永遠の仔

評判

永遠の仔の評価:

4.53/5点 レビュー 169件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.53pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全198件 121〜140 7/10ページ
No.78
(5pt)

「力」がみなぎった作品

2000年度版このミス10 1位。
1999年文春ミステリーベスト10 2位。
2000年 第53回日本推理作家協会賞長篇部門
第121回直木賞候補作品
作者の代表作品。
直木賞の選考では、選考委員の大先生方に「作品が長すぎる」「子供同志の会話が子供らしくない」等々の評価を受けたようであり、実際読んでみると、なるほどその通りである。しかし、その不器用さゆえ、読者に強いメッセージが伝わっているように思う。作品自体は過去と現在に起きた殺人事件を軸に展開するミステリーとなっているが、まず作者が作品を通して伝えたいメッセージがあり、その表現方法としてミステリーを選択したように感じた。とにかく「力」がみなぎった作品である。
永遠の仔〈上〉 Amazon書評・レビュー: 永遠の仔〈上〉より
4877282858
No.77
(5pt)

完璧です。

これ以上の作品はないと思いました。ミステリーの中では私の読んだ中で一番です。
 心を病んだ者の心情を丁寧に描いています。嵐を避けて、大きな木の下の穴で「生きてていいんだ、生きていいんだ」を3人で繰り替えすシーンは、最も好きな箇所です。
 ミステリーとしての物語も完璧で、最後は「あっ」と叫ぶほど、驚きでした。絶対のお勧めです。長編ですので、まとまった長い休みにじっくりと読むことをお勧めします。
永遠の仔〈上〉 Amazon書評・レビュー: 永遠の仔〈上〉より
4877282858
No.76
(2pt)

「生きていてもいいんだよ」当たり前だろ !

「永遠の仔」という題名自身がそもそも日本語として違和感があるのだが、作品における人生観が偏り過ぎている。世の中の人々全てが幼年児期のトラウマに支配されて生きている訳ではないだろう。登場人物が全て精神的に幼過ぎるのである。その意味での作品名かもしれないが。
それに誰よりも幼い命の大切さを実感している筈の主人公が、堕胎を勧めるという矛盾。話が長いだけで、構想が破綻している。幼年児期のトラウマについて作者は勘違いをしているのではないか。人は日常の苦しさの中で、些細な喜びを見い出し、一日一日を送っているのである。それを幼年児期のトラウマを過大視して、「生きていてもいいんだよ」は無いだろう。
作者の死生観、人道感に大きな疑問を抱かせる作品。
永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)より
4344405714
No.75
(2pt)

どうにも……

ストーリーよりも、作者の人生観・人間観に違和感がありました。
主要キャラクターに、尊敬できる大人少なくとも年齢にふさわしい
精神的成長を遂げていると思える大人が皆無なんですよね。
例外は梁平の養父母くらいですか。
大人はみんな、精神的に脆い傷ついた大きな子供。
人生における苦しみは、すべて子供時代の親あるいは大人との関わりによるもの。
それがテーマだからといって、登場人物のほとんど、
主要でない端役にいたるまでが
「子供時代おとなから受けたトラウマ」に苦しむ世界には辟易です。
主役の三人だけで充分なのではないでしょうか?
自分の作品世界に登場する人間にはみんな、弱いまま、
傷ついたままでいて欲しいのでしょうか。
罪を犯したら犯したで、ちゃんと償いをする大人も皆無ですし……
自殺するより相手の目を見て謝るべきだと思うのですが。
さらにいえば、性的虐待を受けた女性が看護婦、
身体暴力を受けて育った男性が警官や弁護士なんて仕事に
ついたりしないと思います。
たとえなっても、トラウマを刺激されるばかりの仕事内容に
耐えられないのではないかと思うですが。
「生きていてもいいんだよ」というセリフも不可解です。
生物に対しそのようなことを言えるのは神さまだけです。
そして作者は神さまではありません。
永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)より
4344405714
No.74
(5pt)

「力」がみなぎった作品

作者の代表作品。
直木賞の選考では、選考委員の大先生方に「作品が長すぎる」「子供同志の会話が子供らしくない」等々の評価を受けたようであり、実際読んでみると、なるほどその通りである。しかし、その不器用さゆえ、読者に強いメッセージが伝わっているように思う。作品自体は過去と現在に起きた殺人事件を軸に展開するミステリーとなっているが、まず作者が作品を通して伝えたいメッセージがあり、その表現方法としてミステリーを選択したように感じた。とにかく「力」がみなぎった作品である。
永遠の仔〈5〉言葉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の仔〈5〉言葉 (幻冬舎文庫)より
4344405846
No.73
(5pt)

