ノルウェイの森

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評判

ノルウェイの森の評価:

3.82/5点 レビュー 818件。 C ランク

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平均点3.82pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,323件 561〜580 29/67ページ
No.763
(4pt)

エロ本の需要って凄いんだな

世の中って凄いなぁと思う。
文章だけなら、どんな内容の本でも白昼堂々街中で読めるってのが凄い。カバーかけて読んだら何の本か解んないもん。人の目にオートフォーカス機能か、、双眼鏡でも常備していない限り、文章だけならすれ違っても誰も気づかないし気にしない。仮に、目に入ったとしても、著者が超有名人で、TVでも絶賛されていたら誰も悪く思わない。むしろ賞賛や共鳴する奴の方が多いだろうね。人間の心理って凄いわ。
ビートルズも、まさか自分たちの曲がエロ本のタイトルに使われるだなんて夢にも思わないだろう。
それでさ、本を読んだ人間はもっと凄い事になるだろうね。
だって、超有名な本でみんな絶賛してる「ノルウェイの森」って重厚そうなタイトルの本が、まさかエロ本だったなんて!
それを夢中になって黙々と読んでいる自分はもっと何だったんだろうって振り返るわけさ。すごいんだなぁ本て。天才だわこの作者は。
ちょっとミステリアスにして、ちょっと壮絶なシーン入れて、ちょっとお色気入れて、それ全部複雑にしてわけわかんない内容にして読ませちゃうっていう。その手法が素晴らしいわ。みんなルービックキューブを買う感覚で買うんだろうね。「謎が解けたら達成感凄いんだろうな・・・」と思わせる文章力。その多くが全面揃えられずに途中で飽きて捨てるか売るんだろうけど。
この小説もそんな感じ。
この世のありとあらゆる汚れと対面として、自分なりに答えを出そうとその中に飛び込む。それを理解しようと必死に挑戦し続ける。まるでルービックキューブだ。
好きになった奴は永遠に極め続けるし、好きになれなかった奴は永遠に理解に苦しむ。これもそういう作品の一つ。
でもルービックキューブと違うのは、答えが一つじゃないって点だ。
それも歓喜と後悔が両方くっついて来るって答えだ。
主人公は今までドライな現実の中で生きてきた。そこに天国にいるかのような気分にさせてくれる好みの女性に出会い、甘い生活を知る。今までの生活が嫌にもなるけど、彼女と過ごす理想の世界にも疑念を抱く。主人公はどちらを取るべきか苦悩する。まるで三角関係の恋愛だ。
現実が今まで付き合ってきた、理想を抱いては砕かれてきた「つまらない女」。彼女が、一瞬とも永遠ともいえない気分にさせてくれる「不倫相手の女」と言った具合。
現実と向き合うか、理想に逃げるか。そういうテーマがキッチリ描かれてるからこそこの小説は面白いし、単なるエロ本なんかでは決してないという証でもある。
後で本当に三角関係みたいになるしな。しかも選ばれなかった方は悲しい最期を遂げる。
時代設定が、戦国時代の一夫多妻が当たり前だった時代なら「みんな俺の嫁になれ!それでみんな幸せになろうぜ!」の一言で済むが、残念な事にこの時代は男と女の1対1の世界。
石田純一やタイガーウッズみたいにパンチ1発で済むようないい加減な恋愛なんてしないんだ。
一生に一度巡り会えるかどうかさえ解らないくらい真剣な恋なんだ。出会ったばっかの女といきなり合体するようなどこぞの風俗店みたいなノリを全力で押し通すんだぜ?ラノベやベタなアクション映画のアホロマンス顔負けだよ。それだけにとても悲しいんだよな・・・色々と。そんなお話なのさ。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.762
(5pt)

プラス・マイナス・ゼロの浮遊感

結局、主人公は何がしたかったのか?羨ましい程のモテっぷりと、それを相殺する程の悲しい体験。幸と不幸が差し引きゼロの状況下、真のヒロインすら見失う迷走っぷり。回想シーンのまま終焉を迎える時間軸のトリックによって、読者までもが奇妙な浮遊感に襲われる。でもそれが気持ち良いから、また不思議。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.761
(4pt)

