海辺のカフカ

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評判

海辺のカフカの評価:

3.76/5点 レビュー 521件。 D ランク

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平均点3.76pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全379件 321〜340 17/19ページ
No.59
(5pt)

もっと早く読みたかったです。

本の中に書いてあったこと全てを上手く読み取ることは凄く難しいことでした。でも、読み終わった後になんとも言えない清清しさが残りました。春樹さんの書く文章は、「なんとなく」読んだ後でも何かがどっしりと自分の中に残ります。
カフカ少年が、今まで考えたこともなかったことを考えたり、見たり、触れたり、新しい発見を自分の中に取り込んで成長していく様が鮮明に描かれていました。孤独で力だけ強かった少年が、色々な出会いを通して最後には素敵な笑顔を作れるようになり、本当の意味で「タフ」な15歳になっていく…多感な時期を乗り切った少年は懐が大きくて優しい大人になるのでしょう。私ももっと早くにこの作品を読みたかったです。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.58
(5pt)

よかった

 村上春樹はこれがはじめてのひとも、ファンもどちらも満足できるでしょう。通勤電車でちょっとずつ読んで、その一月くらいの間は、作品に入り込めたのはよかった。
 登場人物、音楽、自動車、猫、背景など素敵でした。やむをえず、そうしてしまう、というのが切ない。
 村上春樹の長い小説が、また読みたくなりました。
 ハードカバーも、紙がいいので良いです。
海辺のカフカ (下) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (下) (新潮文庫)より
4101001553
No.57
(5pt)

春樹ワールド一色!

上下巻を読みました。
詳細は、上巻をご参考に!
春樹ワールドの、後半でくるどんでん返しのようなクライマックス?には、いっつも楽しまされますね。
春樹ワールド集大成の作品です。
読み逃したら、入り口の石は塞がってしまいますよ。
お見逃しなく!
海辺のカフカ (下) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (下) (新潮文庫)より
4101001553
No.56
(5pt)

春樹ワールド一色!

読み始めは、「ねじまき鳥クロニクル」のようなダークなイメージで始まりましたが、下巻を読み進むにつれて、曇天模様の空から雲が晴れていくイメージへと変わってきました。
私は今年で春樹さん14年目の愛好者ですが、いつも思うのが、春樹さんの作品には、「青年」や「若者」へのオマージュが投影されていると思えてなりません。
というのも、どの作品をみても「若気のいたり」というように、誰もが若かりし頃に感じた色々な思いや感情、行動が詰め込まれているからです。
クライマックスに、作中のカフカ君が決意したのは、春樹さんが何かを突き動かそうとしている証拠なのかもしれません。
そして、それを温かくすっぽりと包んでくれる優しさのシンボルが、常に女性となって投影さえている気がします。
作中の佐伯さん、さくらは、他の作品の直子やミュウにみられるように、まるで母性の象徴として、描かれているようだからです。
また、春樹さんの作品には、常に、生きることへの渇望が描かれていると思います。
古い記憶を残しながら、絶え間なく記憶の「図書館」をフレッシュに保っていくことの必要性。
もしかしたら、それも、今の現代の「若者」「青年」、特に、居場所を求めてさまよう者への、温かいメッセージへとしてのメタファーなのかもしれません。
いわゆる、作品自体が、メタファーなんだと思います。
実体を伴わないから、面白い。
たくさんの春樹ワールドのキーワードを読みときながら、言葉のおくを探っていく、行間を読ませる春樹さんの手法は、確かに超絶技巧です。
アートに近い。
これは、10代の子達にぜひ、読んでもらいたい作品。
作中の大島さんが語りかけることに、耳を澄ましてみてください。
まるで、図書館に入っていくように、静かに・・・・・・。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.55
(5pt)

傑作

上巻後すぐ読了した物語の傑作。幻想的な2つの物語が2重螺旋の様に絡まってラストへ向かう。途中都合の良すぎる場面の数箇所見られるが特に問題はなし。全ての登場人物が必要であり、その登場人物が織り成す物語に僕達は引き込まれてしまう。この時代に生まれた者必読の書かもしれない。
それにしてもナカタさんに接骨してほしいと思いました。
海辺のカフカ (下) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (下) (新潮文庫)より
4101001553
No.54
(5pt)

上巻読了時点でのレビュー

上巻読了時点でのレビューです。ですので作品の完成度(全体)も不明ですが、傑作の予感です。作者独特の世界観の中で魅力的、幻想的な物語が進行していきます。2つの独立した物語が上巻の終盤では絡み合って来ました。長尺な物語ですが冗長ではなく、全ての出来事が物語の構成上必要であるのです。正月休みのまとまった時間で一気読みですね。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.53
(5pt)

