海辺のカフカ

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評判

海辺のカフカの評価:

3.76/5点 レビュー 521件。 D ランク

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平均点3.76pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全379件 341〜360 18/19ページ
No.39
(5pt)

とても面白かったです。

 まず、一つ言いたいのが、村上春樹の小説はリアリストの人や、全てが理屈で説明できないと納得が出来ない人にはオススメできない、ということです。 村上氏の著作を批判する人は、必ず「思わせぶりなことを書いて気取っているだけだ」みたいな事を言いますが、不思議なことは不思議なこととして、そのまま楽しめる人間でないと、この人の小説を楽しむことはできないと思います。 私は、村上さんの本は全て読んでいますが、この『海辺のカフカ』は、『ねじまき鳥クロニクル』や『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』並みの、傑作小説だと思いました。 何度読んでも、別の側面が見えてくる、素晴らしい小説です。 キャラクターたちも、生き生きとしていて楽しいです。とくに、ナカタさんとホシノちゃんのコンビがユーモラスです。 難しい解釈なんかできなくても、十分楽しめると思います。 「少年カフカ」という作者とファンのメール集(ムック)もあわせてお読みになると、なお良いかも知れません。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.38
(4pt)

なんかちょっと説教じみてて…

 読んでいるとものすごく息苦しい。 相変わらずの登場人物の語る禅問答っぷりは、言葉を正しく理解されないもどかしさから来るものなのだろうか。それについてあれこれと考え、思いをめぐらすことがこの著者の本を読む読者の楽しみのひとつであるのだけれど、作品中に執拗に繰り返される「観念に対する責務」は、安易にそういう思いにふけるわれわれに対しての、著者からの厳しい視線が向けられる。 メタファー、解釈、夢、想像、簡単に言ってくれるようだけれど、それらにお前らは本当に責任をもって接しているのか?そうじゃないなら、軽々しく口にしないでくれたまえ、諸君。   そんなところだろうか?そんなん言うんだったら、始めっから物語をそんな語り口にしないほうがいいんじゃない?って気もしちゃいますが。 ってなことで、なんか読むのに結構疲れましたけど、何でそんなことにそこまでこだわるわけ?って不思議になるくらいいつも一生懸命にメッセージを発してくるその姿に、毎度ホントに感動させられるのも事実。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.37
(4pt)

結論のない小説

生きるとは、絵を見ていれば分かるという。しかしながら、絵を見てどうするのであろうか?記憶に生きるのであろうか?タフな少年の旅は、さまざまなストーリーとクロスしながら、模様を織っていく。しかし、完成されたものは、愛なのか?答えがよく分からない。個性的なキャラクターが登場しているのでその会話など楽しめるところは多く読みやすい。
海辺のカフカ (下) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (下) (新潮文庫)より
4101001553
No.36
(5pt)

下巻も納得の五つ星!

この少年は断固として15歳なんかじゃないな。語り口もやってることも感じていることも、聴いてる音楽や、(部活と関係なく)黙々と身体作ってるとこも全然15歳じゃない。確実に壮年期のオッサンだ。それでも彼は15歳なのだ。だから悲しいのだ。結局、自分の心と身体が完全に一致して生きてる人なんてそうそういないのかもしれません。でも普段は一致してないことにすら気づかず日々の仕事に忙殺されているのが私達なんだと思います。例えばホシノちゃんみたいに。上下巻通して大好きだったナカタさん、あなたの生きた意味はちょっと地球レベルじゃ計れない何かなんでしょうね。そうとでも思っておかないと、泣けてくるのです。
海辺のカフカ (下) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (下) (新潮文庫)より
4101001553
No.35
(5pt)

好きな本だ。

熱中して読んでいたら夜中の3時になっていた。電気を消した暗闇の中で考えた。15歳って一体何だろう…?もし目の前に15歳の自分が現れたら?外見は変わっても中身はずっと変わらない「わたし」のままだと思っていた。でも、目の前に15歳の自分が現れたら(そう想像したら)やっぱり決定的に何かが違っていた。そこには今はもう無くしてしまった何かが確実にあった。そしてそれは悲しいことにすごく大事なことだったのだ。目の前に15歳の自分が現れたら私は心の中でこう叫ぶと思う。「ごめんね。わたしはあなたの思っているような大人にならなかったよ」そんな叫びは彼女に届くはずも無く、15歳の私はただ眩しく笑うだろう。寝る前になんてことを考えさせてくれるんだ?この本は。下巻を読み終わった時には一体どんなことになるやら…。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.34
(4pt)

