聖灰の暗号

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評判

聖灰の暗号の評価:

4.23/5点 レビュー 39件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.23pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全81件 41〜60 3/5ページ
No.41
(3pt)

ストーリーはイマイチ…?

カタリ派の残した暗号を歴史学者須貝が解明していく物語り。 上巻の学者のリアルな仕事の描写と地道な調査に比べると、下巻は暗号の解読も予定調和的にあれよあれよという間に展開してしまった感があり、最終的な黒幕の大捕物もあまりにもあっさり解決しすぎで残念。 ローマ教会側の修道士がカタリ派の思想に共鳴していく経緯が描かれる物語り部分が救い。
聖灰の暗号〈下〉 Amazon書評・レビュー: 聖灰の暗号〈下〉より
410331415X
No.40
(4pt)

学者の日常描写が良い

歴史おたくの知人におすすめされて読み始めた小説。 中世ヨーロッパでキリスト教会で異端とされたカタリ派の秘密を記述した文書を歴史学者が追う、という筋書き。 ローマ教会やカタリ派に絡んだ歴史が随所で解説されており、歴史オタクは楽しめると思う。 個人的には、それと並んで、冒頭部分の学者としての日常を綴った部分に惹かれた。 ヨーロッパに留学したり、1日中図書館にこもってひたすら文献を調査したり、後半のスピード感ある冒険部分に比べて地味で埋もれがちにも見えるが、その中にも学者としての情熱が浮き出てくるような記述に感情移入できた。 後編も読みます。
聖灰の暗号〈上〉 Amazon書評・レビュー: 聖灰の暗号〈上〉より
4103314141
No.39
(4pt)

面白かった

上・下貫巻でお勧めです。
宗教とは、何かを考えさせられました。
聖灰の暗号〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 聖灰の暗号〈下〉 (新潮文庫)より
4101288208
No.38
(4pt)

面白かった

上・下貫巻でお勧めです。
宗教とは、何かを考えさせられました。
聖灰の暗号〈下〉 Amazon書評・レビュー: 聖灰の暗号〈下〉より
410331415X
No.37
(4pt)

異端に加担したいが火あぶりは嫌だ

上巻から徐々に謎に迫り、そしていよいよすべての手稿が発見される。
ここに出てくることっぽいことは、おそらく本当にあったのだろう。
たくさんの人々がキリスト教の王道から違う(解釈が違う)というだけで、
残虐に葬り去られてきた。普段は考えないが、信仰とはなんだろうかと考える。

どう考えても、自分はこの小説に出てきた異端の考えの方が共感できる。
そうなると、火あぶりかー、いやでも王道派のふりをするかな、しにたくないし。
そう考えるとやっぱり、信仰を貫いて火刑に処される気持ちもわからず、
どっちもやだなーと思ってしまう。小説的にはまーまー、ちょっと中だるみはあった。
聖灰の暗号〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 聖灰の暗号〈下〉 (新潮文庫)より
4101288208
No.36
(4pt)

闇に葬られたカタリ派

歴史学者が歴史の闇に葬られていた暗部に触れる、と同時にそれを防ごうとする組織が立ちふさがると、まあこんな類のお話でした。
キリスト教カトリックの異端審問期に存在したカタリ派がメインになっており、その分野にまったく無知なので、単純に興味深かった。
おそらく、カタリ派や中世のこの時期を研究した堅い書物はたくさんあれど、なかなか物語として読ませてくれるようなものは少ないだろう。
小説の面白さと素晴らしいところは、物語にそった知識と興味をこんなド素人にでも湧きあがらせてくれることかもしれない。
聖灰の暗号〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 聖灰の暗号〈上〉 (新潮文庫)より
4101288194
No.35
(4pt)

異端に加担したいが火あぶりは嫌だ

上巻から徐々に謎に迫り、そしていよいよすべての手稿が発見される。
ここに出てくることっぽいことは、おそらく本当にあったのだろう。
たくさんの人々がキリスト教の王道から違う(解釈が違う)というだけで、
残虐に葬り去られてきた。普段は考えないが、信仰とはなんだろうかと考える。

