家族狩り

評判

家族狩りの評価:

4.10/5点 レビュー 112件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.10pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全153件 81〜100 5/8ページ
No.73
(5pt)

遠い光に想いを寄せて・・・

人と社会とのつながりが複雑になるとともに、家族のあり方も多面的に変わってきた。少子高齢化を迎えながらも、核家族化が進む矛盾をはらんだ社会。本作は、そうした不定形な家族に正面から対峙し、問題を掲げそのこたえをじっくりと模索する、意欲的な作品である。また、家族の中の個人のあり方、社会への関わりに到るまでまで、捉えようとするフィールドは広い。それゆえ、普段忙しさに追われて、忘れているそうした思考を再認識させてくれる。これほどいろいろなことを考えながら読んだ作品をいままで読んだ事がない。なお、この作品は、新書版をテクストとして、新たに書き下ろされた作品である。それゆえ、各巻ごとに筆者のあとがきが付与されているのだが、そこには執筆中に筆者が考えたこと、そしてそれを作中にどうやって反映させたかが書き記してある。
幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)より
4101457123
No.72
(4pt)

「家族」とは?

作者にとんでもなく重い荷物を持たされたような感じがする。問いかけても問いかけても、決して正確な答えなど出てはこない。「家族とは?」相手をどんなに愛していても、それがうまく伝わらないときもある。声をかけてもらいたくてもかけてもらえず、寂しさに震えるときもある。家族の心がうまくかみ合わないときに、悲劇は起こる。誰もがいつも、誰かから気にかけていてもらいたいと思っている。自分が必要な存在だと思われたいと願っている。家庭が、傷ついた心を癒せる場でなくてはならない。家族が、その人にとってかけがえのない存在でなくてはならない。今こうしている間にも、どこかでこの本に描かれているような悲劇が、起こっているかもしれない。できれば、そういう悲劇が一つでも減るようにと祈りたい。
家族狩り (新潮ミステリー倶楽部) Amazon書評・レビュー: 家族狩り (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027429
No.71
(5pt)

長い旅の終わりに思うこと

全5巻、読み終えました。“愛”って複雑ですね。注ぎ方を間違えると“暴力”にしかならない。押し付けるだけではいけない。“愛している”という事実より“どう愛するのか”ということが重要なんですね。家族の問題を見つめなおすことはもちろん、自分個人の生き方や考え方まで揺さぶられ、響くものがありました。この機会に世界の悲惨な状況も、自分の家族間の問題も、身近な人々の問題も、同じようなレベルで案じられる柔軟な心を持つことができるかな?少なくとも今、世界で起こっていることを「他人事」だって思う自分ではなくなったような気はする。そんなきっかけを与えてくれる作品でした。
まだ遠い光―家族狩り〈第5部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: まだ遠い光―家族狩り〈第5部〉 (新潮文庫)より
4101457166
No.70
(5pt)

だんだん面白くなってきます

物語の進むペースがはやくなってきた気がした第4部。登場人物たちは自らの道を切り開こうと、それぞれ過剰なまでに突き進みます。中でも、浚介はいい方向へ向かいつつある様ですが・・・馬見原も少しずつ真実に近づいているの?佐和子の心はどうなってしまうの?游子と駒田親子は和解できるの?そして亜依は?緊迫の結末は次号の第5部へ・・・。それぞれにどんな結末がまっているのでしょうか。はやく続きが読みたくて仕方ありません。
巡礼者たち―家族狩り〈第4部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 巡礼者たち―家族狩り〈第4部〉 (新潮文庫)より
4101457158
No.69
(4pt)

人物の見え方に変化の訪れる第3部

3部で特に強調されていたのは「他人への無関心」「家族愛」。そして、人物を見る目が変わる章。これまで物語を悪いほうへと導くであろうと思われていた人物の心の叫びを聞き、この人物の印象が変わり、善人と思っていた人物がなにやら怪しい雰囲気で・・・。物語はどんどんと私の想像とは違う方向へと進んでいくようだ。山賀葉子の言う「愛」は考え方は悪くはないが、型にはまりすぎている気がした。そして浚介は二つの事件を経験して、少しずつではあるが人間としても教師としても成長しているようだ。ここにきて気づいたのは、この作品を大長編として一冊の本にまとめるのではなく、このように何冊かにわけたのは大成功だったということ。普通なら夢中で読み進めてしまうところを、このシリーズの場合は一冊一冊を読み終えるたびに、ここでレビューを書きつつ考えて整理できる。この刊行の仕方により、より一層、作品を堪能できている気がします。
贈られた手―家族狩り〈第三部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 贈られた手―家族狩り〈第三部〉 (新潮文庫)より
410145714X
No.68
(4pt)

