ノルウェイの森

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評判

ノルウェイの森の評価:

3.82/5点 レビュー 818件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.82pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,323件 601〜620 31/67ページ
No.723
(4pt)

古書とは思えないほどきれいでした。

値段が安かった。
内容はこれがノーベル賞候補かと不思議でした。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.722
(5pt)

古本

古本とは思えない綺麗な本でした。リサイクルはとてもよいシステムですね、
ノルウェイの森(下) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(下)より
4062035162
No.721
(5pt)

主人公は…

僕はまだ高校1年ですので、作者の意図は完璧に分かっていませんが…
僕は好きです。

まず、読みやすい。
重々しいと思われがちだけども生きて行く上での大切でありふれた主題が、すらっと読めるように書かれています。

村上春樹の本の主人公は、だいたいお酒、音楽、女好きですね。
普通の人なのにオシャレっぽい口調でナルシスト、と批判されているみたいですが、そうなるべき理由があって作者は書いているのだと思います。人間関係が物語の中でとても重要です。
主人公は必ず真ん中に置いて、近くには必 ず対極の超俗的存在がいます。例えば寮。
特攻隊は、真面目で努力家だけど、報われない。正しいのですが、世間から完全に真っ直ぐなものは嫌われるものです。
これを笑い話にする主人公はある種の現実逃避をしているととれます。
永沢さんはこれの対極で、不真面目ですが天才的で認められる。彼の行動は許せないけども、何をしても正当化されてしまう。
ハツミさんは完璧な容姿ですが、中身は常識的。
その他は俗物としています。
緑と直子についてもしかり、割と粗野で大胆な緑と割れ物のように繊細な直子。中立の存在にレイコさんがいる。
対極にいるけど、決定的な共通点がある。中央に主人公を置いているということです。彼は超俗的な人物を寄せ付ける性質があり、それは、超俗的な人たちが超俗的であるが故にあいてしまったなにかしらの穴を、埋められる能力が彼にあるということです。
彼がナルシストであるわけではなく、社会の様々な性質と反しているために(作者の好みの反映でもあるけれど)特殊な人々を引き寄せる、ということだと僕は思うのです。

とても魅力的な登場人物たちです。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.720
(5pt)

古本

綺麗な状態だったので、よかったです。こんなに綺麗にリサイクルできて格安で購入できて良いことですね、
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.719
(4pt)

古書とは思えないほどきれいでした。

値段が安かった。
内容はこれがノーベル賞候補かと不思議でした。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.718
(5pt)

古本

古本とは思えない綺麗な本でした。リサイクルはとてもよいシステムですね、
ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫)より
4061848933
No.717
(5pt)

主人公は…

僕はまだ高校1年ですので、作者の意図は完璧に分かっていませんが…
僕は好きです。

まず、読みやすい。
重々しいと思われがちだけども生きて行く上での大切でありふれた主題が、すらっと読めるように書かれています。

村上春樹の本の主人公は、だいたいお酒、音楽、女好きですね。
普通の人なのにオシャレっぽい口調でナルシスト、と批判されているみたいですが、そうなるべき理由があって作者は書いているのだと思います。人間関係が物語の中でとても重要です。
主人公は必ず真ん中に置いて、近くには必 ず対極の超俗的存在がいます。例えば寮。
特攻隊は、真面目で努力家だけど、報われない。正しいのですが、世間から完全に真っ直ぐなものは嫌われるものです。
これを笑い話にする主人公はある種の現実逃避をしているととれます。
永沢さんはこれの対極で、不真面目ですが天才的で認められる。彼の行動は許せないけども、何をしても正当化されてしまう。
ハツミさんは完璧な容姿ですが、中身は常識的。
その他は俗物としています。
緑と直子についてもしかり、割と粗野で大胆な緑と割れ物のように繊細な直子。中立の存在にレイコさんがいる。
対極にいるけど、決定的な共通点がある。中央に主人公を置いているということです。彼は超俗的な人物を寄せ付ける性質があり、それは、超俗的な人たちが超俗的であるが故にあいてしまったなにかしらの穴を、埋められる能力が彼にあるということです。
彼がナルシストであるわけではなく、社会の様々な性質と反しているために(作者の好みの反映でもあるけれど)特殊な人々を引き寄せる、ということだと僕は思うのです。

とても魅力的な登場人物たちです。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.716
(5pt)

古本

綺麗な状態だったので、よかったです。こんなに綺麗にリサイクルできて格安で購入できて良いことですね、
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.715
(4pt)