どう考えても、自分はこの小説に出てきた異端の考えの方が共感できる。
そうなると、火あぶりかー、いやでも王道派のふりをするかな、しにたくないし。
そう考えるとやっぱり、信仰を貫いて火刑に処される気持ちもわからず、
どっちもやだなーと思ってしまう。小説的にはまーまー、ちょっと中だるみはあった。
聖灰の暗号〈下〉 Amazon書評・レビュー: 聖灰の暗号〈下〉より
410331415X
No.34
(4pt)

闇に葬られたカタリ派

歴史学者が歴史の闇に葬られていた暗部に触れる、と同時にそれを防ごうとする組織が立ちふさがると、まあこんな類のお話でした。
キリスト教カトリックの異端審問期に存在したカタリ派がメインになっており、その分野にまったく無知なので、単純に興味深かった。
おそらく、カタリ派や中世のこの時期を研究した堅い書物はたくさんあれど、なかなか物語として読ませてくれるようなものは少ないだろう。
小説の面白さと素晴らしいところは、物語にそった知識と興味をこんなド素人にでも湧きあがらせてくれることかもしれない。
聖灰の暗号〈上〉 Amazon書評・レビュー: 聖灰の暗号〈上〉より
4103314141
No.33
(5pt)

正統を盲信する権力者による異端弾圧の普遍性を実感する優れた歴史の断面とその悲劇の鏡像

歴史は正統派による異端とみなされた側への弾圧の記録だが、それを史実を下敷きにしてフィクション化した点では、読み応えのある傑作だと思った。この小説を読みながら眼蓋に浮かんだのは、ナチスによるユダヤ人の弾圧と抹殺、スターリンによる批判勢力の粛清、日本の特高警察による自由主義者や社会主義者の徹底的な弾圧などだが、それだけではない。安倍政権による批判勢力の徹底排除と情報支配に続く全体主義政治が、われわれの目の前で進行しているのに対して、それに無関心な日本人が圧倒的である現実。そういったことは異端と名づけて排除する路線であり、単なる宗教の問題に限ったことではない。精神科医の帚木博士の筆法はそういった社会の暗い面に照明を当てて、我々の眼前でも同じことが起きていることを思い出させてくれる。彼のイマジネーションと教養の深さに対して敬意を表したい。
聖灰の暗号〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 聖灰の暗号〈上〉 (新潮文庫)より
4101288194
No.32
(5pt)

正統を盲信する権力者による異端弾圧の普遍性を実感する優れた歴史の断面とその悲劇の鏡像

歴史は正統派による異端とみなされた側への弾圧の記録だが、それを史実を下敷きにしてフィクション化した点では、読み応えのある傑作だと思った。この小説を読みながら眼蓋に浮かんだのは、ナチスによるユダヤ人の弾圧と抹殺、スターリンによる批判勢力の粛清、日本の特高警察による自由主義者や社会主義者の徹底的な弾圧などだが、それだけではない。安倍政権による批判勢力の徹底排除と情報支配に続く全体主義政治が、われわれの目の前で進行しているのに対して、それに無関心な日本人が圧倒的である現実。そういったことは異端と名づけて排除する路線であり、単なる宗教の問題に限ったことではない。精神科医の帚木博士の筆法はそういった社会の暗い面に照明を当てて、我々の眼前でも同じことが起きていることを思い出させてくれる。彼のイマジネーションと教養の深さに対して敬意を表したい。
聖灰の暗号〈上〉 Amazon書評・レビュー: 聖灰の暗号〈上〉より
4103314141
No.31
(5pt)

とても満足しました

梱包が素晴らしく、併せて購入した下巻とも一気に読了しました。大変、考えさせられる内容で、深い満足感を覚えました。
聖灰の暗号〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 聖灰の暗号〈上〉 (新潮文庫)より
4101288194
No.30
(5pt)

とても満足しました

梱包が素晴らしく、併せて購入した下巻とも一気に読了しました。大変、考えさせられる内容で、深い満足感を覚えました。
聖灰の暗号〈上〉 Amazon書評・レビュー: 聖灰の暗号〈上〉より
4103314141
No.29
(4pt)

