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悪霊刑事
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悪霊刑事の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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いい意味で、複雑な気分になった作品。まず最初、第二章まで読んだ時点で、「妙玄刑事が超能力を使い、殺人などの真犯人を自首させるエピソードの連続なのか」と思い込んでしまったのである。ところが違った。アフラマズダとアーリマンの如き、妙玄と”魔王(?)”の戦いという、一本筋が通っていたのだ(この”魔王”候補の”こおとこ”が、本当は妙玄そっくりで「女かと見紛う容姿端麗な男」という設定が凝ってる)。それと、私には気になったのが、この作品が発表された時期のことだ。1988年だから「昏き日輪」、あの宮田雷四郎登場と1年ほどしか違わない。だから、妙玄に協力して勇ましく戦う二瓶、五条の両刑事が、雷四郎にとっての白川、剣持に当たるように思えてならない。それでもこちらの作品では、スプラッター的見せ場とか自然科学、特に昆虫学や害虫駆除に関する薀蓄など、雷四郎シリーズとはまた別の力点も見られた。また、二瓶刑事の密かな願い__一般の人間にも、悪の要素があるではないか、という考えから出てきたのだが__の通り、”魔王”を殺しはしないラストの迎え方も、雷四郎シリーズの最終作品と同じで、ふと一種の微笑ましさみたいなものを感じた・・・これはまた、カラスのカンコや犬のゲンコツが、活躍して無事にラストを迎える点にも重なる。もう一つ。発表が1988年11月だともう平成ではあるが、ハエの殺虫剤に対する抵抗力の実話として、1965年の「夢の島事件」を持ち出す辺り、描いた世界は一応こう言えるだろう・・・「昭和よのーっ」。 | ||||
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