烈火の月

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評判

烈火の月の評価:

4.00/5点 レビュー 17件。 B ランク

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平均点4.00pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全28件 21〜28 2/2ページ
No.8
(3pt)

軽快で読みやすい

くすっと笑える場面なども挟みつつ軽快な感じでストーリーが進み、ハードな内容のわりには読みやすいです。ただ主人公・我妻と娘の関係が最後まで改善されないのが残念でした。小説なんだからたとえ楽観的であっても、そこがもう少し救いようのある決着がつけば全体として、我妻の人間性に厚みと説得力が出たかな、と思いました。
烈火の月―THE MOON IN A FURY Amazon書評・レビュー: 烈火の月―THE MOON IN A FURYより
4093796718
No.7
(5pt)

野沢版「その男、凶暴につき」

本作は、著者が脚本をつとめた1989年制作の映画「その男、凶暴につき」を改稿し小説化したものである。
監督が当初予定されていた深作欣二から北野武へと代わり、脚本も野沢作品とは大きく違ったものとなったなったようである。
この作品は、変更される前の野沢オリジナル版「その男、凶暴につき」であり、骨子は同じながらも映画とは違った展開と結末を持っている。
そうした、この作品が生まれるまでの経緯は、巻末にある「単行本のためのあとがき」に詳しく書かれてある。
作品の内容であるが、警察と麻薬組織の暴力の応酬を軸に据えながら、よごれた部分を共有化させることで、真の正義とは何かを考えさせるものとなっている。
そして主人公の我妻をはじめ登場人物たちの背負う暗い過去は、対外的には強さを見せ付けながらも内に秘める弱さを持ち合わせた、深みのある性格付けをつくりだしている。
全6章からなる長編ならがも、力強く確かな筆致で書かれた作品は、読者を飽きさせない完成度がある。
烈火の月 (小学館文庫) Amazon書評・レビュー: 烈火の月 (小学館文庫)より
4094081453
No.6
(4pt)

何か大切なものを失った男の逆襲

北野武監督の映画「その男凶暴につき」のシナリオって、野沢尚さんが書いていたんですね。
これは、その小説版。
しかし、筆者が後書きで説明しているように、非常に不幸な生まれ方をした小説なのだ。
深作欣二監督と映画を作るために時間をかけて練ってきたシナリオが、諸事情で企画が倒れ、北野監督の手に渡った。
筆者自体が「天才」と認める北野氏の即興的な変更で、映画は原型をとどめない作品に。
そんな筆者の小説によるリベンジ・・・。そんな雰囲気がある。
主人公は、はみ出しものの刑事。それゆえに、大事な家族を失い、苦しんでいる。
そんな男が、麻薬密売にかかわる狂った殺人者と対決する。
家族だけでなく、友や、同じ職場の仲間たちまで失いながらも、孤高の戦いを続ける主人公は、まさにハードボイルド。
暗いトーンの物語で、救いのない展開なのだが、ラストは破綻せずに美しくまとまっているのもよかった。
犯人に迫る過程の性急さや唐突な展開など欠点もあり、傑作とまではいいがたいが、読み応えのある佳作です。
烈火の月 (小学館文庫) Amazon書評・レビュー: 烈火の月 (小学館文庫)より
4094081453
No.5
(5pt)

もともとは映画の脚本。

面白い。前半やや他の野沢作品と毛色が違うか?と感じさせるややユルい展開。暴力的な刑事が主人公というプロットは度肝を抜く、というほどではありません。
野沢真骨頂は中盤以降。平板にみえた主人公や脇役、敵役の表情にディティール・色が加えられ、ユルいストーリーが急加速する。乗り遅れに注意してください。
著者はあとがきで「後講釈はいやなんだけど」と言いつつ、本作品が産まれた背景を語ります。「その男、凶暴につき」の脚本として書かれた本作品の原案。
麻薬や暴力などいろいろなかたちをとって本書で表現されているのは人間の破壊願望。何をどうして破壊したいのか。願望の実相を見事に描ききっています。
ピカレスクロマンという表現は陳腐ですが、人間の極限状態を描かせたら野沢の右に出るものなし。
期待を裏切りません。
烈火の月 (小学館文庫) Amazon書評・レビュー: 烈火の月 (小学館文庫)より
4094081453
No.4
(5pt)

もともとは映画の脚本。

面白い。前半やや他の野沢作品と毛色が違うか?と感じさせるややユルい展開。暴力的な刑事が主人公というプロットは度肝を抜く、というほどではありません。
野沢真骨頂は中盤以降。平板にみえた主人公や脇役、敵役の表情にディティール・色が加えられ、ユルいストーリーが急加速する。乗り遅れに注意してください。
著者はあとがきで「後講釈はいやなんだけど」と言いつつ、本作品が産まれた背景を語ります。「その男、凶暴につき」の脚本として書かれた本作品の原案。
麻薬や暴力などいろいろなかたちをとって本書で表現されているのは人間の破壊願望。何をどうして破壊したいのか。願望の実相を見事に描ききっています。
ピカレスクロマンという表現は陳腐ですが、人間の極限状態を描かせたら野沢の右に出るものなし。
期待を裏切りません。
烈火の月―THE MOON IN A FURY Amazon書評・レビュー: 烈火の月―THE MOON IN A FURYより
4093796718
No.3
(4pt)

興奮しますね

結構、分厚いし登場人物も少なくないので読むのは大変かと思いますが、後半はページをめくる手が早くなる作品だと思います。ストーリーも暴力的な部分もありますが、私は結局最後に涙をながしました。本とミステリーが好きな方なら読むベシと思います。
烈火の月―THE MOON IN A FURY Amazon書評・レビュー: 烈火の月―THE MOON IN A FURYより
4093796718
No.2
(4pt)

アドレナリンが沸騰する読み物

愛高署管内で起こったヤクの売人殺人事件、被害者の手帳から分かった次の取引に張込む我妻巡査部長は先日ホームレスになりすまし、ホームレス襲撃犯の少年たちを病院に送り込んだ凶暴なる刑事だった。取引に現れたのが、マトリこと麻薬取締官瑛子だったことから2人で事件を追いかけることになる。はみ出し者の2人が麻薬組織に立ち向かって行く姿を描いたエンターテイメント、アドレナリンが沸騰する読み物でした。話が進んで行くうちにこじんまりして行くが、新宿鮫よりホットで禿鷹よりまともな我妻のキャラ、続編が出ることに期待します。
烈火の月―THE MOON IN A FURY Amazon書評・レビュー: 烈火の月―THE MOON IN A FURYより
4093796718
No.1
(3pt)

並みのハードボイルド

息をもつかせぬハードバイオレンス&スリラー。著者の文章の上手さがいかんなく発揮されている。しかしながら、全体のトーンが暗いのが大きな失点。ストーリー展開は無理なく絶妙だが、警察内部の腐敗やヤクの拡散などありふれた題材であるだけに、巨悪に立ち向かうガチンコ刑事という印象が残ったのは著書として個性的とは言えず誠に残念。第1章で描かれた主人公像そのままに最後まで描き切っていたらホント面白いデカ小説となったことであろうに。
烈火の月―THE MOON IN A FURY Amazon書評・レビュー: 烈火の月―THE MOON IN A FURYより
4093796718