弥勒

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評判

弥勒の評価:

4.45/5点 レビュー 62件。 B ランク

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全100件 21〜40 2/5ページ
No.80
(5pt)

祈り

祈り

 永岡は日本に帰ることを選ばず地獄のようなパスキム国内に再び入国することを選んだ。日本に戻れば安全で清潔で不自由のない生活が保障されているというのに。
なぜパスキムへ?
そんなことがいったいあり得るだろうか?
そのあり得ないことを、あり得ることとして描いた。

パスキムにいく前、永岡はビジネスの取引相手に妻を暗黙のうちに「貸す」ことも厭わないような乾き切った人間関係の中で生きていた。
パスキムに入国した後、永岡は政変直後の過酷な状況に巻き込まれて行くのだが、そのなかで日本にいた時にはわからなかった自分を見出して行く。
暴力と飢餓の渦巻く状況の中で怯えながらも人に対して見せる彼の優しさ。スパイだと思われる少年を逃して命を救った。
強制結婚させられた相手であるサンモを始めは拒むが、しだいに心を通わせ愛しさを覚えるようになる。そんな自分の気持ちに戸惑い、「サンモと東京で暮らすことは考えられない」と思っていた永岡だが、やがて愛情が深まっていく。初めて愛した女がかけがいのない存在になっていく心の変化が、細やかな心打つ文で描かれている。二人が最後の時を持つ場面は、深い叙情と悲しみに満ちて美しい。

 永岡をそもそもパスキムに導いたのは、きらびやかで高度なパスキム文化だった。彼はパスキム文化の粋とも言える弥勒像を手に入れたが、サンモこそ彼の本当の「弥勒」だったのだろう。

 永岡がスパイの少年救ったことで何人もの人が無惨に殺された。
永岡は生きるために人の肉を食った。
彼はサンモの遺体を守るために人の命を奪い、自らの命の危険もかえりみなかった。
宗教禁止の厳しい統制下、亡くなった家族のために祈る心優しい人びとがいた。

 永岡は最後に弥勒像を放ち、遊行僧が遺していった段ボールの仏がんを背負うことを選ぶ。これは日本を選ばずパスキムを選ぶことと同じなのではないか。

 段ボールの仏がんを背負った永岡は祈りそのものの姿だ。
声にならぬ声で、人間の恐ろしさを叫び、同時にその果てに知った人間のもう一つの姿を訴えているようだ。

祈りは永岡の改心そのものだし、パスキムを生まれ変わらせる力ともなるだろう。
その祈りが、声が、この本から聞こえてくるようだ。
弥勒 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (集英社文庫)より
4087440109
No.79
(5pt)

祈り

祈り

 永岡は日本に帰ることを選ばず地獄のようなパスキム国内に再び入国することを選んだ。日本に戻れば安全で清潔で不自由のない生活が保障されているというのに。
なぜパスキムへ?
そんなことがいったいあり得るだろうか?
そのあり得ないことを、あり得ることとして描いた。

パスキムにいく前、永岡はビジネスの取引相手に妻を暗黙のうちに「貸す」ことも厭わないような乾き切った人間関係の中で生きていた。
パスキムに入国した後、永岡は政変直後の過酷な状況に巻き込まれて行くのだが、そのなかで日本にいた時にはわからなかった自分を見出して行く。
暴力と飢餓の渦巻く状況の中で怯えながらも人に対して見せる彼の優しさ。スパイだと思われる少年を逃して命を救った。
強制結婚させられた相手であるサンモを始めは拒むが、しだいに心を通わせ愛しさを覚えるようになる。そんな自分の気持ちに戸惑い、「サンモと東京で暮らすことは考えられない」と思っていた永岡だが、やがて愛情が深まっていく。初めて愛した女がかけがいのない存在になっていく心の変化が、細やかな心打つ文で描かれている。二人が最後の時を持つ場面は、深い叙情と悲しみに満ちて美しい。

 永岡をそもそもパスキムに導いたのは、きらびやかで高度なパスキム文化だった。彼はパスキム文化の粋とも言える弥勒像を手に入れたが、サンモこそ彼の本当の「弥勒」だったのだろう。

 永岡がスパイの少年救ったことで何人もの人が無惨に殺された。
永岡は生きるために人の肉を食った。
彼はサンモの遺体を守るために人の命を奪い、自らの命の危険もかえりみなかった。
宗教禁止の厳しい統制下、亡くなった家族のために祈る心優しい人びとがいた。