どんどん引き込まれていきます

これから物語に暗い影を落としそうな登場人物が次第に見えてきて、一部に比べるとどんどん引き込まれている自分に気づきます。それぞれが抱えた問題がより重みを増して、複雑になり、三部への期待も高まるばかりです。家族の問題が作品の最大のテーマですが、二部では精神論や生き方論といった方向で読み応えのある場面もありました。佐和子の家に患者たちが集まり、のびのびと語り合う場面です。重い空気の中進んでいく作品の中では、少しだけ空気の違う場面のようなかんじがしますが、根本的にはこういったコンプレックスやプレッシャーといった感情が人を壊す大きな要因になりますよね。そういう感情を家族間で吐き出すことこそ、家族間の悲惨な事件を未然に防ぐことに繋がるのではないでしょうか。一部から感じていることですが、巻末にある著者のあとがきも読書の大きな手助けとなっています。このあとがきを読むのもとても楽しみです。
遭難者の夢―家族狩り〈第2部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 遭難者の夢―家族狩り〈第2部〉 (新潮文庫)より
4101457131
No.67
(3pt)

第一部・まだまだ序章

95年に発表された「家族狩り」に大幅に加筆した、まったく新しい「家族狩り」。なぜ、このような作品が生まれるに至ったかは、文庫のあとがきで著者自身が丁寧に語っています。それぞれに家族の問題を抱えている人物が登場し、独立した問題を描きながらも、時にその登場人物同士が微妙に関わりあい、物語は進んでいきます。この本は全5巻中のはじめの1冊ということで、まだ序章的なイメージといえるでしょうか?今では新聞で読んでもたいして驚くこともなくなった家族内の事件。信じたくないようなヘビーな問題でありながら、この作品によって、どこの家庭も一歩間違えればズルズルと似たような状況に追い込まれてしまうのではないかという恐怖を感じました。あとがきの中で著者自身が“解決策などありえないとしても、経過報告だけでも届けたいと思う”と語っていました。確かにこのような悲しい現実に追い込まれている家庭があるということを知っているのと知らないのとでは、大きく違います。知ったことによって、自分の家族との関係を見つめなおしたり、家族への接し方を改めて考えてみる方もいると思います。また、身近にこのような問題で悩んでいる人がいて、手を差し伸べる気持ちがわいてくる方もいると思います。自分のことであれ、ほかの人のことであれ、悲しみから目をそらす事ができなくなるはずです。それだけでも読む意味のある作品だと思います。
幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)より
4101457123
No.66
(4pt)

大団円でした。

 「家族狩り」単行本化の最終巻第5部。この文庫版の特徴は表紙が良いこと。単行本のちょっと不気味な表紙に比べて、この文庫本版はすべて人物が表紙。またその絵が優しいタッチの絵。これによってこの小説がミステリーサスペンスから、家族愛を取り扱った社会派小説へと変貌している象徴のような気がしました。 ただ第3部まではなかなかと感じていましたが、どうも第4部、第5部は話の帳尻あわせで、事件を駆け足で解決したような(終焉は単行本とほぼ同じでした)内容が、ほんの少し不満。ここまでテーマ性を変えているのだから、違った終わり方でも良かったのでは。でも基本的にはこの希望を残す終わり方は個人的には好きですけどね。 にしても全5巻を読み終えて感じたのは、改めてこれは一種の新作と呼べるもので、単行本を読んだ方、いえ読んだ方こそ呼んでもらいたい作品ですね。この作品には多くの問題もありますが、多くの希望も描いています。心にずっしりくる物語はこちらの文庫本版だとおもいます。
まだ遠い光―家族狩り〈第5部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: まだ遠い光―家族狩り〈第5部〉 (新潮文庫)より
4101457166
No.65
(4pt)

加速的に進む物語に期待が高まります。

 第3部で多大な変化を見せていたのにたいして、この第4部は細部の変更はあるものの、ほぼオリジナルに近い形で話が進んだのが、意外と言えば意外でした。そのため事件の伸展が急速に進み、いよいよ最終部の第5部へと話を盛り上げています。 第4部での変更は馬見原の妻、佐和子の心情をこと細かく描いている点。著者のあとがきにも書いていましたが、四国での遍路道の出来事を通して佐和子の心の変化を描いています。これはオリジナルにはなかったもので、オリジナルではどうも影の薄い存在であった佐和子を文庫本ではかなり描きこんでおり、これも著者がオリジナルのサスペンス色の強い物より、文庫本化の家族というものをテーマとしていることを強調していますね。 さて加速的に物語が進み始めました。残すは第5部のみ。いやがおうにも期待が高まりますね。
巡礼者たち―家族狩り〈第4部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 巡礼者たち―家族狩り〈第4部〉 (新潮文庫)より
4101457158
No.64
(4pt)