「力」がみなぎった作品

2000年度版このミス10 1位。

1999年文春ミステリーベスト10 2位。

2000年 第53回日本推理作家協会賞長篇部門

第121回直木賞候補作品

作者の代表作品。

直木賞の選考では、選考委員の大先生方に「作品が長すぎる」「子供同志の会話が子供らしくない」等々の評価を受けたようであり、実際読んでみると、なるほどその通りである。しかし、その不器用さゆえ、読者に強いメッセージが伝わっているように思う。作品自体は過去と現在に起きた殺人事件を軸に展開するミステリーとなっているが、まず作者が作品を通して伝えたいメッセージがあり、その表現方法としてミステリーを選択したように感じた。とにかく「力」がみなぎった作品である。
永遠の仔〈3〉告白 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の仔〈3〉告白 (幻冬舎文庫)より
4344405730
No.72
(5pt)

「力」がみなぎった作品

2000年度版このミス10 1位。
1999年文春ミステリーベスト10 2位。
2000年 第53回日本推理作家協会賞長篇部門
第121回直木賞候補作品
作者の代表作品。
直木賞の選考では、選考委員の大先生方に「作品が長すぎる」「子供同志の会話が子供らしくない」等々の評価を受けたようであり、実際読んでみると、なるほどその通りである。しかし、その不器用さゆえ、読者に強いメッセージが伝わっているように思う。作品自体は過去と現在に起きた殺人事件を軸に展開するミステリーとなっているが、まず作者が作品を通して伝えたいメッセージがあり、その表現方法としてミステリーを選択したように感じた。とにかく「力」がみなぎった作品である。
永遠の仔〈4〉抱擁 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の仔〈4〉抱擁 (幻冬舎文庫)より
4344405838
No.71
(5pt)

「力」がみなぎった作品

2000年度版このミス10 1位。
1999年文春ミステリーベスト10 2位。
2000年 第53回日本推理作家協会賞長篇部門
第121回直木賞候補作品
作者の代表作品。
直木賞の選考では、選考委員の大先生方に「作品が長すぎる」「子供同志の会話が子供らしくない」等々の評価を受けたようであり、実際読んでみると、なるほどその通りである。しかし、その不器用さゆえ、読者に強いメッセージが伝わっているように思う。作品自体は過去と現在に起きた殺人事件を軸に展開するミステリーとなっているが、まず作者が作品を通して伝えたいメッセージがあり、その表現方法としてミステリーを選択したように感じた。とにかく「力」がみなぎった作品である。
永遠の仔〈2〉秘密 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の仔〈2〉秘密 (幻冬舎文庫)より
4344405722
No.70
(5pt)

「力」がみなぎった作品

2000年度版このミス10 1位。
1999年文春ミステリーベスト10 2位。
2000年 第53回日本推理作家協会賞長篇部門
第121回直木賞候補作品
作者の代表作品。
直木賞の選考では、選考委員の大先生方に「作品が長すぎる」「子供同志の会話が子供らしくない」等々の評価を受けたようであり、実際読んでみると、なるほどその通りである。しかし、その不器用さゆえ、読者に強いメッセージが伝わっているように思う。作品自体は過去と現在に起きた殺人事件を軸に展開するミステリーとなっているが、まず作者が作品を通して伝えたいメッセージがあり、その表現方法としてミステリーを選択したように感じた。とにかく「力」がみなぎった作品である。
永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)より
4344405714
No.69
(5pt)

優希…

 読書をする時、私はよく登場人物を自分に投影することがあります。
 しかし、彼女の境遇は私の想像の域を完全に超えていました。
 そのため、「痛ましい」とか、「こんな仕打ちはひど過ぎる」なんて言うことは軽々し過ぎて到底できません。
 そんな中、私ができる唯一のことは優希のような人を現実に出さないように少しでも努力することだけでしょう。
 しかし、どのようなことが私にできるのか分からないというのが正直なところ…
 そんな中、いろいろ考えてみることも必要なのではないかと私は感じました。
 
永遠の仔〈2〉秘密 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の仔〈2〉秘密 (幻冬舎文庫)より
4344405722
No.68
(5pt)

