死都日本

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評判

死都日本の評価:

4.20/5点 レビュー 132件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.20pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全356件 181〜200 10/18ページ
No.176
(4pt)

ぜひ映画化して欲しい。

素晴らしい。 そして恐ろしい。 ぜひ映画化して、日本国民を啓蒙して欲しいです。 でも… この話が現実に起こり得るってなると、川内の原発は再稼働出来なくなりますからね。 こんな話は絶対に映画化出来ないでしょうね。
死都日本 Amazon書評・レビュー: 死都日本より
406211366X
No.175
(5pt)

何度も読み返しすぎてボロボロ。2冊めを買いました。

一括りに「災害小説」という本ではありません。 災害発生による社会全体の変化から一人ひとりを取り巻く環境の変化までが、幅広く優れた観察眼と予測とで描かれています。 最後半の想定は希望的にすぎるとは思いますが、「救い」を感じさせ、自らの被災時の行動を考えさせてくれます。
死都日本 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 死都日本 (講談社文庫)より
4062761955
No.174
(5pt)

何度も読み返しすぎてボロボロ。2冊めを買いました。

一括りに「災害小説」という本ではありません。 災害発生による社会全体の変化から一人ひとりを取り巻く環境の変化までが、幅広く優れた観察眼と予測とで描かれています。 最後半の想定は希望的にすぎるとは思いますが、「救い」を感じさせ、自らの被災時の行動を考えさせてくれます。
死都日本 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 死都日本 (講談社ノベルス)より
4061825615
No.173
(5pt)

何度も読み返しすぎてボロボロ。2冊めを買いました。

一括りに「災害小説」という本ではありません。 災害発生による社会全体の変化から一人ひとりを取り巻く環境の変化までが、幅広く優れた観察眼と予測とで描かれています。 最後半の想定は希望的にすぎるとは思いますが、「救い」を感じさせ、自らの被災時の行動を考えさせてくれます。
死都日本 Amazon書評・レビュー: 死都日本より
406211366X
No.172
(5pt)

ありがとうございました

すぐ対応して頂いて、とても助かりました。 ありがとうございました。
死都日本 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 死都日本 (講談社文庫)より
4062761955
No.171
(5pt)

ありがとうございました

すぐ対応して頂いて、とても助かりました。 ありがとうございました。
死都日本 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 死都日本 (講談社ノベルス)より
4061825615
No.170
(5pt)

ありがとうございました

すぐ対応して頂いて、とても助かりました。 ありがとうございました。
死都日本 Amazon書評・レビュー: 死都日本より
406211366X
No.169
(5pt)

これは人生哲学の転機だろう

NHKスペシャルでカルデラ噴火見てから、カルデラ噴火が頭を離れず、この本を読んでさらに世界観が変わりました。
死都日本 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 死都日本 (講談社文庫)より
4062761955
No.168
(5pt)

これは人生哲学の転機だろう

NHKスペシャルでカルデラ噴火見てから、カルデラ噴火が頭を離れず、この本を読んでさらに世界観が変わりました。
死都日本 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 死都日本 (講談社ノベルス)より
4061825615
No.167
(5pt)

これは人生哲学の転機だろう

NHKスペシャルでカルデラ噴火見てから、カルデラ噴火が頭を離れず、この本を読んでさらに世界観が変わりました。
死都日本 Amazon書評・レビュー: 死都日本より
406211366X
No.166
(5pt)

面白いだけではなく、教養と危機管理能力が身につく。

九州が火で生まれ、いずれ火で滅ぶというのが良く分かります。 その様が凄まじく、近いうちに一度九州を旅して小説の舞台を訪れたくなりました。 登場人物の人間ドラマ、海外や経済への影響、はたまた日本存亡をかけた賭けにまで及び、非常に読み応えがありました。 日本の天災は地震、津波だけでうんざりでしたが、国民はこの本を読んで、最も致命的な破局的噴火という最大のリスク、来るべき”その時”に備えないといけないと思いました。 最近の九州で起きている地震が気になります。 。 。
死都日本 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 死都日本 (講談社文庫)より
4062761955
No.165
(5pt)

