羊をめぐる冒険

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羊をめぐる冒険の評価:

4.22/5点 レビュー 208件。 B ランク

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平均点4.22pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全212件 181〜200 10/11ページ
No.32
(5pt)

切ない。

はっきり言って、最初読んだ時は結末の意外さに衝撃を受けました。「風の歌を聴け」との矛盾が多少あるのが残念ですが、それを考慮しても素晴らしい作品だと思います。
羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫)より
4062749130
No.31
(4pt)

面白かったぁ

 上下巻の本ですが一週間ぐらいで読めました。久々に充実感を味わった作品です。展開を追うだけでも楽しいです。村上春樹らしい軽妙な、かつ暖かい文体もなかなかです。「不思議な」物語でした。でも不条理なんかじゃありません。 一つ気になったのは、下巻を読んでから上巻の最初の方をチラッと見てみると、「あれっ?何の為だったのかな?」的な部分があること。僕は、許せました。 皆さんはどういう感想を抱くかな?ぜひ、読んでください。面白いですから。
羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫)より
4062749130
No.30
(4pt)

最も早く読める、長編

村上春樹さんの長編小説の中、最も読書時間が短く読めたお話です。初期作品なので、無駄な構築部分もありますが(妻の存在に物語的な意味を感じられません)。戦争を生き抜いた者、大人の恋、精神的要素、知的なニュアンスの日常会話、一通りの村上節が揃ってますので、村上ワールド未体験の方は一度目を通すと良いかもです。
羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫)より
4062749130
No.29
(5pt)

村上ワールドの発展

 「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」に続く、「僕」三部作の終焉。これらの三つの作品を見てみると、よく言われている「村上ワールド」の軌跡が見て取れます。段階的に村上春樹の特徴とも言える、異界との接触というものが確立されていきます。(初めて村上さんの作品を読むのならこの3作から入るのをお勧めします。) 「羊をめぐる冒険」はそういった点で、村上春樹の方向性をしっかりと決めた作品なのではないでしょうか?純文学でありながら、ファンタジー的な要素を盛り込んでいくという。そして、多くのメタファーと示唆に富んだ作品へと進む村上春樹の傑作であると僕は思います。 そして、その方向は「羊を~」の続編「ダンス・ダンス・ダンス」である形でのゴールを迎えているような感じです。 しかし、この「羊をめぐる冒険」での「羊男」や「いるかホテル」など象徴的な存在を巧くメタフォリカルに書き出す力には圧倒されます。 文学は解釈のしようだということもありますが、多くの人を楽しませ、考えさせる村上春樹と言う作家は現在の文学界にはなくてはならない存在なのでしょう。
羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫)より
4062749130
No.28
(4pt)

羊を探す旅に出る。読めば、必ず。

『羊をめぐる冒険』……はて、「羊」とはなにか?これは「羊」を探すファンタジー小説である。のだと、思う。主人公・僕は無為に過ぎる毎日を鬱屈とした気持ちで送っていた。退屈な日々。しかし、それは彼自身が凡庸な日々を求めている結果としての退屈な時間でもあった。僕のもとに一人の男が現れた。生き方としての無駄な贅肉をまったくもたない男である。彼はPR誌の1ページを差し出した。グラビアページ。そこには「羊」がいた。雲と山と羊と草原があって、他にはなにもいなかった。そして、それは僕の制作したものだった。男は言った。「この写真のなかにいる羊を見つけて欲しい」その中には一匹の特殊な羊がいた。かくして、僕は「羊」を探す旅に出た。少々、雑な筋だが、内容はこんな感じ。主人公はとにかく「羊」を探す旅に出た。しかし、この「羊」とは、フカフカ動物だけをさすものではない。「羊」とはなにか?それは様々な比喩を含み、そして何度も何度も遠くから問いかけ、結局答えは各人に任せて、終焉を迎える。人間の弱さ? それも「羊」かもしれない。なにかの死? それも「羊」かもしれない。私たちの「羊」を探す旅は、この小説を読み終えてからようやく始まるのだと思う。確かに『風の歌を聴け』と『1973年のピンボール』の続編(?)である。しかし、雰囲気はだいぶ違う気がした。同じような気持ちで読むと少々面食らうかもしれない。「羊」を探すミステリーとファンタジー。これは実にうまく人間というものを観察した冒険小説だと思う。
羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫)より
4062749130
No.27
(5pt)

全集で読む、重厚さ

この作品を最初に読んだのは、文庫版ででした。
文庫版を何度も何度も読み返して、自分が年をとり、この小説に対する感じ方が年々変わっていくのがとても面白いです。
そんな中、今年は、文庫ではなく全集で読んでみました。本の重さや肌触りが変わり、手で持っているときのこの重厚さが、なんとなく読んでいる時の印象を大きく変えているような気がします。文庫や単行本で呼んでしまったという方も、ぜひぜひ全集でも読んでみてください。
羊をめぐる冒険 Amazon書評・レビュー: 羊をめぐる冒険より
4062002418
No.26
(5pt)

