海辺のカフカ

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評判

海辺のカフカの評価:

3.76/5点 レビュー 521件。 D ランク

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平均点3.76pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全379件 301〜320 16/19ページ
No.79
(4pt)

それぞれのコミットメントが意識下でつながる瞬間

自分の中に抱える言いしれぬ衝動に突き動かされながら、各人がそれぞれの不思議な運命に巻き込まれていく。それぞれの運命は全く個別に抱えた宿命を具現化したものでありながら、その宿命は互いに引き合い、それが引き金となりひとりひとりの運命に新たな地平を開いていく。この小説を読んでいると、物語の中に出てくる数々の具体的な出来事を通して、自分自身も意識の深い地点に降り立っていくような、まるで催眠術にかけられているような不思議な気分になってくる。私たちの運命もひとつひとつの出来事は全く無秩序に起こっているように見えて、それぞれに深くコミットメントすると意識の底のところでは全てつながっているのであろうか。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.78
(4pt)

解釈せずにこの世界を楽しみたい

 奇数の章で展開する田村カフカ少年の物語。偶数の章で展開するナカタさんの物語。二つの物語は、上巻ではずっと平行線のまま続く。いつか交わる気配を感じさせながら・・・。その気配を楽しみたい。
 カフカ少年が、しばらく居住することになる甲村図書館と、そこに飾られている「海辺のカフカ」の絵も、読者の心の中に鮮やかな残像を残す。高知の山小屋や森も同様だ。想像するという読書の一番の楽しみ方に身を委ねて、ただただこの世界を楽しみたい。
 ナカタさんと星野青年との会話は、下巻での楽しみとなる。
 下巻では、「メタファー」というキーワードが出てくるが、あまりこだわらず、奇数章と偶数章のそれぞれの空間を最後まで楽しみたい。
 解釈しようとすると、少々苛立ち、苦しむことになってしまう。解釈しないことが、この作品の楽な読み方だと私は思った。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.77
(4pt)

村上春樹好き。向けの本

村上春樹が好きな人には「最高」
村上春樹が嫌いな人には「イマイチ」
と感じる、完全に村上春樹ワールドな作品だと思います。
15歳の少年が旅(もしくは空想、逃避)を通して、
自分の価値や存在などを認めていく物語。
カフカ(偽名)は15歳の誕生日に家を出て四国に向かう、
そしてとある図書館でであう、不思議な人々。
そしてネコと会話が出来る老人ナカタさん。
それぞれが運命や過去を通して交錯し、瞑想し、
それぞれの世界が一つになっていく。
殺伐とした内容ではありながらも登場人物1人1人、
特にナカタさんのほのぼのとしながらも強い意志が全体をなごませ、
不安定な物語を一直線に進ませる良い先導者となっているように感じる。
村上春樹好きや、村上春樹ワールド初体験の方には、
ぜひともオススメな作品。
そうでない方は、ちょっとオススメできないかも。
海辺のカフカ (下) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (下) (新潮文庫)より
4101001553
No.76
(4pt)

村上春樹好き。な方、向けの本

村上春樹が好きな人には「最高」
村上春樹が嫌いな人には「イマイチ」
と感じる、完全に村上春樹ワールドな作品だと思います。
15歳の少年が旅(もしくは空想、逃避)を通して、
自分の価値や存在などを認めていく物語。
カフカ(偽名)は15歳の誕生日に家を出て四国に向かう、
そしてとある図書館でであう、不思議な人々。
そしてネコと会話が出来る老人ナカタさん。
それぞれが運命や過去を通して交錯し、瞑想し、
それぞれの世界が一つになっていく。
殺伐とした内容ではありながらも登場人物1人1人、
特にナカタさんのほのぼのとしながらも強い意志が全体をなごませ、
不安定な物語を一直線に進ませる良い先導者となっているように感じる。
村上春樹好きや、村上春樹ワールド初体験の方には、
ぜひともオススメな作品。
そうでない方は、ちょっとオススメできないかも。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.75
(4pt)

苦しい戦いそして戦いの朝?

