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チッチと子
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チッチと子の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全32件 21~32 2/2ページ
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けっして売れっ子とは言えない小説家の耕平は、妻を事故で失い、 シングルファーザーとして、小学生の息子と二人暮らしをしている。 初版部数も抑えられ気味で生活や描き続けることに不安を覚えてしまう耕平だが、 編集者、ファンの書店員、行きつけの銀座の文壇バーの女性、亡き妻の両親、 そして息子…周りの優しさに支えられる日々。 そこに、あの直本賞(笑)に初ノミネートされたという知らせと謎のモテ期が… おしゃれな都会派の作家という印象がある石田さんですが、今回は ユーモラスな、人も子供もにんまりしてしまうような良質なホームドラマを 描ききりました。これ、新聞連載だったみたいですね。 とにかく、主人公の耕平さんが素敵。息子のためにご飯を器用に作り 担当編集者にも素直に感謝し、友達思いで、同業者のすばらしい小説に嫉妬を 一瞬してもちゃんと讃辞を送り、才能を認める。 女性に対しても礼儀正しく紳士で、ちょっとシャイ・・・という、なんだか こんな感じが良い人はいるのかな、というくらい、ふつうにすてき、なんです。 朝ドラでもいけるかもしれない、というくらい爽やか。でも嘘っぽくない (出版業界にいる石田さんが描いたので、小説業界事情なんかはかなり リアルなんだろうなーという感じがするし)。 ところで「池袋」(池袋ウエストゲートパークシリーズ)、「月島」(14)、 「渋谷や青山」(美丘)などなど、街も主人公のひとつ、みたいな石田作品 ですが、今回は、父子が住む神楽坂がメインの舞台になっていて、 それもまた、よい演出効果になっています。女性とデートするような ステキなお店もあれば出版社も近い。都会っ子っぽい子供の描写にも 一役買ってる感じがします。 | ||||
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けっして売れっ子とは言えない小説家の耕平は、妻を事故で失い、 シングルファーザーとして、小学生の息子と二人暮らしをしている。 初版部数も抑えられ気味で生活や描き続けることに不安を覚えてしまう耕平だが、 編集者、ファンの書店員、行きつけの銀座の文壇バーの女性、亡き妻の両親、 そして息子…周りの優しさに支えられる日々。 そこに、あの直本賞(笑)に初ノミネートされたという知らせと謎のモテ期が… おしゃれな都会派の作家という印象がある石田さんですが、今回は ユーモラスな、人も子供もにんまりしてしまうような良質なホームドラマを 描ききりました。これ、新聞連載だったみたいですね。 とにかく、主人公の耕平さんが素敵。息子のためにご飯を器用に作り 担当編集者にも素直に感謝し、友達思いで、同業者のすばらしい小説に嫉妬を 一瞬してもちゃんと讃辞を送り、才能を認める。 女性に対しても礼儀正しく紳士で、ちょっとシャイ・・・という、なんだか こんな感じが良い人はいるのかな、というくらい、ふつうにすてき、なんです。 朝ドラでもいけるかもしれない、というくらい爽やか。でも嘘っぽくない (出版業界にいる石田さんが描いたので、小説業界事情なんかはかなり リアルなんだろうなーという感じがするし)。 ところで「池袋」(池袋ウエストゲートパークシリーズ)、「月島」(14)、 「渋谷や青山」(美丘)などなど、街も主人公のひとつ、みたいな石田作品 ですが、今回は、父子が住む神楽坂がメインの舞台になっていて、 それもまた、よい演出効果になっています。女性とデートするような ステキなお店もあれば出版社も近い。都会っ子っぽい子供の描写にも 一役買ってる感じがします。 | ||||
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出版業界の不況の影響も受けないブレイク未満の初版作家が、じり貧になっていく苦悩と、文学賞騒動に巻き込まれるストレス、更に突如家族を失う苦悩も織り交ぜながら、本という偉大さ愛しさをも思い出させる。 本が売れない作家の苦悩を、消費者(読者)だけを悪者にして書かず、売れないが故に生活にどう影響し作家が困窮しているのかも描く。 本は書いた著者のものでなく、自由に何を言ってもいい皆のものだからこそ、本に助けられる人もいる世界。 そんな本の世界の住人に捧げた愛しき1冊。 | ||||
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出版業界の不況の影響も受けないブレイク未満の初版作家が、じり貧になっていく苦悩と、文学賞騒動に巻き込まれるストレス、更に突如家族を失う苦悩も織り交ぜながら、本という偉大さ愛しさをも思い出させる。 本が売れない作家の苦悩を、消費者(読者)だけを悪者にして書かず、売れないが故に生活にどう影響し作家が困窮しているのかも描く。 本は書いた著者のものでなく、自由に何を言ってもいい皆のものだからこそ、本に助けられる人もいる世界。 そんな本の世界の住人に捧げた愛しき1冊。 | ||||
