りかさん

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評判

りかさんの評価:

4.46/5点 レビュー 61件。 D ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.46pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全123件 81〜100 5/7ページ
No.43
(5pt)

奥の、とてもとても深い世界。

梨木香歩さんにはまるキッカケになった本。あるサイトで紹介していたのを思い出し図書館で突発的に借りてしまったのですが、やみつきになってしまいました。お誕生日にりかちゃん人形がほしいと言ったようこ。それを聞きつけたおばあちゃんがようこに届けたのは、真っ黒な髪、綺麗なお着物の、市松人形のりかさんでした。 少しくすりと笑える設定に、思わず引き込まれる物語。力のあるいいお人形のりかさんから、小学生のようこは色々なことを知っていきます。人形にはみんな、わずかながらも力があること。大事にされると、それは育っていくこと。お人形の一つ一つにも、ちゃんとしたエピソードがあるということ。 一緒に収録されているミケルの庭も素敵でした。小さなミケルから見たこの世界がとても新鮮で、緊張感に迫力があり、印象に残る話でした。 りかさんは一度児童書で出ているようですが、むしろ大人向けな話なのだと思います。ひとつひとつが奥の深いストーリーになっているので、小学生には少し理解しがたい部分もありそうな本でした。じっくり、じっくり、読んでください。 おすすめ。五つ星です。
りかさん Amazon書評・レビュー: りかさんより
4037444208
No.42
(5pt)

奥の、とてもとても深い世界。

梨木香歩さんにはまるキッカケになった本。あるサイトで紹介していたのを思い出し図書館で突発的に借りてしまったのですが、やみつきになってしまいました。お誕生日にりかちゃん人形がほしいと言ったようこ。それを聞きつけたおばあちゃんがようこに届けたのは、真っ黒な髪、綺麗なお着物の、市松人形のりかさんでした。 少しくすりと笑える設定に、思わず引き込まれる物語。力のあるいいお人形のりかさんから、小学生のようこは色々なことを知っていきます。人形にはみんな、わずかながらも力があること。大事にされると、それは育っていくこと。お人形の一つ一つにも、ちゃんとしたエピソードがあるということ。 一緒に収録されているミケルの庭も素敵でした。小さなミケルから見たこの世界がとても新鮮で、緊張感に迫力があり、印象に残る話でした。 りかさんは一度児童書で出ているようですが、むしろ大人向けな話なのだと思います。ひとつひとつが奥の深いストーリーになっているので、小学生には少し理解しがたい部分もありそうな本でした。じっくり、じっくり、読んでください。 おすすめ。五つ星です。
りかさん (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: りかさん (新潮文庫)より
410125334X
No.41
(5pt)

りかさん・・・

ようこちゃんは友達みんなが持っているリカちゃん人形がほしかったのに、おばあちゃんがプレゼントしてくれたのは市松人形の「りかさん」でもこのお人形、ふしぎな力を持っていて・・・ようこはその筋を持った子。人形たちの叫びや声がりかさんを通して見ることができる。そして自然のもの、代々伝わってきた大切なことたちを感じて・・・梨木香歩の「からくりからくさ」を読んだ後にこの本を手にしたのだが、どちらが先がいいのだろう・・・どちらも一緒に読んでください。
りかさん Amazon書評・レビュー: りかさんより
4037444208
No.40
(5pt)

りかさん・・・

ようこちゃんは友達みんなが持っているリカちゃん人形がほしかったのに、おばあちゃんがプレゼントしてくれたのは市松人形の「りかさん」でもこのお人形、ふしぎな力を持っていて・・・ようこはその筋を持った子。人形たちの叫びや声がりかさんを通して見ることができる。そして自然のもの、代々伝わってきた大切なことたちを感じて・・・梨木香歩の「からくりからくさ」を読んだ後にこの本を手にしたのだが、どちらが先がいいのだろう・・・どちらも一緒に読んでください。
りかさん (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: りかさん (新潮文庫)より
410125334X
No.39
(5pt)