海辺のカフカ(下)

「そう、僕らは二人ともこの世界からすでに失われてしまった相手に恋をしているのだ」(村上春樹著/海辺のカフカ下巻より)
物語の主人公、15才の田村カフカ君は幻のような少女が見つめている1枚の絵、「海辺のカフカ」に嫉妬をする。それは油絵で、水平線と空と雲と砂浜・・・そしてキャンバスの椅子に座る少年が描かれている。
その絵を私(YAYA)も描いてみたい、と思った。
自分の感覚・インスピレーションごと春樹世界にキッドナップされたように感じた。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.52
(4pt)

素直に面白い

かのプルーストは「個人的主張を盛り込んだ作品は値札をつけたままの
プレゼントのようだ」というようなことを言っています。
正確な引用ではありませんが、つまり物語はただ、物語として
そこに横たわっていれば良いというのが主旨でした。
私のような未熟なものは、つい何のメタファーだろうかと考えたく
なりますが、なるべくそういった「思考」は横において、
「感じるままに」読み進めるように
しました。何かのインタビューで、村上春樹さんご自身が、
「決して物語に何もメッセージを込めていないということではないが、
正解は特に用意していない、読者に委ねられるべきだし、物語は物語だ」
というようなことをおっしゃっていたのを思い出しまして。
ですから、よく彼の作品に言われる、思わせぶりな、曖昧な、
などという批判はこの作品には当たらないと思います。そもそも、
そういうものを求めるには、畑が異なると考えた方が良さそうです。
ただ、物語として読むと、素直に面白いです。
ぐんぐん作品にひっぱられ、もっと先を、と読みたくなります。
邪道の? メタファーが何だろ、と思考する読み方をしても、
案外分かりやすく、(作家にとって、正しいかどうかはわかりませんが)
自分なりに結論つけやすい作品ですから、読み終えた後に、
「時間の無駄」だったとは感じにくいでしょう。
作者の主張に溢れた饒舌すぎてうるさい文学が多い中、
読者に多くをゆだね、物語の力を最大限に発揮している印象があり、
好感が持てました。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.51
(4pt)

われわれが悲劇を共有できるのは、かつて神話を通して我々が悲劇を共有できたからだ。
神話は人間のこころの傾向性の核となっている。
たとえば、親殺し、近親相姦に良い印象を持つ人間はあまりいないだろう。
神話ではそれらは悲劇として描かれているからだ。
しかしこの物語はどうか、心の傾向性が狂った人たちがたくさん登場する。
やってはイケナイという境界線をいとも簡単に踏み越えてしまう。
神話を相対化してしまうことの恐ろしさをこの物語は悲劇として教えてくれる。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.50
(4pt)

星野青年の活躍

毎度のことながら、村上春樹氏の書くものは心地よいものです。
はっきりとした社会的なテーマがあるとは思えないけれど、
読むことで自分が成長できます。
私が本作でもっとも好きなキャラクターは、星野青年です。
彼は上巻では、影の薄い存在ですが、下巻で大活躍をします。
あまり勉強が得意でない若きトラック運転手の彼が活躍する姿は、
新鮮であったし、彼と同じように勉強が得意でない私は彼の姿から勇気を与えられた気がします。
彼は、ナカタさんと行動をともにすることで、人間的にも成長していくのですが、その成長を見届けるのも楽しいことでした。
彼は、以前には興味もなかった、クラシック音楽を聴き、哲学についても考えるようになります。
人間は、彼のようにいつでも変化できるのだと思うと、やはり勇気を与えられます。
海辺のカフカ (下) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (下) (新潮文庫)より
4101001553
No.49
(4pt)

文学のための文学、メタファーとしての文学(あくまでひとつの見方ですが)