エロ本の需要って凄いんだな

世の中って凄いなぁと思う。
文章だけなら、どんな内容の本でも白昼堂々街中で読めるってのが凄い。カバーかけて読んだら何の本か解んないもん。人の目にオートフォーカス機能か、、双眼鏡でも常備していない限り、文章だけならすれ違っても誰も気づかないし気にしない。仮に、目に入ったとしても、著者が超有名人で、TVでも絶賛されていたら誰も悪く思わない。むしろ賞賛や共鳴する奴の方が多いだろうね。人間の心理って凄いわ。
ビートルズも、まさか自分たちの曲がエロ本のタイトルに使われるだなんて夢にも思わないだろう。
それでさ、本を読んだ人間はもっと凄い事になるだろうね。
だって、超有名な本でみんな絶賛してる「ノルウェイの森」って重厚そうなタイトルの本が、まさかエロ本だったなんて!
それを夢中になって黙々と読んでいる自分はもっと何だったんだろうって振り返るわけさ。すごいんだなぁ本て。天才だわこの作者は。
ちょっとミステリアスにして、ちょっと壮絶なシーン入れて、ちょっとお色気入れて、それ全部複雑にしてわけわかんない内容にして読ませちゃうっていう。その手法が素晴らしいわ。みんなルービックキューブを買う感覚で買うんだろうね。「謎が解けたら達成感凄いんだろうな・・・」と思わせる文章力。その多くが全面揃えられずに途中で飽きて捨てるか売るんだろうけど。
この小説もそんな感じ。
この世のありとあらゆる汚れと対面として、自分なりに答えを出そうとその中に飛び込む。それを理解しようと必死に挑戦し続ける。まるでルービックキューブだ。
好きになった奴は永遠に極め続けるし、好きになれなかった奴は永遠に理解に苦しむ。これもそういう作品の一つ。
でもルービックキューブと違うのは、答えが一つじゃないって点だ。
それも歓喜と後悔が両方くっついて来るって答えだ。
主人公は今までドライな現実の中で生きてきた。そこに天国にいるかのような気分にさせてくれる好みの女性に出会い、甘い生活を知る。今までの生活が嫌にもなるけど、彼女と過ごす理想の世界にも疑念を抱く。主人公はどちらを取るべきか苦悩する。まるで三角関係の恋愛だ。
現実が今まで付き合ってきた、理想を抱いては砕かれてきた「つまらない女」。彼女が、一瞬とも永遠ともいえない気分にさせてくれる「不倫相手の女」と言った具合。
現実と向き合うか、理想に逃げるか。そういうテーマがキッチリ描かれてるからこそこの小説は面白いし、単なるエロ本なんかでは決してないという証でもある。
後で本当に三角関係みたいになるしな。しかも選ばれなかった方は悲しい最期を遂げる。
時代設定が、戦国時代の一夫多妻が当たり前だった時代なら「みんな俺の嫁になれ!それでみんな幸せになろうぜ!」の一言で済むが、残念な事にこの時代は男と女の1対1の世界。
石田純一やタイガーウッズみたいにパンチ1発で済むようないい加減な恋愛なんてしないんだ。
一生に一度巡り会えるかどうかさえ解らないくらい真剣な恋なんだ。出会ったばっかの女といきなり合体するようなどこぞの風俗店みたいなノリを全力で押し通すんだぜ?ラノベやベタなアクション映画のアホロマンス顔負けだよ。それだけにとても悲しいんだよな・・・色々と。そんなお話なのさ。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.760
(5pt)

プラス・マイナス・ゼロの浮遊感

結局、主人公は何がしたかったのか?羨ましい程のモテっぷりと、それを相殺する程の悲しい体験。幸と不幸が差し引きゼロの状況下、真のヒロインすら見失う迷走っぷり。回想シーンのまま終焉を迎える時間軸のトリックによって、読者までもが奇妙な浮遊感に襲われる。でもそれが気持ち良いから、また不思議。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.759
(5pt)