清々しい読後感

『西の魔女が死んだ』で梨木さんの感性に共感&感動して、手に取った2冊目の『りかさん』。
ぐいぐい引き込まれて一気読みしてしまいました!
人形と人間が心を通わせるというメルヘンチックな設定と随所に盛り込まれた梨木さんの人生哲学が
上手く織り合って、とてもさわやかな読後感を味わわせてもらいました。
様々な人形達の物語が、りかさん・ようこ・おばあちゃんの3人の手によって柔らかく解きほぐされていく・・・
ビスクドールの語る悲しいお話・・・
りかさんに「あなたは言いたいんでしょ」と促されてビスクドールが、ためらいながら囁いた言葉。
思わず知らず、涙がブワァ~っと溢れてしまいました。
アメリカから親善大使として贈られて来た人形アビゲイルを愛慕していた女の子・・・
教師の命令で人形を刺さなければならなかった彼女は、人形と一緒に自分の柔らかな心も刺し殺してしまった・・・
戦争とは、様々な形で人々に酷いことを強いるものなのですね。
人形の役目について、ようこに語ったおばあちゃんの言葉・・・人形遊びをしないで大きくなった女の子は、
疳が強すぎて自分でも大変。積み重ねて来た、強すぎる思いが、その女の人を蝕んで行く。・・・
人形と女の子って切っても切れない関係なのかも知れませんね。
そして、文庫本のために書き下ろされた「ミケルの庭」
成人した、ようこと仲間達の物語。
40ページちょっとの短編ながら、梨木さんの研ぎ澄まされた感性が光る秀作です。
スゥ~っとさわやかな気分になれる1冊ですよ。
りかさん (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: りかさん (新潮文庫)より
410125334X
No.38
(5pt)

清々しい読後感

『西の魔女が死んだ』で梨木さんの感性に共感&感動して、手に取った2冊目の『りかさん』。
ぐいぐい引き込まれて一気読みしてしまいました!
人形と人間が心を通わせるというメルヘンチックな設定と随所に盛り込まれた梨木さんの人生哲学が
上手く織り合って、とてもさわやかな読後感を味わわせてもらいました。
様々な人形達の物語が、りかさん・ようこ・おばあちゃんの3人の手によって柔らかく解きほぐされていく・・・
ビスクドールの語る悲しいお話・・・
りかさんに「あなたは言いたいんでしょ」と促されてビスクドールが、ためらいながら囁いた言葉。
思わず知らず、涙がブワァ~っと溢れてしまいました。
アメリカから親善大使として贈られて来た人形アビゲイルを愛慕していた女の子・・・
教師の命令で人形を刺さなければならなかった彼女は、人形と一緒に自分の柔らかな心も刺し殺してしまった・・・
戦争とは、様々な形で人々に酷いことを強いるものなのですね。
人形の役目について、ようこに語ったおばあちゃんの言葉・・・人形遊びをしないで大きくなった女の子は、
疳が強すぎて自分でも大変。積み重ねて来た、強すぎる思いが、その女の人を蝕んで行く。・・・
人形と女の子って切っても切れない関係なのかも知れませんね。
そして、文庫本のために書き下ろされた「ミケルの庭」
成人した、ようこと仲間達の物語。
40ページちょっとの短編ながら、梨木さんの研ぎ澄まされた感性が光る秀作です。
スゥ~っとさわやかな気分になれる1冊ですよ。
りかさん Amazon書評・レビュー: りかさんより
4037444208
No.37
(5pt)

私にとって梨木香歩さんの第一歩でした

はじめてこの本を手にしたのは児童書コーナー(札幌市西区く・・書房)でした。なんとなく魅力を感じて購入しましたが、大正解。上品で上質なファンタジーですね。子供のころの自然や暗闇に対する畏敬の念を思い出しました。このあと「からくりからくさ」を読んで、さらに感激しました。大切に読み返したい一冊です。
りかさん Amazon書評・レビュー: りかさんより
4037444208
No.36
(4pt)