行間に隠れた羊の秘密

独特な表現手法、村上春樹ならではの物語の展開方法が繰り広げられている一冊。
人によって様々な受けとめかたができるため、色々な読者の感想を聞いていくと、自分が今まで気付かなかった発見ができます。
一般的には、「羊をめぐる冒険」で主人公・僕の青春3部作完結と言われていますが、「ダンスダンスダンス」で実際に物語を終える主人公・僕。
「羊をめぐる冒険」という作品があってこその「ダンスダンスダンス」。対して、人生というものは「踊り続けなければ」、「羊男が現れない」と考えさせられてしまいました。
あっ晴れ♪
羊をめぐる冒険 Amazon書評・レビュー: 羊をめぐる冒険より
4062002418
No.25
(4pt)

村上WORLD

 『風の歌を聴け』、『1973年のピンボール』に続く村上氏初期の長編ですが、その二つの作品に比べて、文章量が絶対的に長い点と、俗に言う「村上WORLD」的な世界観が発揮されている点において、私は本作を村上氏の原点―現に、この三作は三部作として考えられることが多い―と捉えるのが良いのはないかと思います。
 
 後期の他の作品と比較して、、舞台が都会から離れた場所であることもありますが、人物描写よりは、背景描写が多いような印象をうけました。村上氏の描く登場人物は、他のどの作品においても、気の利いた冗談を言い、洒落た音楽や飲食店を知っています。本作でもそういった主人公であることは間違いありませんが、ややそういった特徴が「薄い」感じは否めません。
 村上春樹という優れた文学作家でも、文章を書きながら文章力が磨かれていくのだと感じました。
 本作で登場する「ドルフィンホテル」や「羊男」は、他の作品でも登場します。他にも、作品に流れる思想など、その作品を越えたつながりが、村上氏が根強いファンを獲得している理由の一つであるのだと思います。
 『ノルウェイの森』で爆発的な人気を獲得する前の村上氏の作品を読めることは、ある意味でファンにとって幸せなことなのかもしれません。
羊をめぐる冒険 Amazon書評・レビュー: 羊をめぐる冒険より
4062002418
No.24
(5pt)

悲しい作品です

 鬱になりそうな人は読まないでおいた方がいいかもしれません。 今まで本を読んでいて感じたことのない感覚に陥りました。悲しいというか寂しいというか。なんだかブルーな気持ちになります。でも、読者に涙を流させるために、これでもかと言わんばかりに悲劇を並べた作品ではありません。上辺だけの感情ではなく、心の底から悲しさを感じます。  全体的に抽象化された文章で話は進んでいき、ところどころに現実に引き戻される表現。私にとって、この本との出会いは未知との遭遇でした。最初の方はよく内容が把握できず、「この話は一体なんなんだ」などと思っていました。最終的に感じたことは、これは物語ではなく、心の中のことまでもを体験化したエッセイなのではないか、ということです。悲しかった出来事をそのまま「悲しい」とは表現していませんが、その文章すべてから哀愁が漂ってきます。  理解できた、とは思っていません。誰にも正確に読み解くことなんてできないでしょう。ただ何かわからないけれど深い悲しみが湧き上がってくる、そんな作品です。
羊をめぐる冒険 Amazon書評・レビュー: 羊をめぐる冒険より
4062002418
No.23
(5pt)

村上春樹

私が村上春樹を知ったのは、ちょうど大学生になったばかりの頃。最初は、昔なんかの賞を取ったし、まあ、面白いやろう・・・という不純な動機でした。取り合えず手に取ったのは、風の歌を聴け、デビュー作です。この小説を読んで以来、なぜか気になる小説家で、次に手を出したのが『1973年のピンボール』。これでハマり、本書『羊をめぐる冒険』へ。正直、最初はシンボリズムだとかなんだとかは分からなかった(今でも分かっていないけれど)。ただ、本に惹き込まれた。この小説を読んで、『身体が震える』経験をしました。なぜか分からないけれど涙が止まらなかった。もっと評価されて良い小説だと思います。未読の方は是非手に取ってみてください。
羊をめぐる冒険 Amazon書評・レビュー: 羊をめぐる冒険より
4062002418
No.22
(4pt)