キリスト教の闇が大胆に書かれています。

キリスト教会から弾圧を受けた「カタリ派」が異端として火あぶりにあったことが、歴史学者須貝彰が明らかにしていく物語として記してある。カタリ派の基本データとしては『この世は悪で形成され、天国への道は悪から遠ざける禁欲生活にのみ依存する』というのが根底で、『肉食の禁止、菜食のみ』であって、さらに特徴的だったのが『祈りの場は教会ではなく、どこでもいい』ということ。祈りをするのに教会へ行く意味はない、祈る精神のみが神に届き、それは教会でなくても届くのはあまりまえ。この精神がキリスト教会を否定的に捉える思想で弾圧する理由となった。思想は続き、『洗礼は善悪をある程度見極められる年になってから受ける』『洗礼は聖水など道具によらず、良き人が手を頭に乗っけるだけでよい』
 ある意味、宗教的観念を合理的に捉えていたのがカタリ派であったともう。そして、その合理性がキリスト教会を否定するものになり、キリスト教会は一方的に弾圧した。
 物語の整然性には若干かけるところがあるが、議題としては興味深く、キリスト教会がいかに「排他的」であったがうかがえる。
キリスト教の当時の排他的様子がよくわかってよい。
ただし、恋愛情緒は不要かと。
聖灰の暗号〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 聖灰の暗号〈上〉 (新潮文庫)より
4101288194
No.28
(4pt)

キリスト教の闇が大胆に書かれています。

キリスト教会から弾圧を受けた「カタリ派」が異端として火あぶりにあったことが、歴史学者須貝彰が明らかにしていく物語として記してある。カタリ派の基本データとしては『この世は悪で形成され、天国への道は悪から遠ざける禁欲生活にのみ依存する』というのが根底で、『肉食の禁止、菜食のみ』であって、さらに特徴的だったのが『祈りの場は教会ではなく、どこでもいい』ということ。祈りをするのに教会へ行く意味はない、祈る精神のみが神に届き、それは教会でなくても届くのはあまりまえ。この精神がキリスト教会を否定的に捉える思想で弾圧する理由となった。思想は続き、『洗礼は善悪をある程度見極められる年になってから受ける』『洗礼は聖水など道具によらず、良き人が手を頭に乗っけるだけでよい』
 ある意味、宗教的観念を合理的に捉えていたのがカタリ派であったともう。そして、その合理性がキリスト教会を否定するものになり、キリスト教会は一方的に弾圧した。
 物語の整然性には若干かけるところがあるが、議題としては興味深く、キリスト教会がいかに「排他的」であったがうかがえる。
キリスト教の当時の排他的様子がよくわかってよい。
ただし、恋愛情緒は不要かと。
聖灰の暗号〈上〉 Amazon書評・レビュー: 聖灰の暗号〈上〉より
4103314141
No.27
(5pt)

遠い昔、未知の国で起こったかも知れない…ミステリアスな小説

上から引き続き、購入。日常の生活から逸脱した世界で、想像力を掻き立てられる物語の展開に引きこまれました。どの時代にも理不尽なこと、納得できないことはあるのですね。流された多くの涙に共感しながら、現在の自由な社会に感謝しています。
聖灰の暗号〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 聖灰の暗号〈下〉 (新潮文庫)より
4101288208
No.26
(5pt)

遠い昔、未知の国で起こったかも知れない…ミステリアスな小説

上から引き続き、購入。日常の生活から逸脱した世界で、想像力を掻き立てられる物語の展開に引きこまれました。どの時代にも理不尽なこと、納得できないことはあるのですね。流された多くの涙に共感しながら、現在の自由な社会に感謝しています。
聖灰の暗号〈下〉 Amazon書評・レビュー: 聖灰の暗号〈下〉より
410331415X
No.25
(4pt)

正統と異端の逆転

史実として、スペインでは「フランク族に対抗していたゲルマン人・西ゴート族が西ゴート帝国を作って、フランク族よりもまじめにキリスト教を信仰した。この西ゴート帝国滅亡以降、イスラム勢力に対抗するまじめなキリスト教徒が仏西の中間、つまり、ピレネー山脈を中心にした現在のバスク地方と、その西北に隣接するフランス・ガスコーニュ地方、そしてその東のツールーズ地方に残ることになる。彼らは意識的にマニ教の教義を取り入れ、厳格な戒律を持つ教派を打ち立てた。それは、完全な反ローマ教会の宗教改革運動となった」。
(栗本慎一郎『全世界史』)