村上春樹は今迷っている。そう確信出来る作品です。どうしても迷いから抜け切れない、どこに道があるんだろう?今までの自分ではない何かが体の中、心の中に既に準備があるのにも拘らず、まだ表現の手段がない。こういう時期作家は苦しい。ただ耐えるしかないんだと思います。
星野クンとナカタさんという性格に新しい村上春樹を見る読者が多いと思いますが、多分もっと深くて暗い性格、例えば主人公カフカの父親で、ジョニー・ウオーカーと呼ばれる男、そしてケンタッキー・フライドチキンのカーネル・サンダースのようなイメージにもっと作家の新境地があるような気がするのは、深読みでしょうか?このようにグロテスクで、しかも輪郭鮮やか色彩豊かな国際的商業的意匠を盛り込む村上春樹。それは、自身の作品が既に世界の読者を想定したものである事、ゆえにそうした新しい市場新しい読者に染み入るグローバルなイメージの喚起を試みたものと言えると思います。
暗いどろりとした人間の底辺を探る事。それがこのカフカ以後の村上春樹の仕事になって行くのではないでしょうか?
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.74
(5pt)

答えのない答え

読んだ本を「良かった」と思う人は読者の3割程度だということを理解してほしい。「ノルウェイの森」をレビューを見て買ったが、あまり面白いとは思えなかった。
僕は同じ作家の小説を2冊以上読んだことがあるのは5名程度しかない。村上さんの作品と知らずに読んだ「風の〜」を除いてこの作品は4冊目だった。この作品の前に「世界の〜」を読んだので、驚いたのだが、構成は「世界の〜」と同じ2人の主人公の観点から交互に展開されていく。2つの世界が同時に展開されるような感覚である。
村上さんの作品に頻繁に出てくるキーワードがいくつもある。例えば死、性、影、生・・・など。独特の世界観を言葉で表現するので、この作家の作品には想像力が必要とされる。現実主義に固執する方には勧められない。また、結論が出ないまま終焉を迎えるということがこの作家の特徴で、その後の展開や結末は読者に委ねるというスタイルである。完全に内容を理解させないように展開させているのではと思うのは僕だけあろうか。
色々書いたが、この作家の読後感は僕は好きである。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.73
(4pt)

タフすぎる15歳

わりと専門用語等も乱立するけれど、総じて「読みやすい」のが
村上春樹氏の1番の魅力かな、と思ってます。
カフカ少年のエピソードと、星野さん、ナカタさんの
エピソードとが交互に登場し、進展していく形式は
テンポがあって良かったです。
が、カフカ少年、15歳にしては達観しすぎ? 
こんな15歳がいたら生意気だなぁと思ってしまったり。
個人的には、星野さんの人間臭さ、ナカタさんの秘密めいた
存在に魅かれて読破した口です。
海辺のカフカ (下) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (下) (新潮文庫)より
4101001553
No.72
(5pt)

エヴァとかぶってる?

 まぁいい。この話を簡単にまとめると「少年の成長物語です」。じゃあ、とその内容を話そうとしても、それは複雑怪奇。重層的なメタファが何層に積みあがったできた世界を全部掘り下げることなんてたぶん誰にもできません。たぶん作者にも。メタファの答えはいつも通り提示されることなく、それでいてなにかわかったような気分にさせられる。答えを提示しなくていいんだ、と明確な方向性をはっきりと打ち出したのが、この作者の果たした大きな役割だと思う。
 すぐわかるのもあります。「父親を殺す」ことは「父親を乗り越える」ことのメタファだとか、「母親の血を飲む」ことは「母を受け入れて許してわかりあう」こと、だとか。
 世界はメタファなんだと言い切っているのにも関わらず、メタファでも表せない絶対的な何かもある、と書いてある。どうぞ、好きなだけ読み込んで好きなふうに解釈してください。
海辺のカフカ (下) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (下) (新潮文庫)より
4101001553
No.71
(5pt)