キズキの亡霊

キズキの亡霊がワタナベに直子を愛させた、僕はそう考えている。
キズキの死を対象化できなかったワタナベを支配しているキズキが直子を愛したのだと。
そしてワタナベはミドリという暖かな肉体を持った存在に触れることにより
自分の肉体を取り戻し、はじめてキズキの死を受け入れ
「死」を「生」の対極として認識しようとする。
けれどもその矢先、直子の死によって「死」は「生」の一部として
ワタナベの中に永遠に固定化されてしまう。
人のいない風景の残像のように。
そして直子の存在が希薄となった現在においても
愛したという記憶だけがワタナベの心の風景のなかに鮮やかな残像として焼きついている。

蛇足ですが、「ウエノ」「キップ」「ミドリ」「タノム」は
上野駅でキップを買って緑を福島まで迎えに行ってほしい、と僕は解釈しました。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.758
(5pt)

Isn't it good, Norwegian wood

読み終えて本を閉じたとき、僕はとても奇妙な感覚にとらわれた。まるでしとしとと雨の降り続く夜の森に一人取り残されたような気分だった。生暖かい雨滴は森の木々や土壌と混ざり合い、重苦しい匂いを放っていた。僕はその匂いを感じ取り、木々の輪郭を目で追いかけ、厚い土壌の感触を確かめた。夜だというのに、辺りはとても明るかった。雨の雫がその光に反射してきらきらと輝いていた。僕はその光の正体を確かめようと辺りを見回してみたが、そこには小止みない雨の音と濃くはっきりとした木々の陰影があるだけだった。
 僕はふと、心の隅に追いやっていた美しい女の姿を思い出した。そしてゆっくりと時間をかけて、彼女の顔の造形や、細い首すじや、緩やかな腰のラインや、そんな彼女の何もかもを、雨に打たれる夜の森の中に描いていった。そうして出来上がった風景は、自分でも驚くほどの悲しみに満ちていた。鮮やか過ぎる彼女の姿は、重苦しく生暖かい森の中にあっても冷ややかで、美しく、そして虚ろだった。
 僕は取っておいたブランディーをグラスに注ぎ、しばらくの間その琥珀色の液体に見入っていた。そして静かに口元にグラスを運びゆっくりと飲んだ。喉元を過ぎる焼け付くような熱さと共に、僕は再びその風景を心の隅へと追いやった。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.757
(5pt)

キズキの亡霊

キズキの亡霊がワタナベに直子を愛させた、僕はそう考えている。
キズキの死を対象化できなかったワタナベを支配しているキズキが直子を愛したのだと。
そしてワタナベはミドリという暖かな肉体を持った存在に触れることにより
自分の肉体を取り戻し、はじめてキズキの死を受け入れ
「死」を「生」の対極として認識しようとする。
けれどもその矢先、直子の死によって「死」は「生」の一部として
ワタナベの中に永遠に固定化されてしまう。
人のいない風景の残像のように。
そして直子の存在が希薄となった現在においても
愛したという記憶だけがワタナベの心の風景のなかに鮮やかな残像として焼きついている。

蛇足ですが、「ウエノ」「キップ」「ミドリ」「タノム」は
上野駅でキップを買って緑を福島まで迎えに行ってほしい、と僕は解釈しました。
ノルウェイの森(下) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(下)より
4062035162
No.756
(5pt)