心暖まる・・

「西の魔女が死んだ」で梨木さんの作品を初めて読んで、面白かったので他の作品も読んでみようと思い、皆さんの評価も高くレビュー数も多かったこの作品を選びました。最初は人形たちが話し出すなんて怖い話なのかな、ちょっと苦手かもと思いました。出てくる人形たちは「気のいい」人形たちが多く、私が小さい頃持っていた人形達もこんな風に話していたのかなぁとちょっと笑ってしまう所もありました。所々難しいと感じる所(人形達は古い言葉を使ったりするので)もありましたが、家族の繋がりや人形に対する思いや人形達の主人に対する思い等はとてもよく伝わり、心の暖まるお話だと思いました。
りかさん Amazon書評・レビュー: りかさんより
4037444208
No.35
(5pt)

私にとって梨木香歩さんの第一歩でした

はじめてこの本を手にしたのは児童書コーナー(札幌市西区く・・書房)でした。なんとなく魅力を感じて購入しましたが、大正解。上品で上質なファンタジーですね。子供のころの自然や暗闇に対する畏敬の念を思い出しました。このあと「からくりからくさ」を読んで、さらに感激しました。大切に読み返したい一冊です。
りかさん (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: りかさん (新潮文庫)より
410125334X
No.34
(4pt)

心暖まる・・

「西の魔女が死んだ」で梨木さんの作品を初めて読んで、面白かったので他の作品も読んでみようと思い、皆さんの評価も高くレビュー数も多かったこの作品を選びました。最初は人形たちが話し出すなんて怖い話なのかな、ちょっと苦手かもと思いました。出てくる人形たちは「気のいい」人形たちが多く、私が小さい頃持っていた人形達もこんな風に話していたのかなぁとちょっと笑ってしまう所もありました。所々難しいと感じる所(人形達は古い言葉を使ったりするので)もありましたが、家族の繋がりや人形に対する思いや人形達の主人に対する思い等はとてもよく伝わり、心の暖まるお話だと思いました。
りかさん (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: りかさん (新潮文庫)より
410125334X
No.33
(5pt)

お人形ってそうだったのか!

『西の魔女が死んだ』も『裏庭』もいいけれど、わたしは、この作品がイチオシです。わたしはお人形が大好きで人形遊びも大好きでした。だから、ちまたで騒がれる"人形の怪談"ネタを聞くたび、首をかしげていました。すっかり、こわ~いイメージにされてしまった人形たちをみるにつけ、どうしてこうなっちゃったんだろう?と思っていました。この本を読んで、そうだよね、人形はやっぱり悪くないんだ!と思いました。母と娘、母と父、祖母と娘…この作者の描く世界はとっても"女系社会"ですが、その辺も斬新でした。女性にとっては避けて通れない、母との確執というものを作者はいつも実に丹念に繊細に真摯に描いてきました。その丹念さが、いつも少し重たかったのですが、この作品ではその重さは無く、こなれています。世界の見方が変わる…そんな上質のファンタジーです。
りかさん Amazon書評・レビュー: りかさんより
4037444208
No.32
(5pt)

お人形ってそうだったのか!

『西の魔女が死んだ』も『裏庭』もいいけれど、わたしは、この作品がイチオシです。わたしはお人形が大好きで人形遊びも大好きでした。だから、ちまたで騒がれる"人形の怪談"ネタを聞くたび、首をかしげていました。すっかり、こわ~いイメージにされてしまった人形たちをみるにつけ、どうしてこうなっちゃったんだろう?と思っていました。この本を読んで、そうだよね、人形はやっぱり悪くないんだ!と思いました。母と娘、母と父、祖母と娘…この作者の描く世界はとっても"女系社会"ですが、その辺も斬新でした。女性にとっては避けて通れない、母との確執というものを作者はいつも実に丹念に繊細に真摯に描いてきました。その丹念さが、いつも少し重たかったのですが、この作品ではその重さは無く、こなれています。世界の見方が変わる…そんな上質のファンタジーです。
りかさん (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: りかさん (新潮文庫)より
410125334X
No.31
(5pt)