古書とは思えないほどきれいでした。

値段が安かった。
内容はこれがノーベル賞候補かと不思議でした。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.714
(5pt)

(*゚▽゚*)

娘に借りて読んでいましたがどこかに紛失してしまいまして購入しました
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.713
(5pt)

(*゚▽゚*)

娘に借りて読んでいましたがどこかに紛失してしまいまして購入しました
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.712
(5pt)

(*゚▽゚*)

娘に借りて読んでいましたがどこかに紛失してしまいまして購入しました
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.711
(5pt)

個性あふれるキャラクターを描く村上ワールドの傑作

これほどせつない物語はあっただろうか。村上春樹はまだ2作目だが、不思議な世界を描く作家だと思っている。
登場人物が実に個性にあふれている。直子〜何と純粋でこわれやすいガラスのような謎に満ちた女性。
緑〜一見おてんば娘のように見えるが、そのくせ最も女性らしさを秘めた人
レイコ〜主人公ワタナベ君と直子の間に入り、励まし続ける。(最後にワタナベ君となぜ交わってしまうのか
理解に苦しむが)
永沢さん〜ワタナベ君とはまるで違う性格だが、どこか合うところがあるのか大学時代の数少ない友人となる。
突撃隊〜寮の同じ部屋にいる変わった男。
ハツミさん〜永沢さんの恋人、不思議な魅力にあふれた女性。
すべての登場人物が個性にあふれ、まるで本当に存在する人たちのような印象を与える。もっと性格を深く
研究したいと思う。まだ映画は見ていないが、これだけの個性を映像だけで表現することは不可能ではないかと
思われる。
時代背景が自分の学生時代と同じ時期でどこか共感するところがあった。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.710
(5pt)

個性あふれるキャラクターを描く村上ワールドの傑作

これほどせつない物語はあっただろうか。村上春樹はまだ2作目だが、不思議な世界を描く作家だと思っている。
登場人物が実に個性にあふれている。直子〜何と純粋でこわれやすいガラスのような謎に満ちた女性。
緑〜一見おてんば娘のように見えるが、そのくせ最も女性らしさを秘めた人
レイコ〜主人公ワタナベ君と直子の間に入り、励まし続ける。(最後にワタナベ君となぜ交わってしまうのか
理解に苦しむが)
永沢さん〜ワタナベ君とはまるで違う性格だが、どこか合うところがあるのか大学時代の数少ない友人となる。
突撃隊〜寮の同じ部屋にいる変わった男。
ハツミさん〜永沢さんの恋人、不思議な魅力にあふれた女性。
すべての登場人物が個性にあふれ、まるで本当に存在する人たちのような印象を与える。もっと性格を深く
研究したいと思う。まだ映画は見ていないが、これだけの個性を映像だけで表現することは不可能ではないかと
思われる。
時代背景が自分の学生時代と同じ時期でどこか共感するところがあった。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.709
(5pt)

個性あふれるキャラクターを描く村上ワールドの傑作

これほどせつない物語はあっただろうか。村上春樹はまだ2作目だが、不思議な世界を描く作家だと思っている。
登場人物が実に個性にあふれている。直子〜何と純粋でこわれやすいガラスのような謎に満ちた女性。
緑〜一見おてんば娘のように見えるが、そのくせ最も女性らしさを秘めた人
レイコ〜主人公ワタナベ君と直子の間に入り、励まし続ける。(最後にワタナベ君となぜ交わってしまうのか
理解に苦しむが)
永沢さん〜ワタナベ君とはまるで違う性格だが、どこか合うところがあるのか大学時代の数少ない友人となる。
突撃隊〜寮の同じ部屋にいる変わった男。
ハツミさん〜永沢さんの恋人、不思議な魅力にあふれた女性。
すべての登場人物が個性にあふれ、まるで本当に存在する人たちのような印象を与える。もっと性格を深く
研究したいと思う。まだ映画は見ていないが、これだけの個性を映像だけで表現することは不可能ではないかと
思われる。
時代背景が自分の学生時代と同じ時期でどこか共感するところがあった。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.708
(5pt)

本質や大切なものを選び取るセンスが身についた

私にとっては、今後の生きるスタンスになりうるような深く心に残る作品だと感じたので、レビューを見て読みのズレや浅さを感じて驚きました。

はっきりした根拠はないのだが、処女作の"風の歌を聴け"を読むと、村上春樹自身が小説を書いていく中で啓蒙され、この作品を書くに至ったのではと思える。
作者自身、過去に実際に大切な人が自殺したように感じてならない。それについての結論がここに現れているのか?