初めての村上春樹

恥ずかしながら初めて著者の作品を読んだ。最初の取っ掛かりが難解に感じたが、後はすっかり引き込まれた。細かいディテールがしっかり書かれているけど大事なところは?なところも多かったと思う。村上春樹ってこういうものなのかな?という読後感です。面白かったけど謎が謎のままで終わったところもあったし。現実の少年は(大人も?)この本の主人公はほどしっかりしてないしもっとわけ分からないけどはっとさせられるくらい脆くて危うい点は読んでいてドキドキした。個人的にはナカタさんやホシノくんのサイドストーリーにも引き込まれた。小難しいと敬遠してたところもあったけど他の作品も買ってみようと思う。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.33
(4pt)

ノルウェーの森ほど

引き込まれませんでした。細かい描写が、いちいち引っかかって、途中で読むのを止めようかと思いました。でも人に借りて読み始めたので、頑張って最後まで読みました。おかげで、自分の価値観がわかって良かったです。なぜ感情移入できないのか。この違和感は何だ?と考えるうちに、変な感想ですが、自分の、物事や人に対する捉え方が客観的に見えてきました。そんな気持ちにさせてくれた数少ない1冊です。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.32
(4pt)

子供にはちょっと…

まず、この本は小・中学生にはおすすめできないですね。この本は性的な表現が多すぎると思います。それもかなり直接的に。僕は17歳の高校生なのですが、とても友達に勧めることはできません。小学生が読んだらどう感じるんだろうか?内容も難しく、哲学の用語や聞いたこともないようなカタカナ語が大量に出てきます。でも一度読み始めるとやめられない感じがしました。かなりこの小説に入り込んでしまいました。きっとこれがこの本の魅力なんだと思います。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.31
(5pt)

村上春樹の世界の楽しさおもしろさの入門書

村上春樹さんの長編は大抵読みましたが、これから彼の世界に入りたい、知りたいと言う方にはこの本は特にお奨めです。この本はストーリー性や状況設定が明確だし、カーネルサンダースさんやジョニーウォーカーさんが登場したりと現実世界との接点を強く意識した設定がなされていて、まず「訪問しやすいおうち」という感じです。この本を手始めに彼の世界の魅力を堪能してください。蛇足だけれど彼の本にはキースジャレットのピアノが良く合います。試してみてください。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.30
(4pt)

タフじゃなきゃね

 かなりムカシから、著書の本は殆ど読んでますが、若いときはいいのですが、オトナになり、現実生活が厳しさでいっぱいの今、あえて避けていました。 村上氏の本、エッセイじゃなく小説のほうを読むとつくづく暗い気持ちになってしまいます。 暗い、というのが適切でなければ、寒々しいというか、ひとりぼっち感がいや増すというか、、。 他の皆さんはどうかわかりませんが、私は精神的に落ち着いているときに読むようにしています。 落ち込んでいるときに読むと、本気で、どっぷりと、つくづくと、哀しくなってしまうから。(何がどう、と問われれば困りますが。) 今回、あえて久々にこの本を手に取ったのは、中国で今村上氏の本がはやっているという報道を眼にしたので、アメリカはわかりますが、なぜ中国?というのが気になったので。 世界中の人が、みな、寄る辺の無い気持ちをどこかにかかえているのですかね。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.29
(5pt)

海辺のカフカ

 村上春樹は面白い。大概において刺激的だし感動的だ。優しい気持ちにさせてくれるし、静かに力づけてもくれる。ここ数年は、インタビュー、ルポルタージュ、短編集などが相次いただけに、「海辺のカフカ」の濃厚な村上テイストには、ある種の懐かしさをおぼえながらすっかり引き込まれた。
 懐かしさとは、登場人物達が忘れ物を探し出そうと過去に捕ら‾‾われ続けているからでもあり、「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を思い出させるからでもあり、そんな風に、物語は一見過去に向かっているようだがそうでは無い。未来のために過去を清算しようとする登場人物達にも懐かしさは漂っている。
 絶妙な語り口で展開する物語には、生と性、死と暴力が深く立ちこめている。緻密な構成、洒落た設定、不思議な人物達に気の効いた台詞、スノビズムもペダンティズムも健在。過去の村上作品を集大成するモチーフも網羅されている。そうした春樹的特徴を十二分に備えながら、しかし、世界への違和感や、居場所の無さに途方にくれるしかなかった過去の登場人物達とは明らかに一線を画した「海辺のカフカ」の登場人物達。感情は押さえられる一方で軽妙さが増している。より平易な言葉によってやさしく分りやすくなった表現に、人を喰ったような大胆さと、心の底の微かな思いに柔らかな光を当てる繊細さとが鮮やかに立ち上がる。
「風の歌を聴け」からこのかた、村上春樹が何を受け取り、何を育んできたきたか。オームと阪神淡路の震災を抱え込んだ挙げ句の、到達点とも新たな出発点とも見える「海辺のカフカ」の強さと美しさ。
 世界一タフな15歳を目指した少年はどうなったか。何と何と、優しくなれなければ生きていかれぬと思い定め、足取りも確かな一歩を踏み出すのだ。訳書も多い村上春樹、いつかチャンドラーに手をつけないかと、思わず夢想するのだった。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.28
(4pt)