Isn't it good, Norwegian wood

読み終えて本を閉じたとき、僕はとても奇妙な感覚にとらわれた。まるでしとしとと雨の降り続く夜の森に一人取り残されたような気分だった。生暖かい雨滴は森の木々や土壌と混ざり合い、重苦しい匂いを放っていた。僕はその匂いを感じ取り、木々の輪郭を目で追いかけ、厚い土壌の感触を確かめた。夜だというのに、辺りはとても明るかった。雨の雫がその光に反射してきらきらと輝いていた。僕はその光の正体を確かめようと辺りを見回してみたが、そこには小止みない雨の音と濃くはっきりとした木々の陰影があるだけだった。
 僕はふと、心の隅に追いやっていた美しい女の姿を思い出した。そしてゆっくりと時間をかけて、彼女の顔の造形や、細い首すじや、緩やかな腰のラインや、そんな彼女の何もかもを、雨に打たれる夜の森の中に描いていった。そうして出来上がった風景は、自分でも驚くほどの悲しみに満ちていた。鮮やか過ぎる彼女の姿は、重苦しく生暖かい森の中にあっても冷ややかで、美しく、そして虚ろだった。
 僕は取っておいたブランディーをグラスに注ぎ、しばらくの間その琥珀色の液体に見入っていた。そして静かに口元にグラスを運びゆっくりと飲んだ。喉元を過ぎる焼け付くような熱さと共に、僕は再びその風景を心の隅へと追いやった。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.755
(5pt)

キズキの亡霊

キズキの亡霊がワタナベに直子を愛させた、僕はそう考えている。
キズキの死を対象化できなかったワタナベを支配しているキズキが直子を愛したのだと。
そしてワタナベはミドリという暖かな肉体を持った存在に触れることにより
自分の肉体を取り戻し、はじめてキズキの死を受け入れ
「死」を「生」の対極として認識しようとする。
けれどもその矢先、直子の死によって「死」は「生」の一部として
ワタナベの中に永遠に固定化されてしまう。
人のいない風景の残像のように。
そして直子の存在が希薄となった現在においても
愛したという記憶だけがワタナベの心の風景のなかに鮮やかな残像として焼きついている。

蛇足ですが、「ウエノ」「キップ」「ミドリ」「タノム」は
上野駅でキップを買って緑を福島まで迎えに行ってほしい、と僕は解釈しました。
ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫)より
4061848933
No.754
(5pt)

Isn't it good, Norwegian wood

読み終えて本を閉じたとき、僕はとても奇妙な感覚にとらわれた。まるでしとしとと雨の降り続く夜の森に一人取り残されたような気分だった。生暖かい雨滴は森の木々や土壌と混ざり合い、重苦しい匂いを放っていた。僕はその匂いを感じ取り、木々の輪郭を目で追いかけ、厚い土壌の感触を確かめた。夜だというのに、辺りはとても明るかった。雨の雫がその光に反射してきらきらと輝いていた。僕はその光の正体を確かめようと辺りを見回してみたが、そこには小止みない雨の音と濃くはっきりとした木々の陰影があるだけだった。
 僕はふと、心の隅に追いやっていた美しい女の姿を思い出した。そしてゆっくりと時間をかけて、彼女の顔の造形や、細い首すじや、緩やかな腰のラインや、そんな彼女の何もかもを、雨に打たれる夜の森の中に描いていった。そうして出来上がった風景は、自分でも驚くほどの悲しみに満ちていた。鮮やか過ぎる彼女の姿は、重苦しく生暖かい森の中にあっても冷ややかで、美しく、そして虚ろだった。
 僕は取っておいたブランディーをグラスに注ぎ、しばらくの間その琥珀色の液体に見入っていた。そして静かに口元にグラスを運びゆっくりと飲んだ。喉元を過ぎる焼け付くような熱さと共に、僕は再びその風景を心の隅へと追いやった。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.753
(4pt)

映画よりも♪

映画を見たあとに、本も読んでみたくなって購入しました。映画も良かったけど、本は細かい状況がわかって楽しかった。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.752
(4pt)

映画よりも♪

映画を見たあとに、本も読んでみたくなって購入しました。映画も良かったけど、本は細かい状況がわかって楽しかった。
ノルウェイの森(下) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(下)より
4062035162
No.751
(4pt)