羊とは何か

「風の歌を訊け」「1973年のピンボール」につづく青春三部作完結作品。当時、村上春樹は旧来の多くの作家が使う「日本語」とは似て非なる表現をしていたわけですが、その乾いているけれど趣きがある散文テクニックにエンターテイメント性、戦後の日本に関わるある種のノンフィクション性を合わせ骨太にしようとしたのがこの作品ではないかと思います。その分、量もそれまでの2作よりは多くなっている、と。正直、羊に関しては読後も完全にすっきりすることはなくそれは文学として余韻を楽しむべきところか、エンターテイメントとしての消化不良性を問うべきところか、ちょっと考えました。あとどこかに書かれているかもしれないのですが、「先生」については児玉誉士夫を思い浮かべたのですが、ど㡊??でしょう?安保以降、政治に距離を置き続けた村上春樹が実は無意識のうちに政治に拘泥していた、という文学的背景のグルーヴが出てより興味深いと思うのですが...。
羊をめぐる冒険 Amazon書評・レビュー: 羊をめぐる冒険より
4062002418
No.21
(5pt)

ひとつの到達点を再確認する

10年ぶりの再読である。今回は順を追って読んでいった。北海道の十二滝町の情景がありありと目に浮かんだ。ぼくたちが知っている村上春樹のエッセンスもそこかそこに見受けられ、いわゆる村上春樹ワールドを堪能することができた。10年前は途方に暮れてしまった形而上的な部分が、それはそれとして形而上的に楽しむことができた。村上春樹自身が解題でいみじくも述べているように、村上春樹の小説のひとつの文学的到達点がここにはある。次作のダンスダンスダンスを読むのが大変楽しみだ。
羊をめぐる冒険 Amazon書評・レビュー: 羊をめぐる冒険より
4062002418
No.20
(5pt)

読み終わるのが残念なエンターテイメント

これは楽しい。いわゆる初期三部作の締めくくりと言われているが、本書は単独で読んでもストーリー展開にワクワクできるエンターテイメント作品だと思う。読み進むうちに意外に早く終了してしまうボリュームの少なさが残念なぐらいだ。原点とも言えるような過去のエピソードで物語は幕を開ける。話は現代に転じて主人公たちは唐突に不可思議な状況に中に投げ込まれる。村上作品で特徴的な展開だ。さらに話は過去の中国から現代の北海道へと展開し、ひとりぼっちとなった主人公は「羊男」に遭遇し物語は結末を迎える。そしてエピローグで主人公は、あの故郷へと回帰していく。プロットの発想はSF的でさえある本書は、傑作と呼ぶに値すると思う。後年の「ねじまき鳥クロニクル」に通じるエピソードや、村上作品のモチーフを探すのも楽しい。
羊をめぐる冒険 Amazon書評・レビュー: 羊をめぐる冒険より
4062002418
No.19
(5pt)

鼠と羊男と僕

3部作(続編「ダンス・ダンス・ダンス」を除く)の完結編。ドラマに至るまでの長い長い、登場人物の言葉と動作の部分によって、読み手の心の中で彼等がいきいきと動き出す。後は身を委ねて、クライマックスまで一直線に。日本の歴史やシステムが背負っている暗黒面を地に這わせて、北海道を舞台にした傑作。
羊をめぐる冒険 Amazon書評・レビュー: 羊をめぐる冒険より
4062002418
No.18
(4pt)

村上ワールドの始まり

この作品から本当の意味での村上ワールドが始まった、と考えている。
青春3部作の完結編。
といってもこの後に「ダンス・ダンス・ダンス」が発表されて、結果として4部作になる物語の3作目。
始まりは前2作同様の雰囲気で淡々と静かにすすむ。
妻が他の男のところにシケこむことになって、離婚しても主人公の「僕」は動揺しない。
それが自分の知っている男だったとしても。
そして今度は双子ではなく(前作1974年のピンボールでは双子だった)、高級コールガールのバイトをしている耳モデルの女の子がガールフレンド。
いつものように静かに物語は流れていくのかと思いきや、ある日突然大物右翼の代理人と名乗る者が登場するところから話は転がりだす。
問題は、PRの仕事であるパンフレットに使用した羊の写真だった。
その写真は友人の鼠が旅先から送り、「人目につくように」してくれと頼まれた写真だった。
大物右翼の代理人は、「僕」にその羊の調査を命ずる。
従わなければ、生活をメチャメチャにすることくらい簡単だという脅しをつけて。
札束を渡され、猫の「いわし」を運転手に預けて、耳モデルのガールフレンドと一緒に札幌に飛び立つ。
ガールフレンドが選んだホテルはその名も「ドルフィン・ホテル」。
この「いるかホテル」からこの物語は加速度的に展開していく。
耳モデルのガールフレンド。
羊博士。
羊男。
独特の文体と雰囲気を残しつつ、まさしく「冒険」は続く。
読み終わった後もしばらく不思議な余韻が残る名作。
村上春樹の本領はこの作品から発揮される。
羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)より
4062749122
No.17
(5pt)

良い作品です

良い作品です。文章も良いし、構成的にもバランスが取れていて、破綻していない。
最後まで読みきれば、透明な悲しみで満たされます。
村上さんの作品の中では、上位のものと思います。
羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)より
4062749122
No.16
(4pt)

初期三部作はノーベル賞の対象外?