面白いだけではなく、教養と危機管理能力が身につく。

九州が火で生まれ、いずれ火で滅ぶというのが良く分かります。 その様が凄まじく、近いうちに一度九州を旅して小説の舞台を訪れたくなりました。 登場人物の人間ドラマ、海外や経済への影響、はたまた日本存亡をかけた賭けにまで及び、非常に読み応えがありました。 日本の天災は地震、津波だけでうんざりでしたが、国民はこの本を読んで、最も致命的な破局的噴火という最大のリスク、来るべき”その時”に備えないといけないと思いました。 最近の九州で起きている地震が気になります。 。 。
死都日本 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 死都日本 (講談社ノベルス)より
4061825615
No.164
(5pt)

面白いだけではなく、教養と危機管理能力が身につく。

九州が火で生まれ、いずれ火で滅ぶというのが良く分かります。 その様が凄まじく、近いうちに一度九州を旅して小説の舞台を訪れたくなりました。 登場人物の人間ドラマ、海外や経済への影響、はたまた日本存亡をかけた賭けにまで及び、非常に読み応えがありました。 日本の天災は地震、津波だけでうんざりでしたが、国民はこの本を読んで、最も致命的な破局的噴火という最大のリスク、来るべき”その時”に備えないといけないと思いました。 最近の九州で起きている地震が気になります。 。 。
死都日本 Amazon書評・レビュー: 死都日本より
406211366X
No.163
(5pt)

一日で読破させられました!

自分はこの物語の舞台のほぼど真ん中に住んでいます。でてくる地区地域は全部よく知っています。そのために登場人物がどの風景を見たか、どの位置で決断を迫られたか。。。あまりにも圧倒的なリアリティで、本当に心拍があがり、息が詰まりました!
 ただ、ここまでのリアリティを感じられた本当の理由は、自分がこの物語の舞台に住んでいる、という幸運ではなく。。
 著者の”火山”やその他に対する卓越した知識と、それを物語にふんだんに入れ込む勇気、そしてなによりも、、【この現象が過去実際に起こったという事実】ではないかと思います。
 Tomorrow never knows なことを改めて思い出させてくれ、今を生きる気にさせてくれる傑作として、日常を退屈に感じるあなたに是非!おすすめ致します。
 読んでみらんね!てげ良い本やよ!
死都日本 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 死都日本 (講談社文庫)より
4062761955
No.162
(5pt)

一日で読破させられました!

自分はこの物語の舞台のほぼど真ん中に住んでいます。でてくる地区地域は全部よく知っています。そのために登場人物がどの風景を見たか、どの位置で決断を迫られたか。。。あまりにも圧倒的なリアリティで、本当に心拍があがり、息が詰まりました!
 ただ、ここまでのリアリティを感じられた本当の理由は、自分がこの物語の舞台に住んでいる、という幸運ではなく。。
 著者の”火山”やその他に対する卓越した知識と、それを物語にふんだんに入れ込む勇気、そしてなによりも、、【この現象が過去実際に起こったという事実】ではないかと思います。
 Tomorrow never knows なことを改めて思い出させてくれ、今を生きる気にさせてくれる傑作として、日常を退屈に感じるあなたに是非!おすすめ致します。
 読んでみらんね!てげ良い本やよ!
死都日本 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 死都日本 (講談社ノベルス)より
4061825615
No.161
(5pt)

一日で読破させられました!

自分はこの物語の舞台のほぼど真ん中に住んでいます。でてくる地区地域は全部よく知っています。そのために登場人物がどの風景を見たか、どの位置で決断を迫られたか。。。あまりにも圧倒的なリアリティで、本当に心拍があがり、息が詰まりました!
 ただ、ここまでのリアリティを感じられた本当の理由は、自分がこの物語の舞台に住んでいる、という幸運ではなく。。
 著者の”火山”やその他に対する卓越した知識と、それを物語にふんだんに入れ込む勇気、そしてなによりも、、【この現象が過去実際に起こったという事実】ではないかと思います。
 Tomorrow never knows なことを改めて思い出させてくれ、今を生きる気にさせてくれる傑作として、日常を退屈に感じるあなたに是非!おすすめ致します。
 読んでみらんね!てげ良い本やよ!
死都日本 Amazon書評・レビュー: 死都日本より
406211366X
No.160
(5pt)