自己主張を抑えているという意見が過去にあったが、
彼は、元々概念をはっきりと言葉に著すのが苦手で、決断力がない。だからこそ小説という媒介で物事を伝えることを選んだのだと思う。
女性のしかも若くして自殺した人間の心情を解釈をするのがおこがましく感じたから、当時の登場する人物の発した言葉を切り取って貼ったのだろうか。
そして"本質"という物を解しているからこそ、言葉にする事が困難になり、びっくりするぐらい聴き上手で、暖かく、強い人格を創っているのだろう。
sexシーンの件は人間関係にある種の親密さや人間臭さを求める、彼の特性かと思われる。この件について、私個人的には理解し難く、あまり重要でないと感じたので、これ以上語るのを控える。

そんな人の代表作がベストセラー、つまり「周りの皆が面白いって言うから」みたいな"本質を解さない様な人々"に買われ、名前だけが先行してブランド化するという何とも皮肉な現象が起きた。
何だか村上春樹のファンの大半は馬鹿なのに、ミーハーでカッコつけて思慮深いフリをしている現代のミスチルファンやジブリファンにも似ている気がする。それが、彼の学生時代のマルクス主義や早稲田の学生運動を差しているのだろう。
大震災の時の学生達の募金活動は、馬鹿だけれど、人を傷つけている訳じゃないので偽善でも讃頌する。それを他者に公表しない限りは。

一般的に、男性はだいたい18〜24歳の間で経験した事が一生の軸になる何かになると思うのだが、彼にとってのそれがこの作品に類似した体験、人間、勉強した事柄、人生に関するスタンスなのだろう。

作品の中身について述べると、
永沢と緑の父親の対比が何とも痛快。そして、緑の父親の類の人々がこの作品を読んで、"sexシーンが気持ち悪い"だとか"男の心理中心の恋愛"だとか何とも的外れなことを言っているのをみているのが痛快。
そして、主人公が最後には永沢のことを痛烈に批判しているところや下巻P167の発言、"君が残っている"という様に主人公が、緑の父親側の立場でいるのがよく、この温かさに泣ける。

"人生は驚くほど短い。時の洗礼を受けていない書物は読まないほうがいい。"という発言や"生きることに意味はない。あるのは紳士であるという行動規範。"自分のやりたいことではなく、やるべきことをやる"
"自分に同情するな"、"不公平な社会は能力を発揮できる"

永沢の発言は本当になるほどと思わせてくれる言葉だ。

それから、上巻P176。女性であるのに直子が"正義"とか"公正"といっただぐいの言葉を発するのが素晴らしくいい。
この類の思想を軸に生きている賢い女性が実際にはどれ程いるのだろう。
大事なのは人からの評判でいかに自分が幸せ者であり、素敵な女性に見られるかを気にして常に演じているのだろう。そして、演じていないこと自体が正しいと勘違いして、汚らしい、好き勝手な言葉を馬鹿げた"女子会"なるもので言い散らかす輩も多数。
ただ、自殺した人間が公正や正義であることを実現したかは甚だ疑問である。

下巻P63あたりの、学問の意義や、マルクスのくだりもいい。上に述べたミスチルファンみたいなことだ。
大学入試だけ頑張って、学歴が高いのに何も学んでない(自分では学んでいると思っている)人間や、
"私、読書好きで素敵でしょ?"さんとか、"英会話できてかっこいいでしょ?"さんなど手段の自己目的としていていちいち自分のことをソーシャルネットワークでつぶやく、自己愛馬鹿、特別な自分馬鹿さんにぜひ読んでもらいたい。
これを読むと、テレビでとりあげられる馬鹿げたミステリー小説や、自己啓発本の類は本棚から消え去り、自身の人間関係や社会との関連の仕方が、少しづつ改まるのではないか。

私は、永沢の言葉通り、生きることの意味や社会や正義、人間について、例えばV.Eフランクルやイヌマエルカント、ジョンロールズなどの時の洗礼を受けた者から学びとっている。

大切な人、大切なものを選び取るセンスが身についた。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.707
(5pt)

本質や大切なものを選び取るセンスが身についた

私にとっては、今後の生きるスタンスになりうるような深く心に残る作品だと感じたので、レビューを見て読みのズレや浅さを感じて驚きました。

はっきりした根拠はないのだが、処女作の"風の歌を聴け"を読むと、村上春樹自身が小説を書いていく中で啓蒙され、この作品を書くに至ったのではと思える。
作者自身、過去に実際に大切な人が自殺したように感じてならない。それについての結論がここに現れているのか?

