羊をめぐる冒険

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評判

羊をめぐる冒険の評価:

4.22/5点 レビュー 208件。 B ランク

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平均点4.22pt

Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全28件 21〜28 2/2ページ
No.8
(3pt)

鼠が素敵

村上氏の長編はこれまで「ノルウェイ」、「カフカ」、「世界の終わりと〜」と読んできたが、この長編は素直に彼の個性が表現されているという点において他の作品に群を抜いているように思う。何が「素直」かと言えば「僕」という存在や「鼠」という存在のリアリティ、メタファーの多様、推理小説ばりのエンターテインメント性などがそうだ。「カフカ」は文章といい、登場人物といい、こしらえものくさい印象が鼻についた。しかしリアリティ溢れるこの作品は読むものの心を震わせる素直な魅力を感じた。難点を挙げるならばストーリー進行の緩慢さと風景描写の冗長か。危機的な状況にあるにもかかわらず主人公らの行動に緊張感が感じられないのが疑問だし、下巻の登山のくだりは読んでいて飽き飽きした。あとこれは他の作品にも言えることだが主人公の「やれやれ」的な受身体質、すぐにやらせてくれる女性の性格にはいつまでたっても慣れない。
羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)より
4062749122
No.7
(3pt)

私には難しかった

村上春樹の作品を読んでみようと思って挑戦したが、内容の解釈がなかなかできずよくわからないまま読みおわってしまった。

雰囲気には浸れると思いますが、私のような読解力に自信のない人にはお勧めできないです。
羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)より
4062749122
No.6
(3pt)

青春はいつか終わるってことか

 新作1Q84の発表で、村上春樹への関心がバブリーに沸騰している。私は彼の作品のうち、本作をあまり好きではない。連作のキャラクター達が登場するから、好きな人は好きなのだろうが、長い割に楽しめなかった。 固有名詞が一切出てこない作風は、彼の小説の普遍性を演出しているのだろう。そこがややキザな感じがするし、もったいぶった感じがするのだが。人から人へ渡り歩く観念的かつ実存的な「羊」については、いくらでも深読みできるだろうが、共通仮想敵のいない現代日本にとっては決定的な解釈がない。
 これだけ長いが、読後の感想は「青春はいつか終わるってことか」という感じ。
羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)より
4062749122
No.5
(3pt)

。『後日譚』という表現を使わせてもらうとすると、まさにその言葉どおりとなる

村上春樹の『僕と鼠』の俗に言う『青春三部作』の三作目。
比較的短い『風の歌を聴け』と『1973年のピンボール』に比べ、
上下巻があるなど長めの物語である。
しかしこのシリーズと一貫して大きな事件がおきるわけではなく、『僕』を語り部として淡々と日常がつづられていく。
物語性は薄い。
しかしこれはこの作品だけではなくて
前三作も物語としてみるとものすごく薄い。
かといって極度な観念性のある話という感じでもない。
登場人物はすべての象徴であり、凝縮したような存在に感じる。
しかし内容は直接つながっていないとはいえ、
前二作を読んでいないと完全に置いてきぼりをくらう感じである。
もっとも、読んでいたとしても
淡々と流れる日常にただ飲まれるだけであろう。
個人的には『風の歌を聴け』という名作を受ける作品として、
過剰な失敗作ではないのはもちろんの事、成功という感じもしない。
ただし、成功というのがなにを意味するのかは
厳密には定義しがたい。
『後日譚』という表現を使わせてもらうとすると、
まさにその言葉どおりとなる。
実際の物語は下巻からはじまるといってもいい。
だから、とりあえず上巻には★3つ。
羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)より
4062749122
No.4
(3pt)