今までの村上春樹とは違う

 それを進化とするのか退化とするのかは人によりけりだと思う。変化は難しいが、村上春樹の挑戦だととりたい。
 まず目を引くのが文体の変化だ。いままでの〜だった。〜した。などの過去形の文体からうってかわって、〜だ。〜する。という現在系への変化。一文一文は今までより短くなり、個人的な見解からすれば、冗長性、情緒性、ともに失われているような気がする。
 さらに、フィジカルな面を省き、徹底的に精神的、あるいは抽象的な話、ストーリーに分解されている。ナカタさんパートの序盤なんか、児童向けファンタジー?みたいな。
 村上春樹のあらたな挑戦か。初めは戸惑ったけど、後半になればなるほどおもしろくなっていく。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.70
(4pt)

「新世紀エヴァンゲリオン」の再構成ヴァージョンとして

前半で提示された謎が一つに収斂しそうに思わせつつ、読者に対しては解明されないまま終ってしまうという手法を、「エヴァンゲリオン」とは違って意図的に使用した作品だと思いましたが、上巻から下巻にかけての盛り上がりは圧巻で、私は見事にのせられてしまいました。
ただ、この小説の基本的な主題は「他者と向き合うこと」だと思うのですが、これすらもエヴァンゲリオンをなぞっているように思え、あんまりオリジナリティは感じられませんでした。
やはり時代が生んだ作品なのではないでしょうか。
海辺のカフカ (下) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (下) (新潮文庫)より
4101001553
No.69
(5pt)

あの言っときますけどね

 安易な結論を出すような作品に碌な物は無い。傑作というものは安易に結論を出しておらず、読者の見方次第で幾通りにも読み取れるものだ。
 こう私は考えております。この作品を読んで読者は戸惑うだろう。そりゃ当然だ。結論を明確に出していないんだから。でも、出たからといってどうなのだ。「これこれこうですよ」という結論だけでは「あっ、そうなの」で終わりだ。それで全て終了。でも、名作と呼ばれるものは違う。絶えず複眼的な解釈に晒される。それだけ堪能する価値があるからだ。そして時を置いて読み直せば、新しい解釈を得るかもしれない。
 私にはこの『海辺のカフカ』という作品には、そういう要素があるように思うのだ。読みきったのでしばらく本棚の中で眠ってもらおうか。そしてしばらくしたらもう一度読もうと思う。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.68
(4pt)

この本を読んでタフになりましょう。

この本に出てくる少年をとりまく様々な事柄に、気付かないうちに、しかし確実に吸い込まれていきます。それとこの本を読む前にやはりフランツ・カフカの本も読まれた方がいいのではないでしょうか?そうすることで何故、この本の題名が「海辺のカフカ」となった所以を想像することが出来るかもしれません。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.67
(4pt)

万人受けではない

本屋さんで平積みしている人気作家の作品だからって、万人受けするとは限らない。村上春樹をよく読みこんでいる人の間でさえ、本作は毀誉褒貶が定まらない。だから春樹デビューをしたい人は、まず図書館などで借りて下読みしてから注文されることをお勧めする。 本作は村上作品の中でも特殊な文体で進行するし(カフカくんの章)、ナカタさんの章は童話的にほのぼのしていてホッとするからって油断して読み進んで行くととんでもない場面に出くわすのだ。コケると最後までたどり着けない。
物語の主人公カフカくんの自己制御力は15歳という年齢設定からすれば異常とも思えるほどだが、清潔を保つ習慣や体作りを怠らないこと、栄養バランスの取れた美しい食べ物を好み、孤独を孤独と思わず、クラシック音楽や古い文学作品を愛する教養などは、どれも作者・村上春樹氏の美意識に適っていることばかりである。逆に正反対ともいえる星野青年の造詣こそが、作者のプロとしての力の現れとも思える。
村上春樹の世界観を「分からない」と思える感覚はある意味で正常だと思う。この暗さ、救いの見えないやりきれなさ、痛みを万人が意識し出し肯定するような世界は異常である。恐らく春樹読者の半数くらいはあんまり面白いとは思っていないのではないだろうか。
村上春樹がいくらノーベル賞候補の聞こえの高い人気作家であっても、彼に引きずられて孤独を自覚する人が増えるよりは、素直に「分かりません、好きじゃありません」と言える人が増えたほうが健全である。ハマればのめりこむのは必須だが(私のように)。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.66
(5pt)

