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親指の恋人



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【この小説が収録されている参考書籍】
親指の恋人
親指の恋人〔文庫〕 (小学館文庫)

親指の恋人の評価: 3.09/5点 レビュー 34件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.09pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全34件 21~34 2/2ページ
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No.14:
(2pt)

正直……

がっかりです。
スロ−グッドバイが好きで、だから石田さんの恋愛小説にはスローグッバイで感じた切なく甘い気持ちを求めているのに…。
これじゃ陳腐なお涙ちょうだいの恋愛小説と大差ない。
それらよりは表現もうまいからかろうじて☆2個…というか期待度からいけば1個でも多すぎるくらい。
この人の文章はいつも気取ったところがあって、ご自身のビジュアルに応じた甘くておしゃれなところがあって、
鼻持ちならないこともあるけど、それも含めてすてきだと感じられることも多いのに、
この作品においては、本当にただただ鼻持ちならなくてむだに甘ったるい。
天井人が下層を覗き見てみました、って印象を受けるのはなぜ?
IWGPだって下層の話はたくさんあるのに、自分はそんな印象を受けたことはない。
恋愛が絡むから安っぽく見えるの?
自分が初めて読んだ石田衣良作品がこれだったら二度とこの人の作品は手に取らないだろうなあって出来。
ちょっとしばらく石田作品断ちしようかなー……。
親指の恋人Amazon書評・レビュー:親指の恋人より
4093862052
No.13:
(3pt)

物足りなかったです!

大学三年生のスミオは、携帯メールの出会い系サイトで知り合ったジュリアと出会い恋に落ちる。
けれどスミオとジュリアには完璧な格差が…
幸せを掴みかけたジュリアだったけれど、ろくでもない父親が今度は脳出血で倒れ…
これでもか、と言うくらいに不幸の波が押し寄せて来て途中読み進めるのが辛かった。
そしてあのラスト
幸せと不幸せはプラマイゼロと言うけれど2人の人生は悲しみの比重が多かった様に思える。
どこかしら救いが欲しかった。
親指の恋人Amazon書評・レビュー:親指の恋人より
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No.12:
(3pt)

高校生の旬

ケータイが当たり前のように生活の一部になっていて、ただ過ぎゆく毎日を当たり前のように享受していて、物や金が溢れすぎ、夢とか目標とか、そんなものが曖昧になっている世界。そんな世界に生きる現代の10代に、受け入れられやすい作品だと思う。実際、人気が高い。ここ最近読んだ中で、一番面白かった、という声も聞く。恋愛小説ない?と聞かれこれを薦めれば、男も女もけっこうはまってくれる。
ドラマティックなストーリー。世相を反映した格差恋愛。若者同士の熱く純粋なセックス。
各所に配置される電子メール。これがあることでただでさえすらっと読める文が余計に手早く理解できてしまう。そんなふうに、魅力的な点はたくさんある。
けれど、なんとなく、物足りなく、薄っぺらい。
エンターテイメントとして、おもしろいけれど、後には何も残さないし、ましてや涙は流れない。
言葉が容易でも、すぐれた恋愛小説はあるものだと思うけど、内容として、なんとなく展開が都合よく、ありがちで、ストンと終わってしまう。
勢いよく最後まで読めた小説ではあるし、本当に読みやすいエンターテイメントだけれど、
もう少し深いメッセージがほしいと思った。
親指の恋人Amazon書評・レビュー:親指の恋人より
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No.11:
(2pt)

携帯小説?

作風が次々に変化するのは、流行作家の石田衣良の力量か?ロメオとジュリエットに始まり、韓国ドラマまで僕たちは男女の悲劇的な恋愛物を数限りなく聞かされてきた。『格差社会』、『携帯文化』、『気楽な自殺』で手早く作品を作ったのだろうが、描かれる人物にリアリティーが全くなく、平板なストーリー展開に白けてしまった。裕福な男の子が自殺する必然性が全然感じられないんだよな…。でも、多作の作家にこうゆう作品があるのも『あり』なんだろうな。いつも全力投球していたら体が持たないから。
主人公の名前のスミオとジュリアは、ロミオとジュリエットのパロディーだろうか?
親指の恋人Amazon書評・レビュー:親指の恋人より
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No.10:
(4pt)

良くも悪くも劇的(ドラマチック)

ストーリーにグイグイ引き込まれ、全く疲れる事無く読破できた。
15話完結の連続ドラマをみてるような感覚。
登場人物もドラマ風。何事にもシラケていて廃人を気取って生きてても、いつも何かに邪魔されて荒んで生きてても、根っこの部分が純粋で脆い。
もっと現代の若者らしく小狡く立ち回れば、あの結末は回避できたのになんて感じた。でも、それではドラマチックじゃないかな?
悲しい結末に向かってる直前のふたりの楽しく幸せなやりとりが心に残った。
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No.9:
(2pt)

