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【山田風太郎】
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悪霊の群の評価:
3.00/5点 レビュー 2件。 - ランク
Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点3.00pt
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。 未読の方はご注意ください
コレクターズアイテムとしてなら
貴重な合作
戦後探偵小説のホープとして注目された時期に実現した御両所の合作企画であります。
本書とは別に御両所が参加したリレー小説の企画というのもありまして(『怪人七面相』)、実は長らくそちらと勘違いしておりました。こっちはリレー小説ではなくて、高木先生がプロット担当、山風先生が文章担当というスタイルの合作だったのですね。
神津恭介と茨木歓喜の2大名探偵の共演という意味でも話題性充分の企画だった本書。それでは御両所のいいとこどりな快作に仕上がったかといえば、あにはからんや、どっちつかずな出来になってしまったというのが正直な感想です。何しろ通俗スリラーという選択からして残念。これなら何も御両所の合作で書くこともなかったような。せっかくの大型企画だけに、ここはクラシックな本格ミステリを書いてほしかったところですね。
巻末解説には連載当時の作者の言葉として「本格ミステリで、文学性も高いものを」といった意気込みが紹介されているのですが、実際に書き上がったものを見るとあべこべの内容になってしまっている気がします。人気作家同士の合作というのもなかなか難しい模様。うーん……
高木&山風御両所の愛読者、もしくは戦後探偵小説の愛読者にとってはコレクターズアイテムとしてなら価値があっても、それほどでもない読者にはおすすめしかねる一冊。