現実の日本にこれが起きたらどうなるか想像してみましょう

火山災害のシミュレーションに興味があって、火山学者による解説書を漁っている中で、多くの著者がこの本の衝撃について言及していたことから、手に取りました。「破局噴火」が国土を蹂躙する様子がリアルに迫ってきて圧倒されました。古代史と火山の深い関係を捉え直す説も興味深い。米国のスタンスもありそうなことです。

この小説が構想・執筆されたのは2000年前後ということになります。ですから、長期に続いた官僚支配の土建屋体質の政権から脱官僚を標榜する政権への交代が果たされた直後の噴火という舞台設定は、現実世界の民主党政権への交代と東日本震災を念頭に置いたものでは全然ないのですが、まるで予言のようで面白い。ただ、せっかく本作が提示している「巨大災害と壊滅的被害はしかたがない。せめてそれを逆手に取って国土を整理し、新生日本に生まれ変わろう」というアイディアは現実には生かされていません。基本的にはただ元に戻そうとしているだけですよね。菅原首相と黒木のような政治家と参謀が国策を進めることはそれこそ夢物語でしょうか。

それにしても想起せざるを得ないのが、再稼働されたばかりの川内原発。ここを火砕サージ・火砕流が襲えば、建屋も炉も吹き飛ばされ、焼きつくされ、埋め尽くされて、全滅です。本書のストーリーでは噴火以前に核燃料の撤去が完了しているのですが、本当に今、破局噴火が発生すれば、残されるのは、誰も寄せ付けない灼熱の荒野に剥き出しでバラまかれ放置された核物質ということになります。福島第一よりもさらに制御不能な状況です。ホカホカの空気に乗って火山灰と共に巻き上げられた核物質の微粒子は日本全国に舞い落ちる。いかなる知恵者にも日本国をこの列島で存続する戦略はないでしょう(だからこそ本書の政府は早々に川内を無害化した)。

九州電力は発生しない方に賭けたわけです。確率論でいえば、確かに期待値としては低リスクです。でもゼロではない。この賭けは負けた時のダメージ、周囲にかける迷惑があまりにシビアです。日本の歴史が終わっても、多国籍企業とその主だった従業員なら、国外で生きる道もあるかもしれませんが、地場産業である電力会社はそこで終了… あー、だから責任取らなくていいというつもりなのかな。
死都日本 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 死都日本 (講談社文庫)より
4062761955
No.159
(5pt)

現実の日本にこれが起きたらどうなるか想像してみましょう

火山災害のシミュレーションに興味があって、火山学者による解説書を漁っている中で、多くの著者がこの本の衝撃について言及していたことから、手に取りました。「破局噴火」が国土を蹂躙する様子がリアルに迫ってきて圧倒されました。古代史と火山の深い関係を捉え直す説も興味深い。米国のスタンスもありそうなことです。

この小説が構想・執筆されたのは2000年前後ということになります。ですから、長期に続いた官僚支配の土建屋体質の政権から脱官僚を標榜する政権への交代が果たされた直後の噴火という舞台設定は、現実世界の民主党政権への交代と東日本震災を念頭に置いたものでは全然ないのですが、まるで予言のようで面白い。ただ、せっかく本作が提示している「巨大災害と壊滅的被害はしかたがない。せめてそれを逆手に取って国土を整理し、新生日本に生まれ変わろう」というアイディアは現実には生かされていません。基本的にはただ元に戻そうとしているだけですよね。菅原首相と黒木のような政治家と参謀が国策を進めることはそれこそ夢物語でしょうか。