羊が象徴するもの

30才になった「僕」は、四年の結婚生活にピリオドをうつも仕事は順調にこなしていた。新しい恋人は完璧な耳を持った不思議な女の子。耳を解放したらって話はよくわかなかったが、妻がいなくなった僕の隙間を埋めていた。
単調な生活から、街を出て放浪する鼠から送られてきた羊の写真がきっかけとなって冒険というのか旅に出る。
背中に星形の印がある羊は人の中に入り込んで支配する。羊としての世界観を実現させることで、付随的に宿主だった人間は社会を支配するも幻想に悩まされるという。羊を探しに人里離れた山小屋にまで来た僕は、暗闇の中で羊に取り込まれることを拒否した鼠と再会した。
前作にも増して非現実的な世界が展開するけれど、相変わらずリアリズムに徹する日常生活の描写のおかげか単なる幻想小説にはとどまらない魅力がある。
「羊」は何なのだろう。野心? そんな単純なものではない。世界そのものかもしれない。いや、羊は羊のままでいいのだろう。頭で考えるだけでなく、心にまで羊が入り込んでくるような作品だった。
羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)より
4062749122
No.3
(3pt)

ギャグと恐怖との紙一重の存在、羊男

上下二巻。存在するはずのない羊を追いかけて、北海道へ行く話。
前半はわりと普通の都会的な推理小説のノリだが、中盤以降急に
独特の違和感を抱かせる不条理な展開になる。人間の心の奇っ怪でシュールな
部分を淡々とした旅を追いながら直視させられる、といった乾いた展開が
急に別次元の違和感に変化していく不思議な小説。
羊男が出るおかげで、著者独特の甘い過去から一方的に別れを告げられる
ような独特の喪失感が肉感的にわかりやすい。
逆にまず羊男ありきみたいなところも少なくないところが難点か。
羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)より
4062749122
No.2
(3pt)

感想

なぜ羊の写真を広告に主人公は使用したんでしょうか?そしてこの写真は鼠という親友が主人公宛に送付したものでした。ここで主人公はこの物語の根幹に関わるような重要な選択をしている筈です。主人公は心の奥底で実はこの写真からトラブルの匂いを嗅ぎ取っていた、しかしあえて広告に採用しました。なぜでしょうか?なぜ自らトラブルに巻き込まれるような選択をするんでしょうか?それはおそらく日常からの脱出です、そう退屈な僕たちの日常からの・・・。タイトルに冠せられてる冒険という言葉は日常の反対物です。つまり非日常です。この物語はひょっとしたらある種の人間たちはトラブルが待ち構えているような選択肢を、行為を無意識的に選択しているのではないか、そう教えてくれます。それはここでもないどこかを希求しているという、日常の枠外へと飛び出したいという読者の願望を満たす本。しかしこれがSF的な地球外という場所という特性、ことほどさように非日常から非日常ということになればこの本が好きな人はだめだと思うんです。やっぱりこの本が好きな人は、日常から非日常じゃなきゃまんぞくしない人たちなんじゃないかと思うんです。
羊をめぐる冒険 Amazon書評・レビュー: 羊をめぐる冒険より
4062002418
No.1
(3pt)

楽しみどころの微妙な物語。

どのように楽しめばよいのかわからない、作品でした。三部作の第三弾にあたるこの作品は、全二作品とはだいぶ異なるスタイルで書かれています。この作品には明確なストーリーがあり、しかも少しミステリー仕立てです。そういう意味では、村上春樹が好きな人でなくとも、ある程度は楽しめるのではないかと思います。文章も読みやすいです。ただ、やはり純文学であるので、ミステリーのように全てを明らかにして物語が終わるわけではありません。登場人物の心情も重要な要素です。この作品では、純文学的な要素とミステリー的な要素がどっちつかずに混在しているように感じました。こだわらなければ、そこそこ楽しむことはできます。けれど物語としては、心を打つものがありませんでした。作品の中で、象徴的に用いられているもの、例えば彼女の素敵な耳など、も何故耳なのか。効果的にに生かされておらず、とってつけたような印象を受けました。私の知人の間では、この作品の評判は上場だったのですが残念です。ただ村上春樹の作品には、必ず心に残る文章が含まれています。この作品でも、時折そんな素敵な文章と出会うことができました。
羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)より
4062749122