映画よりも♪

映画を見たあとに、本も読んでみたくなって購入しました。映画も良かったけど、本は細かい状況がわかって楽しかった。
ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫)より
4061848933
No.750
(5pt)

思春期の様々な葛藤や恋愛や喪失感が重く深くつづられた著者の代表作の一つ

あまりに有名な作品である。毎年ノーベル文学賞候補に挙がる著者が、ギリ
シャ、シチリア、ローマで執筆し、1987年に講談社から書下ろし作品として
刊行されると、版を重ね続け、日本だけで上下430万部を突破し、さらに世界
の多くの国で翻訳作品も刊行されているというのだから、驚異に値する。

この、「日本を代表する作家を代表する作品」であるからこそ、このレビュー
のように、様々な賞賛だけでなく批判も寄せられているわけである。この事実
だけでも、多くの人に、大きなインパクトを与えた作品であることの証左であ
ろう。

『ノルウェイの森』は、上下巻の2巻に分かれていて、全部で11章構成のうち、
本書(下巻)には、第6章の途中から収録されている。

直子が入っている京都の山奥にある精神病の施設「阿美寮」を訪れて、レイコ
さんの過去を聞いて、東京の寮に戻ってきた「僕」(ワタナベ・トオル)。
何の連絡もなく京都に行ってしまったことに不機嫌になっていた緑に連れられ、
脳腫瘍を患い、治る見込みのない緑の父親の入院している病院に行った。父親
は、その数日後に亡くなった。

冬休みになり、僕は、再び阿美寮を訪れ、直子と、同室で世話係であるレイコ
さんと再会した。その後、東京に戻ってきて、定期的に直子に手紙を書き続け
るが、ある日、レイコさんから手紙が届き、直子の病状は良くないことを知る。
そして、上巻で37歳の僕の回想から始まったこの長編小説の終末に向かっていく…。

私は小説をこれまで、それほど多く読んできたわけでもないし、本書を評する
ことは到底できない。しかし、思春期の葛藤や恋愛や喪失感が、実に丁寧に、
ゆっくりと、深く、重く、印象深く描写され、上下巻を読み終わった後は、や
はり深い余韻が続くインパクトの大きい作品でした。是非、実際に読んでいた
だいて、この世界観を味わってもらいたい作品です。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.749
(4pt)

もし「雨の中の庭」という題名だったら、ここまでヒットしていたのか

とにかく、海外での評価も高い「ノルウェイの森」。
外国を旅していたとき、何度村上春樹について現地の人に尋ねられたかわかりません。
一度読もう、読もうと思っているうちに、自分自身40代になってしまいました。

一度ざくっと読み、もう一度読みました。
文学の読書量はそれほど多くない私ですが、読み終わった後になぜか「チャタレイ婦人の恋人」を思い出しました。
過激な性描写が似ている、ということではなく「独特の倦怠感」です。
しかし「チャタレイ婦人の恋人」は、相手への愛情は一途だという意味では、愛する人が既婚者だったといえ、愛への誠実さが伝わってくる小説です。
これに対し「ノルウェイの森」はどうでしょうか。
思春期ならではの不安定さがあるとはいえ、とても「まどろっこしくて」私にはその真髄が理解できませんでした。
私の姉がちょうど「直子と同世代のときに」精神病で苦しみ、その後精神障害者となってしまったものの現在は「穏やかな生活」を取り戻していますが
情緒不安定な主人公、登場人物、なぜこれほどまでにみんなが自殺するのか?など
もし20代のときの私がこれを読んだとしても、おそらく自分自身の姉のことがリアルすぎることもあり、受け入れられなかったでしょう。

湿った時代背景、話の暗さー
なんだか「自殺大国ニッポン」を象徴している小説のような気がしてなりません。
「だからさー、そんなことにこだわっているから物事ややこしくなるんだよー。」
って、思わず言ってあげたくなっちゃいますね。