あきらかに「95版」とは違うのがわかる部

 第3部と言うことですが、とてもつもなくゆるやかに話が進みます。ある意味この第3部が、「家族狩り95版」と趣向がかなり違うことを印象付けています。主役3人のとことんこだわった細部までのディティール作りは「95版」の比ではないです。そのためサスペンスを期待すると、いささか間延びしてテンポが悪く(この3部にいたっては事件は起きない)感じますが、この文庫版は「家族」がテーマ。著者は自身の「永遠の仔」でみせた人物の描きこみで、そのテーマを物語っている感じを受けました。 なのでこの第3部を読むと、「95版」とはまったく別物と理解できるはずです。まさに今後の展開も予断を許しません。ひょっとしてラストも違うものかもしれませんね。先が楽しみですね。
贈られた手―家族狩り〈第三部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 贈られた手―家族狩り〈第三部〉 (新潮文庫)より
410145714X
No.63
(4pt)

段々と動き始める物語

 第1部同様、まだ物語りはゆるやかに進んでいきます。単行本の第2の殺人までがこの第2部で描かれていますが、徐々に鍵を握る登場人物が姿を見せ初め、第3部以降の盛り上がりに期待といったところでしょうか。 本書の単行本との大きな違いは、やはり出だしの電話相談でしょう。わずか数ページですがとても中身の濃い内容で、いろいろと考えらされることが執筆されています。このあたりが時代の流れといったところでしょうか。あとは俊介が暴行をうける事件や、馬見原、氷崎らの流れも若干の変更がされていますが、本筋の大きな変更はありません。 昔、単行本を読んだ人も、なんとなく先の流れが気になるようなつくりになっているので、新版として楽しめますよ。
遭難者の夢―家族狩り〈第2部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 遭難者の夢―家族狩り〈第2部〉 (新潮文庫)より
4101457131
No.62
(4pt)

静かなる出だし

 天童荒太さんの小説の文庫化はやはり普通では終わりません。「孤独の歌声」同様、再構成され新たに書き下ろされた準新作のような形になっています。もっともこちらのほうはほぼ一新され、単行本時の表現は皆無と言って良いほどリスペクトされています。 まずその第1巻ということでこの部では主軸となる3人の登場人物の紹介がてら、それぞれに今後のキーポイントとなる事件の種を植え付けている章となっています。単行本を読んだ方ならある程度ストーリーは見えてくるでしょう。そして改めて、数々の伏線がすでに多く含まれている事を発見できて楽しめると思います。ただの文庫化では有りませんので、単行本を読まれた方ももう一度読んで見ても面白いと思いますよ。 なお単行本に比べて残酷描写が少し押さえられているのも特徴。単行本版のショッキングさに抵抗があった人には良いと思います。今回はあくまで人物で話を見せようと言う作者の意図が在るような気がしました。(第2部以降はどうなるかわかりませんが。笑) なお、文庫版にはすべて著者のあとがきがあり、どうしてこのような形になったのかの解説がありますので、そちらを読まれるとなおいっそうこの作品のメッセージがわかりやすいようになっています。
幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)より
4101457123
No.61
(4pt)

丁寧な内面の描写。

一気に5巻読破しました。天童さんの作品はこれが初めてだったのですが、それぞれの人物の心の内面をものすごく丁寧に描写されていて、素晴らしかったです。作品の扱うテーマは、とても心の重くなるものだけれど、物語の最後で登場人物達に少しだけ光が見えます。個人的な感想ですが、やっぱり犯人には共感できませんでした。正論だけど、それだけじゃ解決できないから問題になってるのだと思うので。けど、犯人が正論を唱えて犯罪を犯すからこそ、私はより一層「家族」について考えることが出来た気がします。
まだ遠い光―家族狩り〈第5部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: まだ遠い光―家族狩り〈第5部〉 (新潮文庫)より
4101457166
No.60
(5pt)

家族とは。

家族とは、どうあるべきなのか。この本を読んで、色々と考えさせられた。家庭内暴力、自殺など、色々な問題がこの本には溢れている。だが、答えが用意されているわけではない。この本は色々な可能性、方向性を提示してくれる。そしてあくまで答えを出すのは、この本を読んだ読者だ。犯人側を必ずしも悪いとは言い切れないような切なさが、この本には溢れている。ぜひ一度は読むべき傑作。
まだ遠い光―家族狩り〈第5部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: まだ遠い光―家族狩り〈第5部〉 (新潮文庫)より
4101457166
No.59
(5pt)