 はっきり言って、かなり敷居の高い本だと思います。村上春樹の過去の本だけでなく、それ以外の多くの本を読んでいなければ、意味のよくわからないところがたくさんあります。なぜかといえば、この本は物語を追うだけでなく、作品を読み解く姿勢、およびその手腕を必要としているように思えるからです。歴史上の名作と呼ばれる本を読んだことのある人ならば、『読む』だけではたどり着けないところがあることを知っていると思います。僕もあまり本を読んでいるわけではないので、「?」をたくさん抱えながら読むことになりました。
 しかし、文章は読みやすく美しく、温度も歯ごたえも備えていて、読者に(この本があっている読者に)「?」の部分について考えさせる(あるいは物語の中で、その答えが示されるのを待たせる、探らせる)のに十分な役割を果たしたと思います。
 「本当に優れた本は頭ではなく心をひねらせる」といいますが、「海辺のカフカ」は僕にとっては「感覚」をひねらされる本です。というのもこの本では単語から文章へ、ではなく、単語から一気に物語全体へ、あるいは物語の存在そのものへと視点が飛躍されることがありました。それは言い換えると作品による作品そのものの相対化ですが、僕はそのたびにめまいを起こすような感覚を味わうことになりました。それが醍醐味でした。
 しっかりとした手ごたえがあるだけでなく、まだまだ追及の余地のある本だと思います。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.48
(5pt)

冗長性の回避

 この小説を理解することは非常に困難だと感じました。何を伝えたくて、何故このような話の展開をし、何故このような表現を用いるのだろうか、という疑問を持ちながら読み進めていきましたが、途中でやめました。
 というのも、村上春樹は他者によりよく伝わるような言葉を選択するのではなく、自分にとって適切な言葉を「過程」を越えて、つかみとって表現しているのだと感じたからです。つまり論理的に、緻密に構成されたストーリーというわけではなく感覚に依拠する側面が大きいのだと思いました。作中で、「象徴性と意味性はべつのものだからね。−−−芸術家とは、冗長性を回避する資格を持つ人々のことだ」という言葉がありますが、自分はこの小説自体にそのことを強く感じました。
 しかしながら、論理性の面でも現実と虚構が混同していく展開はあくまで自然で、村上春樹の文筆力のすごさを改めて感じました。
 歴史に残る作品であると思います。
海辺のカフカ (下) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (下) (新潮文庫)より
4101001553
No.47
(5pt)

とっても素敵

主人公が自分を損なわれてしまうなにかから必死に逃げる、とってもどドキドキして、上下巻を3日で読破してしまいました。とてもリアリストかとおもえばファンタジー、「お化け」みたいな具象なわかりやすい怖さもあるけれど、カラスと呼ばれる少年と主人公との、必死でとらわれたくないと逃げる描写は焦燥のような気持ちが一番怖かった。ひさしぶりに寝る間も惜しんで読みつくしたいとおもう本に出会いました。
海辺のカフカ (下) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (下) (新潮文庫)より
4101001553
No.46
(4pt)

何かを探す主人公が最後に見つけるものに注目したい。

 現実に必要なものがわからない。見えない。確信を持てない。そして主人公の「僕」は「ただなんとなくこうするべき」という感覚に沿って生活をし、まさに「喪失」を繰り返す。そうするうちにやっと現実に確信を持って必要と言えるものがみつかる。もちろん見える。そういう話。 「ユキ」と「僕」のやりとりは、特に中身としてたいした意味はなく、筆者が世に向けて言いたいことが書かれている。。。と思う。 本当に大事なところはどこか?それは最後の「ユミヨシさん」とのやりとり。心配だから何度も電話する。存在を確かめたくて一緒に寝る。本当に必要な人、大事な人の手は決して離してはいけない。それはどこかへ消えてしまう可能性があるものだから、といったところ。。。と思う。
海辺のカフカ (下) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (下) (新潮文庫)より
4101001553
No.45
(4pt)

村上春樹氏の描く世界が好き。

相変わらず、村上氏のセンスってすごいと思う。物語に登場するアイテムのチョイスは絶妙でカッコいい。田舎的なものと、都会的なものとのバランスが個性的でオシャレ。また、決してお説教臭いメッセージなんて訴えかけることをしないのだけど、読んだ後に何か教育された気分になる。純文学と、エンターテイメント作品のいいとこ取りをしたような作風。村上春樹の小説は最強。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.44
(5pt)

お、おもしれえ・・・

毎度のことですが、村上春樹の小説を読むと、読中読後は春樹ワールドから抜け出せなくて、大変困る。普段は自分のことを「俺」と言うのに、突然「僕」と言ってみたりだとか、小難しい皮肉や蘊蓄をたれてみたり、無性にビールが飲みたくなったり、ピンボールのハイスコア競い合ってみたり(ちがうか)、あるいは日曜日にくすの木を眺めながらりんごを食べて過ごしてみたり。つまりはそういうことだ。…みたいな口調になったり。今回もどうやら、今までの村上小説と、根底部分はあまり変わらない。失われたもの、損なわれてしまったものは二度と戻らない。それらはすでに失われてしまったのだから。…みたいな口調になったり。ナカタさんをはじめとする登場人物達がとてもキュート。僕もウナギは好物であります。(村上小説の中では)とても解り易く、読み出したら止まらない、抜群のエンターテインメント小説。まだ読んでいないのなら、是非お読みなさい。大変良い読書体験ができますよ。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.43
(5pt)