夢中になるけど五里霧中!?

 村上春樹の作品とは付き合いが長い。最初に呼んだのは高校生の時だったか、学校で「ノルウェイの森」がやたらはやってたのを思い出す。当時は何が言いたいのかさっぱりという感じでした。でも、村上さんの本は、表紙の絵とかカッコ良くて、「パン屋再襲撃」「TVピープル」「回転木馬のデッドヒート」なんかも読んだなあ。 最初はおしゃれ感覚で読んでた、村上氏の作品が、今では新作を必ずチェックするほどに…。「ねじ巻き鳥のクロニクル」には、大学生の時に出会ったんだけど、何かすごいものの到来を予感しながら読んでました。 「海辺のカフカ」については、題名からして意味深かなって思いましたが、やはり不思議ワールドでした。しかし、強烈な魅力はこの作品にも健在で、「影が半分しかない」などという表現には、一種独特の存在論を感じます。愛する人への喪失感という、春樹流「生の宿命」的なテーマがやはり底に流れていて、結局人間は自分探しを続けてる存在なんだなって感じさせられました。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.27
(4pt)

自分を捜すことから

自分を捜す旅・・・してみたい。でも、現実的には今のところ無理なので、この本を読んでそんな旅をした気分になりました。「星の時計のLiddle」(内田善美)が好きな人にお勧め。というか、この本を好きな人、是非「星の・・・」も読んでみて下さい。「カフカ」を読んだら思い出して懐かしくって読み返してしまいました。もちろん、少女まんがなのでおんなじという訳ではないのですが。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.26
(5pt)

There's a music.

▼村上春樹の小説はページが残り少なくなってくると切ない気持ちにさせられる。いつまでもその世界に浸っていたいと思わされる。いつまでもその世界に突き動かされていたい。それだけのものを村上春樹の小説はいつも抱え込んでいる。▼読み終ると世界が違って見える。うつろになっている。小説の中にぎゅう詰めに詰め込まれていたものの存在を感じる。そこに何が詰め込まれていたのか、すぐには言い表せない。それがとても重大なことのように思われるだけだ。▼星野青年は、音楽は人を変えられるということを知った。ささやかなように思われるけれど、それはとてつもなく重大なことだ。▼村上春樹は音楽に挑んでいるように見える。一瞬で人を変えてしまう音楽に、何百枚、何千枚と書き連ねることで挑んでように思える。まるでドンキホーテだ。ロバに乗って風車に挑むドンキホーテ。その鎧の奥に村上春樹の目が光っている。▼そんな心に触れたくて、そのうちまた彼の小説を読む。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.25
(5pt)

想像以上難解かつ魅力的な作品。

一回この本を呼んでみて、自分で簡単に読めたつもりになってはいけない。初めから最後まで読んでみると必ず幾つか引っかかる所が出てくるでしょう。それを読み飛ばさずにひとつひとつ丁寧に解き明かしていくことで、とても深くてファンタスティックなこの物語の本当の魅力に気がつけるはずです。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.24
(5pt)

おのれを無にして読む本

現実から足を浮かせ、心をからっぽにして、日常の中にある常識を何も考えずに読むべき本です。人々が日々の暮らしの中でこだわったり、とらわれている観念、そういうものが何の意味も持たないのではないかと、この本は訴えかけてくるようです。人は何のために生きるのでしょうか?今この世にある私たちの体は、魂を入れる単なる「いれもの」に過ぎないのでしょうか?でも、それでも人は生きていかなければならないのです。さまざまな出来事を経験して少年は、新しい世界への一歩を踏み出そうとします。その姿にほっとして、なぜか救われたような気持ちになりました。「おのれを無にして読む」、感動的な作品でした。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.23
(5pt)