これがアルビ派またはカタリ派である。

本来は正統であるミトラ教・マニ教を「異端」とすることで、本来は異端であるローマ教会が「正統」になるという無理な逆転状態を維持することが至上命題となっているため、「異端」であるカタリ派を排除する運動は、苛烈に暴力的なもの(アルビジョア十字軍)となる。

本書は小説の形を借りて、カタリ派がキリスト教徒として如何に正統な生き方であるかを示すとともに、その正統への弾圧が如何に苛烈であったかも教えてくれる。

『ダ・ヴィンチ・コード』との比較を指摘するレビューアの方がいるが、私にとっては、キリストに子供がいたとかいないとかの(どうでも良い)話よりも、「信仰」というものについてより深く考える機会を与えてくれる本書の方がずっと面白かった。
聖灰の暗号〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 聖灰の暗号〈上〉 (新潮文庫)より
4101288194
No.24
(4pt)

正統と異端の逆転

史実として、スペインでは「フランク族に対抗していたゲルマン人・西ゴート族が西ゴート帝国を作って、フランク族よりもまじめにキリスト教を信仰した。この西ゴート帝国滅亡以降、イスラム勢力に対抗するまじめなキリスト教徒が仏西の中間、つまり、ピレネー山脈を中心にした現在のバスク地方と、その西北に隣接するフランス・ガスコーニュ地方、そしてその東のツールーズ地方に残ることになる。彼らは意識的にマニ教の教義を取り入れ、厳格な戒律を持つ教派を打ち立てた。それは、完全な反ローマ教会の宗教改革運動となった」。
(栗本慎一郎『全世界史』)

これがアルビ派またはカタリ派である。

本来は正統であるミトラ教・マニ教を「異端」とすることで、本来は異端であるローマ教会が「正統」になるという無理な逆転状態を維持することが至上命題となっているため、「異端」であるカタリ派を排除する運動は、苛烈に暴力的なもの(アルビジョア十字軍)となる。

本書は小説の形を借りて、カタリ派がキリスト教徒として如何に正統な生き方であるかを示すとともに、その正統への弾圧が如何に苛烈であったかも教えてくれる。

『ダ・ヴィンチ・コード』との比較を指摘するレビューアの方がいるが、私にとっては、キリストに子供がいたとかいないとかの(どうでも良い)話よりも、「信仰」というものについてより深く考える機会を与えてくれる本書の方がずっと面白かった。
聖灰の暗号〈上〉 Amazon書評・レビュー: 聖灰の暗号〈上〉より
4103314141
No.23
(5pt)

異端とはなにか

優れた小説は、そこに己との関係性において、読むものである。
カタリ派など、日本と関係ない地球の裏側の話である。遠い異国の宗教弾圧とそれにまつわる事件としてのみ、読む作品だろうか?

たしかに、現代日本にカタリ派はいないだろう(おられたら謝ります)。が、我が国には、「異端」に「位置づけ」られ、陰に陽に、無言の有言の弾圧を受けている人たちはいないのだろうか? そう読むことでこの作品の真の姿が浮かび上がってくるだろう。


聖灰の暗号〈上〉 Amazon書評・レビュー: 聖灰の暗号〈上〉より
4103314141
No.22
(5pt)

異端とはなにか

優れた小説は、そこに己との関係性において、読むものである。
カタリ派など、日本と関係ない地球の裏側の話である。遠い異国の宗教弾圧とそれにまつわる事件としてのみ、読む作品だろうか?

たしかに、現代日本にカタリ派はいないだろう(おられたら謝ります)。が、我が国には、「異端」に「位置づけ」られ、陰に陽に、無言の有言の弾圧を受けている人たちはいないのだろうか? そう読むことでこの作品の真の姿が浮かび上がってくるだろう。


聖灰の暗号〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 聖灰の暗号〈上〉 (新潮文庫)より
4101288194