自己主張を抑えているという意見が過去にあったが、
彼は、元々概念をはっきりと言葉に著すのが苦手で、決断力がない。だからこそ小説という媒介で物事を伝えることを選んだのだと思う。
女性のしかも若くして自殺した人間の心情を解釈をするのがおこがましく感じたから、当時の登場する人物の発した言葉を切り取って貼ったのだろうか。
そして"本質"という物を解しているからこそ、言葉にする事が困難になり、びっくりするぐらい聴き上手で、暖かく、強い人格を創っているのだろう。
sexシーンの件は人間関係にある種の親密さや人間臭さを求める、彼の特性かと思われる。この件について、私個人的には理解し難く、あまり重要でないと感じたので、これ以上語るのを控える。

そんな人の代表作がベストセラー、つまり「周りの皆が面白いって言うから」みたいな"本質を解さない様な人々"に買われ、名前だけが先行してブランド化するという何とも皮肉な現象が起きた。
何だか村上春樹のファンの大半は馬鹿なのに、ミーハーでカッコつけて思慮深いフリをしている現代のミスチルファンやジブリファンにも似ている気がする。それが、彼の学生時代のマルクス主義や早稲田の学生運動を差しているのだろう。
大震災の時の学生達の募金活動は、馬鹿だけれど、人を傷つけている訳じゃないので偽善でも讃頌する。それを他者に公表しない限りは。

一般的に、男性はだいたい18〜24歳の間で経験した事が一生の軸になる何かになると思うのだが、彼にとってのそれがこの作品に類似した体験、人間、勉強した事柄、人生に関するスタンスなのだろう。

作品の中身について述べると、
永沢と緑の父親の対比が何とも痛快。そして、緑の父親の類の人々がこの作品を読んで、"sexシーンが気持ち悪い"だとか"男の心理中心の恋愛"だとか何とも的外れなことを言っているのをみているのが痛快。
そして、主人公が最後には永沢のことを痛烈に批判しているところや下巻P167の発言、"君が残っている"という様に主人公が、緑の父親側の立場でいるのがよく、この温かさに泣ける。

"人生は驚くほど短い。時の洗礼を受けていない書物は読まないほうがいい。"という発言や"生きることに意味はない。あるのは紳士であるという行動規範。"自分のやりたいことではなく、やるべきことをやる"
"自分に同情するな"、"不公平な社会は能力を発揮できる"

永沢の発言は本当になるほどと思わせてくれる言葉だ。

それから、上巻P176。女性であるのに直子が"正義"とか"公正"といっただぐいの言葉を発するのが素晴らしくいい。
この類の思想を軸に生きている賢い女性が実際にはどれ程いるのだろう。
大事なのは人からの評判でいかに自分が幸せ者であり、素敵な女性に見られるかを気にして常に演じているのだろう。そして、演じていないこと自体が正しいと勘違いして、汚らしい、好き勝手な言葉を馬鹿げた"女子会"なるもので言い散らかす輩も多数。
ただ、自殺した人間が公正や正義であることを実現したかは甚だ疑問である。

下巻P63あたりの、学問の意義や、マルクスのくだりもいい。上に述べたミスチルファンみたいなことだ。
大学入試だけ頑張って、学歴が高いのに何も学んでない(自分では学んでいると思っている)人間や、
"私、読書好きで素敵でしょ?"さんとか、"英会話できてかっこいいでしょ?"さんなど手段の自己目的としていていちいち自分のことをソーシャルネットワークでつぶやく、自己愛馬鹿、特別な自分馬鹿さんにぜひ読んでもらいたい。
これを読むと、テレビでとりあげられる馬鹿げたミステリー小説や、自己啓発本の類は本棚から消え去り、自身の人間関係や社会との関連の仕方が、少しづつ改まるのではないか。

私は、永沢の言葉通り、生きることの意味や社会や正義、人間について、例えばV.Eフランクルやイヌマエルカント、ジョンロールズなどの時の洗礼を受けた者から学びとっている。

大切な人、大切なものを選び取るセンスが身についた。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.706
(5pt)

本質や大切なものを選び取るセンスが身についた

私にとっては、今後の生きるスタンスになりうるような深く心に残る作品だと感じたので、レビューを見て読みのズレや浅さを感じて驚きました。

はっきりした根拠はないのだが、処女作の"風の歌を聴け"を読むと、村上春樹自身が小説を書いていく中で啓蒙され、この作品を書くに至ったのではと思える。
作者自身、過去に実際に大切な人が自殺したように感じてならない。それについての結論がここに現れているのか?