安易すぎる展開

格差社会、出会い系などのキーワードをを取り込んではいますが、石田さんの作品にしては、かなり安易な展開です。
出会い方は現代的と言えなくもないのでしょうが、「幸せになりそうになると、新たな不幸が訪れる」という展開は使い古されているし、結末が心中というのも、片手間で書いたのでは・・・?と思ってしまう程、安易です。
「きらら」という雑誌で連載された作品らしいので、その雑誌の対象読者に合わせた結果なのかもしれませんが、もう少し何とかならなかったのでしょうか?
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No.8:
(1pt)

陳腐

裕福な少年が、貧乏な女の子と出会い系で知り合って恋愛する。ただそれだけ。格差社会を描きたかったのかもしれないけれど、あまりにも白々しい。話の進め方も、情景もあまりに陳腐。読んでいて腹がたってきた。この作者の本は始めてだけど、、。
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No.7:
(4pt)

石田衣良的格差社会の恋愛ストーリー

石田衣良的格差社会の恋愛の解釈のひとつといったところ。
ぱらぱらって捲って、ハッピーエンドでないところに、
氏らしくないところを感じ、また、私は氏にはバッドエンドの作風は期待していないため、
暫く放っておいた。
そして読んでみた。
悲しい、主人公♀への転げ落ちるような不幸の応酬、泣けてくる。
気の休まるまもなくそのまま物語りは幕を閉じる。
正直なところ氏がこういう作品を書くのは期待していないが、
あー、現実はそんなものかも?と思わせるところにこの作品の意義があるように思える。
落ち込んでいるときに読んではいけない本。
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No.6:
(3pt)

それでも、死で終わらせて欲しくなかった

格差社会の頂点で育った澄雄、どん底でもがいている樹里亜、共に二十歳。
社会の両極端で生きる二人が出会った時、明るい未来はなかった。
樹里亜に襲い掛かる数々の不幸には目を覆いたくなる。本当に生きていくのがイヤになるだろう。
澄雄の過去(母親の首吊り自殺を発見)も同情を禁じえない。
でも、それでも、心中という形で終わらせてしまったら、あまりにもむなしい。
二人は今幸せだと何度繰り返されても、やっぱり死なないで欲しかった。
死という形で終わらせる恋愛を肯定してしまわないでほしかった。
作者のファンだからこそ。
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No.5:
(3pt)

ファンには悪いが、死で安易に終わる薄っぺらな結末。

影響力の大きいこうした売れっ子作家は、
死をこんなに軽く扱ってはいけない。
若い読者が多いのだから、なおさら。
じゃあ、お前は何で読んでるんだよ、と聞かれそうですが・・・
まあ、好きだからなんだけどね(汗)
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No.4:
(3pt)

どこまでも愚直に通俗的たらんとした小説

心中物の舞台を現代に置き換え
格差社会や出会い系といった記号を散りばめ
感情や思考やキャラクター分けや舞台装置が
読者の想像の範疇をまったく越えることなく
どこまでも愚直に通俗的たらんとした小説。
唯一つ、都市風俗の描写は、
未来から見ると時制的価値が高いのだろう。
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No.3:
(5pt)

いい恋なのか

豊かな家庭に生まれ、それまでの人生は苦労知らず。
人生に目的がもてないことが悩みである青年

正反対に家庭に恵まれずに、苦労ばかりをし続ける少女。

二人の出会いが携帯サイトの出会い系。
初めのやり取りはメールから始まる。

本当の気持ちを探りながら、思いを深めていく二人。
それを取り巻く人々の邪魔立て。

恋に障害はつきものというけれど、
本人の気持ちをさておき、勝手な幸せを押し付けようとする人々にもやきもきさせられる。

気持ちがどれほど伝えられるのか。
それを考えさせられた。
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No.2:
(5pt)

格差社会の恋愛は

お金に不自由したことの無いお坊ちゃんと
出会い系でバイトする下級少女の恋愛
出会いもそこから発展する付き合いも
すぐそばにあるリアルな恋愛
しかし互いの生きてきた道の違いが
価値観のギャップをうむ
現代版ロミオとジュリエット
文句とおりのストーリーは
違う視点から格差社会を見せてくれる
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No.1:
(5pt)

恋の先にあるもの

どんなテーマでも、常に希望的な結末に向かってストーリーを紡いできた石田氏だが、本作では「格差」を中核に置いた、悲恋と認めざるを得ない物語を書いた。
格差をテーマに置いた(つまり、書きたかった)ことから推測する限り、あらかじめこのラストは初めから決まっていたのだと思われる。現代における格差の実態がどれほどひどいものか(小説なので、設定的には多少拡張している節は否めないが)、それを著者は本作で酷痛なほどに描いた。
また、まったく視点を変えてひとつの恋愛小説という観点から見れば、石田氏は恋愛小説としての前作『美丘』以降、新たな考え方を持ったように思える。恋の先にあるもののひとつに、「死」を認めるようになった。これは病気(※『美丘』のカスタマーレビューの数々を参照のこと)とか格差とかの“提起問題”的なテーマではなく、ただひとつ「恋」というもののみを追求した結果であると私には思える。そういった意味では、石田氏は恋愛小説の書き手として、間違いなく新境地へ足を踏み入れたと言えるだろう。
親指の恋人Amazon書評・レビュー:親指の恋人より
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