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書店で表紙を見て、どうしても欲しくなりました。表紙に騙されてがっかりすることが多いのですが、この本はあたりです!子供が三人もいて忙しい毎日ですが、何とか時間を作ってあっという間に読み切ってしまいました。ちょっと大人びていて、でも父親想いの息子の心理描写やセリフに本当に泣かされました。「こんな息子が欲しい」と思いながら読みました。ラストは心地よい涙が流れ、久しぶりに映画のラストのような余韻に包まれました。 | ||||
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書店で表紙を見て、どうしても欲しくなりました。表紙に騙されてがっかりすることが多いのですが、この本はあたりです!子供が三人もいて忙しい毎日ですが、何とか時間を作ってあっという間に読み切ってしまいました。ちょっと大人びていて、でも父親想いの息子の心理描写やセリフに本当に泣かされました。「こんな息子が欲しい」と思いながら読みました。ラストは心地よい涙が流れ、久しぶりに映画のラストのような余韻に包まれました。 | ||||
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今まで読んできた、石田さんの作品の中でも私的には、1位・2位を争う作品になった。 売れない小説家の話で、実際の石田さんとは違うのだが 読んでる内に、この売れない作家青田さん=石田さんのように感じてくるから 不思議である。確か年の近い息子さんも要らした様に思う。 製作過程の苦労、挫折、あせり等、私は普通の会社員だが、この不況の中 共感できることも多く、主人公が立ち直るときに、私も一緒に救われた気がした。 そして、生意気で頭の良い息子さんにチョイ、チョイ笑わせてもらった。 私も、これからは、ふてくされず、誠実に生きたいと思わされる作品になった。 しかし、主人公はもて過ぎだ。石田さん自身もモテルのであろうと、思ってしまう。 表紙は、ちょっとネタバレしてるので、読み終わった後の楽しみにとって置いたほうが 良いと思う。 | ||||
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今まで読んできた、石田さんの作品の中でも私的には、1位・2位を争う作品になった。 売れない小説家の話で、実際の石田さんとは違うのだが 読んでる内に、この売れない作家青田さん=石田さんのように感じてくるから 不思議である。確か年の近い息子さんも要らした様に思う。 製作過程の苦労、挫折、あせり等、私は普通の会社員だが、この不況の中 共感できることも多く、主人公が立ち直るときに、私も一緒に救われた気がした。 そして、生意気で頭の良い息子さんにチョイ、チョイ笑わせてもらった。 私も、これからは、ふてくされず、誠実に生きたいと思わされる作品になった。 しかし、主人公はもて過ぎだ。石田さん自身もモテルのであろうと、邪推してしまう。 | ||||
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内容に関しては、あえて触れません。 お伝えしたいのは、この本の装丁がすごく凝っているということ。 私は図書館の職員なのですが、いつものようにコーティングしようとしてカバーを外して、吃驚しました。「まさか!印刷事故?」と本気で考えました。 すぐに謎は解けて、この本の内容ならではの秀逸なジョークであることがわかりましたが、この装丁 を図書館利用者に楽しんでもらうために、カバーリングには、かなりの工夫を要しました。 購入されたみなさん、ぜひカバーを外してみてください。 | ||||
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内容に関しては、あえて触れません。 お伝えしたいのは、この本の装丁がすごく凝っているということ。 私は図書館の職員なのですが、いつものようにコーティングしようとしてカバーを外して、吃驚しました。「まさか!印刷事故?」と本気で考えました。 すぐに謎は解けて、この本の内容ならではの秀逸なジョークであることがわかりましたが、この装丁 を図書館利用者に楽しんでもらうために、カバーリングには、かなりの工夫を要しました。 購入されたみなさん、ぜひカバーを外してみてください。 | ||||
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期待されながらも売れない作家と年に似合わず小利口な息子、作家の仲間、出版社、主人公の作家に惹かれる女性たち、そして最後に亡くなった妻などの醸し出す雰囲気に最高に感動しました。 途中から妻の死に関しての疑問が出てくるのですが、最初はここでこの展開は入れなくて良いのではと読みながら感じていたのですが、最後にきてその疑念を石田先生は見事に吹き飛ばしてくれました。ちなみに涙もろい私は、そのシーンで涙しました。 ハードカバーなので少々値は張るかもしれませんが、買って損は無いと私は感じました。 | ||||
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期待されながらも売れない作家と年に似合わず小利口な息子、作家の仲間、出版社、主人公の作家に惹かれる女性たち、そして最後に亡くなった妻などの醸し出す雰囲気に最高に感動しました。 途中から妻の死に関しての疑問が出てくるのですが、最初はここでこの展開は入れなくて良いのではと読みながら感じていたのですが、最後にきてその疑念を石田先生は見事に吹き飛ばしてくれました。ちなみに涙もろい私は、そのシーンで涙しました。 ハードカバーなので少々値は張るかもしれませんが、買って損は無いと私は感じました。 | ||||
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