それにしても想起せざるを得ないのが、再稼働されたばかりの川内原発。ここを火砕サージ・火砕流が襲えば、建屋も炉も吹き飛ばされ、焼きつくされ、埋め尽くされて、全滅です。本書のストーリーでは噴火以前に核燃料の撤去が完了しているのですが、本当に今、破局噴火が発生すれば、残されるのは、誰も寄せ付けない灼熱の荒野に剥き出しでバラまかれ放置された核物質ということになります。福島第一よりもさらに制御不能な状況です。ホカホカの空気に乗って火山灰と共に巻き上げられた核物質の微粒子は日本全国に舞い落ちる。いかなる知恵者にも日本国をこの列島で存続する戦略はないでしょう(だからこそ本書の政府は早々に川内を無害化した)。

九州電力は発生しない方に賭けたわけです。確率論でいえば、確かに期待値としては低リスクです。でもゼロではない。この賭けは負けた時のダメージ、周囲にかける迷惑があまりにシビアです。日本の歴史が終わっても、多国籍企業とその主だった従業員なら、国外で生きる道もあるかもしれませんが、地場産業である電力会社はそこで終了… あー、だから責任取らなくていいというつもりなのかな。
死都日本 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 死都日本 (講談社ノベルス)より
4061825615
No.158
(5pt)

現実の日本にこれが起きたらどうなるか想像してみましょう

火山災害のシミュレーションに興味があって、火山学者による解説書を漁っている中で、多くの著者がこの本の衝撃について言及していたことから、手に取りました。「破局噴火」が国土を蹂躙する様子がリアルに迫ってきて圧倒されました。古代史と火山の深い関係を捉え直す説も興味深い。米国のスタンスもありそうなことです。

この小説が構想・執筆されたのは2000年前後ということになります。ですから、長期に続いた官僚支配の土建屋体質の政権から脱官僚を標榜する政権への交代が果たされた直後の噴火という舞台設定は、現実世界の民主党政権への交代と東日本震災を念頭に置いたものでは全然ないのですが、まるで予言のようで面白い。ただ、せっかく本作が提示している「巨大災害と壊滅的被害はしかたがない。せめてそれを逆手に取って国土を整理し、新生日本に生まれ変わろう」というアイディアは現実には生かされていません。基本的にはただ元に戻そうとしているだけですよね。菅原首相と黒木のような政治家と参謀が国策を進めることはそれこそ夢物語でしょうか。

それにしても想起せざるを得ないのが、再稼働されたばかりの川内原発。ここを火砕サージ・火砕流が襲えば、建屋も炉も吹き飛ばされ、焼きつくされ、埋め尽くされて、全滅です。本書のストーリーでは噴火以前に核燃料の撤去が完了しているのですが、本当に今、破局噴火が発生すれば、残されるのは、誰も寄せ付けない灼熱の荒野に剥き出しでバラまかれ放置された核物質ということになります。福島第一よりもさらに制御不能な状況です。ホカホカの空気に乗って火山灰と共に巻き上げられた核物質の微粒子は日本全国に舞い落ちる。いかなる知恵者にも日本国をこの列島で存続する戦略はないでしょう(だからこそ本書の政府は早々に川内を無害化した)。

九州電力は発生しない方に賭けたわけです。確率論でいえば、確かに期待値としては低リスクです。でもゼロではない。この賭けは負けた時のダメージ、周囲にかける迷惑があまりにシビアです。日本の歴史が終わっても、多国籍企業とその主だった従業員なら、国外で生きる道もあるかもしれませんが、地場産業である電力会社はそこで終了… あー、だから責任取らなくていいというつもりなのかな。
死都日本 Amazon書評・レビュー: 死都日本より
406211366X
No.157
(5pt)

火の国の宿命

霧島火山の下に眠る加久藤カルデラが30万年ぶり
に巨大噴火、南九州は火砕流に飲み込まれて瞬時に
壊滅し、本州でも大量の降灰で交通・ライフラインが
途絶、日本国は一日にして存亡の危機に瀕する。

これが本書の想定であるが、過去の記録に照らせば
決して絵空事ではない。2014年の神戸大学の発表
によると、本書の想定と同じ火山噴火指数7の
「破局噴火」が100年以内に九州で起きる確率は
1%、その場合は本州全域が厚さ10cm以上の
火山灰に覆われ、最大で1億2千万人の生活不能者
(実質的には死者)が生じるとされる。約9万年前
の阿蘇山噴火はさらに大きく、富士山宝永噴火の
1000倍の量のマグマを放出、火砕流は海を渡って
山口県に上陸し、北海道東部にまで15cmの火山灰
を降らせた。他にも本書では、古今東西の噴火の
記録を引用して、その想定の現実性を強調している。