「人生」という人間ドラマ

 第53回日本推理作家協会賞受賞作品
 「週間文春 二十世紀傑作ミステリーベスト10」 国内部門 第10位
 「週間文春 傑作ミステリーベスト10」 1999年 第2位
 「宝島社 このミステリーがおもしろい」 2000年度 第1位
 「ダヴィンチ 今年の1冊」 1999年 総合ランキング 第1位
 「ダヴィンチ 今年の1冊」 1999年 ミステリー・ホラー・SF部門 第1位
 「人生」…
 人間が過去を振り返ると、それぞれドラマがあります。
 それらには、一つとして同じものはありません。
 その「人生」という人間ドラマの重さを本作品は再認識させてくれました。
 人間誰でも自分の「人生」が一番だと思う節がなくはないと思いますが…
 私は「人生」という人間ドラマの重さを再認識することで、生命の大切さも再認識しました。
 親は親なりに、子は子なりに本作品を読むと考えるところがあると思います。
 将来私が人の親になることができたら、再度本書を読んでみたいと思います。
 その時、私が感じることは今感じたことと違うでしょう。
 『永遠の仔』全5巻にレビューを載せようと思っているので、参考にしていただけると幸いです。
 ソレデハ…
永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)より
4344405714
No.67
(4pt)

少なくとも前半戦は面白い。必ず読んでおきたい一冊です。

この本を読んで気づく事。
主人公らがモウル(もぐら)、ジラフ(きりん)等と英語のあだ名で互いを呼び合っていること、設定となっている70年代は私はまだ生まれたばっかりだけれどもちょっと、やはり違和感を覚えましたね。
全体的にいえることはこの作品、ハリウッドっぽいです。・・っていう
よりアメリカンの感覚丸出しです。絶対ありえない展開とかにもいえるんだけれども一番の類似点は単純な感情表現において顕著に認められます。つまり主人公らは終始表に出すか否かは問わず常に『Papa,Mama,Do you love me?』とだけ繰り返し問いかけて訴えかけています。それ以上の複雑さは彼らの意識の上には上らない。上らせる余裕がない。彼らは終始被害者で物の見方や対人意識が特殊なので本来であればついていけない筈ですが著者は主人公ら、とりわけヒロイン優希をやさしい眼差しで暖かく包み込みます。
ストーリーについて言えば、
この世界では人々は皆申し合わせたように
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『人間が人として受け入れられることの大切さを主人公らに訴えかけ、そして我が子を愛せない人は親に愛されなかった人間であるという事実』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
が嫌という程の例示によって読者に開示されます。この世界観、人間観。当作品においてこの法則に例外はありません。これを単純化にすぎと見るか悲しき真実として彼らに共感するかどうかがこの本への評価の一つの分水嶺となるかと思います。
しかしながら著者はかなり凄腕のストーリーテラーですので一旦読み始めるや否やぐいぐいと中に引き込まれてしまうこと請け合いです。筆力もそうですが登場キャラへの思い入れにも並々ないものが感じられてなりません。そのせいか私もヒロイン優希は読んでいくうちに個人的に好きになっていきました。
しかし少し冷静な眼で見ると、優希がいるのは現実世界というよりは著者の心の中にいることに気づきます。フィクションなので当たり前すぎる話ですがずばりこの作品には優希しかいません。優希中心にありえない事件が多発しますがそこに統一感を見いだすか逆に矛盾を見てしまうか、つまるところ優希への共感度、一体感のレベルによって作品への評価が決まってしまう一品かと思いますが・・あなたはどう評価しますか?とりあえず一巻は読んでおいて損はないでしょう。
個人的には接触できて良かった本だと思ってますので皆様にも是非ともご一読をお進めしたいと思います。
永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)より
4344405714
No.66
(5pt)

ドラマは豪華キャストだったね

数年前にドラマを見ていたから
登場人物をそのときの俳優さんに当てはめて読み進めていったから
読みやすかった。先を知りたくてぐいぐい読めた。
早く下巻が読みたい。
永遠の仔〈上〉 Amazon書評・レビュー: 永遠の仔〈上〉より
4877282858
No.65
(3pt)

いうほどいいかなぁー

皆さん絶賛されていますが、正直僕はピンときませんでした。
ジラフ、モウルってあだ名で呼び合う設定から違和感を覚え、
この二人の少年のキャラクタの違いが最後までわかりにくかった。
ミステリとして読んではいけないのかも知れませんが、
伏線がないため、後で明かされる行動とのつながりがぴたっと
こない印象も。
虐待する親を殺せばそれで子供は救われるのか。
虐待される側の視点はいやというほど描かれているが、
なぜ虐待するのか、という点が掘り下げられておらず単に
悪い親とけなげに耐える子供、という構図でしかないのが残念。
永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)より
4344405714
No.64
(5pt)

深すぎる。。

この作品をミステリーという範疇に含ませていいのかどうか
壮大なドラマです。
全5巻のボリュームはどこもカットできない圧倒的なものとして
自らの魂をゆさぶられます。
主人公3人のあまりにもせつなすぎる家庭環境。
しかし現在の世の中ではとても小説の中の出来事とすませられない
悲しい現状があります。
この本はまさしく「魂」に語りかけてきます。
永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)より
4344405714
No.63
(3pt)