identity crises

 少年は、記憶は大事なのかと問う。彼女は、場合によってはと答える。
 この場合の「記憶」とは、厳密に言えば、おそらく「思い出」と呼べるものであろう。例えば、私は甲歳の時に乙に初恋をしたが、その初恋は丙という結果になったという言説があった場合、それは「記憶」である。「思い出」とは、そのような言語に置換することが困難なもの、感覚的・感情的なものである(脳科学で言うところの「クオリア」のような)。一般的に表現するならば「甘酸っぱい」、自分が恋をしていると気付かないような感覚、事後的に分析して、あれは恋だったのだと理解するような感情(無論、それは私の表現ではあるが)。主人公にとっては、「思い出」は嫌悪の対象ではなかったのかもしれないが、好き嫌いを問わず「思い出」は、私を私として認識せしめる(因みに、大澤真幸は否定的な出来事は自己同一性の源泉となりやすいと書いている)。それは私以外の誰によっても代替不可能であり、私の固有性・唯一性を保障するからだ。彼女にとって自らの「思い出」が絶望的なものであっても、その「思い出」によって私は私としての自意識を獲得しているということを理解していたからこそ、彼女はその「思い出」の重たさにも拘わらず、冒頭の発言を行ったのであろう。
 この主題は『世界の終り』に通底するものである。否、現代文学のそれであるのかもしれない。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.42
(4pt)

それはふわふわと軽く

賛否両論真っ二つな村上春樹氏ですが、私が氏の著書を読むのはこの作品が初めてです。最初の何章かは「あぁー失敗した!絶対読みきれない」と思ったのですが、ナカタさんが登場してから俄然面白くなりました。登場人物は皆、特徴的で風変わりであるけれどもどこか人間的で憎めない。会話表現も地の文も読んでいて苦痛ではなく、飽きさせない。このあたりが村上春樹氏人気の理由だろうな、とは思うのです。が、この物語には起承転結はありません。これっぽっちも。なので、読んでいると延々と足踏みさせられている気分に陥ることがあります。「前に進んでるの?」と誰かに聞きたくなるんです。そんなわけで星-1。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.41
(5pt)

素晴らしいです!

 まず、一つ言いたいのが、村上春樹の小説はリアリストの人や、全てが理屈で説明できないと納得が出来ない人にはオススメできない、ということです。 村上氏の著作を批判する人は、必ず「思わせぶりなことを書いて気取っているだけだ」みたいな事を言いますが、不思議なことは不思議なこととして、そのまま楽しめる人間でないと、この人の小説を楽しむことはできないと思います。 私は、村上さんの本は全て読んでいますが、この『海辺のカフカ』は、『ねじまき鳥クロニクル』や『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』並みの、傑作小説だと思いました。 何度読んでも、別の側面が見えてくる、素晴らしい小説です。 キャラクターたちも、生き生きとしていて楽しいです。とくに、ナカタさんとホシノちゃんのコンビがユーモラスです。 難しい解釈なんかできなくても、十分楽しめると思います。 「少年カフカ」という作者とファンのメール集(ムック)もあわせてお読みになると、なお良いかも知れません。
海辺のカフカ (下) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (下) (新潮文庫)より
4101001553
No.40
(5pt)

楽しさ満載のエンターテーメント小説

15歳の家出少年田村カフカの父との葛藤そして母親探しのお話が一つの軸となり、猫と話ができる老人ナカタさんとその偶然の道連れ星野君のいわばロードムービーをもう一つの軸としてストーリーはテンポよく展開し、ときには現実的に、ときにはおとぎ話的に進んでいきます。登場する人物はみな魅力的で、とくにとんでもないことに巻き込まれることになったトラックの運転手、星野君のキャラクターには、心引かれるものがあります。これに加えて、戦時中に発生した小学生の集団失神事件というエピソードが物語にミステリアスな雰囲気を加えています。私もデビューの頃からのファン(熱烈的とは言えませんが)ですが、昔の作品といちいち比べてたらキリがないとおもいます。一気に読ませる力こそ作家のすばらしさではないでしょうか。主人公が最初に出会ってエロチックな想像をしてしまうさくらという女の子の出番がちょっと少ないのが残念でしたね。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545