自己主張を抑えているという意見が過去にあったが、
彼は、元々概念をはっきりと言葉に著すのが苦手で、決断力がない。だからこそ小説という媒介で物事を伝えることを選んだのだと思う。
女性のしかも若くして自殺した人間の心情を解釈をするのがおこがましく感じたから、当時の登場する人物の発した言葉を切り取って貼ったのだろうか。
そして"本質"という物を解しているからこそ、言葉にする事が困難になり、びっくりするぐらい聴き上手で、暖かく、強い人格を創っているのだろう。
sexシーンの件は人間関係にある種の親密さや人間臭さを求める、彼の特性かと思われる。この件について、私個人的には理解し難く、あまり重要でないと感じたので、これ以上語るのを控える。

そんな人の代表作がベストセラー、つまり「周りの皆が面白いって言うから」みたいな"本質を解さない様な人々"に買われ、名前だけが先行してブランド化するという何とも皮肉な現象が起きた。
何だか村上春樹のファンの大半は馬鹿なのに、ミーハーでカッコつけて思慮深いフリをしている現代のミスチルファンやジブリファンにも似ている気がする。それが、彼の学生時代のマルクス主義や早稲田の学生運動を差しているのだろう。
大震災の時の学生達の募金活動は、馬鹿だけれど、人を傷つけている訳じゃないので偽善でも讃頌する。それを他者に公表しない限りは。

一般的に、男性はだいたい18〜24歳の間で経験した事が一生の軸になる何かになると思うのだが、彼にとってのそれがこの作品に類似した体験、人間、勉強した事柄、人生に関するスタンスなのだろう。

作品の中身について述べると、
永沢と緑の父親の対比が何とも痛快。そして、緑の父親の類の人々がこの作品を読んで、"sexシーンが気持ち悪い"だとか"男の心理中心の恋愛"だとか何とも的外れなことを言っているのをみているのが痛快。
そして、主人公が最後には永沢のことを痛烈に批判しているところや下巻P167の発言、"君が残っている"という様に主人公が、緑の父親側の立場でいるのがよく、この温かさに泣ける。

"人生は驚くほど短い。時の洗礼を受けていない書物は読まないほうがいい。"という発言や"生きることに意味はない。あるのは紳士であるという行動規範。"自分のやりたいことではなく、やるべきことをやる"
"自分に同情するな"、"不公平な社会は能力を発揮できる"

永沢の発言は本当になるほどと思わせてくれる言葉だ。

それから、上巻P176。女性であるのに直子が"正義"とか"公正"といっただぐいの言葉を発するのが素晴らしくいい。
この類の思想を軸に生きている賢い女性が実際にはどれ程いるのだろう。
大事なのは人からの評判でいかに自分が幸せ者であり、素敵な女性に見られるかを気にして常に演じているのだろう。そして、演じていないこと自体が正しいと勘違いして、汚らしい、好き勝手な言葉を馬鹿げた"女子会"なるもので言い散らかす輩も多数。
ただ、自殺した人間が公正や正義であることを実現したかは甚だ疑問である。

下巻P63あたりの、学問の意義や、マルクスのくだりもいい。上に述べたミスチルファンみたいなことだ。
大学入試だけ頑張って、学歴が高いのに何も学んでない(自分では学んでいると思っている)人間や、
"私、読書好きで素敵でしょ?"さんとか、"英会話できてかっこいいでしょ?"さんなど手段の自己目的としていていちいち自分のことをソーシャルネットワークでつぶやく、自己愛馬鹿、特別な自分馬鹿さんにぜひ読んでもらいたい。
これを読むと、テレビでとりあげられる馬鹿げたミステリー小説や、自己啓発本の類は本棚から消え去り、自身の人間関係や社会との関連の仕方が、少しづつ改まるのではないか。

私は、永沢の言葉通り、生きることの意味や社会や正義、人間について、例えばV.Eフランクルやイヌマエルカント、ジョンロールズなどの時の洗礼を受けた者から学びとっている。