時代と「心を添わせた」小説

~執筆に膨大な時間と精神力を使った小説だと感じた。家族を物語の核として、この社会のつらく、醜い部分を描いた作品であり、読者は少なからず、読み進むうちに胸を痛めると思う。倉本聡の「北の国から」が、同じ家族をテーマにしながら人間のすばらしさを表現しようとしているのとは対局の「心地悪さ」だが、異常な磁力で物語にぐいぐいと引き込まれる。夏目~~漱石が、森鴎外が、「時代に心を添わせて」苦しんで書いた小説が現代でも価値を失わないように、本作品もこの時代を後世に伝える貴重な作品になると思った。~
幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)より
4101457123
No.58
(4pt)

せめて昨日より優しく在ろう

~止まらなくて、5冊一気に読んだ。登場人物それぞれに共感し、また、反感を持った珍しい本だった。犯人の想いにすら、共感するところがあった。そう、みんなどこかひりひりとした傷を持ちながら生きている。普段は忘れている自分の傷と、思いやれない他人の傷。そして世の中で起こっているさまざまな事件。悲しむのもおかしくて麻痺することもでき~~ない。今の私の感覚に、とても迫ってきた1冊だった。だからといって読後感がやるせないわけではない。ちょっとだけ優しくすれば、少しはひりひりするのもおさまるのかな、そんな希望が生まれた。~
まだ遠い光―家族狩り〈第5部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: まだ遠い光―家族狩り〈第5部〉 (新潮文庫)より
4101457166
No.57
(5pt)

永遠のテーマ、家族とは。

 はたしてこれはミステリーかと言われれば、ミステリーではないでしょう。謎解きと言うよりは、小さな点が徐々につながり、一本の線につながっていくと言う展開で、なかなか面白いのですが、意外性は無くオーソドックスなプロットです。しかしこの作者の作品に言える事は謎解きなんて陳腐なものは著者の作品には不要だと言う事。これほどまでに徹底的に描きこまれる登場人物達の心理描写は凄いの一言。この作法が進化してたどり着いたのが氏の傑作「永遠の仔」。まさに人物を読ませる作家でしょう。 文体も非常に読みやすく、かなりの長編ですが、面白さゆえ、気にはならないでしょう。 少し過激な描写があり人によっては拒否反応がある場面もあります。テーマ自体も家族の崩壊とやや深刻な問題なので、多少は覚悟して読む心構えが必要だとは思います。ラストは再生のハッピーエンドには違いないのですが、最後のワンカットで心に重くのしかかる台詞を残すのが印象的。読後にいろいろと考える事を促す作品でしょう。
家族狩り (新潮ミステリー倶楽部) Amazon書評・レビュー: 家族狩り (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027429
No.56
(5pt)

誰の身にも言えること

どの家庭にも、この本に出てくるような問題が沸き起こる可能性があると思います。いくつも人、家族が大変な問題を抱えています。これを読んで、子どもを持つ、人を育てる、という重さを感じました。いつか、自分も親になるのかもしれませんが正直怖くなりました。でも決して目をそらしてはいけない、考えなければいけない問題だと思います。
幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)より
4101457123
No.55
(4pt)

大きくなる波紋

前作で小さな些細な出来ごとで日常の歯車が狂ってしまった美術教師の俊介とその他の登場人物たちに再びさらに大きな災難が降りかかる。これからどうなっていくのだろう、とぐんぐん作品の中に引き込まれていきました。次の展開が全く予想ができません。次巻が楽しみです。
遭難者の夢―家族狩り〈第2部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 遭難者の夢―家族狩り〈第2部〉 (新潮文庫)より
4101457131
No.54
(4pt)

どうして?と引き込まれる

家族狩り5部の最初の一部であるこの作品では登場人物と、これからはじまる大きな悲劇の波紋を起こす小さな石が投げ込まれた感じの物語が進みます。普通の人の生活がちょっとしたことでどんどん崩れていってしまう。もろい砂の城のような現代の私たちの生活。まさに、「うたかた」「幻世」。どうしてこんな小さなことがこんな大事件になってしまうのか。どうして、どうして、とぐんぐん作品に引き込まれました。ただ、作者の文体はとても独特なので好き嫌いがあるかもしれません。登場人物もかなり癖があり、私個人はあまり共感できない部分も多かったです。しかし、考えさせられることも多く、単なるミステリーとして読むだけでは勿体無いので、じっくりと読んでいただきたい本です。
幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)より
4101457123