読みごたえあり

読みごたえのある作品でした。

単行本で二段組、上下2巻。

しかし、その厚さを感じさせないような作品でした。

ただ気になったのは、

彼らの疎外感や被害意識を際立たせるために

意図的に描いているのだとは思うのですが

(あるいは彼らの目を通して描いているためか)、

医療関係者や学校関係者の3人への対応、言葉などが

あまりにも無神経で、あまりにも何の知識もないように

描かれていることです。

90年代という時代のせいなのかとも思いましたが、

この点に違和感を感じました。
永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)より
4344405714
No.62
(5pt)

家事、子育て、介護

作品中に家事、子育て、介護をしなくていいのは子どもだけではないか、という内容を読んだ時にはっとした。
この三つは人間の義務であるが、それを果たしている大人は少なく、だからその足りない部分を人間は協力しあっていくことが必要だという内容だったと思う。
決して恵まれた環境で育たなかった優希たちのような人は、自分の育てられた子育てしか知らず、そうしてしまうとわかりながら、同じような子育てを繰り返してしまうことがある。だから梁平のように親となることを恐れる人もいる。
ここで「協力」なのだと思う。優希たちはすべてのことを「自分がもっとしっかりしていれば」と背負い込んでしまう。自分で自分を責め閉鎖的になるのではなく、周りに相談し協力してもらえばいいのだ。これは優希たちのようにあまりにも辛い過去を背負っている人には難しいのかもしれない。しかしすべての人に言えることだと思う。
この作品に対する感想としてはあまりにも幼いものだと自分でも思うが、自分が幸せに育ててもらったことに感謝しつつ、親、子どもを大切にすること、そしてうまくいかないことは協力しあっていくこと。大切で当たり前のことを学びなおした気がする。
永遠の仔〈上〉 Amazon書評・レビュー: 永遠の仔〈上〉より
4877282858
No.61
(5pt)

とにかくいい。

この本に託されているのは<生きる>という事。生きる意味でも生きる価値でもない、もっと端的で根本的な意味での<生きる>。
残酷で悲しいお話です。こうじゃなければいいという読者の予感はことごとく的中していき、予想もしなかった悲劇が主人公達を苦しめます。
しかしその悲しさの後ろに隠れていた人の空回りなやさしさや努力、そこに胸を打たれます。そしてそこにこそこの本のミステリーとしての楽しみも見出しました。
主人公達は最後まで悲惨です。しかしその悲惨さの中、この後も主人公達には多くの試練があるだろうと予測させながらもでどこか爽やかな読後感、そこに作者の力量を感じました。
物語は現在と過去、二つが交互に進んでいきます。しかし文章も巧みかつ話の展開にきれがあるのですぐに引き込まれます。現在編がいいところで終わっても過去編へすっと入っていくことが可能です。
ラスト二行、泣きました。あれを泣かずして何を泣きましょう。
永遠の仔〈5〉言葉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の仔〈5〉言葉 (幻冬舎文庫)より
4344405846
No.60
(3pt)

うーん、それほどのものかなぁ

皆さん絶賛されていますが、正直僕はピンときませんでした。ジラフ、モウルってあだ名で呼び合う設定から違和感を覚え、この二人の少年のキャラクタの違いが最後までわかりにくかった。ミステリとして読んではいけないのかも知れませんが、伏線がないため、後で明かされる行動とのつながりがぴたっとこない印象も。虐待する親を殺せばそれで子供は救われるのか。虐待される側の視点はいやというほど描かれているが、なぜ虐待するのか、という点が掘り下げられておらず単に悪い親とけなげに耐える子供、という構図でしかないのが残念。
永遠の仔〈上〉 Amazon書評・レビュー: 永遠の仔〈上〉より
4877282858
No.59
(3pt)

ミステリーとしては・・・

私としては何となくミステリーとしては中途半端な印象が…。
虐待される子供達の心情は痛いぐらいに伝わってきて、苦しいほどです。
また大人の言い訳も屁理屈ながらも、「こういうことをいう大人っていそう...」と思えるリアリティがあります。虐待の描写も生々しく、
充分読み応えがあります。ただ、その虐待の描写に物語が集中しすぎて、
ミステリーとしての殺人の動機や謎かけが甘い気がします。
それぞれが苦しんだのはすごくよくわかるけど、最後にどうしてこの人が
こういう行動に出るの?というのが、納得が行きませんでした。
しかし、「児童虐待」というテーマをここまで掘り下げたことは評価
できると思うし、ミステリーとしての醍醐味を期待しすぎなければ、
読む価値は充分ある物語だと思います。
永遠の仔〈5〉言葉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 永遠の仔〈5〉言葉 (幻冬舎文庫)より
4344405846