当初、この小説の題名は「雨の中の庭」というものだったそうです。
村上氏の奥様の意見で「ノルウェイの森」に途中で変更されたそうです。

内容とは裏腹に、とてもクールな「ビートルズのサウンド」、
斬新な「表紙デザイン」。
これら対照的なものがうまく重なり合って、「ノルウェイの森」というひとつの「美学」として世界に発信するきっかけとなったのではないでしょうか。

読後、「ずるずると後味が長く残るチューインガム」をかみ続けていたようなちょっとした戸惑いが、未だに私の体の中を走り続けています。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.748
(5pt)

思春期の様々な葛藤や恋愛や喪失感が重く深くつづられた著者の代表作の一つ

あまりに有名な作品である。毎年ノーベル文学賞候補に挙がる著者が、ギリ
シャ、シチリア、ローマで執筆し、1987年に講談社から書下ろし作品として
刊行されると、版を重ね続け、日本だけで上下430万部を突破し、さらに世界
の多くの国で翻訳作品も刊行されているというのだから、驚異に値する。

この、「日本を代表する作家を代表する作品」であるからこそ、このレビュー
のように、様々な賞賛だけでなく批判も寄せられているわけである。この事実
だけでも、多くの人に、大きなインパクトを与えた作品であることの証左であ
ろう。

『ノルウェイの森』は、上下巻の2巻に分かれていて、全部で11章構成のうち、
本書(上巻)には、第6章の途中までが収録されている。

37歳の主人公「僕(ワタナベ・トオル)」が、18年前に当たる、大学生時代の
ことを回想して書いた構成になっている。僕は、学生運動の盛んな1968年に神
戸から東京の私立大学に進学し、寮に入りながら生活をしていた。ある日、電車
の中で、高校時代の旧友である直子と偶然再会した。僕は、高校時代、直子と
その高校時代の恋人・キズキと3人で一緒に遊んでいた。キズキは、高校3年
の5月に自殺してしまった。

僕は、直子とデートを重ね、直子が20歳の誕生日を迎えた日に、初めて一緒に
なった。その直後、直子は部屋を引き払い、僕の前から姿を消した。その後、
直子からの手紙が届き、今は京都の山奥にある「阿美寮」という精神病の施設
に入っていることを知り、会いに行く。そこで、直子と同室で、世話係もして
いるレイコとも会い、数日間を過ごした。

上巻ではこのあたりまで書かれ、下巻につながっている。僕と直子を中心にし
ながら、レイコさん、僕と同じ寮に住む永沢さん、その恋人のハツミさん、僕
と同じ授業をとっているミドリさんなどが登場し、思春期の葛藤や恋愛や喪失
感が、実に丁寧に、ゆっくりと、深く、重く、印象深く描写されている。

私は小説をこれまで、それほど多く読んできたわけでもないし、本書を評する
ことは到底できない。しかし、なるほど「平易な語り口だが、難解」と評され
る村上春樹作品であることを感じ、上下巻を読み終わった後は、やはり深い余
韻が続くインパクトの大きい作品でした。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.747
(5pt)

思春期の様々な葛藤や恋愛や喪失感が重く深くつづられた著者の代表作の一つ

あまりに有名な作品である。毎年ノーベル文学賞候補に挙がる著者が、ギリ
シャ、シチリア、ローマで執筆し、1987年に講談社から書下ろし作品として
刊行されると、版を重ね続け、日本だけで上下430万部を突破し、さらに世界
の多くの国で翻訳作品も刊行されているというのだから、驚異に値する。

この、「日本を代表する作家を代表する作品」であるからこそ、このレビュー
のように、様々な賞賛だけでなく批判も寄せられているわけである。この事実
だけでも、多くの人に、大きなインパクトを与えた作品であることの証左であ
ろう。

『ノルウェイの森』は、上下巻の2巻に分かれていて、全部で11章構成のうち、
本書(下巻)には、第6章の途中から収録されている。

直子が入っている京都の山奥にある精神病の施設「阿美寮」を訪れて、レイコ
さんの過去を聞いて、東京の寮に戻ってきた「僕」(ワタナベ・トオル)。
何の連絡もなく京都に行ってしまったことに不機嫌になっていた緑に連れられ、
脳腫瘍を患い、治る見込みのない緑の父親の入院している病院に行った。父親
は、その数日後に亡くなった。

