領されたといった仮想史によるパラレルワールドを扱う例が多かったように思います。
現実世界における分断国家として、朝鮮半島やドイツの実例もありますからね。
そうして設定した架空状況の下、同じ日本人同士が争いあう悲劇と、一つの民族として再統一を求める人々がドラマを生む、そんなパターンが日本人の心をひきつけるのでしょう。
さて、近年、「リアル鬼ごっこ」を始めとする話題作を次々に上梓する作者 山田 悠介はどんな設定で、東西日本を分裂させたのか。
一読して呆然。
これは新しいです。凡百の先行作品など目じゃないです。新しすぎます。
見てみましょう。
・もともと関東人は図々しい関西人が、関西人はスカした東京人が嫌いだった。
・東京都知事が関西人を馬鹿にする発言を行う。
・両者の感情が険悪になり、大阪府知事が過激派に暗殺される。
ここまでで噴き出したあなた。さあ、まだ驚いてはいけませんよ!!(笑)
ちなみにこの作者、別にギャグ小説やユーモア小説を書いているわけじゃありません。あくまで大真面目です。
・アンチ関東の機運が盛り上がり、反東京の大阪府知事当選。
・府知事は鉄道、航空機などの公共交通機関を停止。西日本の独立を宣言。
・戒厳令発令、東西にらみ合い状態に。
・万里の長城のような壁が東西の境に築かれ、分断状態は世界も追認。
すげーーー、本当に日本列島が東西分裂しちゃったよーー。なるほどねー、こりゃ分裂するよなー(棒読み)
って、小学生の妄想じゃないんだから(爆笑)
そもそも、府知事には西日本全土やJR・航空会社に対する命令権などこれっぽっちもないはずですが?
いったいどんな法律(知事だから条例か?)を根拠にそんな命令出してるの?
日本は“法治国家”なのですが。
「知事はその地方で一番偉い人だから、何でも命令できるんだぞー!」(注・できません)という作者の得意げな表情が思い浮かぶようです。
すみません、小学生の妄想はやっぱり失礼でした。
いまどき、小学生でもこんなこと考えないでしょう。小学生の皆さん、本当にすみません。
しかも東西にらみ合いって西側は反乱を起こしているのだが、その武力はどこから持ってきたというのか(笑)
日本を東西に分断する壁なんてあっさり作れるわけがないだろうに。
まあ、その後一応徴兵制に移行するための特別法みたいなのを制定しているようなんですが、それが全然リアリティを増すためには役に立ってない!
何しろ「東日本首相」が法律を公布したりしてますからね。
西に反乱独立された側の中央政府が、自分で正式名称として「東日本」を名乗るかね?
西ドイツ、東ドイツも、北朝鮮もすべて通称・他称であり、自らが全土を代表する唯一の正統政府との立場から、西・東などと名乗ることはありませんでした。
東日本と名乗った時点で、西の存在を正統なものと認めることになってしまうのですが、作者はそんなことも分からないのでしょうか。
とまあこんな穴だらけな状況設定を、この作者はネタではなく、大真面目に「小説」にしてしまいました。
さすが、1000年後の新幹線が走る王国日本で、「王様」が自分と同じ佐藤姓の国民を追いかけっこで殺させる(一体何を言っているのか皆さんよく分からないでしょうが僕にもさっぱりわかりません(笑))小説でデビューした作者だけのことはあります。
作者はある意味、無垢すぎる人で、権力者がどのように権力を行使するのかとか(「偉い人」の命令なら他人は何でも従わなければならないわけではない。公権力は法律によって行使される)、中央政府と地方政府の関係とか、まともな大人なら身につけていて然るべき常識的な社会の仕組みを知らずに大人になった人と想像します。
そんな人が、自分の考えたフィクションを商業作品として出版し、それが現実に売れてしまっている。
まさにメイク・ミラクルなのです。日本列島東西分裂なんかより、よっぽどありえない奇跡です。
日本はなんと平和で豊かな国なのでしょう。
日本人は全力を挙げて、この作品を買い支え、この天然記念物的小説家を保護するべきでしょう(笑)
面白いフィクションというのは巧みに練り上げられた虚構の上になりたつので、一般常識も知識も想像力も構成力も、ないないづくしの素人が小説家を名乗っても面白いものが作れるわけがないです。作者がデビュー以来一貫して勘違いしているように、およそあり得そうもない突拍子もない出鱈目を書くのがフィクションのあるべき姿ではありません。突拍子もない発想であっても、もっともらしい嘘として練り上げ、本当にこういうことがあるかもねと唸らせてくれるのが良質なフィクションです。
上記のとおり、この作品は、図らずも笑わせてくれるファニーな作品にはなってしまっていますが、こんなものを平然と出版する出版社と編集者には書に係わる職業人としてのプライドがないのでしょうか?
最初から洋泉社の「トンデモ本の世界」狙いなんじゃないかとさえ思えてくる作品です。
ニホンブンレツAmazon書評・レビュー:ニホンブンレツより
4286066797
No.1:
(1pt)

こんな小説みたことない(え?)