りかさん、だいすき

「りかさん」は単行本で読んだので、文庫版は、買わなくて良いかと思っていました(大好きな本は単行本も文庫も持っていたいけど、そんなことばかりしていては、ちいさな家が本であふれかえってしまいますから)。だけど、まだ見ぬ(読まぬ?)りかさんのお話がある!となれば、話は別です。また、彼女に会える。その喜びに胸をときめかせながら、私は文庫版を開きます。まるで、幼い恋のように、どきどきしながら彼女たちの物語を読む。これほど幸せなことはありません。どうぞ、貴方も、お手にとってみて下さいませ。
りかさん Amazon書評・レビュー: りかさんより
4037444208
No.30
(5pt)

りかさん、だいすき

「りかさん」は単行本で読んだので、文庫版は、買わなくて良いかと思っていました(大好きな本は単行本も文庫も持っていたいけど、そんなことばかりしていては、ちいさな家が本であふれかえってしまいますから)。だけど、まだ見ぬ(読まぬ?)りかさんのお話がある!となれば、話は別です。また、彼女に会える。その喜びに胸をときめかせながら、私は文庫版を開きます。まるで、幼い恋のように、どきどきしながら彼女たちの物語を読む。これほど幸せなことはありません。どうぞ、貴方も、お手にとってみて下さいませ。
りかさん (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: りかさん (新潮文庫)より
410125334X
No.29
(3pt)

「からくりからくさ」より「りかさん」派です

同じシリーズ(?)物ですが「りかさん」派です主人公ようこさんとりかさんの子どもの頃の番外編お雛さんを通して、人形の内面や桜の老木など感情を持たないとされるものの想いがやさしく描かれて好きです人の心だけでなく、日々傍にあるものに対しても慈しむ心を忘れないようにしたいと想わされます
りかさん Amazon書評・レビュー: りかさんより
4037444208
No.28
(3pt)

「からくりからくさ」より「りかさん」派です

同じシリーズ(?)物ですが「りかさん」派です主人公ようこさんとりかさんの子どもの頃の番外編お雛さんを通して、人形の内面や桜の老木など感情を持たないとされるものの想いがやさしく描かれて好きです人の心だけでなく、日々傍にあるものに対しても慈しむ心を忘れないようにしたいと想わされます
りかさん (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: りかさん (新潮文庫)より
410125334X
No.27
(4pt)

人形たちが物語の機を織る。とんとんからり、とんからり。

「りかさん」という、真っ黒の髪の市松人形。元の持ち主のおばあちゃんと、今の持ち主のようこには、彼女が語る声が聞こえ、おしゃべりできる人形。「りかさん」のキャラが、そして、主人公のようこのキャラが魅力的でした。このふたりにおばあちゃんを加えたトリオが、お雛さまの人形たちがしゃべる話の背景を探りながらしていく、日常の秘密めいた冒険に、ちょっとしたスリルを覚えながら読んでいきました。作品の、特に文章の味わいは、なかなかユーモラス。ふっくりとした味わいがありました。後半、「アビゲイルの巻」で描写された戦時中の出来事、その事件と関わった人間と人形の秘められた悲痛な出来事、それが癒され、再生される様子は、読んでいて涙が出てきました。また、おばあちゃんの麻子さんの家の雛壇の人形たちが、それぞれに個性が違っていて、お互い同士が敵対しあっているのではなく、様々な草花が咲いている春の野原のような印象を持って描かれているところ。梨木さんの後年の作品、『家守綺譚』や『村田エフェンディ滞土録』に繋がる世界が、ここで萌芽としてすでにあったのだなあと感じました。本書収録の短編「ミケルの庭」。『りかさん』と同じく、いや、もっと密接に、梨木さんの『からくりからくさ』と繋がっているんですね。ミケルという名前の赤ん坊の、なかなか世の中に馴染むことができない不安感や、彼女のものの捉え方の不思議なセンスが、妙に心に残った作品。読後、「恩田陸さんの『光の帝国 常野物語』に通じる話の味わいがあるような…」と、そんなことも思いました。
りかさん Amazon書評・レビュー: りかさんより
4037444208
No.26
(4pt)