冬休みになり、僕は、再び阿美寮を訪れ、直子と、同室で世話係であるレイコ
さんと再会した。その後、東京に戻ってきて、定期的に直子に手紙を書き続け
るが、ある日、レイコさんから手紙が届き、直子の病状は良くないことを知る。
そして、上巻で37歳の僕の回想から始まったこの長編小説の終末に向かっていく…。

私は小説をこれまで、それほど多く読んできたわけでもないし、本書を評する
ことは到底できない。しかし、思春期の葛藤や恋愛や喪失感が、実に丁寧に、
ゆっくりと、深く、重く、印象深く描写され、上下巻を読み終わった後は、や
はり深い余韻が続くインパクトの大きい作品でした。是非、実際に読んでいた
だいて、この世界観を味わってもらいたい作品です。
ノルウェイの森(下) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(下)より
4062035162
No.746
(4pt)

もし「雨の中の庭」という題名だったら、ここまでヒットしていたのか

とにかく、海外での評価も高い「ノルウェイの森」。
外国を旅していたとき、何度村上春樹について現地の人に尋ねられたかわかりません。
一度読もう、読もうと思っているうちに、自分自身40代になってしまいました。

一度ざくっと読み、もう一度読みました。
文学の読書量はそれほど多くない私ですが、読み終わった後になぜか「チャタレイ婦人の恋人」を思い出しました。
過激な性描写が似ている、ということではなく「独特の倦怠感」です。
しかし「チャタレイ婦人の恋人」は、相手への愛情は一途だという意味では、愛する人が既婚者だったといえ、愛への誠実さが伝わってくる小説です。
これに対し「ノルウェイの森」はどうでしょうか。
思春期ならではの不安定さがあるとはいえ、とても「まどろっこしくて」私にはその真髄が理解できませんでした。
私の姉がちょうど「直子と同世代のときに」精神病で苦しみ、その後精神障害者となってしまったものの現在は「穏やかな生活」を取り戻していますが
情緒不安定な主人公、登場人物、なぜこれほどまでにみんなが自殺するのか?など
もし20代のときの私がこれを読んだとしても、おそらく自分自身の姉のことがリアルすぎることもあり、受け入れられなかったでしょう。

湿った時代背景、話の暗さー
なんだか「自殺大国ニッポン」を象徴している小説のような気がしてなりません。
「だからさー、そんなことにこだわっているから物事ややこしくなるんだよー。」
って、思わず言ってあげたくなっちゃいますね。

当初、この小説の題名は「雨の中の庭」というものだったそうです。
村上氏の奥様の意見で「ノルウェイの森」に途中で変更されたそうです。

内容とは裏腹に、とてもクールな「ビートルズのサウンド」、
斬新な「表紙デザイン」。
これら対照的なものがうまく重なり合って、「ノルウェイの森」というひとつの「美学」として世界に発信するきっかけとなったのではないでしょうか。

読後、「ずるずると後味が長く残るチューインガム」をかみ続けていたようなちょっとした戸惑いが、未だに私の体の中を走り続けています。
ノルウェイの森(下) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(下)より
4062035162
No.745
(5pt)

思春期の様々な葛藤や恋愛や喪失感が重く深くつづられた著者の代表作の一つ

あまりに有名な作品である。毎年ノーベル文学賞候補に挙がる著者が、ギリ
シャ、シチリア、ローマで執筆し、1987年に講談社から書下ろし作品として
刊行されると、版を重ね続け、日本だけで上下430万部を突破し、さらに世界
の多くの国で翻訳作品も刊行されているというのだから、驚異に値する。

この、「日本を代表する作家を代表する作品」であるからこそ、このレビュー
のように、様々な賞賛だけでなく批判も寄せられているわけである。この事実
だけでも、多くの人に、大きなインパクトを与えた作品であることの証左であ
ろう。