これは凄まじい作品です。ある意味小説を超えています。
日本が東西に分裂するというテーマ、仮想戦記などではありふれた題材ですが、この作者がどう料理するか興味がありました。
どうやってこのありがちだが非現実的な、日本が東西分裂するという状況に説得力を持たせるか。
まさに作者の腕の見せ所でしょう。
従来の作品は、その点に色々な工夫をこらしつつも、第二次大戦後、米ソ両国に分割占領されたといった仮想史によるパラレルワールドを扱う例が多かったように思います。
現実世界における分断国家として、朝鮮半島やドイツの実例もありますからね。
そうして設定した架空状況の下、同じ日本人同士が争いあう悲劇と、一つの民族として再統一を求める人々がドラマを生む、そんなパターンが日本人の心をひきつけるのでしょう。

さて、近年、「リアル鬼ごっこ」を始めとする話題作を次々に上梓する作者 山田 悠介はどんな設定で、東西日本を分裂させたのか。

一読して呆然。

これは新しいです。凡百の先行作品など目じゃないです。新しすぎます。
見てみましょう。

・もともと関東人は図々しい関西人が、関西人はスカした東京人が嫌いだった。
・東京都知事が関西人を馬鹿にする発言を行う。
・両者の感情が険悪になり、大阪府知事が過激派に暗殺される。

ここまでで噴き出したあなた。さあ、まだ驚いてはいけませんよ!!(笑)
ちなみにこの作者、別にギャグ小説やユーモア小説を書いているわけじゃありません。あくまで大真面目です。

・アンチ関東の機運が盛り上がり、反東京の大阪府知事当選。
・府知事は鉄道、航空機などの公共交通機関を停止。西日本の独立を宣言。
・戒厳令発令、東西にらみ合い状態に。
・万里の長城のような壁が東西の境に築かれ、分断状態は世界も追認。

すげーーー、本当に日本列島が東西分裂しちゃったよーー。なるほどねー、こりゃ分裂するよなー(棒読み)

って、小学生の妄想じゃないんだから(爆笑)
そもそも、府知事には西日本全土やJR・航空会社に対する命令権などこれっぽっちもないはずですが?
いったいどんな法律(知事だから条例か?)を根拠にそんな命令出してるの?
日本は“法治国家”なのですが。

「知事はその地方で一番偉い人だから、何でも命令できるんだぞー!」(注・できません)という作者の得意げな表情が思い浮かぶようです。
すみません、小学生の妄想はやっぱり失礼でした。
いまどき、小学生でもこんなこと考えないでしょう。小学生の皆さん、本当にすみません。

しかも東西にらみ合いって西側は反乱を起こしているのだが、その武力はどこから持ってきたというのか(笑)
日本を東西に分断する壁なんてあっさり作れるわけがないだろうに。

まあ、その後一応徴兵制に移行するための特別法みたいなのを制定しているようなんですが、それが全然リアリティを増すためには役に立ってない!
何しろ「東日本首相」が法律を公布したりしてますからね。
西に反乱独立された側の中央政府が、自分で正式名称として「東日本」を名乗るかね?
西ドイツ、東ドイツも、北朝鮮もすべて通称・他称であり、自らが全土を代表する唯一の正統政府との立場から、西・東などと名乗ることはありませんでした。
東日本と名乗った時点で、西の存在を正統なものと認めることになってしまうのですが、作者はそんなことも分からないのでしょうか。

とまあこんな穴だらけな状況設定を、この作者はネタではなく、大真面目に「小説」にしてしまいました。
さすが、1000年後の新幹線が走る王国日本で、「王様」が自分と同じ佐藤姓の国民を追いかけっこで殺させる(一体何を言っているのか皆さんよく分からないでしょうが僕にもさっぱりわかりません(笑))小説でデビューした作者だけのことはあります。

作者はある意味、無垢すぎる人で、権力者がどのように権力を行使するのかとか(「偉い人」の命令なら他人は何でも従わなければならないわけではない。公権力は法律によって行使される)、中央政府と地方政府の関係とか、まともな大人なら身につけていて然るべき常識的な社会の仕組みを知らずに大人になった人と想像します。
そんな人が、自分の考えたフィクションを商業作品として出版し、それが現実に売れてしまっている。
まさにメイク・ミラクルなのです。日本列島東西分裂なんかより、よっぽどありえない奇跡です。
日本はなんと平和で豊かな国なのでしょう。
日本人は全力を挙げて、この作品を買い支え、この天然記念物的小説家を保護するべきでしょう(笑)

面白いフィクションというのは巧みに練り上げられた虚構の上になりたつので、一般常識も知識も想像力も構成力も、ないないづくしの素人が小説家を名乗っても面白いものが作れるわけがないです。作者がデビュー以来一貫して勘違いしているように、およそあり得そうもない突拍子もない出鱈目を書くのがフィクションのあるべき姿ではありません。突拍子もない発想であっても、もっともらしい嘘として練り上げ、本当にこういうことがあるかもねと唸らせてくれるのが良質なフィクションです。

上記のとおり、この作品は、図らずも笑わせてくれるファニーな作品にはなってしまっていますが、こんなものを平然と出版する出版社と編集者には書に係わる職業人としてのプライドがないのでしょうか?
最初から洋泉社の「トンデモ本の世界」狙いなんじゃないかとさえ思えてくる作品です。
【文庫】 ニホンブンレツ (文芸社文庫)Amazon書評・レビュー:【文庫】 ニホンブンレツ (文芸社文庫)より
428613752X

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