 村上のデビュー作「風の歌を聴け」で同じく我々読者の前にデビューしたのが、三階建ての豪邸に住むリッチな"鼠"とジェイズ・バーのオーナーである中国人の"ジェイ"である。ジェイズ・バーは、その後何度か場所を変え、今でも"街"の埋め立てられた海の近くでちゃんとやっている(はずだ)。"鼠"は村上の二作目「1973年のピンボール」で我々の前から消え、本作の最終章に近いところ「羊をめぐる冒険V」で、突然、"僕"と我々の前に現れるのだ。
"鼠"曰く、「これ以上堕ちていく自分を人前に曝したくなかったんだ・・・・・」だと。
"鼠"も"僕"も今や30歳になっている。
ここで、初期三部作は終了する。
 しかし、「羊男」と「羊博士」は、「クリスマス」と「ふしぎな図書館」でまたまた現れるのだ・・・・・。
 佐々木マキ描くところの「羊男」のギャップが大きすぎるのはどう考えたらいいのだろう。
 それとも、「羊男」ないしは「羊博士」なるキャラクターは、何らかの比喩か、そうだとすればそれは何?
 この初期三部作の三冊目を改めて読み返してみると、2008年そして今年2009年の二年連続して、期待されながら、しかし村上がノーベル文学賞が取れなかったその理由がなんとなくわかってくると言ったら・・・・・。
 今、この時期に「1Q84」が圧倒的な興奮を世界中に呼び起こした2009年という今年、この三部作を再読してみるそれなりの価値はあると言ったら・・・・・。
羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)より
4062749122
No.15
(5pt)

羊を大地で追いかけて

大学時代に出会って,もう25年あまり。
あの頃はあまりにのどかで,北海道に来てしまったら連絡のとりようのない状態なんて当たり前だっただろう。
北海道は今でも広いが,高速道路ができる前は,本当にどこに行くにも遠かったのだ。
そんな北海道の大地で繰り広げられる話。
道産子にとってはうなずけるシーンが多いのだ。
羊男と鼠,そして主人公,耳のモデル。
今でも設定が斬新だし,海外で評価されるのもうなずける。
羊は日本にとって管理された家畜だった。
今では人間が情報に管理されてしまっている。
羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)より
4062749122
No.14
(4pt)

独特の口調、リズムに、物語の推理性が加わった傑作

他の方のレビューとかを見ていると、どうも、私は
読む作品の順番を間違えているらしい。
本来は、『風の歌を聞け』、『1973年のピンボール』そして
本作品が一連の登場人物と、その物語らしい。それで、この後は、
『ダンス・ダンス・ダンス』を読む、というのが、正当な順番
だったらしい。
し、しまった。
とりあえず、『ノルウェイの森』に、なんとなく調子が似ている
ような感じだったので、あえての大作『海辺のカフカ』を今回は
辞めて、こっちにしたのだが・・・・。
でも。ま。
やがては、どれも、読むだろうから、順番はいいか。
まだ上巻だけだから、書評を書くのもいかがなものか、
という気もしましたが、でも、文章はおもしろい。
人気があるのも、うなづける。嫌いな人がいるのも、うなづける。
なぜか?
語彙や文章が簡単。簡単な文章で綴っていく「僕」。
音楽や詩のように、日本語のストリームが流れていく感触が
心地よいのかもしれません。
でも、ときどき、独特の哲学のような、思想のような、物語の
亀裂、ノイズのような台詞、言葉がどかっと出てくる。
そんなところが人気の秘密なのかもしれません。それはさておき。
この『羊をめぐる冒険』は、物語としても、今のところ、ミステリアスで
読者の興味を引きます。乾いた感性の物語というか、独白、手紙、会話
で成りたっているのは、いつものとおりなのですが、一体、「鼠」が
「僕」に託した、北海道で取られた「羊」の写真に写った、謎の
星型をもつ、存在しえない羊、と日本の闇を牛耳るフィクサーが追い求める
羊との因果関係。
この謎が、結局、僕と彼女を、「鼠」が待つ北海道へと、運命的な旅立ちを
引き起こす。
早く、下巻を読まなくっちゃ。
羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)より
4062749122
No.13
(5pt)

初めての村上春樹

あなたのことは今でも好きよ、という言葉を残して妻が出て行った。その後広告コピーの仕事を通して、耳専門のモデルをしている二十一歳の女性が新しいガール・フレンドとなった。北海道に渡ったらしい“鼠”の手紙から、ある日羊をめぐる冒険行が始まる。
この本は美容師さんに薦められて読みました。
この本がきっかけで僕は村上春樹の言葉の世界に魅せられてしまった
羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)より
4062749122