火山学者達が本書を絶賛し、そのタイトルを冠した
シンポジウムまで開催していることからも分かる通り、
本書は正確な火山学の知識に裏打ちされた
シミュレーション小説であり、「日本沈没」などの
空想小説とは一線を画する。しかもその描写の強烈さ
は「日本沈没」以上である。なぜなら後者の設定では
地盤沈下がゆっくりと進むのに対して、本書では
高さ数百メートル、幅数十キロの巨大な火砕流が
時速数百キロで爆走し、一瞬で都市を飲み込むのだ。
また後者の設定では国外脱出まで数ヶ月の猶予が
あり、かつ被害は日本に局限されるのに対して、
本書の想定する破局噴火は突発的であり、かつ
世界的な寒冷化による食糧危機と政情不安を招来
するからだ。(事実、天明の大飢饉やフランス革命の
一因はフィンランドの火山噴火にあるらしい。)

本書の紙数の半分は、主人公の火山学者が迫り来る
火砕流をかわして日南海岸に到達するまでの決死の
ドライブの描写にあてられている。超高温の火砕流
堆積物に降り積もった火山灰の上で車が走れるのか?
という疑問は湧くが、これは小説の設定として目を
つぶらないと、戦慄すべき火山現象の目撃談が成立
しないだろう。本書の終章は、主人公が東京に飛び、
その入れ知恵を受けた首相が日本の再建策を世界に
発信するところで終わる。しかしその再建策は日本
の経済破綻を避けるための大芝居ということもあり、
極めて楽観的な内容となっている。またその前提と
して、噴火の兆候を事前に察知した政府当局が、
川内原発の核燃料抜き取り、海外からの食糧購入
予約、火山灰に耐える特殊ヘリコプターや船舶の
建造など、あらゆる対策を打つことになっている。
しかし噴火の正確な予知はできないと火山学会が
宣言している現状では、このような事前策は期待
できない。(原発の全廃ぐらいは火山と関係なく
進めるべきだが。ちなみに川内原発には過去に
少なくとも3つの火砕流が到達した可能性を
九州電力が認めている。)したがって噴火後
24時間以降の「ザ・デイ・アフター」は、本書の
想定を越えてはるかに過酷なものになるはずだ。
食糧一つとっても、陸と空の交通が途絶した中、
1億人を上回る被災者に救援物資が行き渡るとは
考えにくい。(これが前述した「1億2千万人の
生活不能者」の根拠となっているようだ。)
ともあれ、本書は災害の恐怖をあおるだけでなく、
長期的な視点に立った国土開発計画や食糧政策
の必要性、原発の危険性を指摘している点で、
バランスの取れたものとなっている。

もう一つ本書の興味深い記述は火山神伝説である。
古事記の岩戸隠れ、ヨハネの黙示録の一部、北欧
神話のラグナロク(神々の黄昏)などが破局噴火の
描写だという指摘だが、実に鋭くもっともな説だ。
岩戸隠れが冬至または日食の描写であるとする
通説では、「常夜」(長時間続く暗闇)や「狭蝿」
(フワフワと飛散する火山灰と本書では解釈)などの
記述が理解できないのである。天の岩戸遺跡がまさに
九州の火山地帯にあることも本書の説を後押しする。
九州の古名は「火の国」(後に転じて「肥の国」)
であり、一万年に一度の巨大噴火によって当地の
文明が滅びることは宿命と言わざるを得ない。
約7300年前の鬼界アカホヤ噴火では九州の縄文
文化が断絶した。食糧や資源の大量輸送に依存する
現代では、日本全体が巨大噴火によって壊滅的な
影響を受ける「火の国」となったとも言えよう。
2011年の大地震を経て日本列島の火山活動が
活発化している今、本書はより多くの人に
読まれるべき小説だと思う。
死都日本 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 死都日本 (講談社文庫)より
4062761955