シリアスとギャグとSFと

村上春樹さんは実は非常に器用な作家であることが分かる。特に今回の星野ちゃんとカーネルサンダースの会話は秀逸。でも読み終えるとちゃんと「文学」として成立している。芥川賞や直木賞などのカテゴリーを大きく超えた読み物になっている点が海外からも高評価を得ているところだろうか。連休中に充実した時を過ごさせていただきました。
海辺のカフカ (下) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (下) (新潮文庫)より
4101001553
No.22
(5pt)

がんばれホシノくん☆

楽天的で、出たとこ勝負。仕事を無断欠勤してまで風変わりなナカタさんに付き合うホシノくん。彼の愛らしさから目が話せない。ホシノくんに自分を重ねていると、小説を読みながら、私もホシノくんと同じように、「ナカタさんの目を通してものを見られる」ようになったような気がする。ほんのちょっとだけだけどね。彼は自分で言うほど頭悪くないと思うよ。彼が「人生なんてどう転んでもクソみたいなものなんだ」と言うのを聞くと、これからの人生程よく、リラックスして生きていけそうな気がする。ありがとう。ホシノくんからこの小説で得たものは大きかったよ。勿論田村カフカくんから得たこともある。人それぞれ胸に響くポイントは異なるかもしれないけれど、きっと皆何かを得られる。それだけ仕掛けの多く施された小説。読む価値はある。ところで、村上氏の小説には必ず、手をたたいてそうそう!と思えるたとえが出てくる。今回の私のヒットは「趣味の雪かき」byホシノくん。分かる!!
海辺のカフカ (下) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (下) (新潮文庫)より
4101001553
No.21
(5pt)

第3期、村上くんの傑作

~全く予備知識なしに読み始めた。すぐにストーリーに引き込まれ、厚めの上下巻ながらするすると7時間で読了。猫と話ができるナカタさん。ミステリアスな大島さん。過去に生きる佐伯さん。気さくな星野さん。そして、思索する15歳、田村カフカが主人公。現実とうまく折り合いをつけて生きていけない都市生活型個人主義者。これまでの作品~~の主人公はこういうタイプが多かった。様々な事件に巻き込まれ、再び日常に戻っていく。今回の主人公も現実にうまくなじめず、家出を企てる。個性的な人々と出会い、様々な出来事がある。しかし、70年代の作品のように、最後に全てを失ったことに気づいて海辺で泣いたりはしない。よりタフになり再び現実に戻っていく。書き下ろしされた当時、~~そして現在もだが、15歳前後の少年による胸が痛くなるような犯罪が多い。彼らは特異な例ではなくて、その世代の代表だろう。努力すれば今よりよくなる、世界は進歩する、などという考え方を多少なりとも抱けた高度経済成長時代に少年時代を過ごせた私たちに比べて、現代の15歳は希望を抱けない厳しい時代に生きる。そんな世代に向けて、作者は、主人公が自~~らの力で必死に考え努力することにより再生へと至る物語を書きたかったのではないか。「アフターダーク」以降、積極的に社会と向き合おうという作者の方向転換があった。本作品にもその流れを感じる。主人公には名前があるし、住所もある。旅した先も高松だし、「吉野屋」なんかも出てくる。ま、相変わらず主人公はあっさりセックスするので、~~中学校の推薦図書には選ばれないだろうが。カフカと大島さんとの間でかわされる文学論も面白い。ちなみに、漱石の「抗夫」に関する記述は作者自身の過去の作品に言及しているような気がする。~
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.20
(5pt)

実に快適な読書体験

上下に分かれている長編を、1日で一気に読み終えました。実に快適な読書体験をしました。作者は非常にサービス満点であり、大変に分かり易い文章で、細部まで良く理解出来るように表現してくれています。また、登場人物たちも非常に能弁で、通常の人はことばでは言わない所まで、丁寧にことばで述べてくれています。ですから、読者としては、考え込んだり、立ち止まったりする必要が無いのですね。まるで、遊園地で遊んでいるように、目の前を興味あるアトラクションが次々と繰り広げられると言う感じです。読み始めたもう止まらなくなりますね。 つまり、小説でありながら、文章をほとんど意識しないで読めるのです。 ですから、読書は苦手、長編なんかとんでもないう人にも、充分に読めるものです。楽しみながら読めて、大長編を読み切ったのだという大きな満足感が得られますよ。 特に、読書を苦手としている人たちへお奨めします。きっと読書の自信が得られますよ。
海辺のカフカ (下) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (下) (新潮文庫)より
4101001553