おすすめです

関連性の無い話が複数で進められ初めは訳がわからなかったが、複数の話の点と点が線で結ばれていくテンポが心地よい。妙にリアルで具体的だったり、まるで夢のような非現実性が同居していて非常に面白い。15歳という年齢や父親との関係、母親との関係・・・様々な構成が絡み合い絶妙な村上ワールドに引き込まれる作品だと思う。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.65
(5pt)

いよいよ終焉へ。納得のフィナーレ。

他の村上作品と比べると、かなり納得のいく終わり方ですね。
特に『ねじまき鳥クロニクル』と比べたら余計に。
相変わらず戦争の描写がやたら細かいのはどうかと思ってしまいますが、感動のフィナーレ、と言っていいのではないでしょうか。
海辺のカフカ (下) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (下) (新潮文庫)より
4101001553
No.64
(5pt)

主体がくるくる

この作品は、著者の中で、もっとも有名だと思います。
特にすばらしいところは、人称が変わるところです。
1人称で書いたり、いきなり3人称で書いたり、それでいて、作品がバラバラな感じがしません。
それどころか、もっと感情移入できるように仕掛けられています。
こんな風に、私も文章が書けたらなと思いますが、一生かかっても無理そうです。
文章の内容だけでなく、書く技術にも満点です。
(私が点数を付けることができるなんて思いませんが。)
海辺のカフカ (下) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (下) (新潮文庫)より
4101001553
No.63
(5pt)

村上さん初心者の方に特にオススメです。

今まで何冊かの村上春樹さんの本を読みましたが、この『海辺のカフカ』はそれまであまり本を読んだ事のない私にもすっと村上さんの世界に入る事が出来た作品だと思います。
本屋で他の作品より先に見つけたという理由だけで最初に『海辺のカフカ』を読んだのですが…。
私には村上さんの作品の中で『海辺のカフカ』が一番興味深く、読んだ後に考えさせられる事も多々あり、非常に有意義な時間が過ごせたと思います。
村上さんの本を読みたいけれどどの本から読もうか考え中という方、もちろんそれ以外の方も、ぜひ読んでみてください。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.62
(5pt)

意識・無意識をさまよう、自分探しの旅

村上氏の著作は、基本的にはこの「海辺のカフカ」と同じようなストーリー性を持っています。根本のテーマは“自分探し”です。
フロイトやユングの心理学を念頭に置きながら、この物語を読んでいくと、よりいっそう理解が深まるとともに、楽しむことが出来ます。
結論を知っていても、何度も読み返すことの出来る本ですね。読むたびに得るものが違いそうで、毎年読みたいくらいです。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.61
(5pt)

面白かったです。

私はこの本を知り合いに進められて読みました。
最初はよくわからなかったけれどだんだん読んでうちに
続きが気になるようなワクワクする本でした。
私はナカタさんが出てくるほうは
途中で読み止めてカフカの方だけ進めていました。
けれど途中でストーリーが繋がってると知って
急いでナカタさんの方も読みなおした時
すごい寒気のような緊張感が走りました。
こんなすごい話しがどんどんすごい展開
で進のでもう何時間もとまりませんでした、
私は昨日読み終えたんですけど、
すごく良い気分になります。けどもっとよみたいな
っていう感じも持ちました。
だからぜったいオススメです!!
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.60
(5pt)

読み終えたときに・・・

早く続きが読みたいけれど、読み終えてしまうのがもったいない・・・久しぶりにそんな風に思えるお話に出会いました。残り200ページというところで、このレビュー書いてます。読み終わったとき、何を思うのでしょうか?
海辺のカフカ (上) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545