大切な人、大切なものを選び取るセンスが身についた。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.705
(5pt)

初体験

村上春樹を知ったのは、この作品が初めてでした。大学時代だから、ちょうど作品と同じ時期? だから、はまった。 今、改めて読み直して、まったく印象が違ってビックリした。 昔は緑の妄想とか、主人公の乱交ぷりが羨ましいような気もしたが、今は自殺した彼女の心理に痛みを覚える。なぜなら、私自身が二度自殺を経験しているからだ。 自殺を経験した人間にしかわからないこともあり、だからといってみなに自殺を経験してもらいたいとは思わない。そうならないためにも読んで欲しい。 私は幸い二度とも発見者に救われ、病院の人達に救われ、友人に救われた。だから生きていられるし、今は生き抜こうと思える。 でも、それぐらい生きづらい世の中だと、間違いなく思う。普通に何も感じないで生きれたらどれほど楽だろう。 感受性の強い人間にとって、今の世界は厳しい世界だが、美しい場所、人、物はいくらでもある。自然を見ればいい。そうすれば救われる。動物たちや植物たちの声に耳をすませばいい。そうすれば世界は救われる。 はやく、人間は猿だった頃に帰って、もう一度歩みなおすべきだ。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.704
(5pt)

音楽でいえば「歌詞」は正直なところ内容的に大したものではないが「メロディー(旋律)や

400人以上の方々がすでに論じれおられますし、中には秀逸な論を立てておられる方もおられます。よって、いまさら私個人の稚拙な意見はほとんど意味をなさないと思いますが、左記を承知の上でレビューを書かせていただきます。

● 本商品は、音楽にたとえれば、次のカテゴリーにあると思います。
- クラシックかポップかといわれれば、本商品は後者
- ポップのなかにも、「歌詞」が秀逸なものと「メロディー(旋律)や声」が秀逸なものがあるが、本商品は後者
-「メロディー(旋律)や声」が優れている曲なので、繰り返し聴いて、大好きになった曲があったとする。そこで改まって歌詞をじっくりと読んでみたら、歌詞はミステリアスだったり面白いフレーズが入っているけれど、正直なところ内容的に大したものではないなと思わせる曲があったとする。本商品はそのような曲にたとえることができる。
- 歌詞は正直なところ内容的に大したものでなくても、ミステリアスだったり面白いフレーズが入っていて、「メロディー(旋律)や声」が優れている曲は、大好きな曲であることには違いない
- たとえていうなら、わたしは井上陽水の大ファンで「氷の世界」をほぼ毎日聴いている。しかし、その歌詞は正直なところ内容的に大したものではないと思っている。けれど「氷の世界」は大好きな曲であることには違いない。

● 文章に、音楽の「メロディー(旋律)や声」は直接的に入っていません。しかし、村上春樹氏の文章の「語りの良さ」が、音楽の「メロディー(旋律)や声」の良さに相当する効果をもたらしていると思います。「語りの良さ」はいいかえれば、流れるような読みやすい文章、心情描写表現および情景描写表現の文章の秀逸さです。

● 村上春樹氏の文章は「語りの良さ」の面できわめて秀逸です。しかし上述のように改まって歌詞をじっくりと読んでみるように読んでみたら、ただただ人間の慾に基づいた描写が目立つので、内容的に大したものでないと思ったり、あるいは幻滅してしまうところがあります。
   
● 人間の慾に基づいた描写の後、ワタナベ君による何かしらの考察が入っていれば(たとえば「人間の慾を満たしていくこと」と「精神的な自由を維持すること」の違い)、本商品の評価も変わったかもしれません。

● 大好きな曲は、聴き手のこころに、何かしらの作用をもたらすには違いないと思います。これと同じように「語りの良さ」が読み手のこころに、何かしらの作用をもたらすには違いないと思います。読み手に慾があったときに、それを代わりにワタナベ君が満たしていくという点で、読み手にとって共感が得られるのかもしれません。

● 読み手に慾がないと、ワタナベ君が満たしていくものについて、共感しにくいのかもしれません。

NOTE
● 文章に、音楽の「メロディー(旋律)や声」は直接的に入っていません。しかしたとえば宮沢賢治の文章は絵画的あるいは音楽的なうつくしさがあります。 

● 「氷の世界」の歌詞はミステリアスだったり面白いフレーズが入っていたりしますが、本商品にあるような人間の慾に基づいた描写はありません。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681