 永岡は最後に弥勒像を放ち、遊行僧が遺していった段ボールの仏がんを背負うことを選ぶ。これは日本を選ばずパスキムを選ぶことと同じなのではないか。

 段ボールの仏がんを背負った永岡は祈りそのものの姿だ。
声にならぬ声で、人間の恐ろしさを叫び、同時にその果てに知った人間のもう一つの姿を訴えているようだ。

祈りは永岡の改心そのものだし、パスキムを生まれ変わらせる力ともなるだろう。
その祈りが、声が、この本から聞こえてくるようだ。
弥勒 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (講談社文庫)より
4062732785
No.78
(5pt)

祈り

祈り

 永岡は日本に帰ることを選ばず地獄のようなパスキム国内に再び入国することを選んだ。日本に戻れば安全で清潔で不自由のない生活が保障されているというのに。
なぜパスキムへ?
そんなことがいったいあり得るだろうか?
そのあり得ないことを、あり得ることとして描いた。

パスキムにいく前、永岡はビジネスの取引相手に妻を暗黙のうちに「貸す」ことも厭わないような乾き切った人間関係の中で生きていた。
パスキムに入国した後、永岡は政変直後の過酷な状況に巻き込まれて行くのだが、そのなかで日本にいた時にはわからなかった自分を見出して行く。
暴力と飢餓の渦巻く状況の中で怯えながらも人に対して見せる彼の優しさ。スパイだと思われる少年を逃して命を救った。
強制結婚させられた相手であるサンモを始めは拒むが、しだいに心を通わせ愛しさを覚えるようになる。そんな自分の気持ちに戸惑い、「サンモと東京で暮らすことは考えられない」と思っていた永岡だが、やがて愛情が深まっていく。初めて愛した女がかけがいのない存在になっていく心の変化が、細やかな心打つ文で描かれている。二人が最後の時を持つ場面は、深い叙情と悲しみに満ちて美しい。

 永岡をそもそもパスキムに導いたのは、きらびやかで高度なパスキム文化だった。彼はパスキム文化の粋とも言える弥勒像を手に入れたが、サンモこそ彼の本当の「弥勒」だったのだろう。

 永岡がスパイの少年救ったことで何人もの人が無惨に殺された。
永岡は生きるために人の肉を食った。
彼はサンモの遺体を守るために人の命を奪い、自らの命の危険もかえりみなかった。
宗教禁止の厳しい統制下、亡くなった家族のために祈る心優しい人びとがいた。

 永岡は最後に弥勒像を放ち、遊行僧が遺していった段ボールの仏がんを背負うことを選ぶ。これは日本を選ばずパスキムを選ぶことと同じなのではないか。

 段ボールの仏がんを背負った永岡は祈りそのものの姿だ。
声にならぬ声で、人間の恐ろしさを叫び、同時にその果てに知った人間のもう一つの姿を訴えているようだ。

祈りは永岡の改心そのものだし、パスキムを生まれ変わらせる力ともなるだろう。
その祈りが、声が、この本から聞こえてくるようだ。
弥勒 (メフィスト・クラブ) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (メフィスト・クラブ)より
4062092824
No.77
(5pt)

読んでる間はいろいろ書き込もうと思っていたが

読み終ったとき、なぜか心が高ぶり涙が溢れ出るのを止められなかった。
そして、くどくどと言葉を 弄する気が失せてしまった。
圧倒的、この言葉に尽きる。
弥勒 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (集英社文庫)より
4087440109
No.76
(5pt)

読んでる間はいろいろ書き込もうと思っていたが

読み終ったとき、なぜか心が高ぶり涙が溢れ出るのを止められなかった。
そして、くどくどと言葉を 弄する気が失せてしまった。
圧倒的、この言葉に尽きる。
弥勒 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (講談社文庫)より
4062732785
No.75
(5pt)

読んでる間はいろいろ書き込もうと思っていたが

読み終ったとき、なぜか心が高ぶり涙が溢れ出るのを止められなかった。
そして、くどくどと言葉を 弄する気が失せてしまった。
圧倒的、この言葉に尽きる。
弥勒 (メフィスト・クラブ) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (メフィスト・クラブ)より
4062092824
No.74
(5pt)

文明国に生まれた幸せ

普段は気にも留めなかったが日本のような文明国に生まれて本当に良かったと実感した。カンボジアをモデルにしたのだろうが14歳以下の少年兵士たちが実質大量殺人を行ったことが良く分かった。恐ろしい話だ。
弥勒 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (講談社文庫)より
4062732785
No.73
(5pt)

文明国に生まれた幸せ

普段は気にも留めなかったが日本のような文明国に生まれて本当に良かったと実感した。カンボジアをモデルにしたのだろうが14歳以下の少年兵士たちが実質大量殺人を行ったことが良く分かった。恐ろしい話だ。
弥勒 (メフィスト・クラブ) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (メフィスト・クラブ)より
4062092824
No.72
(4pt)