『ノルウェイの森』は、上下巻の2巻に分かれていて、全部で11章構成のうち、
本書(上巻)には、第6章の途中までが収録されている。

37歳の主人公「僕(ワタナベ・トオル)」が、18年前に当たる、大学生時代の
ことを回想して書いた構成になっている。僕は、学生運動の盛んな1968年に神
戸から東京の私立大学に進学し、寮に入りながら生活をしていた。ある日、電車
の中で、高校時代の旧友である直子と偶然再会した。僕は、高校時代、直子と
その高校時代の恋人・キズキと3人で一緒に遊んでいた。キズキは、高校3年
の5月に自殺してしまった。

僕は、直子とデートを重ね、直子が20歳の誕生日を迎えた日に、初めて一緒に
なった。その直後、直子は部屋を引き払い、僕の前から姿を消した。その後、
直子からの手紙が届き、今は京都の山奥にある「阿美寮」という精神病の施設
に入っていることを知り、会いに行く。そこで、直子と同室で、世話係もして
いるレイコとも会い、数日間を過ごした。

上巻ではこのあたりまで書かれ、下巻につながっている。僕と直子を中心にし
ながら、レイコさん、僕と同じ寮に住む永沢さん、その恋人のハツミさん、僕
と同じ授業をとっているミドリさんなどが登場し、思春期の葛藤や恋愛や喪失
感が、実に丁寧に、ゆっくりと、深く、重く、印象深く描写されている。

私は小説をこれまで、それほど多く読んできたわけでもないし、本書を評する
ことは到底できない。しかし、なるほど「平易な語り口だが、難解」と評され
る村上春樹作品であることを感じ、上下巻を読み終わった後は、やはり深い余
韻が続くインパクトの大きい作品でした。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.744
(5pt)

思春期の様々な葛藤や恋愛や喪失感が重く深くつづられた著者の代表作の一つ

あまりに有名な作品である。毎年ノーベル文学賞候補に挙がる著者が、ギリ
シャ、シチリア、ローマで執筆し、1987年に講談社から書下ろし作品として
刊行されると、版を重ね続け、日本だけで上下430万部を突破し、さらに世界
の多くの国で翻訳作品も刊行されているというのだから、驚異に値する。

この、「日本を代表する作家を代表する作品」であるからこそ、このレビュー
のように、様々な賞賛だけでなく批判も寄せられているわけである。この事実
だけでも、多くの人に、大きなインパクトを与えた作品であることの証左であ
ろう。

『ノルウェイの森』は、上下巻の2巻に分かれていて、全部で11章構成のうち、
本書(下巻)には、第6章の途中から収録されている。

直子が入っている京都の山奥にある精神病の施設「阿美寮」を訪れて、レイコ
さんの過去を聞いて、東京の寮に戻ってきた「僕」(ワタナベ・トオル)。
何の連絡もなく京都に行ってしまったことに不機嫌になっていた緑に連れられ、
脳腫瘍を患い、治る見込みのない緑の父親の入院している病院に行った。父親
は、その数日後に亡くなった。

冬休みになり、僕は、再び阿美寮を訪れ、直子と、同室で世話係であるレイコ
さんと再会した。その後、東京に戻ってきて、定期的に直子に手紙を書き続け
るが、ある日、レイコさんから手紙が届き、直子の病状は良くないことを知る。
そして、上巻で37歳の僕の回想から始まったこの長編小説の終末に向かっていく…。

私は小説をこれまで、それほど多く読んできたわけでもないし、本書を評する
ことは到底できない。しかし、思春期の葛藤や恋愛や喪失感が、実に丁寧に、
ゆっくりと、深く、重く、印象深く描写され、上下巻を読み終わった後は、や
はり深い余韻が続くインパクトの大きい作品でした。是非、実際に読んでいた
だいて、この世界観を味わってもらいたい作品です。
ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫)より
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