人形たちが物語の機を織る。とんとんからり、とんからり。

「りかさん」という、真っ黒の髪の市松人形。元の持ち主のおばあちゃんと、今の持ち主のようこには、彼女が語る声が聞こえ、おしゃべりできる人形。「りかさん」のキャラが、そして、主人公のようこのキャラが魅力的でした。このふたりにおばあちゃんを加えたトリオが、お雛さまの人形たちがしゃべる話の背景を探りながらしていく、日常の秘密めいた冒険に、ちょっとしたスリルを覚えながら読んでいきました。作品の、特に文章の味わいは、なかなかユーモラス。ふっくりとした味わいがありました。後半、「アビゲイルの巻」で描写された戦時中の出来事、その事件と関わった人間と人形の秘められた悲痛な出来事、それが癒され、再生される様子は、読んでいて涙が出てきました。また、おばあちゃんの麻子さんの家の雛壇の人形たちが、それぞれに個性が違っていて、お互い同士が敵対しあっているのではなく、様々な草花が咲いている春の野原のような印象を持って描かれているところ。梨木さんの後年の作品、『家守綺譚』や『村田エフェンディ滞土録』に繋がる世界が、ここで萌芽としてすでにあったのだなあと感じました。本書収録の短編「ミケルの庭」。『りかさん』と同じく、いや、もっと密接に、梨木さんの『からくりからくさ』と繋がっているんですね。ミケルという名前の赤ん坊の、なかなか世の中に馴染むことができない不安感や、彼女のものの捉え方の不思議なセンスが、妙に心に残った作品。読後、「恩田陸さんの『光の帝国 常野物語』に通じる話の味わいがあるような…」と、そんなことも思いました。
りかさん (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: りかさん (新潮文庫)より
410125334X
No.25
(5pt)

穏やかな世界です

おばあちゃんに「リカちゃん人形をほしい」とねだった結果やってきたのが市松人形りかさん……なんて面白い設定なの。くすくす笑える面白さを期待して読み始めたところ、あっという間に終盤。ついには滂沱たる涙を流しっぱなしに黙々と読みふけってしまった作品です。人形はヒトの心をぼんやり蓄えるもの。だから例えば、たくさん愛された輝くような青い目の人形は、その愛で胸をいっぱいに満たし、その幸福を伝えるためにやってきました。だけれど時代の流れが邪魔をして………。「りかさん」は、主人公ようこと人形のりかさんの紐解いていく、優しい筆致でつづられた人形たちの物語で構成されており、その中で割合、残酷なように思われる青い目の彼女の物語に特に心惹かれました。あからさまなその悲劇も、やはり優しく描かれています。そしてその優しさが、静かに涙を誘うのです。
りかさん Amazon書評・レビュー: りかさんより
4037444208
No.24
(5pt)

穏やかな世界です

おばあちゃんに「リカちゃん人形をほしい」とねだった結果やってきたのが市松人形りかさん……なんて面白い設定なの。くすくす笑える面白さを期待して読み始めたところ、あっという間に終盤。ついには滂沱たる涙を流しっぱなしに黙々と読みふけってしまった作品です。人形はヒトの心をぼんやり蓄えるもの。だから例えば、たくさん愛された輝くような青い目の人形は、その愛で胸をいっぱいに満たし、その幸福を伝えるためにやってきました。だけれど時代の流れが邪魔をして………。「りかさん」は、主人公ようこと人形のりかさんの紐解いていく、優しい筆致でつづられた人形たちの物語で構成されており、その中で割合、残酷なように思われる青い目の彼女の物語に特に心惹かれました。あからさまなその悲劇も、やはり優しく描かれています。そしてその優しさが、静かに涙を誘うのです。
りかさん (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: りかさん (新潮文庫)より
410125334X