激しい。

極限に置かれた人間の生き様。これでもかときつい描写が続き食傷気味になるが、最後にほっとする。
教育の行き届かないところでは政治も宗教も紙一重で、狂気を生むさまが生々しい。
これを作り上げた作者は凄い。
弥勒 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (集英社文庫)より
4087440109
No.71
(4pt)

激しい。

極限に置かれた人間の生き様。これでもかときつい描写が続き食傷気味になるが、最後にほっとする。
教育の行き届かないところでは政治も宗教も紙一重で、狂気を生むさまが生々しい。
これを作り上げた作者は凄い。
弥勒 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (講談社文庫)より
4062732785
No.70
(4pt)

激しい。

極限に置かれた人間の生き様。これでもかときつい描写が続き食傷気味になるが、最後にほっとする。
教育の行き届かないところでは政治も宗教も紙一重で、狂気を生むさまが生々しい。
これを作り上げた作者は凄い。
弥勒 (メフィスト・クラブ) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (メフィスト・クラブ)より
4062092824
No.69
(4pt)

読み終えるのにエネルギーが必要

書いてある内容も、使われている文言も、特別難解なものはないのに、何故か読み終えるのにエネルギーを使った。
弥勒 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (集英社文庫)より
4087440109
No.68
(4pt)

読み終えるのにエネルギーが必要

書いてある内容も、使われている文言も、特別難解なものはないのに、何故か読み終えるのにエネルギーを使った。
弥勒 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (講談社文庫)より
4062732785
No.67
(4pt)

読み終えるのにエネルギーが必要

書いてある内容も、使われている文言も、特別難解なものはないのに、何故か読み終えるのにエネルギーを使った。
弥勒 (メフィスト・クラブ) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (メフィスト・クラブ)より
4062092824
No.66
(5pt)

インドと中国に対する文化の理解

インドと中国に対する文化の理解なしに読むと、
やや暗さが強くなってしまうかもしれない。

男性が書くような残酷な物語の中に、
女性の底強さを感じさせるものがある。

弥勒の像の位置づけが、今一歩理解できていないのは、
インド、中国に対する文化理解が甘いからだろうか。

何度も読み返しながら読み進んだ。
飽きることはないが、重苦しさだけが残ったかもしれない。
弥勒 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (集英社文庫)より
4087440109
No.65
(5pt)

インドと中国に対する文化の理解

インドと中国に対する文化の理解なしに読むと、
やや暗さが強くなってしまうかもしれない。

男性が書くような残酷な物語の中に、
女性の底強さを感じさせるものがある。

弥勒の像の位置づけが、今一歩理解できていないのは、
インド、中国に対する文化理解が甘いからだろうか。

何度も読み返しながら読み進んだ。
飽きることはないが、重苦しさだけが残ったかもしれない。
弥勒 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (講談社文庫)より
4062732785
No.64
(5pt)

インドと中国に対する文化の理解

インドと中国に対する文化の理解なしに読むと、
やや暗さが強くなってしまうかもしれない。

男性が書くような残酷な物語の中に、
女性の底強さを感じさせるものがある。

弥勒の像の位置づけが、今一歩理解できていないのは、
インド、中国に対する文化理解が甘いからだろうか。

何度も読み返しながら読み進んだ。
飽きることはないが、重苦しさだけが残ったかもしれない。
弥勒 (メフィスト・クラブ) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (メフィスト・クラブ)より
4062092824
No.63
(5pt)

壮大なストーリー

最初はビジネス系だと思いました。

で、読んでいくと

え??  マジ??  やばくねぇ??

さらに読むと

うわぁぁ・・・・

ちょっとぉぉ・・・・

です。

篠田最高!!
弥勒 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (集英社文庫)より
4087440109
No.62
(5pt)

壮大なストーリー

最初はビジネス系だと思いました。

で、読んでいくと

え??  マジ??  やばくねぇ??

さらに読むと

うわぁぁ・・・・

ちょっとぉぉ・・・・

です。

篠田最高!!
弥勒 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (講談社文庫)より
4062732785
No.61
(5pt)

壮大なストーリー

最初はビジネス系だと思いました。

で、読んでいくと

え??  マジ??  やばくねぇ??

さらに読むと

うわぁぁ・・・・

ちょっとぉぉ・・・・

です。

篠田最高!!
弥勒 (メフィスト・クラブ) Amazon書評・レビュー: 弥勒 (メフィスト・クラブ)より
4062092824